
Blenderのシーンの単位とスケール|単位の設定とスケールの意味
- 単位を mm にしたい
- 単位の倍率って何?
- cm で作りたいときの設定は?
Blender(ブレンダー)の長さは、初期設定ではメートルで出ます。起動した直後の立方体の寸法は 2 m です。
しかし、建築の図面の寸法は mm で書くので、1200 mm の窓を作るたびに、1.2 m と直して打つのは手間です。
この記事では、長さの単位を mm にする手順と、単位の倍率(スケール)の意味を解説します。cm で作るときの設定と、寸法の表示がおかしいときの直し方も分かります。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)始める前に

この記事の画像と同じ画面で試すときに済ませることは、次の3つです。
- 起動した直後の画面にあるカメラとライトを、1つずつクリックで選んでXキー→削除で消す。残った立方体をクリックで選ぶ
- 3Dビューポート(オブジェクトを置いて見る画面)にポインター(画面の矢印)を乗せ、テンキーの1で正面から見る。テンキーが無いときは、3Dビューポートのヘッダー(3Dビューポートの一番上の段)のビュー→視点から正面の視点を選ぶ
- Nキーでサイドバー(位置や寸法の値が出る列)を出す。アイテムのタブに、位置・スケール・寸法の値が出る
シーンの単位とは

シーンの単位は、長さなどの値を、画面でどの単位で出すかを決める設定です。シーン(オブジェクトやカメラなどをまとめた、作品の1場面)ごとに決めます。
設定する場所は、プロパティエディター(選んでいるものやシーンの設定を並べる画面。始める前にの画像の右の赤い枠)のシーンのタブの、単位のパネルです。
初期設定は単位系がメートル法、長さがメートル、単位の倍率が 1.000000 です。
長さの単位を mm にする

長さを mm にするには、単位のパネルの長さをミリメートルにします。mm にして、図面の寸法の数 1200 を位置の X に打って確かめる手順は、次の5つです。
- プロパティエディターのシーンのタブを押す
- 単位のパネルが閉じていたら、見出しを押して開く
- 長さの欄を押す
- ミリメートルを押す
- サイドバーの位置の X の欄を押して1200と打ち、Enterキーを押す
シーンの
プロパティエディターに縦に並ぶタブのうち、シーンのタブ(円すいと球の絵)を押します。

シーンの設定が並び、単位のパネルが閉じた見出しで出ました。
単位の
単位のパネルが閉じているときは、見出しを押します。開いているときは、この手順は飛ばしてください。

パネルが開き、単位系・単位の倍率・長さなどが並びました。

「長さ」
単位のパネルの、長さの欄を押します。

適応・キロメートル・メートル・センチメートル・ミリメートル・マイクロメートルの一覧が開きました。
「ミリメートル」
一覧のミリメートルを押します。

サイドバーの寸法が、2 m から 2000 mm に変わりました。立方体の大きさは変わらず、出す単位だけが変わっています。

位置の
サイドバーの位置の X の欄を押して1200と打ち、Enterキーを押します。
位置の X が 1200 mm になり、立方体が右へ動きました。単位を付けずに打った数は、長さで選んだ mm で入ります。

これで、長さの単位を mm にして、図面の寸法の数をそのまま打てるようになりました。
この設定はファイルを保存すると残り、Blender を起動した直後の新しいファイルはメートルから始まります。cm で作るときは、手順4でセンチメートルを選びます。
cm のときも、単位の倍率は 1.000000 のままにしてください。
単位の倍率とは

単位の倍率は、画面に出す値を何倍にするかを決める数です。長さを mm にしても 2 m と 2000 mm は同じ長さですが、単位の倍率を 0.001 にすると、同じ立方体が 2 mm という別の長さで出ます。
顕微鏡で見るような小さい物や、天体のような大きい物を作るときに変える設定で、オブジェクトの大きさは変わりません。0.001 にして試し、1 に戻す手順は次の2つです。
- 単位の倍率の欄を押して0.001と打ち、Enterキーを押す
- 単位の倍率の欄を押して1と打ち、Enterキーで戻す
単位の
単位のパネルの単位の倍率の欄を押して0.001と打ち、Enterキーを押します。

寸法は 2000 mm から 2 mm に、位置の X は 1200 mm から 1.2 mm に変わりました。スケールは 1.000 のままで、立方体の大きさも変わっていません。

単位の
単位の倍率の欄を押して1と打ち、Enterキーを押します。
寸法が 2000 mm に、位置の X が 1200 mm に戻りました。

単位の倍率とオブジェクトのスケールの違いを並べると、次の表のとおりです。
| 項目 | 単位の倍率 | オブジェクトのスケール |
|---|---|---|
| 設定する場所 | シーンのタブの「単位」のパネル | サイドバーの「アイテム」のタブの「スケール」 |
| 決める範囲 | シーン全体 | 選んだオブジェクトだけ |
| 変わるもの | 画面に出る値 | オブジェクトの大きさ |
建築のモデルは家具や部屋の大きさなので、単位の倍率は 1.000000 のまま、長さだけをミリメートルにして作りましょう。
寸法の表示がおかしいとき

寸法や位置の値がおかしいときの症状は、次の2つです。
- 1200 と打つと 1200 m になる
- 大きさを変えていないのに、寸法が 2 mm のように小さく出る
1200 と打つと 1200 m になる
1200 と打って 1200 m になるのは、長さがメートルのままのためです。単位を付けずに打った数は、長さで選んだ単位で入ります。
Ctrl+Zキーで打つ前に戻し、長さをミリメートルにしてから打ち直してください。
大きさを変えていないのに、寸法が 2 mm のように小さく出る
大きさを変えていないのに寸法が小さく出るのは、単位の倍率が 1 ではないためです。単位の倍率が 0.001 だと、2000 mm の立方体が 2 mm と出ます。
自分で作っているファイルなら、単位の倍率を 1.000000 に戻すと、寸法が 2000 mm のように正しく出ます。
受け取ったファイルで倍率が 1 でないときは、作った人がその倍率で寸法を見ながら作ったのかもしれません。戻すと値の見え方がすべて変わるので、作った人に確かめてから戻してください。
単位を mm にして、図面の寸法で作ろう

シーンの単位は、長さなどの値を画面でどの単位で出すかを決める設定です。この記事で解説したことは、次の3つです。
- 長さの単位を mm にする:シーンのタブの単位のパネルで、長さをミリメートルにする。cm ならセンチメートル
- 単位の倍率とは:画面に出る値を何倍にするかの数。オブジェクトの大きさは変わらない
- 寸法の表示がおかしいとき:長さの単位と、単位の倍率が 1 かどうかを見る
まずは長さをミリメートルにして、図面の寸法の数を位置の欄に打ってみてください。
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