
Blenderの移動・回転・拡大縮小|軸と座標の指定
- オブジェクトを移動・回転させる方法を知りたい
- 決まった軸の方向だけに動かしたい
- 移動や回転ができないときは、どうすればいい?
Blender(ブレンダー)で部屋を組み立てるときは、追加したオブジェクトを動かし、回し、大きさを変えて並べます。
しかし、マウスのポインター(画面の矢印)の動きだけで動かすと、壁や床の線に沿ってまっすぐ動かせません。
この記事では、オブジェクトの移動・回転・スケール(拡大縮小)のやり方を、G・R・Sキー、X・Y・Zキー、移動のツール、サイドバーの4つで解説します。
X・Y・Z の座標の軸を決めて、1つの方向だけに動かす方法と、動かせないときの直し方も分かります。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)始める前に

手順を始める前に知っておくことは、次の4つです。
- 起動した直後のカメラとライトは消し、立方体だけを残して選ぶ。カメラとライトは、1つずつクリックで選んでXキー→削除を押すと消える。立方体は、左クリックで選ぶと輪郭がオレンジになる
- ③のサイドバー(3Dビューポートの右の列)は、①にポインターを乗せてNキーを押すと出る。立方体の位置・回転・スケールの数値が並ぶ
- 座標の軸は3つで、X は床の赤い線、Y は床の緑の線、Z は上下の向き。最初の立方体は、3つの軸が交わる所(位置がどれも0 m)にある
- この記事のキーは、どれも①にポインターを乗せてから押す
G・R・Sキーで移動・回転・スケールする

移動はGキー、回転はRキー、スケールはSキーを押し、ポインターを動かして左クリックで決めます。3つを試して元に戻す手順は、次の6つです。
- Gキーを押す
- ポインターを動かす
- 左クリックで決める
- Ctrl+Zキーで元に戻す
- Rキーで回して、Escキーで取り消す
- Sキーで大きくして、Escキーで取り消す
Gキーを
①にポインターを乗せ、Gキーを押します。
立方体の輪郭が白くなり、ポインターについて動くようになりました。
ポインターを
マウスのボタンを押さずに、ポインターを動かします。

立方体がポインターについて動き、動いた量が①の上の端に出ました。
左クリックで
置きたい所で、左クリックします。

立方体の位置が決まり、③の位置の数値が変わりました。数値は、ポインターを動かした量で変わります。
Ctrl+Zキーで
Ctrl+Zキーを押して、立方体を最初の位置に戻します。

Rキーで
Rキーを押してポインターを動かし、立方体が回ったらEscキーを押します。

回している間は①の上の端に角度が出て、Escキーで回す前の向きに戻りました。
Sキーで
Sキーを押し、ポインターを立方体の中心から離して大きくしたら、Escキーを押します。中心に近づけると、小さくなります。

大きくしている間は倍率が出て、Escキーで元の大きさに戻りました。
これで、移動・回転・スケールを試して、立方体を最初の形に戻せました。間違えて左クリックで決めてしまったときは、Ctrl+Zキーで戻してください。
軸を決めずに回すと、今見ている画面の奥行きの向きを軸にして回るので、③の回転の3つの値がどれも変わります。1つの軸だけで動かすときに使うのが、次の X・Y・Zキーです。
X・Y・Zキーで軸を決める

G・R・Sキーを押したあとにX・Y・Zキーを押すと、動きが1つの軸だけに限られます。X の軸に沿って動かし、Z の軸で回して伸ばす手順は、次の5つです。
- 最初の位置でGキーを押す
- Xキーを押す
- ポインターを動かして、左クリックで決める
- R→Zで回す
- S→Zで伸ばす
最初の
最初の位置に戻した立方体を選んだまま、①にポインターを乗せてGキーを押します。
立方体が、ポインターについて動き始めました。
Xキーを
続けてXキーを押します。

X の軸の赤い線が出て、立方体はこの線の上だけを動くようになりました。
ポインターを
ポインターを赤い線の向きに動かし、置きたい所で左クリックします。

③の位置の X だけが変わり、Y と Z は0 m のままでした。この記事の画面では、X は4.7009 m です。
Rと
Rキー、Zキーの順に押してポインターを動かし、左クリックで決めます。

立方体が上下の軸のまわりに回り、③の回転は Z だけが変わりました。この記事の画面では35.578°です。
Sと
Sキー、Zキーの順に押してポインターを立方体の中心から離し、左クリックで決めます。

立方体は上下の向きにだけ伸び、③のスケールは Z だけが変わりました。この記事の画面では、スケールの Z は1.633、寸法の Z は3.27 m です。
これで、X の軸に沿って動かし、Z の軸で回して伸ばせました。次の節からは、この立方体のまま進みます。
①の上の端に出た「グローバル」は、軸の向きを床の赤い線・緑の線と上下にそろえる、初期設定の座標系の名前です。
ほかの座標系は、「Blenderの座標系|トランスフォームオリエンテーション」(準備中)で解説します。
軸を決めたあとに数を打てば、その量だけ動かせるので、寸法どおりに置くときに便利です。打ち方は「Blenderの数値入力と軸のロック|正確な入力と軸を固定した変形」(準備中)で解説します。
移動のツールのギズモをドラッグして動かす

キーを使わずに動かすときは、②の移動のツールを押して、ギズモの矢印をドラッグします。ギズモは、ドラッグして動かすための、色の付いた矢印です。
立方体を X の軸に沿って動かす手順は、次の2つです。
- 移動のツールを押す
- 赤い矢印をドラッグする
「移動」
②の、十字の矢印の絵の移動のツールを押します。

立方体に、赤・緑・青の矢印のギズモが出ました。赤は X、緑は Y、青は Z の軸の向きです。
赤い矢印を
赤い矢印の先にポインターを乗せ、左のボタンを押したまま動かして、置きたい所で離します。

立方体が X の軸の向きだけに動き、ボタンを離した所で止まりました。この記事の画面では、位置の X は7.09 m です。
これで、ギズモの矢印で X の向きに動かせました。②の回転とスケールのツールを押すと、それぞれ回すための輪と、伸ばすための四角のギズモが出ます。
使い終わったら、②の一番上のボックス選択のツールを押して、元のツールに戻してください。
サイドバーで数値を見る・変える

③のアイテムのタブには、選んだオブジェクトの位置・回転・スケールの今の数値が並びます。欄に数値を打つと、オブジェクトはその位置・角度・倍率になります。
位置の X を3 m にする手順は、次の2つです。
- 位置の X の欄を押す
- 3と打ってEnterキーを押す
位置の
③の位置のXの欄の真ん中を、1回押します。

3と
3と打って、Enterキーを押します。
位置の X が3 m になり、立方体が X 3 m の所へ動きました。
これで、数値で位置を決められました。回転とスケールの欄も、同じ打ち方で変えられます。
移動や回転ができないとき

移動や回転ができないときの症状は、主に次の2つです。
- G・R・Sキーを押しても、オブジェクトが動き始めない
- ある1つの軸の向きにだけ、動かせない
G・R・Sキーを押しても、オブジェクトが動き始めない
原因の1つは、ポインターが①の3Dビューポートの外にあることです。画面の右下の、設定が並ぶプロパティエディター(③のサイドバーとは別のエリア)の上でGキーを押すと、立方体は動き始めません。

もう1つは、動かすオブジェクトが選ばれていないことです。選択を外したまま(Alt+Aキーのあと)Gキーを押しても、何も動きません。

ポインターを①の上に乗せ、オブジェクトを左クリックで選んでから、キーを押し直してください。
ある1つの軸の向きにだけ、動かせない
原因は、③の数値の右にある鍵の絵のボタンが閉じていることです。鍵が閉じた軸の向きには、オブジェクトは動かなくなります。

位置の X の鍵を閉じてG→Xと押すと、①の上の端に出る動いた量は変わっても、位置の X は3 m のままでした。
鍵の絵のボタンを押して開くと、また動かせます。試したときは、鍵を開いておいてください。
G・R・Sキーで、オブジェクトを思いどおりに動かそう

オブジェクトは、G・R・Sキーで移動・回転・スケールし、X・Y・Zキーで軸を決めます。この記事の要点は、次の5つです。
- Gキーで移動、Rキーで回転、Sキーでスケール。左クリックで決め、Escキーで取り消す
- 途中でX・Y・Zキーを押すと、動きがその軸だけに限られる
- ②の移動のツールでは、ギズモの色の付いた矢印をドラッグする
- ③のアイテムのタブで、位置・回転・スケールの数値を見て打てる
- 動かないときは、ポインターの位置、オブジェクトを選んでいるか、鍵の絵のボタンを確かめる
まずは立方体をG→Xで動かして、③の位置の X だけが変わるのを見てみてください。
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この記事について
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