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  1. 建築図面の電気設備図とは|電気の設備と図面

建築図面の電気設備図とは|電気の設備と図面

編集部 読了 約7分

  • 電気設備図にはどんな図面があるの?
  • 図面一式の電気の図面の束を、どれから見ればよいか分からない
  • 電気設備図の読み方を、順に知りたい

図面一式の中には、電気の設備の図面が何枚も入っています。「電灯設備 平面図」「分電盤結線図」「自動火災報知設備 配線図」と名前もさまざまで、どれが何の図面なのか分かりにくい束です。

しかし、電気設備図は、設備ごと・図の種類ごとに分かれています。この記事では、電気設備図とは何かと、設備ごとに分かれる図面、3つの図の種類、電気設備図をどこから読むかを解説します。

読み終えると、図面リストの名前から、どの設備の図面かを見分けられるはずです。電気設備図は、建物の照明・コンセント・動力・通信・防災などの電気の設備について、位置・配線・つながりを表す図面です。

電気設備図とは

電気設備図の束を机に広げて、図面を見比べる人
電気設備図の束を開いて読むところ

電気設備図は1枚の図面の名前ではなく、電気の設備の図面一式の呼び名です。実物の図面の題は「電灯設備 平面図」「自動火災報知設備 配線図」のように、設備ごとに付いています。

電気の配線は壁や天井、床下に隠れて見えないので、どこにどの電線があるかを図面で示します。電気の図面は工事のあとも保管され、点検や増設、修理のときに見る図面です。

設備ごとに分かれる電気設備図

木造2階の住宅と給食センターの電気設備図の図面リスト。図面の名前を設備ごとに色の札で分けた
実物の図面リストの図面名に、設備の札を付けた。共通は、どの設備にもかかわる図面。左は住宅(業界団体のモデル)、右は給食センターの図面リストから抜き出した。図面名は実物のまま。編集部が作成

国の工事の基準は、電気設備の図面を工事の種類ごとに作る決まりです。実物の図面の束も、主に電灯・動力・弱電・防犯・自動火災報知設備の設備ごとに分かれています。

表の中の単相・三相は、表のあとで説明します。

設備図面に書くもの
電灯照明・コンセントなど、単相の電気を使う設備と分電盤
動力業務用の空調機・ポンプ・エレベーターなど、三相の電気で動く機械の配線と盤
弱電電話・LAN・インターホン・テレビなどの通信の設備(国の基準では通信・情報設備)
防犯カードで出入りを管理する入退室管理と、防犯カメラ(図面では監視カメラ設備)
自動火災報知設備(自火報)火事を見つける感知器、人が押す発信機、知らせを受けてベルを鳴らす受信機

いまの住宅のほとんどは、3本の線で100Vと200Vの両方を送る単相3線式です。動力で使う三相3線式は200Vだけを送り、主にモーターを動かすのに使います。

住宅の200Vのエアコンは単相の200Vで動くので、動力には入りません。

上の図の色の札が設備です。住宅の図面は電灯と弱電だけで、給食センターには動力・防犯・自火報も入っています。

編集部が図面の一覧を数えた公開の設計図8件(住宅2件・公共の建物6件)では、電灯(照明・分電盤)と弱電の図面は8件すべてにありました。

動力の図面は5件、自動火災報知設備は4件、防犯は3件で、戸建て住宅の2件には動力の図面がありませんでした。

分電盤結線図のように設備名の入らない題や、弱電を「構内情報通信網」のように国の言い方で書く題もあります。

電気設備図の3つの図

住宅の見本の配線図・系統図・単線結線図を縮めて3つ並べた図
住宅の見本の3つの図。公開されている住宅の設計図の形をもとに編集部が作成。値は例

同じ設備の図面も、何を書くかで図の種類が分かれます。国の工事の基準で電灯と動力の図面に挙がる主な図は、配線図・系統図・単線結線図の3つで、弱電や自火報では主に配線図と系統図です。

図書くもの実物の図面の題
配線図器具の場所と配線「電灯設備 平面図」のように平面図に書いた配線図
系統図電気や信号がどこから来て、どこへつながるか「幹線系統図」など
単線結線図何本もある電線を図の上では1本の線で描いた、分電盤などの中のつながり「分電盤結線図」「分電盤図」など

単線結線図の国の基準での呼び名は、単線接続図です。

このほかに、凡例・照明器具の形を描いた照明器具姿図・特記仕様書も図面一式に入ります。受変電の設備の単線結線図が入る図面一式も、8件のうち5件ありました。

電灯と動力の図面では、場所の図(配線図)とつながりの図(系統図・単線結線図)を、盤ごとに付けた名前と、回路ごとに付けた回路番号で行き来して読みます。

電気設備図の基本

電気設備図の読み方の記事を読む順のうち、最初に読む基本の2つ
読む順のうち、最初に読む基本の2つ

設備ごとの図面を読む前に、図の種類と記号を先に読みましょう。どちらも、設備ごとの図面を読むときに使います。

電気設備図の基本を解説する記事は、次の2つです。

  • 電気設備図の種類
  • 電気設備の図記号

電気設備図の種類

配線図・系統図・単線結線図には、それぞれ別のことが書かれます。住宅の見本で3つの図を読み、回路番号でたどる方法は次の記事で解説しています。

» 電気設備図の種類|配線図・系統図・単線接続図

電気設備の図記号

白い丸は照明、小さな黒い丸はスイッチ、丸に2本の線はコンセントの記号です。記号の形と横の文字(傍記)の読み方は次の記事で解説しています。

» 電気設備の図記号|照明・コンセント・スイッチ

種類ごとの読み方

電気設備図の読み方の記事を読む順のうち、基本の2つのあとに読む設備ごとの5つ
基本の2つを読んだあとに進む、設備ごとの5つ。括弧の中は、その記事が扱う設備

基本の2つのあとは、設備ごとの図面を1つずつ読む記事です。電灯は電灯・コンセントと分電盤の2つの記事に分け、防犯と自動火災報知設備は1つの記事にまとめています。

種類ごとの読み方を解説する記事は、次の5つです。

  • 電灯・コンセント設備図
  • 分電盤と回路
  • 動力設備図
  • 通信・情報設備図
  • 防犯・火災報知設備図

電灯・コンセント設備図

電灯・コンセントの平面図は、器具のそばの回路番号で分電盤の回路と結びます。見た住宅の図面2件では、スイッチと照明も同じカタカナで結んでいました。

カタカナや配線の線の種類の読み方は次の記事で解説しています。

» 電灯・コンセント設備図の読み方|記号と回路の対応

分電盤と回路

分電盤結線図には、分電盤の中で電気がどの回路に分かれるかが書かれます。主幹(分電盤の入口のブレーカー)から回路ごとの欄までの読み方は次の記事で解説しています。

» 分電盤と回路の読み方|分電盤単線接続図

動力設備図

給食センターや学校の校舎の図面には、三相の電気で動く機械の図面と盤が加わります。

盤の図に書く 3φ3W(三相3線式)や、盤の名前の P(図面によって決まりが違う)で動力の盤を見分ける方法は次の記事で解説しています。

» 動力設備図の読み方|三相動力

通信・情報設備図

弱電の電話・LAN・テレビの差し込み口は、丸の中身で見分けます。弱電の記号と系統図の読み方は次の記事で解説しています。

» 通信・情報設備図の読み方|LAN・インターホンなど

防犯・火災報知設備図

自動火災報知設備の図面には、感知器の記号と、警戒区域(火事が起きた所を見分ける区域)の線と番号が並びます。自火報と防犯の記号の読み方は次の記事で解説しています。

» 防犯・火災報知設備図の読み方|防犯カメラ・入退室管理・自動火災報知設備

図面の名前から設備を見分けよう

電気設備図を開いたときの見方。図面リスト、図の種類、記号と傍記、番号の順
電気設備図を開いたときの見方の順

電気設備図に書かれるのは、建物の電気の設備の位置・配線・つながりです。この記事で読んだのは、次の5つです。

  • 電気設備図とは:隠れて見えない配線を図で残す、電気の設備の図面一式
  • 設備ごとに分かれる電気設備図:電灯・動力・弱電・防犯・自動火災報知設備
  • 電気設備図の3つの図:配線図・系統図・単線結線図
  • 電気設備図の基本:図の種類と記号の2つの記事から読む
  • 種類ごとの読み方:設備ごとの図面を、5つの記事で読む

電気設備図の束を渡されたら、図面リストで設備ごとに分け、図の種類と記号を確かめてから、番号で図面どうしをたどってみてください。

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この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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