
Jw_cadの文字コマンド|文字種・フォント・基点
- Jw_cadで、文字を入力するには?
- 文字の大きさを変える方法が分からない…
- 文字を部屋の真ん中に置く方法を知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)で平面図を描いたら、部屋ごとに室名や面積の文字を書き込みます。
文字の大きさと置く位置は、書く前に選んでおく設定です。選ばないままクリックして置いた室名は、部屋の真ん中からずれたり、図面の中で大きさがそろわなかったりしがちです。
この記事では、文字コマンドで文字を書く手順と、大きさを文字種で選ぶ方法、置く位置を基点で決める方法を解説します。フォントのそろえ方、室名と面積を2行で書く方法、縦書き・下線の付け方も分かります。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)文字コマンドとは

文字コマンドは、図面に室名や注記などの文字を書き込むコマンドです。文字コマンドを選ぶと、文字を打つ「文字入力」の窓が開きます。
作図ウィンドウ(線や文字をかき込む白い所)の上にある、ボタンと欄が並ぶ横長の帯がコントロールバーです。文字の大きさと置く位置は、このコントロールバーで選びます。
文字を書く

文字は、入力欄に打ってから、置く位置をクリックして書きます。ここでは、平面図の部屋に「洋室」と書きます。
文字を
左のツールバーの文字を押します。メニューバーの作図から文字を選ぶこともできます。

入力欄に
「文字入力」の窓の入力欄に「洋室」と打ち、Enterで変換を確定します。
マウスを動かすと、文字の大きさを表す赤い枠がカーソルに付いてきます。枠の中に字は出ず、置いたときに字が書かれる仕組みです。
置く位置を
文字を置きたい所をクリックします。左クリックすると好きな所に、右クリックすると線の端や交点などの点に合わせて置けます。
初めの設定では、クリックした所が文字の左下になり、大きさは文字種3です。
置くと入力欄が空になり、続けて別の文字を書けます。ほかのコマンドを押すまで、文字コマンドのままです。
置いた文字を取り消すときは、メニューバーの編集から戻るを選びます。
文字種で大きさを選ぶ

文字種は、文字の大きさと色を、番号で選ぶ設定です。1〜10の10段階があり、番号ごとに大きさと色が決まっています。
書込み文字種の
コントロールバーの左端の、[ 3] W=3 H=3 D=0.5 (2)のボタンを押します。「書込み文字種変更」の窓が開きます。

文字種を
窓の文字種[ 4]を押すと、OKを押さなくても窓はすぐ閉じます。ボタンの表記は[ 4] W=4 H=4 D=0.5 (2)に替わります。

これで、次に打つ文字が文字種4の大きさで書けます。文字種の初めの大きさは、次の表のとおりです。
| 文字種 | 幅・高さ(ミリ) | 間隔(ミリ) | 色No. |
|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 0 | 1 |
| 2 | 2.5 | 0 | 1 |
| 3 | 3 | 0.5 | 2 |
| 4 | 4 | 0.5 | 2 |
| 5 | 5 | 0.5 | 3 |
| 6 | 6 | 0.5 | 3 |
| 7 | 7 | 1 | 4 |
| 8 | 8 | 1 | 4 |
| 9 | 9 | 1 | 5 |
| 10 | 10 | 1 | 5 |
文字種3から上は、番号がそのまま文字の高さのミリです。このミリは、印刷したときの紙の上の大きさ(図寸)なので、縮尺を変えても紙の上の大きさは変わりません。
図寸の仕組みは「Jw_cadの図寸と実寸|文字と寸法の大きさを図寸で決める仕組み」で解説しています。
「書込み文字種変更」の窓の、文字種のほかの項目は次のとおりです。
| 項目 | 働き |
|---|---|
| フォント | 文字の書体を選ぶ。初めは「MS ゴシック」 |
| フォント読取 | 初めはチェックが入っている。書いた文字を書き換えるときに、元の文字のフォントを読み取る |
| 斜体・太字 | チェックを入れると、文字が斜体・太字になる |
| 角度継続 | コントロールバーの角度の欄の値を、別のコマンドに替えても続けて使う |
| 任意サイズ | 幅・高さ・間隔・色No. を自分で入れて、文字種に無い大きさで書く |
書込み文字種のボタンを右クリックするたびに、文字種3と、直前に使った文字種が入れ替わります。
文字の大きさとフォントの選び方

文字種は、1枚の図面の中で、書く物ごとに決めて3〜4種類にとどめます。割り当ての例は、次の表のとおりです。
| 書く物 | 文字種 |
|---|---|
| 図面名 | 8 |
| 室名 | 4 |
| 寸法値(寸法の数字) | 3 |
| 注記 | 2 |
フォントは、初めの設定の「MS ゴシック」のまま、図面の中でそろえます。どのパソコンにも入っている書体なので、ほかのパソコンで図面を開いても、別の書体に置き換わりません。
フォントを選ぶ欄は、「文字入力」の窓の入力欄の右にあります。文字の大きさと書体の製図の決まりは「建築図面の製図のルール」(準備中)で解説します。
基点で置く位置を決める

基点は、クリックした点を文字のどこに合わせるかの設定です。上・中・下と左・中・右を組み合わせた9つの点から選び、初めの設定は左下です。
同じ点を右クリックしても、基点が違うと文字の位置が変わります。中中なら文字の真ん中が点に合い、左下なら文字は点の右上に、右上なら文字は点の左下に置かれます。

ここからは、基点を中中にして、部屋の真ん中に室名を置く手順です。部屋の真ん中は、部屋の左上と右下の角の2点の中心として指示します。
基点の
コントロールバーの基点(左下)を押します。「文字基点設定」の窓が開きます。

中中を
窓の中中を押すと、窓はすぐ閉じ、ボタンの表記が基点(中中)に替わります。
室名を
入力欄に「洋室」と打ち、Enterで変換を確定します。
左上の
部屋の左上の角で、右ボタンを押したまま、マウスを右(時計の3時の方向)へ少し動かして離します。ボタンを押したまま動かすと円形のメニューが出て、3時の方向で離すと2点の真ん中を取る指示になります。
画面のいちばん下の、操作の案内が出る帯がステータスバーです。ステータスバーに「2点間中心 ◆◆B点指示◆◆」と出れば、次は2つ目の点の指示です。
右下の
部屋の右下の角を右クリックします。2つの角の真ん中に、文字の真ん中が合います。

これで、室名が部屋の真ん中に置けました。選んだ基点は、次に変えるまで残る設定です。
よく使う基点は、次の表の3つです。
| 基点 | 使う所 |
|---|---|
| 中中 | 室名や記号を、部屋や枠の真ん中に置く |
| 左中 | 注記の左の端をそろえる |
| 中下 | 線の上に文字を乗せる |
「文字基点設定」の窓のずれ使用にチェックを入れると、縦ずれ・横ずれの欄に入れた分(図寸のミリ)だけ、基点から文字をずらして置けます。
窓の下の3つのチェックは、文字に線を添える項目で、使い方は「縦書き・角度・下線の文字」の節で解説します。
室名と面積を2行で書く

入力欄でEnterを押しても、改行はできません。室名の下に面積を書くときは、2行目を別の文字として、行間の欄で決めた間隔だけ下に置きます。
2行目は、1行目から行間の数(図寸のミリ)だけ下にずれた位置です。そのため、行間には文字の高さより大きい数を入れます。
行間に
コントロールバーの行間の欄に、文字の高さより大きい数を入れます。文字種4なら高さは4ミリなので、4より大きい数です。
1行目を
1行目の室名を打って変換を確定し、置く位置をクリックします。
2行目を
2行目の面積を打って変換を確定すると、ステータスバーに「[Enter]で連続書き」と出ます。クリックせずに、もう一度Enterを押すと、1行目の下に2行目が置かれます。
行間を文字の高さより小さくすると、2行が重なります。次の画像は、文字種4の文字を行間3で置いた例です。

縦書き・角度・下線の文字

文字は、横書きのほかに、縦書きや斜めの向き、線を添えた形でも書けます。縦書きと角度はコントロールバーで、線は「文字基点設定」の窓で選びます。
選び方は、次の3つです。
- 縦書きにする
- 角度を付ける
- 下線や囲みを付ける
縦書きにする
縦書きは、コントロールバーの縦字と垂直の両方にチェックを入れて書きます。チェックを入れたら、横書きと同じく、打って置く位置をクリックします。
縦書きの文字を書き終えたら、2つのチェックを外して横書きに戻してください。
角度を付ける
斜めの文字は、コントロールバーの角度の欄に、傾ける角度の度の数を入れてから置きます。欄が空のときの文字は水平です。
水平と垂直のチェックは、角度の欄より先に効きます。斜めに書くときは、2つのチェックを外しておいてください。
下線や囲みを付ける
下線を引く設定は、「文字基点設定」の窓の下線作図です。チェックを入れて基点を選ぶと、基点のボタンの表記が下線(左中)のように替わります。

この状態で置いた文字には、下線が一緒に引かれます。下線作図・上線作図・左右縦線の3つにチェックを入れれば、文字を四角で囲む形です。

下線を付け終えたら、下線作図のチェックを外します。下線は文字と別の線なので、あとで文字を動かすときは、文字と線をまとめて選びます。
文字がうまく書けないとき

文字を書くときの症状のうち、チェックの付け方とキーの扱いから起きるものは、次の4つです。
- 字が寝て横に並ぶ
- ショートカットのキーが効かない
- Enter で改行できない
- 角度を入れても斜めにならない
字が寝て横に並ぶ
縦書きのつもりで縦字だけにチェックを入れると、字が1字ずつ寝て、横に並びます。垂直にもチェックを入れ、メニューバーの編集から戻るで消してから置き直してください。
ショートカットのキーが効かない
入力欄にカーソルがある間は、キーを押すと文字として入り、ショートカットのキーが効きません。作図ウィンドウを1回クリックして、入力欄からカーソルを外します。
Enter で改行できない
入力欄のEnterは、改行には使えません。2行目は別の文字として置きます。
手順は「室名と面積を2行で書く」の節のとおりです。
角度を入れても斜めにならない
水平か垂直にチェックが入っていると、角度の欄に入れた数は使われません。2つのチェックを外してから置き直します。
文字種と基点を選んでから、室名を部屋の真ん中に置こう

文字は、文字種と基点を先に選んでから置きます。この記事で解説したことは、次の7つです。
- 文字は、入力欄に打って変換を確定し、置く位置をクリックして書く
- 大きさは、書込み文字種のボタンで文字種1〜10から選ぶ
- 文字種の大きさは図寸のミリで、文字種3から上は番号が高さ
- 文字種は3〜4種類、フォントは「MS ゴシック」にそろえる
- 置く位置は基点で決め、室名を真ん中に置くなら中中にする
- 2行目は、行間に文字の高さより大きい数を入れて Enter で置く
- 縦書きは、縦字と垂直の両方にチェックを入れる
まずは文字種4と基点の中中を選び、部屋の真ん中に室名を1つ置いてみてください。
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