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  1. 通信・情報設備図の読み方|LAN・インターホンなど

通信・情報設備図の読み方|LAN・インターホンなど

編集部 読了 約6分

  • 電話・LAN・テレビの記号がどれも丸で見分けられない
  • 弱電の図面とは何の図面?
  • 系統図の「5P」は何の数?

弱電の平面図には、丸の記号がいくつも並びます。電話もLANもテレビも丸なので、どれが何の差し込み口なのか見分けにくい図です。

しかし、丸の中身を見れば、記号は見分けられます。この記事では、電話・LAN・テレビ・インターホンの記号と、系統図で端子盤までのつながりを読む方法を解説します。

弱電は電話やLANなどの通信の設備で、国の基準での呼び名は通信・情報設備です。その図面には、設備の位置とつながりが書かれます。

弱電の設備図とは

住宅の弱電の凡例の見本。電話用アウトレット・テレビ端子・情報コンセント
住宅の弱電の凡例の見本。公開されている住宅の図面2件の凡例(弱電の凡例と、情報コンセントの行)をもとに編集部が作成

住宅の図面には、凡例を電灯・弱電・火報(火災報知)に分けた例があります。上の見本は、そのうちの弱電の凡例です。

弱電は、電話・LAN・インターホン・テレビなど、小さな電気で動く通信の設備をまとめた呼び名です。

国の基準での呼び名は通信・情報設備ですが、図面の題には「弱電」が多く使われていて、公開されている電気設備の設計図8件のうち6件が、図面の題に「弱電」と付けていました。

国の工事の基準では、通信・情報設備の図面として、機器の仕様・系統図・配線図を作ります。この記事では、配線図(平面図に記号と配線を書いた図)で差し込み口の位置を、系統図でつながりを読みます。

記号は丸の中身で見分ける

国土交通省の公共建築設備工事標準図の、情報用アウトレット・電話用アウトレット・インターホン・テレビ端子の行
標準図の通信の記号の行をつないだ。上の2つは壁付の形で、丸の片側を塗ってあるのは壁の側。出典:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)令和7年版」p11・p12・p14(印刷のページ番号)の表を切り出し、つないで編集部が作成

国土交通省の公共建築設備工事標準図(国の工事で使う記号の表。以下、標準図)では、差し込み口とインターホンの記号はどれも丸です。丸の中に何を描くかで見分けます。

丸の中記号の名前
縦長の黒情報用アウトレット(LAN の差し込み口)
小さな黒丸電話用アウトレット
白い小さな丸(外の丸の上に短い線)テレビ端子
t電話形インターホン(二重丸に t が親機、丸に t が子機)

住宅の凡例では、情報用アウトレットを「情報コンセント」と書く例もありました。

壁に付いた電話・LAN・テレビの差し込み口の実物の例
電話・LAN・テレビの差し込み口の実物の例。図面では、それぞれ丸の中身の違う記号で書く

記号のそばには傍記(記号の横に添える文字や数字)を書き、差し込み口では通信コネクタの種類などを書きます。手元の図面では、まず凡例で記号の意味を確かめましょう。

壁付と床付の書き分け

標準図の床付・二重床・壁付の情報用アウトレットと電話用アウトレットの行
標準図の床付・二重床・壁付のアウトレットの行。出典:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)令和7年版」p11(印刷のページ番号)の表を切り出し、つないで編集部が作成

丸の中身で種類が分かったら、次は丸の外側を見ます。差し込み口の記号は、壁に付くか床に付くかで形が変わります。

壁付の記号は、丸のうち壁に付く側を塗った形です。床付は丸の下に黒い三角を付け、二重床用は丸を四角で囲みます。

照明やコンセントの記号も、壁付は同じように壁の側を塗ります。

系統図は階の帯から端子盤へたどる

電話の系統図の見本。階ごとの帯の中で差し込み口を端子盤へつなぎ、端子盤どうしを縦の線でつなぐ
電話の系統図の見本。公開されている設計図の形をもとに編集部が作成。値は例

系統図は、設備がどこからどこへつながるかを、建物の中の位置によらず書いた図です。

編集部が見た公共の建物の弱電・防犯・火災報知の系統図4件は、どれも横の線で階を分け、階ごとの帯の中に機器を並べる形でした。

弱電の系統図では、帯の中の機器を端子盤(弱電の機器や端子台を収める箱)へつなぎ、端子盤どうしを縦の線でつなぎます。平面図で見つけた差し込み口は、系統図の同じ階の帯の中で探します。

国土交通省の公共建築設備工事標準図の端子盤の行
標準図の端子盤の記号。出典:国土交通省「公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)令和7年版」p11(印刷のページ番号)の表を切り出して編集部が作成

対(つい)は、通信のケーブルの電線を2本1組にしたものです。見本の線のそばの「2P」は、この対の数を表します。

標準図の端子盤の記号は、長方形の中に横線を1本引いた形です。端子盤の対の数(対数)と形式は、傍記で書くとしています。

編集部が見たインターホン・防犯の系統図でも、線に「5P」「7P」のように書いていました。住宅の系統図では、階の帯を書かず、各部屋の情報コンセントへの線を書いた例がありました。

丸の中身と系統図で弱電を読もう

見る所と、読めることの表
弱電の設備図で見る所と、そこから読めること

弱電の設備図は、通信の設備の位置とつながりを書いた図面です。この記事で読んだのは、次の3つです。

  • 記号:丸の中が縦長の黒なら LAN、小さな黒丸なら電話、白い小さな丸ならテレビ、t なら電話形インターホン
  • 壁付と床付:壁の側を塗る・下に黒い三角・二重床は四角で囲む
  • 系統図:公共の建物では階ごとの帯の機器を端子盤へ。線のそばの P は対数

弱電の平面図を開いたら、凡例を確かめてから丸の中身で差し込み口を見分け、系統図の同じ階の帯で端子盤までたどってみてください。

照明・コンセント・スイッチの記号は「電気設備の図記号|照明・コンセント・スイッチ」(準備中)で解説します。

火災報知と防犯の図面の解説は、「防犯・火災報知設備図の読み方|防犯カメラ・入退室管理・自動火災報知設備」(準備中)です。

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