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  1. Blenderのカメラの平行投影|平行投影のスケール

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Blenderのカメラの平行投影|平行投影のスケール

編集部 読了 約9分

  • 立面図のような画像を作りたい
  • 平行投影でレンダリングしたい
  • 平行投影のスケールの決め方を知りたい

Blender(ブレンダー)で建物の立面図(建物を真正面から見た、遠近の無い図)のような画像を作るとき、ふつうのカメラでは遠くの物ほど小さく写ります。

しかし、カメラのどの設定を替えれば遠近が無くなるかは、画面を見ただけでは分かりにくいものです。

この記事では、カメラを平行投影に切り替える手順と、カメラを建物の正面に向ける手順、平行投影のスケールで写る範囲を決める方法を解説します。何も写らない・はみ出すときの直し方も分かります。

画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)

始める前に

画面の区画
起動した直後の「Camera」を選び、カメラビューにした画面。①3Dビューポート ②アウトライナー ③データのタブ

手順を始める前にしておくことは、次の3つです。

  • ②でカメラを選ぶ
  • ③のデータのタブ(緑のカメラの絵)を押す
  • ①にポインターを乗せてテンキーの0を押し、カメラビュー(カメラから見た画面)にする。テンキーが無いときは、ナビゲーションギズモ(X・Y・Z の丸の付いた軸の絵)の下のカメラの絵のボタンを押す

画面の例では、起動した直後からある1辺2 m の立方体(中心が原点)を写します。

カメラの平行投影とは

透視投影透視投影
平行投影平行投影
同じカメラで、透視投影(左)と平行投影(右)にしたカメラビュー。平行投影では、立方体の奥の辺も手前の辺も同じ長さに写る

カメラの平行投影は、物の大きさが、カメラからの遠さによって変わらない写し方です。書き出した画像も、カメラビューと同じ平行投影の画像になります。

カメラを平行投影にする

平行投影にしたカメラビュー
この節の手順で、タイプを平行投影にしたカメラビュー。視点の名前が「カメラ・平行投影」になり(赤い枠)、焦点距離の欄が平行投影のスケールの欄(赤い枠)に替わった

カメラを平行投影にするときは、③のタブのレンズのパネルのタイプを、透視投影から平行投影に替えます。

カメラを平行投影にする手順は、次の2つです。

  • タイプを押す
  • 平行投影を押す

「タイプ」を押す

③のタブのレンズのパネルの、タイプの欄(透視投影と出ている欄)を押します。

タイプの一覧
透視投影・平行投影・パノラマ状・カスタムが並ぶ(赤い枠)

一覧が開き、4つの種類が並びました。

「平行投影」を押す

一覧の平行投影を押します。

平行投影のスケールの欄
焦点距離の欄が、「平行投影の…」と切れて出る平行投影のスケールの欄(赤い枠)に替わった

カメラビューの立方体から遠近が無くなり、焦点距離(写る範囲を決める mm の値)の欄が、平行投影のスケールの欄に替わりました。

これで、カメラを平行投影にできました。

正面にカメラを向けて立面図にする

正面から写した立方体
この節の手順で、カメラを立方体の正面に向けたカメラビュー。立方体の正面が、遠近の無い正方形に写った

立面図のように写すには、カメラの位置と回転に数を打って、建物の正面にまっすぐ向けます。数は、プロパティエディターのオブジェクトのタブ(オレンジ色の四角の絵)で打ちます。

例で写すのは、立方体の Y の数が小さい側の面です。正面にカメラを向けて立面図にする手順は、次の2つです。

  • オブジェクトのタブを押す
  • 位置と回転に数を打つ

「オブジェクト」のタブを押す

プロパティエディターのタブの並びのうち、オレンジ色の四角の絵のタブを押します。

オブジェクトのタブ
オブジェクトのタブ(赤い枠)。トランスフォームのパネルに、カメラの今の位置と回転が出ている

トランスフォームのパネルに、位置・回転・スケール(オブジェクトの拡大の割合)が並びました。

「位置」と「回転」に数を打つ

位置の X・Y・Z に「0」「-10」「0」、回転の X・Y・Z に「90」「0」「0」と打ちます。欄を押して数を打ち、Enterキーを押してください。

位置と回転の欄
位置(0 m・-10 m・0 m)と回転(90°・0°・0°)(赤い枠)

カメラが、立方体の中心から10 m 手前(Y -10 m)に置かれ、まっすぐ立方体を向きました。カメラビューでは、立方体の正面が正方形に写ります。

これで、立面図のような画像になりました。回転の X 90°は、カメラを上にも下にも傾けず、横を向かせる値です。

ほかの面を写すときは、回転の X と Y はそのままで、Z を変えます。

Z を180°にすると北(Y の数が大きい側)、90°で東(X の数が大きい側)、-90°で西の面を写せます。

カメラは写す面の外側に置き、東の面なら位置の Y を0、X を建物の X の向きの長さの半分より大きい数にしてください。

真上から見た平面図のように写すときは、回転を X 0°・Y 0°・Z 0° にします。

カメラは真下を向き、X の数が大きい側が右、Y の数が大きい側が上に写ります。位置の Z は、写したい物より高くしてください。

平行投影のスケールで写す範囲を決める

スケールを4にしたカメラビュー
この節の手順で、平行投影のスケール(赤い枠)を4 にしたカメラビュー。1辺2 m の立方体が、横幅のちょうど半分に写った(赤い枠)

写る範囲は、平行投影のスケールに数を打って決めます。数は、出力(仕上がりの画像)の長い辺に写す長さ(m)です。

欄には単位を付けずに、数だけを打ちます。

最初の1920×1080 の横長の出力では、横に写る長さがスケールの数になります。縦に写る長さは、スケールの数×0.5625(1080÷1920)です。

縦に写したい長さからスケールの数を出すときは、反対に0.5625 で割ります。

平行投影のスケールの欄に数を打つ

データのタブに戻り、平行投影のスケールの欄を押して「4」と打ち、Enterキーを押します。

スケールを4にした欄
平行投影のスケール(赤い枠)が4.000 になった

横に4 m、縦に2.25 m が写る範囲になり、1辺2 m の立方体が横幅の半分に写りました。

これで、写す範囲を決められました。平行投影では、カメラを10 m 離しても5 m に寄せても、写る大きさは変わりません。

建物を写すときは、横は建物の幅より大きく、縦は建物の高さより大きく写るように、スケールの数を決めてください。

たとえば幅10 m・高さ7 m の建物(床が高さ0 m)なら、7÷0.5625≒12.5 で上下がぴったり入るので、余白を見て13 くらいにします。カメラの位置の Z は、高さの半分の3.5 m にしてください。

平行投影で何も写らない・はみ出すとき

何も写らないカメラビュー
カメラの位置の Y(赤い枠)を-150 m にしたカメラビュー。立方体が写っていない(赤い枠)

平行投影で何も写らない・はみ出すときは、次の2つの症状から当てはまるものを探してください。

  • 何も写らない
  • 建物が枠からはみ出す

何も写らない

カメラから建物までの距離が、データのタブのレンズのパネルにある、終了の欄(範囲の開始のすぐ下。最初は100 m)より遠いと、建物は写りません。

平行投影では離しても大きさが変わらないので、離しすぎに気づきにくくなります。

カメラを建物に近づけるか、終了を建物までの距離より大きくしてください。

建物が枠からはみ出す

横長の出力では、縦に写る長さはスケールの数の0.5625 倍しかありません。横幅に合わせてスケールを決めると、高い建物は上下がはみ出します。

建物の高さ÷0.5625 より大きい数を、平行投影のスケールに打ってください。カメラの位置の Z を建物の高さの半分にすると、上下の余白がそろいます。

高さが幅より大きい建物は、出力を縦長にすれば大きく写せるでしょう。

出力の縦横は、プロパティエディターの出力のタブ(プリンターの絵)の解像度の X と Y で決まり、1080 と 1920 を入れ替えると縦長になります。

縦長の出力では、スケールの数が縦に写る長さになり、横はその0.5625 倍です。幅15 m・高さ32 m の建物なら、スケールを34 くらいにすると、縦に34 m・横に約19 m が写ります。

試したあとは、カメラの位置を写したい建物の手前に戻してください。

平行投影のカメラで、立面図のような画像を作ろう

平行投影で写した正面
正面から、平行投影のスケール4 で写した立方体

カメラを平行投影にすると、遠近の無い画像を作れます。この記事で解説したことは、次の3つです。

  • カメラを平行投影にする:データのタブのタイプを平行投影に
  • 正面に向けて立面図にする:回転を X 90°・Y 0° にし、Z で写す面を選ぶ
  • スケールで写す範囲を決める:横長の出力では、横にスケールの数、縦にその0.5625 倍が写る

まずは、写したい建物の幅と高さから、平行投影のスケールの数を出してみてください。

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この記事について

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