平面図の収納と家具の表し方|造作と置き家具
*2026年9月29日に確認した内容です。国土交通省の「建築工事設計図書作成基準の資料(令和2年改定)」によります。国の建物の工事(官庁営繕)のための図面の決まりです。造作家具の説明は、東建コーポレーションの建築用語辞書「造作家具」によります。
平面図(建物の各階を水平に切って、上から見た図)には、押入れや棚のような収納と、ソファやテーブルのような家具が描かれていることがあります。この記事では、建物と一緒につくる家具と、あとから置く家具が、平面図でどう描き分けられるかを載せています。
作り付けの収納と家具は、平面図に描く
国土交通省は、国の建物の図面の書き方を「建築工事設計図書作成基準」に定め、その資料(基準の資料)も出しています。基準の資料は、平面図に書く事項(記載事項)の「各種付属物等」に、「造りつけ家具」と「書架」を挙げています(資料2 の(8))。書架は本棚のことです。
造りつけ家具は、造作家具とも呼ばれます。東建コーポレーションの建築用語辞書は、造作家具を、建物と一体化するように作られたオーダー家具で、作り付けとも呼ばれる、と説明しています。同じ辞書は、造作家具は建物と一体になっているので、移動させたいときに動かせない、とも書いています。
造りつけ家具は、建物の工事でつくる物で、平面図に描きます。
工事に含まれない家具は、点線などで描く
基準の資料は、同じ「各種付属物等」の行の備考に、「工事対象外のものは点線等で明示する。」と書いています。工事対象外は、その工事でつくらない物のことです。あとから買って置くソファやテーブルのような家具(置き家具)は、建物の工事に含まれないので、描く場合は点線などで区別します。
点線や破線は、切った高さより上にある物などを描くのにも使われます。その使い方は、「平面図で読む上下階の関係|見上げ線・吹抜け・下の階の屋根」の記事で解説します(準備中)。点線の見た目は、「建築図面の線の種類の読み方|実線・破線・一点鎖線・二点鎖線」の記事で解説しています。
見本の家で見分ける
見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の1階に、作り付けの収納と置き家具を描くと、次のようになります。LDK は、居間・食堂・台所を1つにした部屋です。

- 和室の押入れ、LDK のテレビの棚:作り付けの収納。建物の工事でつくるので、実線(切れ目の無い線)で描いている
- LDK のソファ、テーブルといす:置き家具。工事に含まれないので、点線で描いている
平面図で家具を見つけたら、線が実線か点線かを見ます。実線なら工事でつくる物、点線なら工事に含まれない物の目安になります。ただし、点線は「点線等」とあるとおり、図面によって別の線を使うこともあります。どの線を何に使うかは、図面の凡例(記号や線の説明を書いた欄)で確かめます。
まとめ
国の建物の図面では、造りつけ家具と書架を平面図に書き、工事の対象でない物は点線などで区別して描きます。造作家具は建物と一体に作る家具で、工事でつくる物です。平面図の家具は、実線か点線かで、工事でつくる物か、工事に含まれない置き家具かを見分けます。
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この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

