Blenderのカメラの平行投影|平行投影のスケール
- 立面図のような画像を作りたい
- 平行投影でレンダリングしたい
- 平行投影のスケールの決め方を知りたい
Blender(ブレンダー)で建物の立面図(建物を真正面から見た、遠近の無い図)のような画像を作るとき、ふつうのカメラでは遠くの物ほど小さく写ります。
しかし、カメラのどの設定を替えれば遠近が無くなるかは、画面を見ただけでは分かりにくいものです。
この記事では、カメラを平行投影に切り替える手順と、カメラを建物の正面に向ける手順、平行投影のスケールで写る範囲を決める方法を解説します。何も写らない・はみ出すときの直し方も分かります。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)始める前に

手順を始める前にしておくことは、次の3つです。
- ②でカメラを選ぶ
- ③のデータのタブ(緑のカメラの絵)を押す
- ①にポインターを乗せてテンキーの0を押し、カメラビュー(カメラから見た画面)にする。テンキーが無いときは、ナビゲーションギズモ(X・Y・Z の丸の付いた軸の絵)の下のカメラの絵のボタンを押す
画面の例では、起動した直後からある1辺2 m の立方体(中心が原点)を写します。
カメラの平行投影とは
透視投影
平行投影カメラの平行投影は、物の大きさが、カメラからの遠さによって変わらない写し方です。書き出した画像も、カメラビューと同じ平行投影の画像になります。
カメラを平行投影にする

カメラを平行投影にするときは、③のタブのレンズのパネルのタイプを、透視投影から平行投影に替えます。
カメラを平行投影にする手順は、次の2つです。
- タイプを押す
- 平行投影を押す
「タイプ」
③のタブのレンズのパネルの、タイプの欄(透視投影と出ている欄)を押します。

一覧が開き、4つの種類が並びました。
「平行投影」
一覧の平行投影を押します。

カメラビューの立方体から遠近が無くなり、焦点距離(写る範囲を決める mm の値)の欄が、平行投影のスケールの欄に替わりました。
これで、カメラを平行投影にできました。
正面にカメラを向けて立面図にする

立面図のように写すには、カメラの位置と回転に数を打って、建物の正面にまっすぐ向けます。数は、プロパティエディターのオブジェクトのタブ(オレンジ色の四角の絵)で打ちます。
例で写すのは、立方体の Y の数が小さい側の面です。正面にカメラを向けて立面図にする手順は、次の2つです。
- オブジェクトのタブを押す
- 位置と回転に数を打つ
「オブジェクト」
プロパティエディターのタブの並びのうち、オレンジ色の四角の絵のタブを押します。

トランスフォームのパネルに、位置・回転・スケール(オブジェクトの拡大の割合)が並びました。
「位置」
位置の X・Y・Z に「0」「-10」「0」、回転の X・Y・Z に「90」「0」「0」と打ちます。欄を押して数を打ち、Enterキーを押してください。

カメラが、立方体の中心から10 m 手前(Y -10 m)に置かれ、まっすぐ立方体を向きました。カメラビューでは、立方体の正面が正方形に写ります。
これで、立面図のような画像になりました。回転の X 90°は、カメラを上にも下にも傾けず、横を向かせる値です。
ほかの面を写すときは、回転の X と Y はそのままで、Z を変えます。
Z を180°にすると北(Y の数が大きい側)、90°で東(X の数が大きい側)、-90°で西の面を写せます。
カメラは写す面の外側に置き、東の面なら位置の Y を0、X を建物の X の向きの長さの半分より大きい数にしてください。
真上から見た平面図のように写すときは、回転を X 0°・Y 0°・Z 0° にします。
カメラは真下を向き、X の数が大きい側が右、Y の数が大きい側が上に写ります。位置の Z は、写したい物より高くしてください。
平行投影のスケールで写す範囲を決める

写る範囲は、平行投影のスケールに数を打って決めます。数は、出力(仕上がりの画像)の長い辺に写す長さ(m)です。
欄には単位を付けずに、数だけを打ちます。
最初の1920×1080 の横長の出力では、横に写る長さがスケールの数になります。縦に写る長さは、スケールの数×0.5625(1080÷1920)です。
縦に写したい長さからスケールの数を出すときは、反対に0.5625 で割ります。
平行投影の
データのタブに戻り、平行投影のスケールの欄を押して「4」と打ち、Enterキーを押します。

横に4 m、縦に2.25 m が写る範囲になり、1辺2 m の立方体が横幅の半分に写りました。
これで、写す範囲を決められました。平行投影では、カメラを10 m 離しても5 m に寄せても、写る大きさは変わりません。
建物を写すときは、横は建物の幅より大きく、縦は建物の高さより大きく写るように、スケールの数を決めてください。
たとえば幅10 m・高さ7 m の建物(床が高さ0 m)なら、7÷0.5625≒12.5 で上下がぴったり入るので、余白を見て13 くらいにします。カメラの位置の Z は、高さの半分の3.5 m にしてください。
平行投影で何も写らない・はみ出すとき

平行投影で何も写らない・はみ出すときは、次の2つの症状から当てはまるものを探してください。
- 何も写らない
- 建物が枠からはみ出す
何も写らない
カメラから建物までの距離が、データのタブのレンズのパネルにある、終了の欄(範囲の開始のすぐ下。最初は100 m)より遠いと、建物は写りません。
平行投影では離しても大きさが変わらないので、離しすぎに気づきにくくなります。
カメラを建物に近づけるか、終了を建物までの距離より大きくしてください。
建物が枠からはみ出す
横長の出力では、縦に写る長さはスケールの数の0.5625 倍しかありません。横幅に合わせてスケールを決めると、高い建物は上下がはみ出します。
建物の高さ÷0.5625 より大きい数を、平行投影のスケールに打ってください。カメラの位置の Z を建物の高さの半分にすると、上下の余白がそろいます。
高さが幅より大きい建物は、出力を縦長にすれば大きく写せるでしょう。
出力の縦横は、プロパティエディターの出力のタブ(プリンターの絵)の解像度の X と Y で決まり、1080 と 1920 を入れ替えると縦長になります。
縦長の出力では、スケールの数が縦に写る長さになり、横はその0.5625 倍です。幅15 m・高さ32 m の建物なら、スケールを34 くらいにすると、縦に34 m・横に約19 m が写ります。
試したあとは、カメラの位置を写したい建物の手前に戻してください。
平行投影のカメラで、立面図のような画像を作ろう

カメラを平行投影にすると、遠近の無い画像を作れます。この記事で解説したことは、次の3つです。
- カメラを平行投影にする:データのタブのタイプを平行投影に
- 正面に向けて立面図にする:回転を X 90°・Y 0° にし、Z で写す面を選ぶ
- スケールで写す範囲を決める:横長の出力では、横にスケールの数、縦にその0.5625 倍が写る
まずは、写したい建物の幅と高さから、平行投影のスケールの数を出してみてください。
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