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  1. Blenderのデータのリンクと転送|マテリアルやモディファイアーを他のオブジェクトへ写す操作

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Blenderのデータのリンクと転送|マテリアルやモディファイアーを他のオブジェクトへ写す操作

編集部 読了 約12分

  • マテリアルを、ほかのオブジェクトにまとめて付けたい
  • モディファイアーをコピーしたい
  • マテリアルのリンクを解除したい

Blender(ブレンダー)で同じ色の家具を並べるときは、オブジェクト(3Dの空間に置く1つ1つのもの)のマテリアル(色や質感)をそろえます。しかし、1つずつ付けると、並べた数だけ手間がかかります。

そこで使うのが、選んだ全部へまとめて写せるデータのリンク/転送(Ctrl+L)です。形を丸くするなどの、形に後から手を加える設定も、同じ操作で写せるのが便利な点です。

この記事では、マテリアルとモディファイアーをまとめて写す手順を解説します。1つだけ色を変えたいとき(リンクの解除)や、写す元にしたかったモディファイアーが消えたときの直し方も解説します。

画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)

始める前に

画面の区画
①3Dビューポート ②アウトライナー ③プロパティエディター ④3Dビューポートのヘッダー。赤い枠はシェーディングのボタンのマテリアルプレビュー。真ん中が赤いマテリアルとサブディビジョンサーフェスを付けた元の立方体、両側が何も付けていない立方体。③は、マテリアルのタブを開く前の画面

①の3Dビューポート(オブジェクトを置いて見る画面)のほかに、この記事では次の3か所を使います。

  • ②アウトライナー:シーンのオブジェクトを名前で一覧にする画面
  • ③プロパティエディター:選んだオブジェクトの設定を並べた画面。タブの列で、マテリアルやモディファイアーの設定に切り替える
  • ④3Dビューポートのヘッダー:追加やオブジェクトのメニューと、シェーディングのボタンがある段

この記事の画像と同じ画面で試すときに済ませることは、次の6つです。

  • 起動した直後の画面にあるカメラとライトを、1つずつクリックで選んでXキー→削除で消す。最初からある立方体は残す。この立方体には、Materialという名前のマテリアルが最初から付いている
  • ④の追加→メッシュ→立方体を押し、Gキー、Yキー、4キー、Enterキーの順に押して Y 4 m へ動かす。もう1つ足し、Gキー、Yキー、-キー、4キー、Enterキーの順に押して Y -4 m へ動かす
  • 最初からある立方体をクリックで選び、Ctrl+1キーでサブディビジョンサーフェス(形を細かく割って丸くするモディファイアー)を付ける
  • ③のタブの列の赤い球の絵(マテリアル)を押し、ベースカラーの色の欄を押して、色の輪の赤い所をクリックする
  • ④のシェーディングの4つの球のボタンの、左から3つ目を押してマテリアルプレビューにし、マウスのホイールを手前に2段回して視点を少し引く
  • 3Dビューポートにポインターを乗せ、Nキーでサイドバー(位置などの値が出る列)を出す
ベースカラー
マテリアルのタブ(下の赤い枠)とベースカラー(上の赤い枠)。押すと色の輪が開く

リンク/転送データとは

Ctrl+Lのメニュー
Ctrl+Lキーで開くデータのリンク/転送のメニュー。赤い枠は、次の節で押すマテリアルをリンク

データのリンク/転送は、アクティブなオブジェクト(最後に選んだもの)のマテリアルやモディファイアーを、ほかに選んでいるオブジェクトへ写す操作です。

モディファイアーは、形を丸くするなど形に後から手を加える仕組みで、マテリアルと同じく写せます。

写すと、写す先にもとからあったマテリアルやモディファイアーは、写したものに置き換わります。

項目写すもの写したあと
マテリアルをリンクマテリアル元と写す先で、同じマテリアルを共有する
モディファイアーをコピーモディファイアー写す先それぞれに、同じ設定のモディファイアーができる

マテリアルをまとめて写す

写す前写す前
写した後写した後
真ん中の立方体の赤いマテリアルを、両側の立方体へ写した

マテリアルは、Ctrl+Lキーのマテリアルをリンクで写します。写す元は最後に選びます。

最後に選んだアクティブなオブジェクトが、写す元になるためです。

真ん中の赤い立方体のマテリアルを、両側の立方体へ写す手順は次の4つです。

  1. 写す先の2つから選び、最後に元を選ぶ
  2. Ctrl+Lキーを押す
  3. マテリアルをリンクを押す
  4. 写した先を選んで、マテリアルのタブを見る

写す先の2つから選び、最後に元を選ぶ

右の立方体をクリックし、Shiftキーを押しながら左の立方体、真ん中の赤い立方体の順にクリックします。

3つとも選ばれ、最後に選んだ真ん中の立方体がアクティブになって、縁が明るいオレンジになりました。

3つを選んだ
3つとも選んだ立方体。真ん中がアクティブ

Ctrl+Lキーを押す

3Dビューポートにポインターを乗せ、Ctrlキーを押しながらLキーを押します。

データのリンク/転送のメニューが開きました。

マテリアルをリンクを押す
次に押すマテリアルをリンク(赤い枠)

「マテリアルをリンク」を押す

メニューのマテリアルをリンクを押します。

両側の立方体も赤くなりました。

マテリアルを写した
3つとも赤くなった立方体

写した先を選んで、マテリアルのタブを見る

右の立方体だけをクリックで選び、プロパティのタブの列の赤い球の絵を押します。

マテリアルの名前Materialの右に、このマテリアルを使っている数の3が出ています。

マテリアルの数
マテリアルのタブ(下の赤い枠)と、マテリアルの名前の欄(上の赤い枠)。名前の右の3が使っている数

これで、3つの立方体が同じマテリアルを共有しました。どれか1つの立方体を選んで色を変えると、3つとも同じ色に変わります。

モディファイアーを写す

モディファイアーを写した
真ん中の立方体のサブディビジョンサーフェスを写して、3つとも丸くなった

モディファイアーは、Ctrl+Lキーのモディファイアーをコピーで写します。選ぶ順は、マテリアルのときと同じく、写す元が最後です。

真ん中の立方体のサブディビジョンサーフェスを、両側の立方体へ写す手順は次の3つです。

  1. 右、左、真ん中の順に選ぶ
  2. もう一度Ctrl+Lキーを押す
  3. モディファイアーをコピーを押す

右、左、真ん中の順に選ぶ

右、左、真ん中の順に選びます。右はそのままクリックし、左と真ん中はShiftキーを押しながらクリックします。

3つが選ばれ、アクティブは真ん中になりました。

写したあとに3つを選んだ
マテリアルを写したあとに、3つとも選んだ立方体。真ん中がアクティブ

もう一度Ctrl+Lキーを押す

ポインターを3Dビューポートに置いたまま、Ctrl+Lキーを押します。

データのリンク/転送のメニューが、もう一度開きました。

モディファイアーをコピーを押す
次に押すモディファイアーをコピー(赤い枠)

「モディファイアーをコピー」を押す

メニューのモディファイアーをコピーを押します。

両側の立方体にもサブディビジョンサーフェスが付き、真ん中と同じように丸くなりました。

これで、モディファイアーを3つの立方体にそろえられました。

なお、写す先にもとから別のモディファイアーが付いていると、モディファイアーをコピーで置き換わって消えます。

この記事の立方体ではもう3つとも付いていて、ここで試すと2つ目が足されるので、試さずに読み進めてください。

残したまま足すには、写す先から選び、最後に元を選んだうえで、プロパティのスパナの絵のタブ(モディファイアー)の、足したいモディファイアーの欄の∨→選択にコピーを使います。

選択にコピー
左の立方体と真ん中の立方体(アクティブ)を選んで開いた、真ん中のモディファイアーのタブ。∨(上の赤い枠)と選択にコピー(下の赤い枠)

写したあとで困ったとき

1つだけ色を変えた
右の立方体のマテリアルだけを専用にして、黄色に変えた画面

データのリンク/転送でつまずきやすい症状は、次の2つです。

  • 1つだけ色を変えたいのに、全部の色が変わる
  • 写す元にしたかったモディファイアーが消えた

1つだけ色を変えたいのに、全部の色が変わる

全部の色が変わるのは、マテリアルをリンクで写すと、3つが同じマテリアルを共有するためです。このリンクを1つだけ解除するには、シングルユーザー化を使います。

色を変えたいオブジェクトだけを選び、④のオブジェクト→関係→シングルユーザー化→マテリアルを押してください。選んだオブジェクトのマテリアルが、専用のコピーに変わります。

マテリアルのシングルユーザー化
右の立方体を選んで開いたシングルユーザー化のメニューと、押すマテリアル(赤い枠)

マテリアルの名前がMaterial.001に変わり、使っている数が消えます。これで右の立方体のマテリアルは、ほかの2つと別になりました。

マテリアルの数が消えた
専用になったマテリアルMaterial.001(赤い枠)

この状態でベースカラーの色の欄を押し、色の輪で別の色をクリックすると、選んだ立方体だけ色が変わります。

写す元にしたかったモディファイアーが消えた

このモディファイアーが消えるのは、何も付けていないオブジェクトを最後に選んだためです。

最後に選んだオブジェクトが写す元になるので、写す元にしたかったオブジェクトのモディファイアーが、何も無い状態に置き換わります。

マテリアルをリンクでは、写す元にマテリアルが無くても、ほかのマテリアルは消えません。

元のモディファイアーが消えた
マテリアルもモディファイアーも写す前の、両側が白い四角の状態で試した画面(記事の流れのままでは3つとも丸いので、同じ選び方でも見た目は変わらない)。何も付けていない右の立方体を最後に選んでモディファイアーをコピーを押した画面。真ん中の立方体のサブディビジョンサーフェスが消えて、四角に戻った(赤い枠)

Ctrl+Zキーで取り消し、写したいモディファイアーの付いたオブジェクトを最後に選び直してから写してください。選び方とアクティブの見分け方は、Blenderのオブジェクトの選択で確かめられます。

マテリアルを一度に写して、手間を減らそう

マテリアルを写した
赤いマテリアルを、まとめて写した3つの立方体

データのリンク/転送では、最後に選んだアクティブから、ほかに選んでいるオブジェクトへ写します。この記事で解説したことは、次の4つです。

  • リンク/転送データとは:最後に選んだアクティブが写す元。写す先のものは置き換わる
  • マテリアルをまとめて写す:写す先から選び、最後に元を選んでCtrl+Lキー→マテリアルをリンク
  • モディファイアーを写す:同じ順に選んでCtrl+Lキー→モディファイアーをコピー。残したまま足すなら選択にコピー
  • 写したあとで困ったとき:1つだけ色を変えるならシングルユーザー化→マテリアル。写す元にしたかったモディファイアーが消えたらCtrl+Zキーで選び直す

まずは家具を2つ並べて、片方のマテリアルをもう片方に写してみてください。

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この記事について

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