
Blenderのサイドバーとツールバー|タブとツールの役割
Blender(ブレンダー)の3Dビューポート(3Dの物を見る作業用の画面)には、左にツールバー、右にサイドバーがあります。ツールバーには、選ぶ・動かす・回すなどのツールが並びます。サイドバーには、選んだ物の位置や大きさ、視点の設定などがタブに分かれて並びます。この記事では、2つの中身と使い方を解説します。
この記事の画面は、Blender 5.2.2 LTSで、日本語の表示にしたものです。
3Dビューポートの左がツールバー、右がサイドバー
公式マニュアルによると、ツールバーは3Dビューポートの左にあり、Tキーで出し入れします。サイドバーは3Dビューポートの右にあり、Nキーで出し入れします。5.2.2の最初の画面では、ツールバーは出ていて、サイドバーは隠れていました。キーは、マウスのカーソルを3Dビューポートに乗せてから押します。
3Dビューポートのヘッダー(上の、メニューの並んだ細い段)の「ビュー」メニューにも、「ツールバー」「サイドバー」のチェックが並んでいて、ここでも出し入れできます。
オブジェクトモードのツールバーのツール
ツールバーに並ぶツールは、モード(作業の種類ごとの切り替え)で変わります。この記事では、物を1つの単位として扱う「オブジェクトモード」のツールバーを解説します。
ツールは、ツールバーのボタンをクリックして選びます。公式マニュアルによると、選んだツールは、ワークスペース(作業ごとの画面の並び。画面の上のタブで切り替える)とモードごとに覚えられます。例えば、編集モードで「押し出し」のツールを選んでからオブジェクトモードに移り、また編集モードに戻ると、「押し出し」が選ばれたままです。
公式マニュアルによると、ボタンにカーソルを少し止めるとツールの名前が、長く止めると説明の全文が出ます。ツールバーの右の縁をドラッグして幅を広げると、アイコンが2列になり、さらに広げると名前も並びます。

右下に小さな三角のあるボタンは、いくつかのツールをまとめたグループです。公式マニュアルによると、ボタンをしばらく押したままにするか、押してドラッグすると、グループの中のツールが並びます。

グループの中のツールを選ぶ手順は、次のとおりです。
- 右下に小さな三角のあるボタン(一番上の選択のボタンなど)にマウスのポインターを乗せる
- 左ボタンを押したままにする。右にグループの中のツールが並ぶ
- ボタンを押したまま、使いたいツール(「サークル選択」など)の上へポインターを動かす
- ボタンを離す
実際に試すと、一覧はボタンを押している間だけ出て、離すと閉じました。「サークル選択」の上で離すと、ツールバーのボタンがサークル選択の絵に替わり、上の段に「半径」の欄が出ました。
オブジェクトモードのツールバーのツールは、次のとおりです。役割は公式マニュアルの説明です。
| ボタン | グループの中のツール | 役割(公式マニュアル) |
|---|---|---|
| ボックス選択 | 長押し・ボックス選択・サークル選択・投げ縄選択 | 物を選ぶ。長押しは、クリックで選び、そのままドラッグすると動かす。ボックス選択はドラッグした四角にかかった物、サークル選択はドラッグした円が通った所にかかった物、投げ縄選択は自由な線で囲んだ物を選ぶ |
| カーソル | なし | 3Dカーソル(物を足す位置などの目印)の場所を変える |
| 移動 | なし | 物を動かす |
| 回転 | なし | 物を回す |
| スケール | スケール・ケージを拡大縮小 | 物の大きさを変える。ケージを拡大縮小は、物を囲む枠を動かして大きさを変える |
| トランスフォーム | なし | 動かす・回す・大きさを変えるを1つのツールでする |
| アノテート | アノテート・アノテートライン・アノテートポリゴン・アノテート消しゴム | 画面に書き込み(メモの線)をする。自由な線・直線・多角形を書き、消しゴムで消す |
| メジャー | なし | シーンの中の長さを測る |
| 立方体を追加 | 立方体を追加・円錐を追加・円柱を追加・UV球を追加・ICO球を追加 | 画面の上で操作しながら、その形の物を足す |
| ブレイクダウナー | ブレイクダウナー・プッシュ・リラックス | アニメーションで、動きの途中の姿勢(ポーズ)を、前後のキーフレーム(ある時点の値の記録)に近づけたり遠ざけたりする |
公式マニュアルによると、ほとんどのツールはマウスの左ボタンで使います。一緒に押すキーがあるツールは、使っている間、ステータスバー(画面の一番下の段)にキーの案内が出ます。
公式マニュアルによると、ツールバーの一番上のツールは、ほかのツールを使い終えたあとに戻る既定のツール(フォールバックツール)です。一番上のボタンを押したままにして選ぶか、Alt+Wキーで出る円形のメニューで変えられます。
ツールの設定は、3か所にあります(公式マニュアル)。サイドバーの「ツール」のタブ、プロパティ(画面の右下の、設定がタブで並ぶエディター)の「ツール」のタブ、ヘッダーの下の「ツールの設定」の段です。移動・回転・大きさを変える操作の使い方は、「Blenderのオブジェクト操作とは|位置・向き・大きさ・整理」(準備中)の記事で解説します。
公式マニュアルによると、ツールバーのほかにも、ツールを選ぶ方法があります。
- Shift+Spaceキーを押すと、カーソルの場所に小さなツールバー(ポップアップツールバー)が出る。右に、続けて押すと選べるキーが並ぶ。プリファレンス(Blenderの設定の画面)の「キーマップ」の「スペースバーアクション」で、Spaceキーだけで出すようにもできる
- Qキーを押すと、「お気に入りツール」のメニューが出る。ツールやメニューの項目を右クリックして、ここに足せる
- プリファレンスの「キーマップ」の「[Alt]ツールプロンプト」をオンにすると、Altキーを押したときに、ステータスバーにツールのキーの案内が出る。続けてキーを押すと、そのツールに切り替わる

公式マニュアルによると、グループの中のツールにキーを割り当てたときは、同じキーを続けて押すと、グループの中のツールが順に切り替わるように設定できます。3Dビューポートの選択のツールでは、最初からこの設定になっていて、Wキーを押すたびにボックス選択・サークル選択などが切り替わります。
サイドバーのタブ(アイテム・ツール・ビュー・アニメーション)
サイドバーは、右端のタブで中身を切り替えます。手順は、次のとおりです。
- 3Dビューポートにマウスのポインターを乗せて、Nキーを押す。右にサイドバーが出る
- サイドバーの右の縁に縦に並んだタブから、見たいタブ(「アイテム」など)を押す
何も足していない5.2.2では、「アイテム」「ツール」「ビュー」「アニメーション」の4つのタブがありました。中身は、開いたり閉じたりできるまとまり(パネル)に分かれています。アドオン(Blenderに足す機能)を入れると、そのアドオンのタブが増えることがあります。
「アイテム」のタブには、アクティブな物(選んだ物のうち最後に選んだもの)の位置・回転・スケール・寸法が並びます。数値を変えると、物が動いたり大きさが変わったりします。

「ツール」のタブには、今選んでいるツールの設定(アクティブツール)、「影響の限定」(原点・位置・親)の「オプション」、ワークスペースの設定が並びます。

「ビュー」のタブには、3Dビューポートの見え方を決めるパネルが並びます。

公式マニュアルによると、「ビュー」のタブの設定は次のとおりです。値は5.2.2の最初の画面のものです。
| パネル | 設定 | 中身(公式マニュアル・画面) |
|---|---|---|
| ビュー | 焦点距離 | 3Dビューポートを見る視点の焦点距離(最初は 50mm) |
| ビュー | 範囲の開始・終了 | 物が見える、近い側と遠い側の距離(最初は 0.01m と 1000m)。この外にある物は表示されない。範囲を大きくしすぎると、奥行きの精度が落ちて表示が乱れることがある |
| ビュー | ローカルカメラ | この3Dビューポートだけで使うカメラを決める |
| ビュー | 外枠 | カメラから見ているときに、カメラの枠の外を覆う |
| ビュー | レンダー領域 | 3Dビューポートでレンダーの表示をする範囲を、画面の一部に絞る(Ctrl+Bで範囲を決めると自動でオンになる)。カメラから見ているときは効かない |
| ビューのロック | オブジェクトを注視 | この欄で指定した物を中心に、視点を回したり寄せたりする。カメラから見ているときは使えない |
| ビューのロック | 3Dカーソルを注視 | 3Dカーソルを中心に、視点を回したり寄せたりする |
| ビューのロック | カメラをビューに | カメラから見ているときに、視点を動かすとカメラも一緒に動く |
| ビューのロック | 回転 | 視点の向きを変えられないようにする |
| 3Dカーソル | 位置・回転・回転モード | 3Dカーソルの場所と向きと、向きの表し方(XYZオイラー角など) |
| コレクション | ローカルコレクション・コレクションの一覧 | コレクション(物をまとめる入れ物)ごとに、表示と非表示を切り替える。名前をクリックすると、そのコレクションだけを出す。ローカルコレクションをオンにすると、この3Dビューポートだけの表示にできる |
| アノテーション | アノテーションの一覧 | 画面への書き込み(アノテート)の設定 |
「アニメーション」のタブには、「グローバルトランスフォーム」のパネルがあります。

ツールバーとサイドバーの出し入れと大きさ
公式マニュアルによると、ツールバーとサイドバーの幅は、次のように変えます。
| したいこと | 操作(公式マニュアル) |
|---|---|
| 幅を変える | ツールバーやサイドバーの縁をドラッグする |
| 縁で隠す | 縁をドラッグして幅をなくす。隠したあとに出る小さな矢印をクリックすると、また出る |
| 中の文字やボタンを大きくする | 上にカーソルを乗せて、Ctrl+マウスのホイールを押してドラッグするか、テンキーの+・-を押す。Homeキーで元の大きさに戻る |
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この記事について
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