
Jw_cadの建具の配置|片開き・引違い・折戸・FIX
- Jw_cadで、引違い窓を描くには?
- ドアの開く向きを変えられない…
- 片開きドアや折戸の描き方を知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)では、ドアや窓のような建具を、建具平面のコマンドで平面図に置きます。建具平面は、用意された建具を選び、寸法を入れて置くコマンドです。
ただ、建具平面の一覧に建具の名前は無く、どれが引違い窓でどれが片開きドアかは、縮小図の形で見分けるしかありません。
ドアの開く向きも、置いたあとでは変えられない仕組みです。
この記事で解説するのは、引違い窓・片開きドア・引戸・折戸・FIX窓を、番号と寸法を決めて平面図に置く手順です。ドアの開く向きの決め方と、柱の間の中心に置く方法も分かります。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)建具の配置とは

建具の配置は、建具平面で建具の種類と寸法を決め、平面図の壁の、指示した位置に置くことです。種類を決めるのは番号、大きさを決めるのは内法(建具の幅)です。
ドアなら、開く側と開く向きも置く前に決めておく必要があります。
窓やドアを置くと、壁の線は建具の幅だけ自動で切れて、開口ができます。先に壁を切っておく必要はありません。
建具の番号と寸法の目安

建具は、ファイル選択の【建具平面A】建具一般平面図から、縮小図の番号で選びます。ファイル選択の上部にあるリスト表示は薄い字で押せないので、形と番号で見分けます。
この記事で置く建具の番号と内法の目安は、次の表のとおりです。内法の目安は、住宅でよく使う大きさの例です。
| 建具 | 番号 | 内法の目安 |
|---|---|---|
| 引違い窓(2枚) | [12] | 換気の窓 780・腰窓 1690・大きな開口 2530 |
| 片開きドア | [19] | 部屋のドア 780・車いすでも使いやすい広めのドア 820 |
| 引戸 | [24] | 部屋の引戸 820 |
| 折戸(4枚) | [13] | 1690 |
| FIX窓(開かない窓) | [3] | 縦長の窓 780・吹抜けの窓 1820 |
縮小図は16個ずつ並びます。[19] と [24] は、縮小図の上でマウスのホイールを回し、[17] から先の番号を出してから選びます。
引違い窓を置く

引違い窓は、2枚の戸を左右に滑らせて開ける窓です。ここでは、厚さ150の外壁に、内法1690の腰窓を置きます。
12番を
左のツールバーの建平を押し、ファイル選択の【建具平面A】建具一般平面図で [12] をダブルクリックします。
見込と
コントロールバーの見込(建具の厚み方向の寸法)に150、内法に1690を入れます。見込を壁の厚さと同じにすると、窓が壁の厚さに収まります。
通り芯を
窓を置く外壁の通り芯(壁の中心の線)を左クリックして、基準線にします。カーソルに窓の仮の形が付きます。

置く位置を
通り芯の交点や線の端点に合わせるときは、その点を右クリックします(読取点)。好きな所に置くときは左クリックです。

これで、外壁に引違い窓が置けました。置いたあとも建具平面は続き、ステータスバー(画面のいちばん下の案内の欄)の表示は基準線の指示に戻ります。
片開きドアを置き、開く向きを決める

片開きドアは、1枚の戸を蝶番(ちょうばん。戸を吊って回す金物)を軸に回して開けるドアです。仮の形では、開く軌跡の円弧の付け根が蝶番の側です。
ドアは、置く前の仮の形のうちに、開く側と開く向きを決めます。決めるのは、コントロールバーの左右反転と内外反転の2つのチェックです。
19番を
コントロールバーの建具選択を押し、【建具平面A】の [19] をダブルクリックします。建具平面を抜けていたら、左のツールバーの建平から始めます。
見込を
建具を選び直すと、見込は初期値の70に戻り、内法は前の値が残ります。見込を壁の厚さに入れ直し、内法をドアの幅(部屋のドアなら780)にします。
ドアを
ドアを置く壁の通り芯を左クリックします。開く軌跡の円弧が付いた、ドアの仮の形が出ます。
仮の形を見ながら向きを決めるチェックは、次の2つです。
- 左右反転で開く側を変える
- 内外反転で開く向きを変える
左右反転で開く側を変える
左右反転にチェックを入れると、蝶番の側(円弧の付け根)が左右で入れ替わります。ドアの右と左のどちらを軸にして開くかを、ここで決めます。

チェックを入れると、円弧の付け根が反対の側に移りました。

内外反転で開く向きを変える
内外反転にチェックを入れると、円弧が壁の反対の側に出て、戸の開く向きが替わります。ドアをどちらの部屋の側へ開くかは、このチェックで決まります。

向きが決まったら、置きたい位置を指示してください。置いたドアの円弧は水色で描かれます。

左右反転と内外反転のチェックは、建具を選び直しても入ったままです。次の建具を置く前に、2つのチェックを外しておきます。
引戸・折戸・FIX窓を置く

引戸・折戸・FIX窓も、番号を選び直し、見込と内法を入れ直せば、引違い窓と同じ手順で置けます。番号と、この記事の図面で入れた内法は、次の3つです。
- 引戸:[24]・内法 820
- 折戸:[13]・内法 1690
- FIX窓:[3]・内法 1820
引戸を
建具選択で [24] を選び、見込を入れ直して、内法に820を入れます。中の壁の通り芯を左クリックし、右の部屋の上の壁に置く位置を指示します。
折戸を
建具選択で [13] を選び、見込を入れ直し、内法に1690を入れて、下の壁に置きます。折戸は、開いた戸の形が点線で描かれます。

FIX窓を
建具選択で [3] を選び、見込を入れ直し、内法に1820を入れて、下の壁の右の部屋に置きます。

同じ寸法の建具を続けて置くときは、建具平面を抜けずに、基準線と位置の指示をくり返します。建具を選び直さなければ、見込と内法もそのままです。
柱と柱のあいだの中心に置く

窓を柱と柱のあいだのまん中に置くときは、建具の基準点を中心にしてから、両側の柱の通り芯の交点の中心を指示します。初めの基準点は建具の左の端なので、そのままでは窓が片側に寄ってしまいます。
この記事の図面には柱を描いていないので、使うのは柱の中心にあたる通り芯の交点です。例は、上の壁の右の柱と柱のあいだに置く、内法1820の窓です。
基準点変更を
基準線を指示したあと、コントロールバーの基準点変更を押します。「基準点選択」が開きます。
中心の
「基準点選択」の15個の丸いボタンのうち、まん中のボタンを押します。OKのボタンは無く、押すとすぐ閉じて、基準点が建具の中心に替わります。
中心点取得を
メニューバーの設定から中心点取得を選びます。ステータスバーに「線・円指示で線・円の中心点 読取点指示で2点間中心」と出ます。
2つの交点を
窓を置く壁で、片方の柱の通り芯の交点を右クリックします。ステータスバーが「2点間中心 ◆◆B点指示◆◆」に替わったら、もう片方の交点を右クリックしてください。

これで、2つの交点のまん中に窓が置けました。中心点取得の使い方は、Jw_cadの読取点の取得|端点・交点・中心点・円周点でも解説しています。
建具記号を書き添える

平面図に建具を置いたら、建具ごとに建具記号を書き添えます。建具記号は、材質と種類のアルファベットを組み合わせたものです。
材質は A(アルミ)・S(鋼)・SUS(ステンレス)・W(木)、種類は W(窓)・D(戸)で、アルミの窓なら AW、木のドアなら WD です。
記号の付け方は事務所や取引先ごとに違うので、勤め先の決まりに合わせます。
建具記号は文字なので、書く前に書込レイヤ(今描いている線や文字が入るレイヤ)を、文字を書くレイヤに切り替えます。
書き終えたら、書込レイヤを建具のレイヤ(標準のレイヤ分けではレイヤ3)に戻してください。戻し忘れると、次に置く建具が文字のレイヤに入ってしまいます。
文字の書き方は、「Jw_cadの文字コマンド」(準備中)で取り上げる予定です。建具記号と平面図の関係は、建具位置図(建具キープラン)とは|平面図の建具符号との関係で解説しています。
建具がうまく置けないとき

建具を置くときによくつまずくのは、次の2つです。
- 置いたあとで開く向きを変えたい
- 建具の端が柱に入り込む
置いたあとで開く向きを変えたい
開く向きのチェックが効くのは、置く前の仮の形のときだけです。置いたドアの向きを変えたいときは、そのドアを消してから、チェックを入れ直して置き直します。
置いた直後なら、メニューバーの編集から戻るを選ぶと、ドアが消えて壁の線もつながります。操作の取り消しについては、Jw_cadの戻ると進む|操作の取り消しとやり直しも参考にしてください。
建具の端が柱に入り込む
建具平面の建具は、内法の幅のまま描かれ、柱の大きさに合わせて縮みません。柱を描いた図面で柱と柱のあいだに置くと、建具の両端が柱の中に入り込むことがあります。
入り込んだ線は、伸縮で柱の面まで縮めてください。伸縮の使い方は、Jw_cadの伸縮|線の延長と短縮で解説しています。
番号と内法を決めて、同じ寸法の建具は続けて置こう

建具の配置は、建具平面で番号と内法を決め、壁の通り芯を基準線にして位置を指示する操作です。この記事で解説したことは、次の6つです。
- 引違い窓は [12]、片開きドアは [19]、引戸は [24]、折戸は [13]、FIX窓は [3]
- 内法に建具の幅を入れ、見込は壁の厚さに合わせる
- 片開きドアは、置く前に左右反転と内外反転で向きを決める
- 柱のあいだの中心には、基準点変更で中心を選び、中心点取得で置く
- 建具記号は、書込レイヤを文字のレイヤに切り替えてから書く
- 置いたドアの向きは変えられないので、消して置き直す
まずは引違い窓を1つ置き、建具平面を抜けずに、同じ寸法の窓を続けて置いてみてください。
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