
Blenderの座標系|トランスフォームオリエンテーション
- 座標系って何?
- グローバルとローカルは、何が違うの?
- 座標系を変える方法を知りたい
Blender(ブレンダー)で G キーのあとに X キーを押すと、オブジェクト(3Dの空間に置く1つ1つのもの)は X の向きにだけ動きます。
しかし、斜めに回した家具をその家具の向きに沿って動かそうとしても、初期設定のままでは3Dの空間全体の X の向きに動いてしまいます。
この記事で解説するのは、動かす X の向きを決めるトランスフォーム座標系(トランスフォームオリエンテーション)と、グローバルとローカルの違いです。
7つの座標系の種類と、座標系を切り替える方法、自分の座標系を作る方法も分かります。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)トランスフォーム座標系とは

トランスフォーム座標系は、移動・回転・スケール(拡大縮小)で使う X・Y・Z の軸を、どの向きにそろえるかを決める設定です。
選ぶのは、3Dビューポート(オブジェクトを置いて見る画面)の一番上の段(ヘッダー)のボタンで、初期設定はグローバルです。移動のツールで出るギズモ(色の付いた矢印)の向きも、選んだ座標系で変わります。
始める前に

この記事の画像と同じ画面で試すときに済ませることは、次の5つです。斜めに回した立方体で、座標系を比べます。
- 起動した直後のカメラとライトを、1つずつクリックで選んでXキー→削除で消す
- 残った立方体をクリックで選び、3Dビューポートにポインター(画面の矢印)を乗せて、Rキー、Zキーの順に押して30と打ち、Enterキーを押す。立方体が Z軸(上下の向きの軸)のまわりに 30° 回る
- 3DビューポートでNキーを押して、サイドバー(位置と回転の値が出る列)を出す
- 3Dビューポートの左の縦の列(ツールバー)で、十字の矢印の絵の移動のツールを押す
- テンキーの7で、真上から見る。テンキーが無いときは、ヘッダーのビュー→視点→トップ(上)を押す
グローバルとローカルの違い
グローバル
ローカルグローバルとローカルは、軸を3Dの空間全体にそろえるか、オブジェクトの向きにそろえるかが違います。2つのギズモを比べると、次の表のとおりです。
| 項目 | グローバル | ローカル |
|---|---|---|
| 軸をそろえる向き | 3Dの空間全体 | アクティブなオブジェクト(最後に選んだオブジェクト)の向き |
| ギズモの X の矢印 | ナビゲーションギズモ(右上の X・Y・Z の印)と床のグリッド(マス目)の X と同じ向き | 立方体と同じ 30° の向き |
| 回した立方体を X で動かすと | 3Dの空間全体の X に沿って動く | 立方体の向きの X に沿って斜めに動く |
グローバルのままGキー、Xキー、もう一度Xキーの順に押すと、その操作の間だけローカルの X の向きに切り替わります。
2と打ってEnterキーで試したときは、Ctrl+Zキーで移動を取り消してから次の節へ進んでください。

部屋の壁が X・Y の軸にそろっていて、その壁に沿って家具を動かすときはグローバルを選びます。回した家具をその向きに沿って動かすときは、ローカルを選びましょう。
トランスフォーム座標系の7つの種類

座標系のメニューには7つの種類が並び、それぞれが軸をそろえる向きは次の表のとおりです。
| 種類 | 軸をそろえる向き |
|---|---|
| グローバル | 3Dの空間全体(ナビゲーションギズモと床のグリッドの向き) |
| ローカル | アクティブなオブジェクトの向き |
| ノーマル | 編集モード(頂点・辺・面を直接動かす状態)で、選んだ要素の法線(面の向き)の平均に Z をそろえる。オブジェクトモードではローカルと同じ |
| ジンバル | 回転の値(X・Y・Z の角度)の軸の向き。アニメーションで回転を確かめるときに使う |
| ビュー | 今の画面の向き(X は左右、Y は上下、Z は画面の手前と奥)。視点を回すと変わる |
| カーソル | 3Dカーソル(追加するオブジェクトが出る位置などに使う目印)の向き |
| 親 | 親子関係(別のオブジェクトにつなげて一緒に動かす関係)の、親のオブジェクトの向き |
座標系を切り替える

座標系は、ヘッダーのボタンのメニューで選び直します。グローバルからローカルに切り替えて、立方体の向きに沿って動かす手順は次の4つです。
- ヘッダーの座標系のボタンを押す
- ローカルを押す
- Escキーでメニューを閉じる
- Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押す
座標系の
3Dビューポートのヘッダーの、今はグローバルと出ている座標系のボタンを押します。

7つの種類が並んだメニューが開き、今のグローバルが青くなっています。
「ローカル」
メニューのローカルを押します。

ボタンの文字がローカルに変わり、ギズモの矢印が立方体と同じ 30° の向きになりました。メニューは開いたままです。

Escキーで
メニューを開いたままでは次に押すキーがメニューに使われるので、Escキーを押して閉じます。
メニューが閉じ、ボタンはローカルのままです。

G、
3Dビューポートにポインターを乗せ、Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押します。
立方体が、立方体の向きの X に沿って斜めに 2 m 動きました。サイドバーの位置は X 1.7321 m・Y 1 m で、グローバルのままなら X 2 m・Y 0 m に動く所でした。

これで、座標系をローカルに切り替えて、立方体の向きに沿って動かせました。
自分の座標系を作る

斜めの壁に沿って何台もの家具を動かすときは、壁の向きを自分の座標系として足しておきます。
座標系のメニューの+で、選んだオブジェクトの今の向きが足され、そのオブジェクトの回転を変えても足した向きは残ります。
前の節で動かした立方体から、自分の座標系を作って試す手順は次の6つです。
- Ctrl+Zキーで移動を取り消す
- 座標系のボタンを押す
- +を押す
- Escキーでメニューを閉じる
- Alt+Rキーで立方体の回転を 0° に戻す
- もう一度Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押す
Ctrl+Zキーで
Ctrlキーを押しながらZキーを押します。
立方体が X 0 m・Y 0 m に戻りました。取り消されるのは移動だけで、座標系はローカルのままです。

座標系の
ヘッダーの、今はローカルと出ている座標系のボタンを押します。
メニューが開き、今のローカルが青くなっています。

「+」
メニューの+を押します。
一覧の下に、立方体の向きの座標系が足されて選ばれました。一覧とボタンには「立方体」、その下の名前の欄にはオブジェクトの名前の「Cube」と出ます。

Escキーで
Escキーを押して、メニューを閉じます。
メニューが閉じ、ボタンは「立方体」のままです。

Alt+Rキーで
3Dビューポートにポインターを乗せ、Altキーを押しながらRキーを押します。
立方体の回転が 0° に戻り、まっすぐになりました。ギズモの矢印は、足した座標系の 30° の向きのままです。

もう一度G、
Gキー、Xキーの順に押して2と打ち、Enterキーを押します。
まっすぐの立方体が、足した座標系の 30° の向きに沿って 2 m 動きました。位置は、ローカルで動かしたときと同じ X 1.7321 m・Y 1 m です。

これで、自分の座標系を作り、オブジェクトの向きと関係なく同じ向きに動かせました。斜めの壁のオブジェクトを選んで+を押しておけば、その壁の向きを座標系として使えます。
使い終えたら、座標系のメニューのグローバルで初期設定に戻してください。足した座標系は、名前の欄の×で消せます。
座標系を切り替えて、狙った向きに動かそう

トランスフォーム座標系は、移動・回転・スケールで使う X・Y・Z の軸を、どの向きにそろえるかを決める設定です。この記事で解説したことは、次の4つです。
- グローバルとローカルの違い:3Dの空間全体の向きか、オブジェクトの向きか
- 7つの種類:グローバル・ローカル・ノーマル・ジンバル・ビュー・カーソル・親
- 切り替える:ヘッダーのボタンのメニューで選び、Escキーで閉じる
- 自分の座標系を作る:メニューの+で、選んだオブジェクトの向きを足す
まずは斜めに回した立方体で、グローバルとローカルを切り替えて動かしてみてください。
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