
Blenderのオブジェクトの選択|複数選択とアクティブ
Blender(ブレンダー)で物を動かしたり、設定を変えたりするときは、先に対象の物(オブジェクト)を選びます。この記事では、オブジェクトモード(物を選んで動かすモード)で物を選ぶ方法を、クリック、ツールバーの選択ツール、キーで始める選択、選択のメニューの順に解説します。
この記事の画面は、Blender 5.2.2 LTSで、日本語の表示にしたものです。床と壁2枚、台と球を置いた部屋で試しています。
クリックで選ぶ。選んだ物のうち1つがアクティブ
3Dビューポート(3Dの物を見るエディター)で物を左クリックすると、その物が選ばれ、ほかの物の選択は外れます。公式マニュアルによると、左クリックで選ぶのは最初の設定で、プリファレンスで右クリックに変えられます。
公式マニュアルによると、最後に選んだ物(または最後に選択を外した物)を「アクティブ」と呼びます。アクティブな物は、いつも多くても1つです。多くの操作は、アクティブな物を基準に働きます。例えば、この記事の後の「グループで選択」と「リンク選択」は、アクティブな物と共通点のある物を選びます。

Shiftキーを押しながら左クリックすると、前の選択を残したまま選べます。働きは、押した物の状態で変わります。実際に試すと、次のようになりました。
| Shift+クリックした物 | 結果 |
|---|---|
| 選んでいない物 | 選択に足され、アクティブになる |
| 選んでいて、アクティブでない物(上の画像の球) | 選んだまま、アクティブになる |
| アクティブな物(上の画像の台) | 選択から外れる |
公式マニュアルによると、選んだ物すべての設定を一度に変えるときは、プロパティエディターなどの欄で値を変え、決めるときにAltキーを押したままにします。
アウトライナー(物の一覧のエディター)でも物を選べます。アウトライナーでは、選択に足すのはCtrl+クリックです。アウトライナーでの選び方は、Blenderのアウトライナー|オブジェクトの一覧で解説しています。
ツールバーの選択ツールで、いくつかの物を選ぶ
3Dビューポートの左のツールバーの一番上のボタンを押したままにすると、4つの選択ツール(長押し・ボックス選択・サークル選択・投げ縄選択)が並びます。公式マニュアルによると、4つのツールは、クリックしたときの働きは同じで、ドラッグしたときの働きが違います。Wキーを押すと、4つのツールが順に切り替わります。ツールの切り替え方は、Blenderのサイドバーとツールバー|タブとツールの役割で解説しています。
| ツール | ドラッグしたときの働き(公式マニュアル) |
|---|---|
| 長押し | 物をつかんで動かす |
| ボックス選択 | 四角で囲んだ物を選ぶ。一部でも四角に入った物が選ばれる |
| サークル選択 | 円が通った物を選ぶ |
| 投げ縄選択 | 自由な形で囲んだ物を選ぶ |
ボックス選択・サークル選択・投げ縄選択のツールでドラッグして選ぶと、囲まなかった物(サークル選択では円が通らなかった物)の選択は外れます。Shiftキーを押しながらドラッグすると選択に足し、Ctrlキーを押しながらドラッグすると選択から外します。ボックスと投げ縄は、ドラッグの途中でスペースキーを押している間、囲む形ごと動かせます。
公式マニュアルによると、オブジェクトモードでは、ツールのサークル選択と投げ縄選択は、物の原点(物の位置や回転の中心になる点)が円や囲みに入ったときだけ選びます。選んでいない物の原点は、オーバーレイの「原点(すべて)」をオンにすると見えます。オーバーレイは、Blenderのビューポートの表示|シェーディング・オーバーレイ・ワイヤーフレームで解説しています。サークル選択の円の大きさは、「ツールの設定」の段の「半径」で変えられます。
選択のツールを選んでいるときは、ヘッダー(上の、メニューの並んだ細い段)の下の「ツールの設定」の段の左端に、選択のモードのボタンが並びます。

| モード | 働き(5.2.2の画面の説明) |
|---|---|
| セット(既定) | 新しく選ぶ。前の選択は外れる |
| 拡張 | 前の選択に足す |
| 減算 | 前の選択から外す |
| 差分 | 囲んだ物の選択を反転する |
| 交差 | 前から選んでいた物のうち、囲んだ物だけを選んだまま残す |
サークル選択のツールのモードは、セット・拡張・減算の3つです。5.2.2の最初のキーの設定では、ボックス選択のツールでShift+Ctrlを押しながらドラッグすると、交差になります。
キーで始める選択(ボックス・サークル・投げ縄)
ツールバーのツールと同じ名前で、キーやメニューで始める選択もあります。公式マニュアルによると、こちらは既定で選択に足す働きで、囲まなかった物の選択は外れません。
| 選択 | 始め方 | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|---|
| ボックス選択 | Bキー、または「選択」→「ボックス選択」 | 始めてから四角で囲む。Shiftを押しながら、または中ボタン(マウスのホイールを押し込むボタン)で囲むと、選択から外す。囲む途中でスペースキーを押している間は、四角ごと動かせる |
| サークル選択 | Cキー、または「選択」→「サークル選択」 | 円でなぞって選ぶ。Shiftを押しながら、または中ボタンでなぞると、選択から外す。ホイールかテンキー+-で円の大きさを変える。右クリック・Enter・Escで終わるまで続く |
| 投げ縄選択 | Ctrl+右ボタンでドラッグ、または「選択」→「投げ縄選択」 | 自由な形で囲んで選択に足す。Shift+Ctrl+右ボタンでドラッグすると外す。囲む途中でスペースキーを押している間は、形ごと動かせる |
公式マニュアルによると、サークル選択は、終わるまでほかの操作を受け付けません。「選択」→「投げ縄選択」のメニューからは、セット・拡張・減算・差分・交差のどれで囲むかを選び、左ボタンでドラッグして囲みます。
ボックス選択で、いくつかの物をまとめて選ぶ手順は、次のとおりです。
- 3Dビューポートにマウスのポインターを乗せて、Bキーを押す
- 選びたい物を囲むように、左ボタンを押したまま斜めにドラッグする
- ボタンを離す。四角にかかった物が選択に足される
実際に部屋の画面で、この手順で部屋全体を囲むと、床・壁・台・球が選ばれました。
選択のメニュー(すべて・反転・種類ごと・グループ)
3Dビューポートのヘッダーの「選択」のメニューは、次のとおりです。

| 項目(5.2.2の画面) | キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|---|
| すべて | A | 選べる物をすべて選ぶ |
| なし | Alt+A | すべての選択を外す。アクティブな物は変わらない |
| 反転 | Ctrl+I | 見えている物の、選択と非選択を入れ替える |
| アクティブカメラを選択 | なし | シーンのカメラ(レンダリングに使うカメラ)を選ぶ |
| ミラー選択 | なし | 選んでいる物と、名前の左右の印で対になる物を選ぶ(「sword.L」を選んでいれば「sword.R」) |
| ランダム選択 | なし | 選んでいない物を、決めた確率で選ぶ。確率は、実行したあとに出る「最後の操作を調整」のパネルの「比率」で変える |
| 選択の拡大縮小 ▸ | 下の表 | 親子(親の物を動かすと子の物もついて動く関係)をたどって、選択を広げる・狭める |
| 種類で選択… ▸ | なし | メッシュ・カーブ・テキスト・ライト・カメラ・エンプティなど、種類を選ぶと、その種類の物をすべて選ぶ |
| グループで選択 ▸ | Shift+G | アクティブな物と共通点のある物を選ぶ(下の表) |
| リンク選択 ▸ | Shift+L | アクティブな物と、同じデータを使う物を選ぶ(下の表) |
| パターン選択… | なし | 名前で選ぶ。「」は何文字でも、「?」は1文字、「[abc]」はa・b・cのどれか、「[!abc]」はa・b・c以外の1文字に当たる。例えば「house」は名前に「house」を含む物、「floor」は名前が「floor」で始まる物をすべて選ぶ。「大文字と小文字を区別」「拡張」(前の選択に足す)のチェックがある |
5.2.2の最初のキーの設定では、Aキーを続けて2回押しても、すべての選択が外れます。
「選択の拡大縮小」の中は、次のとおりです。
| 項目(5.2.2の画面) | キー | 働き(公式マニュアル) |
|---|---|---|
| 拡大 | Ctrl+テンキー+ | すぐ上の親と、すぐ下の子まで選択を広げる |
| 縮小 | Ctrl+テンキー- | 親子の関係の端にある物の選択を外す |
| 親 | [ | 今の選択を外し、すぐ上の親を選ぶ |
| 子 | ] | 今の選択を外し、すぐ下の子を選ぶ |
| 親を追加 | Shift+[ | 今の選択に、すぐ上の親を足す |
| 子を追加 | Shift+] | 今の選択に、すぐ下の子を足す |
「グループで選択」(Shift+G)の中は、次のとおりです。

| 項目(5.2.2の画面) | 選ぶ物(公式マニュアル) |
|---|---|
| 子 | アクティブな物の下にある、すべての子と孫 |
| 直接の子 | アクティブな物のすぐ下の子 |
| 親 | アクティブな物の親 |
| 同じ親の子 | アクティブな物と同じ親を持つ物。親の無い物をすべて選ぶのにも使える |
| タイプ | アクティブな物と同じ種類の物 |
| コレクション | アクティブな物と同じコレクション(物のまとまり)に入っている物。アクティブな物がいくつかのコレクションに入っているときは、一覧から選ぶ |
| フック | アクティブな物に付いているフック(形の一部を別の物で動かす仕組み) |
| パス | 同じパスインデックス(オブジェクトプロパティの「関係」にある番号)を持つ物 |
| カラー | オブジェクトに決めた表示の色(オブジェクトカラー)が同じ物 |
| キーイングセット | アクティブなキーイングセット(キーフレームを打つ項目のまとまり)に入っている物 |
| ライトタイプ | 同じ種類のライト |
「リンク選択」(Shift+L)は、アクティブな物と同じデータを使う物を選びます。
| 項目(5.2.2の画面) | 選ぶ物(公式マニュアル) |
|---|---|
| オブジェクトデータ | 同じ形のデータ(メッシュなど)を使う物 |
| マテリアル | 同じマテリアル(質感の設定)を使う物 |
| コレクションのインスタンス | 同じコレクションを、写しとして置いた物 |
| パーティクルシステム | 同じパーティクル(粒を散らす仕組み)を使う物 |
| ライブラリ | 同じライブラリ(ほかのファイルから読み込んだデータ)から来た物 |
| ライブラリ(オブジェクトデータ) | 同じライブラリから来た物のうち、オブジェクトデータに限る |
編集モード(形を直すモード)で頂点・辺・面を選ぶ方法は、「Blenderのメッシュの選択方法|ループ選択・連結選択」(準備中)の記事で解説します。
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この記事について
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