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Jw_cadの2線|壁の一括作図

編集部 読了 約10分

  • Jw_cadで、壁の2本の線をまとめて引くには?
  • L字の壁が角でつながらない…
  • 壁の厚さに合わせて、2線の間隔を決めたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)では、平面図の壁を、2本の平行な線で描きます。この2本を、通り芯から振り分けて1回で引けるコマンドが2線です。

しかし、壁の線を1本ずつ引くと、2本の間隔がずれたり、L字の角で線が交差したまま残ったりします。2線コマンドなら、間隔を数字で決められ、L字の角もつなげて引けるので、こうしたずれや交差が起きません。

この記事では、2線コマンドで基準線から壁の線を引く手順を解説します。片側ずつ違う間隔の入れ方・L字の壁の引き方・留線の付け方と、通り芯から壁を引く手順も分かります。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

2線とは

2線のコントロールバー
2線コマンドを選ぶと、作図ウィンドウの上のコントロールバーに、2線の間隔・間隔反転・1/2 間隔・2倍間隔・留線・留線常駐・留線出が並ぶ

2線は、通り芯などの基準線の両側に、決めた間隔だけ振り分けて、2本の線を同時に引くコマンドです。通り芯は、柱や壁の位置を決める基準の線を指します。

振り分けは、基準線を真ん中にして、両側に線を離して置くことです。壁の厚さが 150mm なら、通り芯から両側に 75mm ずつ振り分けます。

コマンドは、左のツールバーの2線を押すか、メニューバーの作図から2線を選んで使います。

2線で壁を引く

2線で引いた2本の線
基準線(真ん中の線)から、両側に 75 ずつ振り分けて引いた2本の線

引き方は、間隔・基準線・始点・終点の4つを順に指示します。基準線にする直線は、先に引いておいてください。

4つの指示を手順に分けると、次の3つです。

  • 間隔を入れる
  • 基準線を選ぶ
  • 始点と終点を指示する

間隔を入れる

2線の間隔の欄には、基準線から片側の線までの間隔を入れます。欄の初めの値は「50 , 50」です。

2線の間隔に75を入れる

2線コマンドを選び、コントロールバーの2線の間隔の欄の値を、半角の 75 に書き換えます。数字を1つだけ入れると、両側に同じ間隔が使われます。

2線の間隔に75
2線の間隔の欄に 75 を入れた所(赤い枠)

いま入っている間隔を半分や2倍にするときは、1/2 間隔や2倍間隔を押します。

基準線を選ぶ

基準線は、振り分けの芯にする直線です。通り芯を引いてあれば、その通り芯を選びます。

基準線を左クリックする

作図ウィンドウ(画面の中央の、線や図形を描く白い所)で、基準にする線を左クリックします。画面のいちばん下のステータスバーに、「始点を指示してください」と出ます。

基準線を選んだあとのステータスバー
基準線を選んだあとのステータスバー。「基準線変更(LL)」は、L字の壁で使う左ダブルクリックのこと

始点と終点を指示する

基準線を選んだら、壁を始める所と終える所を順にクリックします。左クリックは任意の点、右クリックは既にある線の端や交点を読み取る指示です。

始点を指示する

壁を始めたい所をクリックすると、マウスの位置まで、赤い仮の2本の線が出ます。

始点のあとの仮の2線
始点を指示したあとの、赤い仮の2本の線

終点を指示して、マウスを動かす

壁を終えたい所をクリックします。クリックしても仮の線は赤いままで、マウスを少し動かすと、黒い2本の線になって決まります。

片側ずつ違う間隔で引く

間隔反転のあとの仮の2線
間隔 100 , 50 で、間隔反転を押したあとの仮の2本の線。広い側が下から上に替わった

片側ずつ違う間隔は、2線の間隔の欄に、2つの値をカンマで区切って入れます。広い側が逆だったときは、間隔反転で入れ替えます。

手順は、次の2つです。

  • 間隔を2つ入れる
  • 間隔反転で広い側を入れ替える

間隔を2つ入れる

「100,50」と入れると、基準線の片側が 100、反対側が 50 の間隔になります。どちら側が広くなるかは、仮の線で確かめます。

2線の間隔に100,50を入れる

2線の間隔の欄に、半角で 100,50 と入れます。

2線の間隔に100,50
2線の間隔の欄に「100 , 50」が入った所(赤い枠)

基準線と始点を指示する

「2線で壁を引く」の手順と同じく、基準線を左クリックしてから、始点をクリックします。片側が広い、赤い仮の2本の線が出ます。

間隔100,50の仮の2線
間隔 100 , 50 の仮の2本の線。この画面では下の側が広い

間隔反転で広い側を入れ替える

間隔反転は、仮の線が出ている間に押すと、広い側と狭い側が入れ替わるボタンです。両側が同じ間隔のときは押せません。

間隔反転を押す

仮の2本の線が出ている間に、コントロールバーの間隔反転を押します。基準線の両側で、間隔が入れ替わります。

間隔反転のボタン
コントロールバーの間隔反転(赤い枠)

終点を指示する

終点をクリックし、マウスを動かして引き終えます。

L字の壁を角でつなげて引く

L字の壁
角でつながったL字の2本の線

L字の壁は、終点を指示する前に、曲がった先の基準線を左ダブルクリックして、角でつなげて引きます。この引き方が、連続2線です。

横の壁と縦の壁を別々に引くと、角で線が交差したまま残り、あとから線を整理する作業が要ります。連続2線なら角でつながった壁を一度に引けるので、その作業がかかりません。

横の基準線を選んで始点を指示する

横と縦の基準線を引いておきます。2線の間隔を 75 にし、横の基準線を左クリックして、始点をクリックします。

縦の基準線を左ダブルクリックする

終点を指示する前に、曲がった先の縦の基準線を左ダブルクリックします。仮の2本の線が、角で折れ曲がります。

角で折れた仮の2線
縦の基準線を左ダブルクリックしたあとの、角で折れた仮の2本の線

終点を指示してL字の壁を引き終える

縦の壁を終えたい所をクリックし、マウスを動かすと、L字の壁が決まります。

2線の端に留線を付ける

留線の付いた2線
両端に留線が付いた2本の線。留線は、クリックした始点と終点より少し外にある

留線は、2本の線の端を閉じる短い線です。留線常駐にチェックを入れると、引いた2線の両端に付きます。

付く位置は、指示した始点と終点から、留線出の値(初めは 50)だけ外に出た所です。2本の線も、その留線まで伸びます。

留線常駐にチェックを入れる

コントロールバーの留線常駐を押して、チェックを入れます。

留線常駐のチェック
留線常駐にチェックが入った所(赤い枠)

基準線・始点・終点を指示する

基準線・始点・終点を指示して、2本の線を引きます。両端に、留線が付きます。

留線のチェックもありますが、編集部で試したときは、留線のチェックだけでは留線は付きませんでした。留線を付けないときは、留線常駐のチェックを外しておきます。

通り芯から壁を引く

通り芯と壁
桃色の通り芯(線色8・一点鎖線。この倍率では、太い線に見える)と、2線で引いた壁(黒)

平面図では、先に通り芯を引き、その通り芯を基準線にして、2線で壁を引きます。住宅の図面でよく使う通り芯の間隔は、3640mm です。

通り芯を引く

線属性で線色8・一点鎖線を選び、線コマンドで通り芯を縦と横に引きます。

壁の線属性と2線の間隔を決める

線属性で線色2・実線を選びます。2線コマンドを選び、2線の間隔に壁の厚さの半分(厚さ 150mm なら 75)を入れます。

通り芯の交点を右クリックして壁を引く

通り芯を基準線として左クリックし、始点と終点には通り芯の交点を右クリックします。壁の端が、通り芯の交点にそろいます。

交点から交点まで1本ずつ引くと、壁が交わる所では線が交差したまま残ります。この交差は、壁を全部引き終えてから、包絡処理でまとめて整理します。

2線がうまく引けないとき

薄い字の間隔反転
間隔が両側同じときの間隔反転(赤い枠)。薄い字になっていて押せない

うまく引けないときの症状は、次の3つです。

  • 線が赤いまま決まらない
  • 基準線が選べない
  • 間隔反転が押せない

線が赤いまま決まらない

終点をクリックしたあと、マウスを動かしていないことが原因です。マウスを少し動かすと、赤い仮の線が黒い線になって決まります。

基準線が選べない

原因は、基準線にしようとした線が、円や円弧であることです。2線の基準線には、直線しか選べません。

間隔反転が押せない

原因は、両側の間隔が同じことです。両側が同じ間隔なら入れ替えても変わらないので、間隔反転は薄い字になります。

片側ずつ違う間隔にするときは、「片側ずつ違う間隔で引く」の手順で、間隔を2つ入れます。

壁の厚さの半分を間隔に入れて、2線で壁を引こう

L字の壁
連続2線で、角でつなげて引いたL字の壁

基準線の両側に決めた間隔だけ振り分けて、2本の線を同時に引くのが2線コマンドです。この記事で解説したことは、次の6つです。

  • 間隔 → 基準線 → 始点 → 終点の順に指示し、マウスを動かすと2本の線が決まる
  • 間隔を1つ入れると両側同じ、「100,50」のように2つ入れると片側ずつ違う間隔
  • 間隔反転で、広い側と狭い側が入れ替わる
  • 終点の前に曲がった先の基準線を左ダブルクリックすると、L字の壁を角でつなげて引ける
  • 留線常駐にチェックを入れると、両端に留線が付く
  • 平面図は、通り芯を引いてから、通り芯を基準線にして壁を引く

壁を引くときは、2線の間隔に壁の厚さの半分を入れ、通り芯を基準線にして引いてみてください。

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