
Blenderの3Dビューポートの視点操作|回転・移動・拡大と正面・上面への切り替え
Blender(ブレンダー)で3Dの物を作るときは、3Dビューポート(3Dの物を見るエディター)の視点を、回したり、ずらしたり、寄せたりしながら作業します。この記事では、視点の動かし方を、マウス・キーボード・画面の右上のボタン(ナビゲーションギズモ)の3つの方法で解説します。建物の中を歩くように見る方法も載せています。
この記事の画面は、Blender 5.2.2 LTSで、日本語の表示にしたものです。キーの説明の「テンキー」は、キーボードの右にある数字のキーです。「中ボタン」は、マウスのホイールを押し込むボタンです。テンキーの無いキーボードや、ホイールを押せないマウスで使うときの設定は、Blenderのプリファレンス|最初に決める設定で解説しています。
視点は、マウスのホイールで回す・ずらす・寄せる
視点の操作は、3Dビューポートにカーソルを乗せてから行います。公式マニュアルによると、マウスとキーでの操作は次のとおりです。
| 操作 | マウス | キー |
|---|---|---|
| 回す(周回) | 中ボタンを押したままドラッグ | テンキー4・6(左右)、テンキー8・2(上下) |
| ずらす(パン) | Shift+中ボタンを押したままドラッグ。ホイールを左右に倒す(倒せるホイールのマウスのとき) | Ctrl+テンキー4・6・8・2 |
| 寄せる・離す(ズーム) | ホイールを回す。Ctrl+中ボタンを押したままドラッグ | テンキー+・- |
| 反対側から見る | なし | テンキー9 |
| 視点を傾ける(ロール) | なし | Shift+テンキー4・6 |
| 決めた範囲に寄せる(領域をズーム) | Shift+Bを押してから、左ボタンで四角を囲む | Shift+B |
| 前に進む(ドリー) | Shift+Ctrl+中ボタンを押したまま上下にドラッグ | Shift+テンキー+・- |
同じ操作は、3Dビューポートのヘッダー(上の、メニューの並んだ細い段)の「ビュー」→「視点の操作」のメニューからも選べます。

表のキーは、5.2.2のキーマップ(キーの割り当て)で確かめたものです。表の操作を使うときに知っておくことを、公式マニュアルから挙げます。
- 回すときは、注目点(視点が回る中心)の周りを回る。Alt+中ボタンでクリックした所が、新しい注目点になる
- 中ボタンでドラッグを始めてからAltキーを押すと、ワールドの軸の向きと、軸と軸のあいだの斜めの向きにそろいながら回る
- ホイールでのズームは、注目点より先には進まない。そこから先へ進むときは、ドリーで注目点ごと前に進む。平行投影(遠近の無い、図面のように見える表示)のときにドリーを使うと、透視投影(遠くの物が小さく見える表示)に変わる
- 領域をズームで、左ボタンの代わりに中ボタンで四角を囲むと、離れる
- ロールは、既定では15°ずつ傾く。傾きを戻すには、テンキー3で横からの視点にしてから、回し直す
- 回す・寄せるなどの途中で右クリックすると、取り消される
回る中心と寄る先は、プリファレンスの「選択部分を中心に回転」「マウス位置でズーム」をオンにすると変わります。設定はBlenderのプリファレンス|最初に決める設定で解説しています。
選んだ物や全体を画面に収める
公式マニュアルは、視点を動かしているうちに物の場所が分からなくなったら、次の2つを使うようにすすめています。どちらも、「ビュー」メニューにあります。
| 項目(5.2.2の画面) | キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|---|
| すべて表示 | Home | すべての物が見えるように視点を変える |
| 選択をフレームイン | テンキー「.」 | 選んでいる物が見えるように視点を変える |
選んだ物を画面の真ん中に大きく見る手順は、次のとおりです。
- 3Dビューポートで、見たい物を左クリックして選ぶ
- 3Dビューポートにマウスのポインターを乗せたまま、テンキーの「.」を押す
実際に、部屋の台と球を選んでテンキーの「.」を押すと、2つが画面いっぱいに収まるように視点が寄りました。
「ビュー」→「視点を揃える」のメニューにも、シーン全体を画面に収める項目(3Dカーソルのリセットと全表示)があります。このメニューには、ほかに、視点を物に合わせる項目、カメラを視点に合わせる項目、3Dカーソルを使う項目が並びます。

| 項目(5.2.2の画面) | キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|---|
| アクティブに視点を揃える | Shift+テンキー7など | ▸ の先のメニューで向き(トップ・フロントなど)を選ぶと、アクティブな物(最後に選んだ物)の向きの軸に視点を合わせ、平行投影にする。編集モード(形を直すモード)では、アクティブな面の向きに合わせる。下の節の、Shiftキーとテンキーの操作と同じ |
| 現在の視点にカメラを合わせる | Ctrl+Alt+テンキー0 | 今の視点の位置と向きに、カメラを動かす |
| アクティブカメラを選択に合わせる | なし | 向きは変えずにカメラを動かし、選んでいる物をカメラの枠の真ん中に収める |
| 3Dカーソルのリセットと全表示 | Shift+C | 3Dカーソル(物を追加する位置などに使う、画面の中の目印)を、ワールドの原点(X・Y・Zがすべて0の点)に戻し、シーン全体が見えるようにする |
| カーソルを視点の中心に | なし | 視点を動かして、3Dカーソルが画面の真ん中に来るようにする |
| アクティブに注視 | なし | アクティブな物を注目点にして、その物の周りを回るようにする。物が動くと視点もついていく |
| ビューの注視のクリア | なし | 「アクティブに注視」をやめる |
カメラを今の視点に合わせる方法は、「Blenderのカメラの追加|ビューへのカメラの合わせ方」(準備中)の記事で解説します。
正面・右・上面などへテンキーで切り替える
正面・右・上などの決まった向きから見るときは、テンキーか、「ビュー」→「視点」のメニューを使います。

正面から見る手順は、次のとおりです。
- 3Dビューポートにマウスのポインターを乗せる
- テンキーの1を押す(テンキーが無いときは「ビュー」→「視点」→「フロント」)
- 左上の表示が「フロント・平行投影」になる
実際にこの手順で、部屋を正面から見た「フロント・平行投影」の表示になりました。ほかの向きのキーは、次の表のとおりです。
| 向き(5.2.2の画面) | キー |
|---|---|
| カメラ | テンキー0 |
| トップ(上) | テンキー7 |
| ボトム(下) | Ctrl+テンキー7 |
| フロント(前) | テンキー1 |
| バック(後) | Ctrl+テンキー1 |
| ライト(右) | テンキー3 |
| レフト(左) | Ctrl+テンキー3 |
公式マニュアルによると、これらのキーは、ワールド(シーン全体)の軸の向きに視点を合わせます。Shiftキーを一緒に押すと、物を選んでいるときは、その物の向きの軸に合わせます。編集モードで面を選んでいるときは、その面の向きに合わせるので、斜めを向いた面を真正面から見られます。元に戻すには、Shiftキーを押さずに、もう一度テンキーで向きを選びます。Altキーを押したまま、中ボタンで向きたい方へドラッグしても、その方向の決まった向きに視点を揃えられます。公式マニュアルによると、このときも表示は平行投影に変わります。
実際に試すと、透視投影のままテンキー7を押したとき、表示は「トップ・平行投影」になりました。プリファレンスの「視点の操作」→「周回とパン」の「自動」の「透視投影」(既定でオン)が、決まった向きにしたときに平行投影へ切り替えます。2つの投影の違いと切り替え方は、Blenderの透視投影と平行投影の切り替え|2つの投影の違いで解説しています。
画面の右上のナビゲーションギズモで操作する
テンキーが無くても、3Dビューポートの右上のボタン(ナビゲーションギズモ)で視点を動かせます。

公式マニュアルによると、ナビゲーションギズモは次のように使います。
| 部分 | 操作(公式マニュアル) |
|---|---|
| 軸の丸 | 今の視点の向きを表す。左ボタンでドラッグすると、視点が回る。軸の文字(X・Y・Z)をクリックすると、その軸の向きから見る。同じ文字をもう一度クリックすると、反対側から見る |
| 虫めがね | ドラッグすると、寄せたり離したりする |
| 手 | ドラッグすると、視点をずらす |
| カメラ | カメラから見る表示(カメラビュー)に切り替える |
| 格子 | 透視投影と平行投影を切り替える。カメラビューのときは、視点を動かすとカメラも一緒に動く設定(カメラをビューにロック)の切り替えになる |
建物の中を歩くように見る(ウォーク・フライ)
公式マニュアルによると、建築のモデルのような広い場所では、注目点の周りを回るより、その場に立って見回すほうが便利なことがあります。そのために、ウォークナビゲーションとフライナビゲーションがあります。「ビュー」→「視点の操作」のメニューの一番下から始めます。どちらも、カメラから見ているとき(テンキー0)に始めると、カメラも一緒に動くので、カメラの位置決めにも使えます。
Shift+`(バッククォート)キーを押すと、プリファレンスの「視点の操作」→「フライとウォーク」の「ビューのナビゲーション」で選んだ方(既定はウォーク)が始まります。実際に日本語配列のキーボードの設定で試すと、Shift+@(Pの右のキー)で始まりました。
ウォークナビゲーション
ウォークナビゲーションで部屋の中を歩く手順は、次のとおりです。
- 3Dビューポートにマウスのポインターを乗せ、「ビュー」→「視点の操作」→「ウォークナビゲーション」を選ぶ(または Shift+`。日本語配列のキーボードでは Shift+@)
- マウスを動かして、見る向きを変える
- W・S・A・Dキーで、前・後ろ・左・右に歩く
- 見たい視点になったら、左クリックで決める。始めた所に戻すときは、右クリックかEscキーを押す
ウォークナビゲーションは、ゲームのように、マウスで見回しながらキーで歩きます。実際に始めると、ステータスバー(画面の一番下の段)に操作のキーが並びました。

| キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|
| W・S(↑・↓) | 前に進む・後ろに下がる |
| A・D(←・→) | 左右に動く |
| E・Q | 上・下に動く(重力がオフのとき) |
| R・F | 視点の向きを基準に上・下に動く(重力がオフのとき。ステータスバーでは「ローカル上下」) |
| スペース | 画面の真ん中の十字の所へ移る(テレポート) |
| ホイール・テンキー+- | 動く速さを変える(ステータスバーでは「加速度」) |
| Shift・Alt | 押している間、速く・遅く動く |
| V | ジャンプする(重力がオンのとき) |
| .(ピリオド)・,(カンマ) | ジャンプの高さを上げる・下げる |
| Tab | 重力を切り替える |
| Z | 傾いた視点をまっすぐに直す |
| 左クリック | 今の視点で決める |
| 右クリック・Esc | 始めた所に戻る |
重力は既定ではオフで、上下にも自由に動けます。オンにすると、地面の上を歩く動きになり、E・Qなどの上下の移動は使えなくなります。地面からの目の高さ(プリファレンスの「視点の高さ」)は、既定で1.6mです。マウス感度や歩行速度も、プリファレンスの「視点の操作」→「フライとウォーク」で変えられます。
フライナビゲーション
フライナビゲーションは、画面の真ん中の枠の外にカーソルを動かすと、その方向へ視点が回ったり動いたりする見方です。枠の中にカーソルがある間は、向きは変わりません。
| キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|
| W・S(↑・↓) | 前・後ろへ加速する |
| A・D(←・→) | 左・右へ加速する |
| E・Q | 上・下へ加速する |
| 中ボタンのドラッグ | 視点をずらす。その間は飛ぶのが止まる |
| ホイール・テンキー+- | 進む向きの加速を変える。止まっているときは、前(+)か後ろ(-)へ加速を始める |
| Alt | 押している間、だんだん遅くなり、止まる |
| Ctrl | 押している間、視点を回しても飛ぶ向きが変わらない |
| X | 枠の中にカーソルがあるとき、視点を水平線の高さへ向け直す機能を切り替える |
| Z | 視点の傾きをまっすぐに直す機能を切り替える |
| 左クリック・スペース | 今の視点で決める |
| 右クリック・Esc | 始めた所に戻る |
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