Blenderのカメラの焦点距離|焦点距離と画角の関係
Blender(ブレンダー)のカメラの焦点距離は、カメラの位置を変えずに、写る範囲(画角)を決める設定です。焦点距離を短くすると画角は広く、長くすると画角は狭くなります。初期値は50mmで、カメラのオブジェクトデータプロパティの「レンズ」で設定します。
この記事の画面は、Blender 5.2 LTSです。焦点距離の欄の名前と初期値は、4.5 LTSでも同じです。
Blenderのカメラの焦点距離はオブジェクトデータプロパティの「レンズ」で変える
カメラのビューに切り替える(テンキーの0)と、3Dビューポートに四角い枠が表示されます。この枠で囲まれた範囲が、カメラで撮影したときに写る範囲(画角)です。
焦点距離は、次の手順で変えます。
- 3Dビューポートで、カメラを選択します
- プロパティで、緑のカメラのアイコン(オブジェクトデータプロパティ)をクリックします
- 「レンズ」の「焦点距離」に、数値を入力します

数値の上でマウスの左ボタンを押したまま左右にドラッグすると、値が増減します。ドラッグ中にShiftを押している間は、細かい単位での調整になります。数値をクリックすると、キーボードでの入力もできます。
焦点距離を短くすると画角が広がり、長くすると狭まる
焦点距離を変えても、カメラの位置はそのままです。変化するのは、カメラの枠に収まる範囲だけです。焦点距離を50mmから24mmにすると、同じ位置のカメラの枠に収まる範囲が広くなります。部屋のモデルで試すと、50mmでは壁の角と窓の端だけが写り、24mmでは床・天井・2面の壁・窓まで写りました。

写る範囲は、角度でも表せます。カメラの枠の左右の端のあいだの角度が横の角度、上下の端のあいだが縦の角度です。出力プロパティの「解像度」が1920×1080ピクセル(初期値・横長)で、センサー(実在のカメラで光を受ける部分。Blenderでは、その大きさと焦点距離から写る角度が決まる)のサイズが初期値の36mmのとき、焦点距離ごとの角度は次のとおりです。
| 焦点距離 | 横の角度 | 縦の角度 |
|---|---|---|
| 24mm | 73.7° | 45.7° |
| 26mm | 69.4° | 42.6° |
| 50mm(初期値) | 39.6° | 22.9° |
横長の出力では、縦の角度は横の角度より小さくなります。出力を縦長にすると、この関係が入れ替わります(次の節)。
同じ焦点距離でも、「カメラ」のセンサーの設定と出力の縦横で写る角度が変わる
オブジェクトデータプロパティには、「レンズ」の下に「カメラ」のパネルがあります。ここに、センサーの大きさの設定が並んでいます。

「センサーフィット」は、センサーのサイズを出力の横と縦のどちらに合わせるかの設定で、選択肢は「自動」(初期値)「水平」「垂直」です。「自動」のときは「サイズ」の欄が1つ、「水平」「垂直」のときは「幅」(初期値36mm)と「高さ」(初期値24mm)の欄が表示されます。
焦点距離50mmのまま、出力プロパティの「解像度」を縦長の1080×1920ピクセルにすると、写る角度は次のようになりました。
| 出力 | センサーフィット | 横の角度 | 縦の角度 |
|---|---|---|---|
| 1920×1080(横長) | 自動 | 39.6° | 22.9° |
| 1080×1920(縦長) | 自動 | 22.9° | 39.6° |
| 1080×1920(縦長) | 水平 | 39.6° | 65.2° |
| 1080×1920(縦長) | 垂直 | 15.4° | 27.0° |
「自動」では、センサーのサイズを出力の長い辺に合わせます。そのため、縦長の出力では、縦の角度が横長のときの横の角度と同じ39.6°になりました。「水平」は幅を横に合わせる設定で、縦長でも横の角度が39.6°のまま、縦が広がります。「垂直」は高さを縦に合わせる設定で、高さの初期値が24mmなので、縦の角度は27.0°と狭くなります。縦長の出力でも、横の写る範囲を横長のときと同じにしたいときは「水平」を選びます。
「カメラ」のパネルの見出しの右のアイコンから、実在のカメラのセンサーの大きさをプリセットで選べます。プリセットは31種類で、たとえば「Fullframe」は36×24mm、「APS-C」は23.6×15.6mmです。
「レンズ単位」を「視野角」にすると角度で指定できる
「レンズ単位」は、焦点距離をどの単位で指定するかを選ぶ項目です。選択肢は「ミリメートル」と「視野角」の2つで、初期値は「ミリメートル」です。
「視野角」を選ぶと、「焦点距離」の欄が「視野角」の欄に替わり、角度での指定になります。焦点距離が50mmのときは、「視野角」の欄に「39.6°」と表示されます。

この「視野角」は、「センサーフィット」で合わせた辺(横か縦)の角度です。「センサーフィット」が初期値の「自動」のときは、出力の長い辺の角度になります。
3Dビューポートの「焦点距離」は、カメラの焦点距離とは別の設定
3Dビューポートのサイドバー(N)の「ビュー」タブの「ビュー」パネルにも、「焦点距離」(初期値50mm)の欄があります。これは、カメラのビューではないときの、3Dビューポートの見え方の焦点距離です。この値を変えても、レンダーの画角は変わりません。
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