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  1. 平面図の寸法の読み方|外周の寸法の段・通り芯・室内の寸法

平面図の寸法の読み方|外周の寸法の段・通り芯・室内の寸法

編集部 読了 約4分

*2026年9月29日に確認した内容です。国土交通省の「建築工事設計図書作成基準の資料(令和2年改定)」によります。寸法の段の並べ方は、レフィクシア株式会社の記事「平面図作成で寸法線を見やすく入れる5つの基本」によります。

平面図(建物の各階を水平に切って、上から見た図)のまわりには、寸法の数字が何段にも並んでいます。部屋の中にも寸法が書かれていることがあります。この記事では、平面図の外周に並ぶ寸法の段と、部屋の中に書く寸法(室内の寸法)の読み方、寸法から部屋の大きさを読む方法を載せています。

平面図の寸法の基準は、通り芯

国土交通省は、国の建物の図面の書き方を「建築工事設計図書作成基準」に定め、その資料(基準の資料)も出しています。基準の資料は、平面図に書く事項(記載事項)の1つを「基準線:通り心及び相互間寸法」としています(資料2 の(8))。

通り心(通り芯とも書く)は、柱の中心に引く、図面の位置の基準の線です。相互間寸法は、通り芯と通り芯の間の寸法のことです。通り芯の読み方は、「通り芯の読み方|柱列記号と通り芯の間の寸法」の記事で解説しています。

外周に並ぶ寸法の段

平面図の外周(図のまわり)には、寸法が何段かに分けて並べられていることがあります。寸法線は、寸法の範囲を示す線です。レフィクシア株式会社の記事は、寸法線を複数の段に並べる場合、一般的には、図から最も離れた外側に全体の寸法を置き、その内側に通り芯の間などの主な区間の寸法、さらに図に近い所に開口部(窓や出入口)や細かい部分の寸法を置く、と説明しています。

見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の1階の平面図に、この並べ方で寸法を入れると、次のようになります。

見本の家の1階平面図に、外側から全体の寸法・通り芯の間の寸法・開口などの寸法を3段に入れた図
見本の家の1階。下の3段の寸法(いちばん外が全体の寸法 7,280、真ん中が通り芯の間の寸法、図にいちばん近い段が開口などの寸法)と、左の2段の寸法を見る。LDK の中の青い寸法は室内の寸法の例。家の形と数字は例。編集部が作成
  • いちばん外の段(全体の寸法):建物の端から端までの寸法。この図では東西が7,280ミリメートル、南北が6,370ミリメートル
  • 真ん中の段(通り芯の間の寸法):1,820・2,730・910・1,820 のように、通り芯と通り芯の間の寸法
  • 図にいちばん近い段(開口などの寸法):窓や出入口の幅と、その位置を決める寸法。たとえば 3,640 は、LDK の南の窓の幅

この図では、1つの段の寸法を全部足すと、外側の段の寸法と同じになります。たとえば、真ん中の段の 1,820 + 2,730 + 910 + 1,820 = 7,280 が、いちばん外の段の 7,280 と同じです。同じ記事は、部分の寸法を足した数が全体の寸法と合わない場合、入力の誤りや、測る位置の違いなどが原因のことがある、とも書いています。

寸法の単位はミリメートルで、単位記号の mm は書きません。単位の決まりは、「建築図面の単位|mmで表し、単位を書かない決まり」の記事で解説しています。

室内の寸法

部屋の中に書く寸法(室内の寸法)は、その部屋の幅や奥行きを示します。レフィクシア株式会社の記事も、室内に寸法線を入れる場合があることに触れています。見本の家の図の LDK(居間・食堂・台所を1つにした部屋)の中の 4,550 は、LDK の西の壁の中心から、東の壁の中心までの寸法です。

基準の資料は、柱の中心・壁の中心・仕上げた面・建具(戸や窓)の内法幅などの細かい寸法を、平面図より詳しい平面・断面・部分詳細図に書くとしています(資料2 の(12))。内法幅は、枠の内側で測った幅です。細かい寸法は、「平面詳細図の読み方|壁の構成・仕上げ・細かい寸法」の記事で解説します(準備中)。

寸法から部屋の大きさを読む

部屋の大きさは、部屋の両側の通り芯の間の寸法を足して読みます。見本の家の LDK は、下の真ん中の段の 1,820 + 2,730 = 4,550 が東西の幅、左の内側の段の 2,730 + 1,820 = 4,550 が南北の奥行きです。図の上が北です。

この寸法は、壁の中心から中心までの寸法(芯々寸法)です。部屋の中で実際に使える幅は、壁の厚さの分だけ小さくなります。芯々寸法と、壁の表面から測る内法寸法の違いは、「芯々寸法と内法寸法の違い|図面の寸法と部屋の実際の幅」の記事で解説しています。住宅の図面に 910 の倍数の寸法が並ぶ理由は、「910モジュール(尺モジュール)とは|910mmを基準にする理由とメーターモジュール」の記事で解説しています。

まとめ

国の建物の図面では、平面図に通り芯と通り芯の間の寸法を書きます。外周に並ぶ寸法は、外から全体の寸法・通り芯の間の寸法・開口などの寸法の順に並べるのが一般的で、見本の家の図では、1つの段を足すと外の段と同じ数になります。部屋の大きさは、両側の通り芯の間の寸法を足して読み、実際に使える幅は壁の厚さの分だけ小さくなります。

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この記事について

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