- ソフト・サービス
- Blender
- Blenderのインポートとエクスポート
- Blenderへの図面の読み込み|画像とSVGを実寸に合わせる方法
Blender
Blenderへの図面の読み込み|画像とSVGを実寸に合わせる方法

Blenderへの図面の読み込み|画像とSVGを実寸に合わせる方法
Blender(ブレンダー)に図面を実寸で読み込むには、図面の形式に合わせて大きさの決め方を変えます。画像(PNG・JPG)の図面は、1mあたりのピクセル数を指定して読み込みます。SVG(線や形を座標で記録する画像の形式)の図面は、ファイルに書かれた幅と高さの単位がmmなら、そのまま実寸で読み込まれます。実寸で読み込めなかったときは、読み込んだあとに長さを測ってスケールを合わせます。
この記事の画面は、Blender 5.2 LTSです。試した図面は、平面図(12m×10m)から書き出した画像とSVGです。
画像の図面は「メッシュ平面」の「ピクセル毎Blender単位」で実寸にする
画像の図面は、画像を板として読み込む機能(Images as Planes)で読み込みます。3Dビューポートの「追加」→「画像」→「メッシュ平面…」から使います。

「追加」→「画像」→「メッシュ平面…」を選ぶと、ファイルを選ぶ画面が開きます。右の設定のうち、大きさを決めるのは「トランスフォーム」の「サイズモード」と「解像度」で、板の向きを決めるのは「整列」です。実寸で読み込むときの設定は、次のとおりです。
- 「サイズモード」を「ピクセル毎Blender単位」にします
- 「解像度」に、図面の1mあたりのピクセル数を入力します
- 「整列」を「+Z」にします
- 画像ファイルを選び、「平面として画像をインポート」を押します

試した画像は、12m×10mの平面図を1mあたり200ピクセルで書き出したもの(2400×2000ピクセル)です。解像度200で読み込むと、12.0m×10.0mの板として床の面に配置されました。

設定を既定のまま(「サイズモード」=「絶対」、「高さ」=1m)で読み込むと、同じ画像が縦1mの板になります。「整列」の既定は「カメラのメイン軸」(カメラの視線に近い軸に板を合わせる設定)で、カメラのあるシーンで既定のまま読み込むと、板は床に寝ずに立った向きになります。
1mあたりのピクセル数は、画像の横のピクセル数を、その画像に写っている範囲の横の長さ(m)で割って求めます。範囲の長さが分からない画像は、既定のまま読み込み、メジャーで測ってスケールを合わせます(この記事の最後の節)。
読み込んだ直後のソリッド表示(3Dビューポートの最初の表示。形を灰色で表示する)では、板は灰色で、図面の線は表示されません。線を表示するには、3Dビューポートの右上の「ビューポートシェーディング」を、マテリアルプレビューに切り替えます。ソリッド表示のまま、「カラー」の「オブジェクト」を「テクスチャ」にしても表示されます。「サイズモード」のほかの選び方と、「整列」などほかの設定は、BlenderのImages as Planes|参考画像を平面で読み込む機能で解説しています。
紙の図面をスキャンした画像は、縮尺と解像度から1mあたりのピクセル数を出す
紙の図面をスキャナーで読み込んだ画像は、図面の縮尺とスキャンの解像度(dpi)から、1mあたりのピクセル数を計算できます。計算の式は、次のとおりです(1/100・300dpiの組み合わせを実機で確かめた)。
1mあたりのピクセル数 = スキャンの解像度(dpi)÷ 25.4 × 1000 ÷ 縮尺の分母
1インチは25.4mmなので、dpi÷25.4が紙の1mmあたりのピクセル数です。これに1000を掛け、縮尺の分母で割ると、実物の1mあたりのピクセル数になります。縮尺と解像度の組み合わせごとの値は、次のとおりです。
| 縮尺 | 解像度(dpi) | 1mあたりのピクセル数 |
|---|---|---|
| 1/100 | 300 | 118.11 |
| 1/100 | 600 | 236.22 |
| 1/50 | 300 | 236.22 |
| 1/50 | 600 | 472.44 |
1/100の12m×10mの図面は、紙の上では120mm×100mmです。300dpiでスキャンした大きさ(1417×1181ピクセル)の画像を、「解像度」118.11で読み込むと、12.0m×10.0mの板になりました。小数点以下3桁まで見ると、11.997m×9.999mです。

SVGの図面は、寸法がmmで書かれていれば「SVGをカーブで」で実寸で読み込まれる
SVGの図面は、「ファイル」→「インポート」→「SVGをカーブで (.svg)」で読み込みます。インポートのメニューには、SVGを読み込む項目がもう1つ、「SVGをグリースペンシルへ」があります。グリースペンシルは、線を描くためのオブジェクトです。

「SVGをカーブで (.svg)」には、読み込むときの設定がありません。読み込まれる大きさは、SVGのファイルに書かれた幅と高さの単位で決まります。幅と高さがmmで書かれたSVG(例:幅が「12000mm」)は、12.0m×10.0mの実寸で読み込まれました。

単位の無いSVG(例:幅が「1200」)は、1単位が約0.28mmとして読み込まれ、同じ図面が0.34m×0.28mになります。読み込んだカーブ(線でできたオブジェクト)はXY平面(床の面)に作られ、図面の左下の角が原点に来ました。
読み込んだ線は、パス(SVGの中で線や形を表す部分)ごとに別のカーブになり、SVGのファイル名のコレクション(オブジェクトをまとめる入れ物)にまとめられます。公式マニュアルは、SVGのうちパスだけを読み込み、塗り・文字・画像などは読み込まないと書いています。ただ、四角(rect)と円(circle)と文字(text)を書いたSVGで試すと、パスでない四角と円もカーブとして読み込まれ、文字は読み込まれませんでした。図面の寸法の数字や部屋の名前が文字として書かれていると、読み込んだ図面には残りません。
Blender 4.5 LTSでは、メニューの名前が「Scalable Vector Graphic (.svg)」です。読み込まれる大きさは、5.2と同じです。
「SVGをグリースペンシルへ」は「スケール」を1にすると実寸になる
「SVGをグリースペンシルへ」は、SVGの線をグリースペンシルとして読み込みます。読み込むときの設定は、「解像度」(既定10)「スケール」(既定10)「シーンの単位」(既定オフ)「境界の中心」(既定オン)の4つです。
mmで書かれた12m×10mの平面図を既定の設定で読み込むと、120m×100mになりました。既定の「スケール」が10のため、実寸の10倍になります。「スケール」を1にすると、12.0m×10.0mの実寸で読み込まれました。
読み込んだ図面は、XZ平面に立った向きで配置され、正面のビュー(「ビュー」→「視点」→「前」)で図面がそのまま見えます。床の面に寝かせるには、プロパティのオレンジの四角のアイコン(オブジェクトプロパティ)の「トランスフォーム」の「回転」のXに-90°を入力します。回したあとの図面はXY平面に収まり、上から見たビュー(「ビュー」→「視点」→「上」)で、正面のビューで見えていた向きのまま見えます。
「境界の中心」がオン(既定)のときは、図面の中心が原点に置かれます。既定の「スケール」10のまま「境界の中心」をオフにすると、図面の中心が(60, 0, −50)の位置になりました。図面の左上の角が原点に来て、図面はX軸のプラスの方向とZ軸のマイナスの方向へ広がります。
「解像度」(既定10)と「シーンの単位」(既定オフ)は既定のままで、「スケール」を1にしたときに実寸になりました。
実寸で読み込めなかった図面は、メジャーで測ってスケールを合わせる
実寸で読み込めなかった図面は、寸法の分かっている線の長さを測り、その比でスケールを合わせます。長さを測るのは、3Dビューポートの左に縦に並んだアイコン(ツールバー)の「メジャー」です。スケールを合わせる手順は、次のとおりです。
- ツールバーの「メジャー」を選択します
- 寸法の分かっている長さ(例:この図面の範囲の幅12m)の端から端までドラッグし、長さを測ります

- 実寸を、測った長さで割って、倍率を求めます
- SVGの図面は、読み込んだカーブをすべて選択し、「オブジェクト」→「統合」(Ctrl+J)で1つのオブジェクトにまとめます
- 図面のオブジェクトを選択し、オブジェクトプロパティの「トランスフォーム」の「スケール」のXとYに、倍率を入力します。スケールがもとから1でないときは、今の値に倍率を掛けた値を入力します
たとえば、幅12mの範囲が1.2mと測れたときの倍率は10です。単位の無いSVGの図面は幅が0.339mだったので、倍率は12÷0.339で約35.4になります。統合してスケールにこの倍率を入力すると、12.0m×10.0mになりました。「SVGをグリースペンシルへ」で読み込んだ図面は、立った向きのままならXとZに倍率を入力します。
公式マニュアルによると、メジャーはCtrlを押しながらドラッグすると、辺と頂点にスナップします(定規の端が辺や頂点に吸い付きます)。画像の図面は、板の縁と角にはスナップするので、図面の範囲の幅は測れます。板に貼られた絵の線にはスナップしないので、図面の中の線は目で合わせて測ります。
公式マニュアルに書かれているメジャーの使い方は、次のとおりです。
- ドラッグするたびに定規が増え、いくつでも置けます
- 定規の端をドラッグすると、その端を動かせます
- Shiftを押しながら動かすと、面と面の距離を測れます。壁の厚みのように、平行な面と面の距離を測るときに使います
- 定規の中点をクリックすると分度器になり、角度を測れます
- 選択した定規は、DeleteかXで消せます。全部消すには、3Dビューポートのサイドバー(Nキーで開く右の欄)の「ビュー」の「アノテーション」で「RulerData3D」のレイヤーを消します
- ほかのツールを選ぶと定規は隠れ、「メジャー」に戻すとまた表示されます。レンダーには写りません
- 長さと角度は、シーンの単位の設定で表示されます
編集モード(頂点・辺・面を直接選んで動かす状態)では、定規なしでも、選択した辺の長さや面積を表示できます(公式マニュアル)。3Dビューポートの右上の「ビューポートオーバーレイ」の「計測」を使います。
Blenderで建築パースを作る方法は、建築3DCGコース(Blender)で学べます。
会員登録(無料)
記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。
この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

