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  1. 防犯・火災報知設備図の読み方|防犯カメラ・入退室管理・自動火災報知設備

防犯・火災報知設備図の読み方|防犯カメラ・入退室管理・自動火災報知設備

編集部 読了 約8分

  • 自動火災報知設備の図面の半円や S の四角の記号は何?
  • 太い一点鎖線と丸の数字の意味を知りたい
  • 防犯カメラや入退室管理の図面に何が書いてあるのか分からない

自動火災報知設備の図面を開くと、半円や S の四角が並び、太い一点鎖線が階をいくつかに区切って、そばに丸の数字が書かれています。

防犯の図面にも、四角を組み合わせた記号が並び、何の機器なのか分かりにくい図です。

しかし、記号と線の意味には、決まりがあるのです。この記事では、自動火災報知設備の記号と、区域の線と番号、機器のつながりの図の読み方を解説します。

後半では、入退室管理の記号と、監視カメラの記号とつながりも取り上げます。読み終えると、記号がどの機器か、一点鎖線と番号がどの区域を示すかが分かるはずです。

自動火災報知設備(自火報)は、火事を感知器で見つけて、建物の中の人に知らせる設備です。

自動火災報知設備とは

自動火災報知設備の仕組み。感知器・発信機から受信機へ、受信機からベルへ
自動火災報知設備の知らせの流れ。記号は国土交通省の標準図をもとに簡単にした形。編集部が作成

自動火災報知設備では、感知器か発信機の知らせを受信機が受け、ベルなどを鳴らして建物の中の人に知らせます。

感知器は、火事の熱・煙・炎を見つける機器です。発信機は、火事を見つけた人が押して知らせるボタンを指します。

学校の廊下の天井の熱感知器と煙感知器、壁の発信機とベルの実物の例
廊下の天井の感知器と、壁の発信機・ベルの実物の例

受信機は、感知器や発信機の知らせを受けて、火事の場所を表示し、ベルなどを鳴らす機器です。図面では、受信機は長方形に対角線と十字、発信機は丸に P の記号なので、名前が似ていても形で見分けられます。

感知器の記号

国土交通省の公共建築設備工事標準図の、差動式・定温式スポット型感知器、煙感知器、炎感知器の行
標準図の感知器の記号。出典:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)令和7年版」p17(印刷のページ番号)の表を切り出し、つないで編集部が作成

国土交通省の公共建築設備工事標準図(以下、標準図)では、感知器の記号は見つけるものごとに形が違います。

記号感知器
半円に、平らな辺に沿ったもう1本の線差動式スポット型感知器(熱)
半円定温式スポット型感知器(熱)
四角に S煙感知器
丸に三角炎感知器

熱の感知器のうちよく出るのは差動式と定温式で、標準図の記号では、線を足した半円が差動式、ただの半円が定温式です。

表の右の欄の「2種」「1種」は感知器の種別で、記号の形は同じまま、記号の横に添える文字(傍記)で書き分けます。この記事の話は、記号の見分け方までです。

発信機・ベル・受信機の記号

国土交通省の公共建築設備工事標準図の、P型発信機・警報ベル・受信機・表示灯の行
標準図の発信機・ベル・受信機・表示灯の記号。出典:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)令和7年版」p18(印刷のページ番号)の表を切り出し、つないで編集部が作成

発信機とベルは丸の中の文字、受信機は長方形の中の線、表示灯は塗り方で見分けます。

記号機器
丸に PP型発信機
丸に B警報ベル
長方形に対角線と十字受信機
半分を塗った丸表示灯

表示灯の半分を塗った丸は、壁付の照明(壁の側を塗った丸)と形が似ているので、凡例(図面で使う記号の意味の一覧)で確かめましょう。

実物の系統図には、P型発信機・表示灯・ベルをまとめた機器収容箱も書かれていました。

警戒区域の線と番号

1つの階を2つの警戒区域に分けた見本。太い一点鎖線の境と、区域の外の丸の数字の番号
警戒区域の見本。部屋の形と区域の分け方、番号の位置は例。編集部が作成

受信機は、火事の場所を警戒区域ごとに表示します。警戒区域は、その表示で見分けられるいちばん小さな区域です。

図面では、区域の境を線で、区域を番号で示します。国の工事の図面の作り方の基準では、警戒区域の線を一点鎖線の極太線で書きます。

編集部が見た平面図では、部屋の外に、大きな丸に数字の番号を書いていました。

警戒区域の大きさは、消防の法令で決まっています。1つの警戒区域は 600m² 以下(主要な出入口から内部を見通せるときは 1,000m² 以下)で、一辺は 50m 以下、2つ以上の階にわたらないのが原則です。

そのため、広い階は2つ以上の区域に分かれます。上の見本は、1つの階を2つの区域に分けた例です。

送り配線と系統図

感知器を1本の線で次々につなぐ送り配線の見本。末端に発信機
送り配線の見本。感知器の並びと数は例。編集部が作成

感知器の配線は、消防の法令で**送り配線(感知器を1本の線で次々につなぐ配線)**にする決まりです。感知器をつないだ線の終わりには、発信機や押しボタン、終端器(線の終わりに付ける部品)を設けます。

編集部が見た平面図も、感知器を1本の線で次々につないでいました。

平面図でつないだ感知器の線は、系統図で受信機までたどります。系統図は、機器のつながりを、部屋の中の位置によらず書いた図で、階だけは分けて書きます。

編集部が見た公共の建物の系統図4件(自火報2件・弱電と防犯2件)は、どれも横の線で階を分け、階ごとの帯の中に機器を並べていました。

受信機の位置に、受信機とほかの防災の機器を一体にした「複合盤」を書く図面もあります。

編集部が見た図面では、平面図と系統図の両方に同じ警戒区域の番号がありました。番号を見比べて、区域ごとのつながりを読みましょう。

防犯・入退室管理・監視カメラの図面

国土交通省の公共建築設備工事標準図の、制御装置・電気錠・認識部、カメラ・モニタ・デジタルレコーダの行
標準図の防犯・入退室管理と監視カメラの記号。出典:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)令和7年版」p15・p16(印刷のページ番号)の表を切り出し、つないで編集部が作成

国の工事の基準では、監視カメラ設備と、防犯・入退室管理設備を、別の工事の種類として分けています。防犯の図面には、非常押ボタンや検知器なども書かれます。

この記事で読むのは、防犯の図面のうち次の2つです。

  • 入退室管理設備
  • 監視カメラ設備

入退室管理の記号

入退室管理設備は、カードなどで人を確かめ、電気錠で扉を開け閉めして、出入りを管理する設備です。標準図では、制御装置・電気錠・認識部を四角を組み合わせた記号で表します。

記号機器
四角を田の字に4つに分けた形制御装置
四角に対角線と黒丸電気錠
四角の右上に小さな四角認識部(傍記 C=カード式、T=テンキー式、F=指紋式など)

防犯の図記号は、国の標準図のほかに日本防犯設備協会の規格もあるので、凡例で確かめましょう。

監視カメラのつながり

監視カメラのつながりの見本。カメラからデジタルレコーダへ、デジタルレコーダからモニタへ
監視カメラのつながりの見本。記号は標準図をもとにした形。カメラの数とつなぎ方は例。編集部が作成

防犯カメラは、図面と国の基準では監視カメラと呼びます。監視カメラ設備は、カメラの映像を録画機(デジタルレコーダ)やモニタへ送る設備です。

記号機器
長方形の横に小さな四角カメラ
DR の四角デジタルレコーダ
TVM の四角モニタ

系統図には、カメラ・レコーダ・モニタがどうつながるかが書かれます。

記号と線で防犯・火災報知の図面を読もう

見る所と、読めることの表
防犯・火災報知の図面で見る所と、そこから読めること

自動火災報知設備は、感知器で火事を見つけ、受信機とベルで知らせる設備です。この記事で読んだのは、次の5つです。

  • 感知器:熱は半円(線を足したものが差動式)、煙は四角に S、炎は丸に三角
  • 発信機・ベル・受信機:丸に P、丸に B、長方形に対角線と十字
  • 警戒区域:太い一点鎖線の境と、丸の数字の番号
  • 送り配線と系統図:感知器を次々につなぐ送り配線。編集部が見た公共の建物の系統図は階ごとの帯
  • 防犯:入退室管理の制御装置・電気錠・認識部と、監視カメラ・レコーダ・モニタのつながり

自動火災報知設備の図面を開いたら、凡例で記号を確かめ、平面図で警戒区域の線と番号を見てから、系統図で受信機までたどってみてください。

系統図の読み方は、「通信・情報設備図の読み方|LAN・インターホンなど」(準備中)で詳しく解説します。

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この記事について

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