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  1. 平面図で読む上下階の関係|見上げ線・吹抜け・下の階の屋根

平面図で読む上下階の関係|見上げ線・吹抜け・下の階の屋根

編集部 読了 約4分

*2026年9月29日に確認した内容です。「見上げ線」「見え掛り線」の名前と吹抜けの記号は、国土交通省の「建築工事設計図書作成基準(令和2年改定)」によります。見え掛りの意味は、京都芸術大学の教材「図面の種類「設計における空間表現の基礎知識」」、切った高さより上にある物の描き方は、ブログ「とある建築士の憂鬱」の記事「建築図面で使う線の種類とその使い分けについての解説です!」(2021年8月18日公開・2024年11月7日更新)によります。

平面図(建物の各階を水平に切って、上から見た図)には、その階の壁や部屋のほかにも、細い線や破線で描かれたものがあります。その多くは、切った面より上にある物や、切った面の下に見える物です。この記事では、その線の名前と意味、吹抜けや下の階の屋根から上下の階の関係を読む方法を載せています。

基準にある2つの線の名前

国土交通省の「建築工事設計図書作成基準」は、国の建物の図面の書き方を定めた基準です。この基準の4.1(7)は、CAD(コンピューターで図面を作る道具)で図面の要素を分けて重ねる層(レイヤ)の名前を決めています。その中に、「見上げ線」と「見え掛り線」があります。

基準にあるのは名前だけで、線の意味の説明はありません。意味は、次の2つの節で、解説記事をもとに載せています。

見上げ線

ブログ「とある建築士の憂鬱」の記事は、平面図をおおむね腰の高さで建物を水平に切って上からのぞき込んだ図とし、腰の高さより高い位置にある物は、原則として点線や破線で示す、と説明しています。例として、壁の天井近くに付けるエアコンや、天井が一段下がった所(下り天井)の位置を挙げています。この記事は「見上げ線」という名前は使っていませんが、切った面より上にあって見上げる位置の物を描く線なので、この記事では見上げ線として扱います(編集部の読み方)。

切った面より上の部分は、取り除いて見る図なので、平面図には本来描かれません。そこで、位置を示したい物を点線や破線で描き足します(編集部の説明)。

見え掛り線

京都芸術大学の教材は、断面図(建物を縦に切った図)を、切り口と、その奥に見えているもの(見え掛り)を描いた図と説明しています。平面図では、切った面より下にあって、上から見える物が見え掛りにあたります(平面図へのあてはめは編集部)。同じ教材は、展開図(部屋の中の壁の面の形や仕上げを表す図)と天井伏図(天井を表す図)の項目で、切断面は太線、見え掛りは細線で描くとしています。

平面図の見え掛り線は、切った面の下に見える物の輪郭です。たとえば2階の平面図で、窓の外に1階の屋根が見えるときは、その屋根を細い線で描きます。

吹抜けと、下の階の屋根

見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の2階の平面図に、上の階と下の階に関わる線を描くと、次のようになります。

見本の家の2階平面図に、吹抜け・1階の屋根・上の屋根の軒先を描いた図
見本の家の2階平面図。四角に対角線を引いた吹抜け、下側の細い線の1階の屋根(見え掛り線)、まわりの破線の上の屋根の軒先(屋根の外壁より外に出た部分の先。見上げ線)を見る。線の描き方は例で、図面によって違う。家の形は例。編集部が作成
  • 吹抜け:国土交通省の基準の記号(別表1)は、四角に対角線を2本引いた形。2階の床が無く、下の階の LDK とつながっていることを表す
  • 1階の屋根:2階より外に出ている1階の部分の屋根は、2階の窓から見下ろせる。見え掛り線として細い線で描く
  • 上の屋根の軒先:軒先は、屋根の外壁より外に出た部分の先。2階を切った面より上にあるので、見上げ線として破線で描く(描き方は例)

この図の吹抜けは、1階の LDK(居間・食堂・台所を1つにした部屋)の上にあたります。1階の平面図と2階の平面図を並べて、吹抜けの位置と1階の屋根の位置を見比べると、上下の階がどう重なっているかが読めます。吹抜けの記号は、「平面図の階段と吹抜けの表し方|昇り表示・切断線」の記事で解説します(準備中)。

まとめ

平面図には、切った面より上にある物(見上げ線)と、切った面の下に見える物(見え掛り線)も描かれます。国土交通省の基準は、2つの線の名前をレイヤの名前に挙げています。解説記事によると、切った高さより上の物は、原則として点線や破線で示します。見え掛りを細い線で描くことは、教材では展開図などの例で、平面図へのあてはめは編集部です。吹抜けの記号と下の階の屋根の線を、上下の階の平面図で見比べると、階どうしの重なりが読めます。

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この記事について

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