
Blenderの入力欄の操作|数値のドラッグ・数式・単位の入力
Blender(ブレンダー)の画面には、値を入れる欄(入力欄)がたくさん並んでいます。物の位置や大きさを入れる数値の欄、名前を入れる文字の欄、色を選ぶ色の欄などです。数値の欄には、マウスのドラッグで値を変えるほか、キーボードで数を打ったり、「1.2m+30cm」のような式を入れたりできます。この記事では、入力欄の操作を、数値の欄を中心に解説します。
この記事の画面は、Blender 5.2.2 LTSで、日本語の表示にしたものです。例には、3Dビューポート(3Dの物を見るエディター)の右のサイドバー(Nキーで出す)の「アイテム」のタブにある、物の「位置」の欄を使っています。
数値の欄は、ドラッグかキー入力で変える
数値の欄にカーソルを乗せると、左右に < と > の印が出ます。背景に色の帯が出る欄(スライダー)もあり、決まった範囲の中の値(例:パーセントの値)を示します。スライダーには < > は出ません。
公式マニュアルによると、数値の欄は次の方法で変えられます。
| 方法 | 操作(公式マニュアル) |
|---|---|
| 少しずつ変える | 欄の左右の < > をクリックする。カーソルを乗せてCtrl+マウスのホイールを回しても変わる |
| ドラッグで変える | 欄の上でマウスの左ボタンを押したまま、左右にドラッグする。ドラッグの途中でCtrlキーを押すときりのよい刻みで、Shiftキーを押すと細かく変わる。Shift+Ctrlで細かいきりのよい刻みになる |
| 数を打つ | 欄をクリックするか、カーソルを乗せてEnterキーを押すと、数を打てる状態になる。Enterキーか欄の外のクリックで決まり、Escキーか右クリックで取り消す |
| 次の欄に移る | 数を打っている途中でTabキーを押すと次の欄に、Shift+Tabキーで前の欄に移る |
| 正負を入れ替える | カーソルを乗せてマイナスキーを押す |
実際に試すと、サイドバーの「回転」の「X」の欄にカーソルを乗せてマイナスキーを押すと、「-0°」になりました。
公式マニュアルによると、ほとんどの数値には、変えられる範囲の決まりが2つあります。ドラッグで変えられる範囲と、キーで打てる範囲です。ドラッグで変えられる範囲を超える値も、キーで打てば入れられます(打てる範囲より広くはできません)。
数式と単位を入れる
公式マニュアルによると、数値の欄には、数式を入れられます。例えば、6の代わりに「3*2」や「10/5+4」と打てます。「pi」(円周率 3.142)や「sqrt(2)」(2の平方根)のような定数や関数も使えます。数式は、Python(Blenderの中で動くプログラムの言語)で計算されます。使える関数は、Pythonのmathモジュールの説明に並んでいます。
実際に試すと、「位置」の「Y」の欄に「sqrt(2)」と打ってEnterキーを押すと、「1.4142 m」になりました。

数といっしょに、単位も打てます。公式マニュアルによると、単位を付けないと、既定の単位になります。単位の仕組みは、シーンの設定で変えられます。シーンの単位の設定は、「Blenderのシーンの単位とスケール|単位の設定とスケールの意味」(準備中)の記事で解説します。
数と単位を打って入れる手順は、次のとおりです。
- 3Dビューポートで物を選び、Nキーでサイドバーを出して「アイテム」のタブを押す
- 「位置」の「X」の欄をクリックする。欄の文字が選ばれ、打てる状態になる
- 「1.2m+30cm」と打つ
- Enterキーを押す
実際に試すと、「位置」の「X」の欄に「1.2m+30cm」と打ってEnterキーを押すと、「1.5 m」になりました。
打っている途中
Enterキーを押した後公式マニュアルによると、単位の書き方には次のような決まりがあります。
- 単位は、略した書き方(cm・m・mm)でも、名前(meter など)でも書ける。複数形(meters)でも書ける
- 「1m 3mm」「1m, 3mm」のように、いくつかの単位を並べて書ける
- メートルとフィートのように、別の単位の仕組みを混ぜて書ける(表示はどちらか一方)
- 小数点は書かなくてもよい
公式マニュアルによると、「#」で始めた式は、その場で計算されず、ドライバー(値を式で決め続ける仕組み)として欄に付きます。例えば「#frame」と打つと、値がアニメーションのコマ(フレーム)の番号に合わせて変わります。ドライバーは、欄の右クリックのメニューからも付けられます。
いくつかの欄をまとめて変える
公式マニュアルによると、縦に並んだいくつかの数値の欄を、まとめて変えられます。例えば、「位置」の「X」「Y」「Z」の欄をまとめて変えるときに使います。
- 最初の欄の上で、マウスの左ボタンを押す
- 押したまま、変えたい欄の上を縦にドラッグする
- そのまま左右にドラッグすると、まとめて値が変わる
- (または)マウスのボタンを離してから数を打つと、まとめてその値になる
公式マニュアルによると、いくつかのオブジェクト(物)を選んでいるときは、Altキーを押しながら値を変えると、選んでいるものすべての値が同じように変わります。数値の欄にも、チェックの欄にも使えます。
値のコピーと貼り付け・既定の値に戻す
公式マニュアルによると、欄にカーソルを乗せて、次のキーを押せます。
| キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|
| Ctrl+C | その欄の値(1つ)をコピーする |
| Ctrl+V | その欄に、コピーした値(1つ)を貼り付ける |
| Ctrl+Alt+C | X・Y・Zや色のような、組になった値をまとめてコピーする |
| Ctrl+Alt+V | 組になった値をまとめて貼り付ける |
| Backspace | 値を既定の値に戻す |
| マイナス | 正負を入れ替える(-1を掛ける) |
| Ctrl+ホイール | 値を少しずつ変える。一覧から項目を選ぶ欄(例:「XYZ オイラー角」の欄)では、項目を順に切り替える |
| Enter | メニューを開く、チェックを切り替える(数値の欄では、数を打てる状態になる) |
| 右クリック | その欄のメニューを開く |
実際に試すと、「位置」の「X」(1.5 m)にカーソルを乗せてCtrl+C、「Y」に乗せてCtrl+Vを押すと、「Y」も「1.5 m」になりました。「X」に乗せてBackspaceキーを押すと、「0 m」に戻りました。
1つの欄の値を、ほかの欄へ写す手順は、次のとおりです。
- 写したい値の入った欄(「位置」の「X」など)の上に、マウスのポインターを乗せる
- Ctrl+Cキーを押す
- 写し先の欄(「位置」の「Y」など)の上に、ポインターを乗せる
- Ctrl+Vキーを押す
実際に、「X」が1.5mの状態で、この手順で「Y」に貼り付けると、「Y」も1.5mになりました。続けて「X」の上でBackspaceキーを押すと、「X」は0mに戻りました。
文字の欄・色の欄・ボタンの操作
公式マニュアルによると、文字の欄(名前などを入れる欄)と検索の欄では、ふつうの文字の編集のキーが使えます。
| キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|
| Home・End | 文字を打つ位置を、行の最初・最後に移す |
| ←・→ | 文字を打つ位置が1文字ずつ動く。Ctrlキーを押しながらだと1語ずつ |
| Backspace・Delete | 文字を消す。Ctrlキーを押しながらだと1語ずつ |
| Shift+動かすキー | 文字を選ぶ |
| Ctrl+A | 全部を選ぶ |
| Ctrl+C・Ctrl+X・Ctrl+V | コピー・切り取り・貼り付け |
説明やメモなど、長い文を入れる欄(テキストボックス)では、Shift+Enterキーで行を変え、↑・↓キーで行のあいだを動きます。右下の角をドラッグすると、欄の大きさを変えられます。
公式マニュアルによると、ほかの欄とボタンは次のように扱います。
- 色の欄:クリックすると、色を選ぶ画面(カラーピッカー)が開く。色は、ドラッグでほかの色の欄に写せる。カーソルを乗せると、色の大きな見本と、16進数・RGBA・HSVAの値が出る
- チェックの欄と、押すたびにオン・オフが替わるボタン(トグルのボタン):クリックでオン・オフを切り替える。ボタンの上をドラッグすると、いくつもまとめて切り替わる。Ctrl+ホイールでも切り替わる
- 球の形をしたボタン(方向のボタン):球の中をドラッグして、向きを変える。ドラッグの途中でCtrlキーを押すと、縦や斜めの向きに合わせる
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