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Blenderのオブジェクトの追加とプリミティブ|基本形状と追加直後の設定

編集部 読了 約17分

  • プリミティブって何のこと?
  • オブジェクトを追加したいのに、メニューが出ない…
  • 追加した円柱の分割数を、あとから変えたい!

Blender(ブレンダー)で建物や家具を作るときは、まず立方体や円柱などの基本の形(プリミティブ)を追加します。

しかし、追加した円柱の下の半分が床に埋まったり、思った寸法にならなかったりします。追加した形は、真ん中を3Dカーソル(画面の中の赤と白の輪の目印)の所に合わせて、決まった大きさで出るためです。

この記事では、プリミティブを追加する手順と、追加した直後に大きさ・分割数・位置を決める方法を解説します。読むと、円柱や立方体を決めた寸法で床の上に置く手順と、追加できないときの直し方が分かります。

画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)

オブジェクトを追加する前に

【画像:Blenderの画面全体。3Dビューポート・ヘッダー・アウトライナー・プロパティの4つの部分を、名前を添えて示す】

3Dの空間に置く立方体やカメラなどの1つ1つが、Blenderでいう「オブジェクト」です。

始める前に、次の4つを済ませます。

  • 画面の部分の名前を知る
  • オブジェクトモードになっているかを見る
  • 最初からある立方体・カメラ・ライトを削除する
  • 追加したオブジェクトが出る場所(3Dカーソル)を知る

次の表に、画面の4つの部分と、この記事での使い道をまとめました。

名前この記事で使うこと
3Dビューポート3Dのオブジェクトを見て操作する所。追加したオブジェクトはここに出る
ヘッダー3Dビューポートに付いているメニューの段。モードの切り替えと「追加」がある
アウトライナー画面にあるオブジェクトの名前の一覧
プロパティ選んだオブジェクトの設定が並ぶ所

Blenderには、作業の種類ごとに「モード」があります。新しいオブジェクトを追加するときに使うのは、**オブジェクトモード**です。

今のモードは、ヘッダーにあるモードのメニュー(赤い枠)に出ています。

ヘッダーのモードのメニュー
オブジェクトモードと出ていれば、このまま進める

編集モードなどと出ていたら、このメニューを押し、一覧のオブジェクトモードを押して切り替えてください。メニューの表示がオブジェクトモードに変わります。

起動した直後の3Dビューポートには、立方体・カメラ・ライトが置かれています。

起動した直後の3Dビューポート
起動した直後の立方体・カメラ・ライト。オレンジの輪郭は、立方体が選ばれている印

オブジェクトを追加する前に、この3つを削除しましょう。最初の立方体は追加した形と重なり、カメラとライトはあとで追加のメニューから入れ直せるためです。

3つを選ぶ

3Dビューポートの上にマウスのポインターを乗せ、Aキーを押します。立方体・カメラ・ライトの輪郭が、3つともオレンジになりました。

【画像:Aキーで立方体・カメラ・ライトの3つが選ばれた(輪郭がオレンジの)3Dビューポート】

削除する

そのままXキーを押します。「選択中のオブジェクトを削除しますか?」と出たら、削除を押します。

「削除」の確認
Xキーで出る確認。押すのは削除(赤い枠)

3つが消え、3Dビューポートにはグリッド(床のマス目)と、赤と白の輪の目印が残りました。

削除したあとの3Dビューポート
枠の中の赤と白の輪が3Dカーソル

追加したオブジェクトは、この赤と白の輪の所に出ます。この輪を3Dカーソルと呼びます。

起動した直後の3Dカーソルの場所は、ワールド原点(赤と緑の線が交わる所)です。

Blenderでオブジェクトを追加する方法

「追加」のメニューの「メッシュ」の一覧
ヘッダーの追加から開いたメッシュの一覧

オブジェクトは、ヘッダーの追加のメニューから追加します。例として、円柱を1つ追加しましょう。

「追加」を押す

ヘッダーの追加を押します。

ヘッダーの「追加」
押すのは、赤い枠の追加

追加のメニューが開きました。

「メッシュ」にポインターを乗せる

メニューのメッシュに、マウスのポインターを乗せます。目印は、逆三角の絵です。

「追加」のメニューの「メッシュ」
メッシュ(赤い枠)と、その横に開いたプリミティブの一覧

メッシュの横に、プリミティブの一覧が開きました。

「円柱」を押す

開いた一覧の円柱を押します。筒の絵が付いた項目です。

プリミティブの一覧の「円柱」
押すのは、一覧の円柱(赤い枠)

円柱が、3Dカーソルの所に追加されました。

追加された円柱
追加した円柱。3Dカーソルの所に出ている

これで、半径1m・高さ2mの円柱が1つ置かれました。円柱は真ん中が3Dカーソルの高さに来るので、下の半分は床のグリッドより下です。

追加直後に大きさと分割数を変える

半径と深度を変えたパネル
開いた最後の操作を調整のパネル

追加した直後なら、最後の操作を調整のパネルで、大きさと分割数を数値で変えられます。

パネルは、3Dビューポートの中に閉じた形で出ます。見出しは、直前の操作の名前(> 円柱を追加など)です。

このパネルでは、次の2つを変えます。

  • 円柱の半径と高さ
  • 分割数

円柱の半径と高さを変える

円柱を、半径0.3m・高さ2.4mの柱の形にしましょう。

任意:円柱を追加する

前の節で円柱を追加した直後で、> 円柱を追加のパネルが出たままなら、この手順は飛ばします。そうでなければ、ヘッダーの追加→メッシュ→円柱の順に押します。

「追加」→「メッシュ」→「円柱」
メッシュの横に開いた一覧の円柱(赤い枠)

新しい円柱が追加され、選ばれた状態になりました。

パネルを開く

3Dビューポートの中の、閉じたパネルの> 円柱を追加を押します。

追加した直後の、閉じたパネル
追加した直後に出る、閉じたパネル(赤い枠)

パネルが開き、頂点半径深度などの欄が並びました。

半径を打つ

半径の欄の真ん中を押し、0.3と打ってEnterキーを押します。

パネルの「半径」の欄
半径の欄(赤い枠)。最初は1 m

欄が「0.3 m」になり、円柱が細くなりました。単位を打たなくても、mで入ります。

深度を打つ

深度は、円柱の高さです。続けて深度の欄の真ん中を押し、2.4と打ってEnterキーを押します。

半径と深度を変えたパネル
半径が0.3 m、深度が2.4 mに変わった

円柱が、半径0.3m・高さ2.4mの柱の形になりました。

細い円柱
半径0.3m・高さ2.4mにした円柱

分割数を変える

円柱の頂点の欄は、円の周りをいくつに分けるかの数です。最初は32で、減らすと角ばります。

「頂点」を8にする

> 円柱を追加のパネルで、頂点の欄の真ん中を押し、8と打ってEnterキーを押します。

「頂点」を8にしたパネル
頂点の欄(赤い枠)を8にした。半径と深度はそのまま

円柱の側面が8枚の平らな面になり、八角柱になりました。

八角柱になった円柱
頂点を8にした円柱に寄って見たところ

オブジェクトを追加する位置を決める

床の上に乗った立方体
Zで床の上に乗せた立方体

円柱の下の半分が床より下に入ったのは、真ん中が3Dカーソルの高さに来るからです。置く所は先に3Dカーソルを動かして決め、高さは追加したあとにパネルのZで決めます。

この節でする操作は、次の2つです。

  • 置きたい所に立方体を追加する
  • 3Dカーソルをワールド原点に戻す

置きたい所に立方体を追加する

3Dカーソルを動かす

床のグリッドの、オブジェクトが無い所にポインターを乗せ、Shiftキーを押しながら右クリックします。3Dカーソルが、右クリックした所へ動きました。

動かした3Dカーソル
Shift+右クリックで動いた3Dカーソル(赤い枠)

立方体を追加する

ヘッダーの追加→メッシュ→立方体の順に押します。

「追加」→「メッシュ」→「立方体」
メッシュの横に開いた一覧の立方体(赤い枠)

立方体が、3Dカーソルの所に追加されました。

【画像:動かした3Dカーソルの所に追加された立方体】

パネルの「Z」を見る

閉じたパネルの> 立方体を追加を押して、パネルを開きます。パネルが開き、位置の欄が並びました。

パネルの「位置」の「Z」
位置のZの欄(赤い枠)。この画面では-4 m

Zの値がマイナスなら、立方体は床より下にあります。物の無い所を押したときは、3Dカーソルが床の高さに来るとは限りません。

「Z」に1を打つ

Zの欄の真ん中を押し、1と打ってEnterキーを押します。1辺2mの立方体の真ん中が高さ1mに来て、底が床にそろいました。

床の上に乗った立方体
Zを1 mにした立方体。3Dカーソルは押した所に残り、立方体だけが上へ動いた

オブジェクトの高さの半分をZに打つと、底が床にそろいます。前の節の高さ2.4mの円柱なら、パネルのZに打つ数は1.2です。

3Dカーソルをワールド原点に戻す

3Dカーソルを動かしたままだと、次に追加するオブジェクトもそこに出ます。

「カーソル → ワールド原点」を押す

3Dビューポートの上でShift+Sを押し、パイメニュー(丸く並んだメニュー)のカーソル → ワールド原点を押します。

Shift+Sのメニューの「カーソル → ワールド原点」
Shift+Sで出るメニュー。押すのはカーソル → ワールド原点(赤い枠)

3Dカーソルが、ワールド原点に戻りました。

【画像:ワールド原点に戻った3Dカーソル】

Blenderのプリミティブの種類

メッシュのプリミティブを並べたところ
奥の列が左から平面・立方体・円・UV球・ICO球、手前の列が円柱・円錐・トーラス・グリッド・モンキー

メッシュの一覧に並ぶプリミティブは、円柱と立方体を含めて10個です。どれも、頂点(点)と辺(線)と面でできたメッシュです。

次の表に、10個の形と、追加した直後の設定の値をまとめます。

プリミティブ形最初の設定
平面厚みの無い四角。床・壁・天板に使うサイズ 2m
立方体6つの四角い面でできた形。建物の形を作り始める元にするサイズ 2m
円頂点を輪に並べた円。中は面で埋まっていない頂点 32・半径 1m
UV球地球儀の緯線と経線のように、四角い面を並べた球セグメント 32・リング 16・半径 1m
ICO球三角の面でできた球。UV球より頂点が均一に並ぶ細分化 2・半径 1m
円柱筒の形。柱や取っ手に使う頂点 32・半径 1m・深度 2m・ふたのフィルタイプ Nゴン
円錐底が円で、先がとがった形頂点 32・半径1(底)1m・半径2(先)0m・深度 2m
トーラスドーナツの形大半径 1m・小半径 0.25m
グリッド四角い面を格子に並べた平面分割数 10×10・サイズ 2m
モンキー猿の頭の形。質感やライトを試すのに使うサイズ 2m

表の「最初の設定」にある頂点セグメントリング細分化は、丸い所を分ける数です。多いほどなめらかになります。

円柱のふたのフィルタイプは、上下のふたの埋め方を選ぶ欄です。最初のNゴンでは、ふたを1枚の面で埋めます。

どのプリミティブのパネルにもある項目は、次の4つです。

項目働き
UVを生成画像を面に貼るための情報(UV)を、追加と同時に作る。最初からオン
整列向きを何にそろえるか。ワールド(最初の設定)・ビュー(今見ている画面)・3Dカーソルから選ぶ
位置追加する位置。Xは赤い線の向き、Yは緑の線の向き、Zは高さ
回転X・Y・Zの軸のまわりの角度で、向きを決める

メッシュ以外に追加できるオブジェクトの種類

「追加」のメニューに並ぶ種類
追加のメニュー。メッシュを含めて、コレクションインスタンスまで18の種類が並ぶ

追加のメニューには、メッシュのほかに17の種類が並んでいます。

このうち、最初に削除したライトとカメラは、ここから入れ直せます。画像・ライト・カメラの3つの働きを、次の表にまとめました。

種類どんなオブジェクトか
画像3Dビューポートに画像を映すオブジェクト
ライトレンダリング(仕上がりの画像を作ること)のときに、オブジェクトを照らす光
カメラレンダリングで写す範囲を決めるオブジェクト

オブジェクトを追加できないとき・床に埋まるとき

下の半分が床に埋まった円柱
3Dカーソルがワールド原点のまま追加した円柱。下の半分が床のグリッドより下にある

うまくいかないときの症状は、次の4つです。

  • Shift+Aを押してもメニューが出ない
  • 追加したプリミティブが、新しいオブジェクトにならない
  • 追加したオブジェクトが、床に埋まっている
  • 「最後の操作を調整」のパネルが見当たらない

Shift+Aを押してもメニューが出ない

マウスのポインターが、3Dビューポートの外にあるのが原因です。プロパティの上で押しても、メニューは出ません。

ポインターを3Dビューポートの上に戻してから、押し直してください。

追加したプリミティブが、新しいオブジェクトにならない

編集モードで追加したのが原因です。オブジェクトを選んでTabキーを押すと、頂点や辺を直す編集モードに切り替わります。

編集モードでShift+Aを押したときに出るのは、プリミティブだけが並ぶメニューです。

編集モードの追加のメニュー
編集モードでShift+Aを押したときのメニュー

編集モードで追加した形は、選んでいたオブジェクトの一部になります。アウトライナーを見ても、新しいオブジェクトの名前は増えていません。

【画像:撮り直し。最初の3つを消し、立方体を1つ追加した状態で、編集モードで円柱を追加したあとのアウトライナー】

Ctrl+Zで追加の前まで戻し、ヘッダーのモードのメニューでオブジェクトモードに戻してから追加し直してください。

追加したオブジェクトが、床に埋まっている

立方体や円柱は、真ん中が3Dカーソルの高さに来ます。そのため3Dカーソルがワールド原点にあると、下の半分が床より下に入ります。

パネルの位置のZに、オブジェクトの高さの半分を打ってください。

パネルの「位置」の「Z」
位置のZの欄(赤い枠)

「最後の操作を調整」のパネルが見当たらない

パネルは、別の操作をすると消えるか、その操作のパネルに替わります。何も無い所を左クリックして選択を外したときも、パネルは消えます。

画面を回したり寄ったりするだけなら、パネルは消えずに残ったままです。

消えたあとは、Ctrl+Zで追加の前まで戻し、追加し直しましょう。

プリミティブを追加して、寸法と位置を決めよう

床の上に乗った立方体
円柱と同じ手順で追加し、Zで床の上に乗せた立方体

プリミティブは、Blenderに最初から入っている10個の基本の形です。追加するときの要点は、次の3つです。

  • オブジェクトモードで、ヘッダーの追加→メッシュから追加する(Shift+Aでも同じメニュー)
  • 追加した直後は、最後の操作を調整のパネルで大きさ・分割数・位置を数値で変えられる
  • オブジェクトは3Dカーソルの所に真ん中を合わせて出るので、床に乗せるにはZに高さの半分を打つ

まずは円柱を1本追加して、Zに高さの半分を打ってみてください。

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この記事について

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