Blenderのカメラとは|カメラの追加と設定
- Blenderのカメラの使い方を知りたい
- カメラの設定に何があるか知りたい
- パースの構図をカメラで決めたい
Blender(ブレンダー)で建築パースを作るときは、シーンにカメラを置き、仕上がりの画像に写す範囲と写り方をカメラの設定で決めます。
しかし、カメラの設定はいくつものパネルに分かれて並び、どれから触ればよいかは画面だけでは分かりません。
この記事では、カメラとは何かと、カメラを置いて写る範囲を決める設定、ピントと構図の整え方、平行投影とパノラマの写し方の全体を解説します。どの記事から読めばよいかも分かります。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)カメラとは

カメラは、仕上がりの画像に写す範囲を決めるオブジェクトです。レンダリング(仕上がりの画像を計算して作ること)には、シーンのアクティブカメラ(仕上がりの画像に使うカメラ)が使われます。
3Dビューポートで見ている視点は、レンダリングには使われません。カメラから見た画面のカメラビューに切り替えて、写る範囲を見ながら決めてください。
カメラの設定は、カメラを選んでプロパティエディターのデータのタブ(緑のカメラの絵)を開くと並びます。
データのタブで決めることと、扱う節は次のとおりです。
| 決めること | 使う設定 | 扱う節 |
|---|---|---|
| 写る広さ | 「レンズ」の「焦点距離」 | 「カメラを置いて、写る範囲を決める」 |
| 縦の線をまっすぐにする | 「レンズ」の「シフト」 | 「カメラを置いて、写る範囲を決める」 |
| 写る距離の範囲 | 「レンズ」の「範囲の開始」「終了」 | 「カメラを置いて、写る範囲を決める」 |
| ピント | 「被写界深度」 | 「ピントと構図を整える」 |
| 構図の目安の線 | 「ビューポート表示」の「コンポジションガイド」 | 「ピントと構図を整える」 |
| 写し方 | 「レンズ」の「タイプ」 | 「平行投影とパノラマで写す」 |
カメラを置いて、写る範囲を決める

パースを作るときは、まずカメラを置いて向きを決め、次に写る広さと見え方を整えます。
写る範囲を決める方法は、次の4つです。
- カメラを置いて、視点に合わせる
- 焦点距離で写る広さを決める
- シフトで縦の線をまっすぐにする
- クリップ開始・終了で写る距離を決める
カメラを置いて、視点に合わせる
追加→カメラで足したカメラは、3Dカーソル(物を足す位置の目印)の位置に、今の視点の向きで置かれます。足したカメラを選んでCtrl+テンキーの0を押すと、そのカメラがアクティブカメラになります。
テンキーが無いときは、ビュー→カメラ設定→アクティブオブジェクトをカメラに設定を押してください。
アクティブカメラを今の視点の位置と向きに動かすショートカットは、Ctrl+Alt+テンキーの0です。テンキーが無いときは、ビュー→視点を揃える→現在の視点にカメラを合わせるを押してください。
カメラを足す手順と、カメラビューで視点を回してカメラを動かす方法は、次の記事で解説しています。
焦点距離で写る広さを決める
焦点距離は、レンズのパネルで写る広さを決める値で、最初は50mm です。短いほど広く写るので、狭い部屋の中を広く写したいときは短くします。
焦点距離の変え方と、写したい幅に合う焦点距離の出し方は、次の記事で解説しています。
シフトで縦の線をまっすぐにする
建物を見上げるようにカメラを傾けると、縦の線が上ですぼまって写ります。直すときは、カメラを目線の高さに置いて水平に向け、シフトの Y で写る範囲を上にずらしてください。
シフトの値は、出力(仕上がりの画像)の長い辺を1とした割合です。建物の上まで枠に入るまで、Y を少しずつ上げます。
カメラの位置と回転を打って目線の高さで水平にする手順と、シフトの Y で建物を枠に入れる手順は、次の記事で解説しています。
クリップ開始・終了で写る距離を決める
クリップ開始・終了(画面の名前は範囲の開始と終了)は、カメラに写る距離の範囲を決める設定です。開始を上げると、壁の外に置いたカメラから、手前の壁を写さずに室内を写せます。
写る距離の範囲を3Dビューポートに線で出す方法と、壁の外から室内を写す手順は、次の記事で解説しています。
ピントと構図を整える
被写界深度
三分割写る範囲が決まったら、見せたい物にピントを合わせ、構図の線に合わせてカメラの向きを整えます。
ピントと構図を整える方法は、次の2つです。
- 被写界深度でピントを合わせる
- コンポジションガイドで構図を整える
被写界深度でピントを合わせる
被写界深度は、ピントの合う距離の前と後ろをぼかして写す設定で、見せたい家具だけをくっきり写したいときに使います。
チェックを入れたあと、ぼけの強さは絞りのF値で決まり、小さいほど強くぼけます。まずは最初の2.8 から試してください。
ピントを合わせる物の選び方と、ぼけが見える表示の切り替えは、次の記事で解説しています。
コンポジションガイドで構図を整える
コンポジションガイドは、カメラビューに構図の目安の線を出す設定です。見せたい物を画面のどこに置くかを決めるときに使い、線は書き出した画像には写りません。
三分割の線の出し方と、線の交わる所に物を合わせる方法、8種類のガイドの違いは、次の記事で解説しています。
平行投影とパノラマで写す
平行投影
パノラマカメラのタイプを替えると、遠近の無い立面図のような画像や、周り全部を写した360度の画像を作れます。
写し方を替える方法は、次の2つです。
- 平行投影で立面図のように写す
- パノラマで360度を写す
平行投影で立面図のように写す
タイプの平行投影は、物の大きさがカメラからの遠さによって変わらない写し方で、立面図のような画像を作るときに使います。写る範囲を決めるのは焦点距離でなく、出力の長い辺に写る長さを m で打つ平行投影のスケールです。
カメラを建物の正面に向ける方法と、スケールの決め方は、次の記事で解説しています。
パノラマで360度を写す
タイプのパノラマ状は、カメラの周りを広く写す写し方です。写し方を選ぶパノラマタイプは、レンダーエンジン(画像を作る仕組み)が Cycles のときにしか出ません。
パノラマタイプを正距円筒図にすれば、部屋の周りの横360°・縦180°を1枚に写した、360度の画像を作れます。
正距円筒図にする手順と、出力の縦横を2:1 にして書き出す方法は、次の記事で解説しています。
カメラを置いて、パースの構図を決めよう

カメラは、仕上がりの画像に写す範囲を決めるオブジェクトで、設定はデータのタブに並びます。この記事で解説したことは、次の3つです。
- 写る範囲:カメラを置き、焦点距離・シフト・範囲の開始と終了で整える
- ピントと構図:被写界深度でピントを合わせ、コンポジションガイドで構図を整える
- 写し方:タイプを平行投影かパノラマ状に替える
まずはカメラを置き、Blenderのカメラの焦点距離を読んで写る広さを決めてみてください。
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