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  1. Blenderの座標系|トランスフォームオリエンテーション

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Blenderの座標系|トランスフォームオリエンテーション

編集部 読了 約12分

  • 座標系って何?
  • グローバルとローカルは、何が違うの?
  • 座標系を変える方法を知りたい

Blender(ブレンダー)で G キーのあとに X キーを押すと、オブジェクト(3Dの空間に置く1つ1つのもの)は X の向きにだけ動きます。

しかし、斜めに回した家具をその家具の向きに沿って動かそうとしても、初期設定のままでは3Dの空間全体の X の向きに動いてしまいます。

この記事で解説するのは、動かす X の向きを決めるトランスフォーム座標系(トランスフォームオリエンテーション)と、グローバルとローカルの違いです。

7つの座標系の種類と、座標系を切り替える方法、自分の座標系を作る方法も分かります。

画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)

トランスフォーム座標系とは

座標系のメニュー
3Dビューポートの一番上の段にある座標系のボタン(上の赤い枠)と、押すと開くメニュー(下の赤い枠)

トランスフォーム座標系は、移動・回転・スケール(拡大縮小)で使う X・Y・Z の軸を、どの向きにそろえるかを決める設定です。

選ぶのは、3Dビューポート(オブジェクトを置いて見る画面)の一番上の段(ヘッダー)のボタンで、初期設定はグローバルです。移動のツールで出るギズモ(色の付いた矢印)の向きも、選んだ座標系で変わります。

始める前に

30°回した立方体
真上から見た、Z で 30° 回した立方体と、移動のツールのギズモ

この記事の画像と同じ画面で試すときに済ませることは、次の5つです。斜めに回した立方体で、座標系を比べます。

  • 起動した直後のカメラとライトを、1つずつクリックで選んでXキー→削除で消す
  • 残った立方体をクリックで選び、3Dビューポートにポインター(画面の矢印)を乗せて、Rキー、Zキーの順に押して30と打ち、Enterキーを押す。立方体が Z軸(上下の向きの軸)のまわりに 30° 回る
  • 3DビューポートでNキーを押して、サイドバー(位置と回転の値が出る列)を出す
  • 3Dビューポートの左の縦の列(ツールバー)で、十字の矢印の絵の移動のツールを押す
  • テンキーの7で、真上から見る。テンキーが無いときは、ヘッダーのビュー→視点→トップ(上)を押す

グローバルとローカルの違い

グローバルグローバル
ローカルローカル
同じ 30° 回した立方体の、移動のツールのギズモ

グローバルとローカルは、軸を3Dの空間全体にそろえるか、オブジェクトの向きにそろえるかが違います。2つのギズモを比べると、次の表のとおりです。

項目グローバルローカル
軸をそろえる向き3Dの空間全体アクティブなオブジェクト(最後に選んだオブジェクト)の向き
ギズモの X の矢印ナビゲーションギズモ(右上の X・Y・Z の印)と床のグリッド(マス目)の X と同じ向き立方体と同じ 30° の向き
回した立方体を X で動かすと3Dの空間全体の X に沿って動く立方体の向きの X に沿って斜めに動く

グローバルのままGキー、Xキー、もう一度Xキーの順に押すと、その操作の間だけローカルの X の向きに切り替わります。

2と打ってEnterキーで試したときは、Ctrl+Zキーで移動を取り消してから次の節へ進んでください。

Xキーを2回押した
グローバルのまま G→X→X→2 と押したところ。ヘッダーのすぐ下の段に「ローカルX軸上」と出る(赤い枠)

部屋の壁が X・Y の軸にそろっていて、その壁に沿って家具を動かすときはグローバルを選びます。回した家具をその向きに沿って動かすときは、ローカルを選びましょう。

トランスフォーム座標系の7つの種類

座標系のメニュー
座標系のメニューに並ぶ7つの種類(下の赤い枠)

座標系のメニューには7つの種類が並び、それぞれが軸をそろえる向きは次の表のとおりです。

種類軸をそろえる向き
グローバル3Dの空間全体(ナビゲーションギズモと床のグリッドの向き)
ローカルアクティブなオブジェクトの向き
ノーマル編集モード(頂点・辺・面を直接動かす状態)で、選んだ要素の法線(面の向き)の平均に Z をそろえる。オブジェクトモードではローカルと同じ
ジンバル回転の値(X・Y・Z の角度)の軸の向き。アニメーションで回転を確かめるときに使う
ビュー今の画面の向き(X は左右、Y は上下、Z は画面の手前と奥)。視点を回すと変わる
カーソル3Dカーソル(追加するオブジェクトが出る位置などに使う目印)の向き
親親子関係(別のオブジェクトにつなげて一緒に動かす関係)の、親のオブジェクトの向き

座標系を切り替える

ローカルで動かした立方体
ローカルにして G→X→2 で動かした立方体と、サイドバーの位置(赤い枠)

座標系は、ヘッダーのボタンのメニューで選び直します。グローバルからローカルに切り替えて、立方体の向きに沿って動かす手順は次の4つです。

  1. ヘッダーの座標系のボタンを押す
  2. ローカルを押す
  3. Escキーでメニューを閉じる
  4. Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押す

座標系のボタンを押す

3Dビューポートのヘッダーの、今はグローバルと出ている座標系のボタンを押します。

座標系のボタン
押すボタン(赤い枠)と、開いたトランスフォーム座標系のメニュー

7つの種類が並んだメニューが開き、今のグローバルが青くなっています。

「ローカル」を押す

メニューのローカルを押します。

ローカルを押す
押すローカル(赤い枠)

ボタンの文字がローカルに変わり、ギズモの矢印が立方体と同じ 30° の向きになりました。メニューは開いたままです。

ローカルにした
ローカルに変わったボタン(赤い枠)と、立方体の向きになったギズモ

Escキーでメニューを閉じる

メニューを開いたままでは次に押すキーがメニューに使われるので、Escキーを押して閉じます。

メニューが閉じ、ボタンはローカルのままです。

メニューを閉じた
メニューが閉じた画面。ボタンはローカルのまま(赤い枠)

G、Xの順に押して2と打つ

3Dビューポートにポインターを乗せ、Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押します。

立方体が、立方体の向きの X に沿って斜めに 2 m 動きました。サイドバーの位置は X 1.7321 m・Y 1 m で、グローバルのままなら X 2 m・Y 0 m に動く所でした。

ローカルで動かした
立方体の向きに沿って動いた立方体と、位置(赤い枠)

これで、座標系をローカルに切り替えて、立方体の向きに沿って動かせました。

自分の座標系を作る

自分の座標系で動かした立方体
回転を 0° に戻した立方体を、自分の座標系で G→X→2 で動かした結果(赤い枠)

斜めの壁に沿って何台もの家具を動かすときは、壁の向きを自分の座標系として足しておきます。

座標系のメニューの+で、選んだオブジェクトの今の向きが足され、そのオブジェクトの回転を変えても足した向きは残ります。

前の節で動かした立方体から、自分の座標系を作って試す手順は次の6つです。

  1. Ctrl+Zキーで移動を取り消す
  2. 座標系のボタンを押す
  3. +を押す
  4. Escキーでメニューを閉じる
  5. Alt+Rキーで立方体の回転を 0° に戻す
  6. もう一度Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押す

Ctrl+Zキーで移動を取り消す

Ctrlキーを押しながらZキーを押します。

立方体が X 0 m・Y 0 m に戻りました。取り消されるのは移動だけで、座標系はローカルのままです。

移動を取り消した
座標系のボタンはローカルのまま(左の赤い枠)で、位置は X 0 m・Y 0 m(右の赤い枠)

座標系のボタンを押す

ヘッダーの、今はローカルと出ている座標系のボタンを押します。

メニューが開き、今のローカルが青くなっています。

+を押す
開いたメニュー。次に押す+(赤い枠)

「+」を押す

メニューの+を押します。

一覧の下に、立方体の向きの座標系が足されて選ばれました。一覧とボタンには「立方体」、その下の名前の欄にはオブジェクトの名前の「Cube」と出ます。

足した座標系
「立方体」に変わったボタン(上の赤い枠)と、足した座標系の一覧と名前の欄(下の赤い枠)。名前の欄の×で消せる

Escキーで閉じる

Escキーを押して、メニューを閉じます。

メニューが閉じ、ボタンは「立方体」のままです。

自分の座標系にした
ボタンが「立方体」のまま閉じた画面(赤い枠)

Alt+Rキーで回転を0°に戻す

3Dビューポートにポインターを乗せ、Altキーを押しながらRキーを押します。

立方体の回転が 0° に戻り、まっすぐになりました。ギズモの矢印は、足した座標系の 30° の向きのままです。

回転を0にした
まっすぐに戻った立方体と、サイドバーの回転の Z が 0°(赤い枠)。ギズモは 30° の向きのまま

もう一度G、Xの順に押して2と打つ

Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押します。

まっすぐの立方体が、足した座標系の 30° の向きに沿って 2 m 動きました。位置は、ローカルで動かしたときと同じ X 1.7321 m・Y 1 m です。

自分の座標系で動かした
30° の向きに沿って動いた立方体と、位置(赤い枠)

これで、自分の座標系を作り、オブジェクトの向きと関係なく同じ向きに動かせました。斜めの壁のオブジェクトを選んで+を押しておけば、その壁の向きを座標系として使えます。

使い終えたら、座標系のメニューのグローバルで初期設定に戻してください。足した座標系は、名前の欄の×で消せます。

座標系を切り替えて、狙った向きに動かそう

座標系のメニュー
ヘッダーの座標系のボタンと、7つの種類のメニュー

トランスフォーム座標系は、移動・回転・スケールで使う X・Y・Z の軸を、どの向きにそろえるかを決める設定です。この記事で解説したことは、次の4つです。

  • グローバルとローカルの違い:3Dの空間全体の向きか、オブジェクトの向きか
  • 7つの種類:グローバル・ローカル・ノーマル・ジンバル・ビュー・カーソル・親
  • 切り替える:ヘッダーのボタンのメニューで選び、Escキーで閉じる
  • 自分の座標系を作る:メニューの+で、選んだオブジェクトの向きを足す

まずは斜めに回した立方体で、グローバルとローカルを切り替えて動かしてみてください。

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この記事について

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