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  1. 配置図の読み方|敷地と建物の位置関係

配置図の読み方|敷地と建物の位置関係

編集部 読了 約5分

*2026年9月29日に確認した内容です。国土交通省の「建築工事設計図書作成基準」「建築工事設計図書作成基準の資料」(どちらも令和2年改定)によります。国の建物の工事(官庁営繕)のための図面の決まりです。真北と磁北の説明は、国土地理院の「真北と磁北」、擁壁の説明は、東建コーポレーションの建築用語辞書「擁壁」によります。

配置図は、建物を建てる土地(敷地)の中で、建物がどこに建つかを表す図面です。

この記事では、国の建物の図面の決まりをもとに、配置図に書かれるものと、その読み方を載せています。

配置図に書かれるもの

国土交通省は、国の建物の図面の書き方を「建築工事設計図書作成基準」に定めています。あわせて、その資料(基準の資料)も出しています。

基準の資料は、配置図を「新築、既存建物等の位置関係等を表現する」図としています(資料2 の(5))。新築は新しく建てる建物、既存建物は敷地にすでにある建物のことです。

配置図に書く事項(記載事項)は、資料の中で表になっています。

建築工事設計図書作成基準の資料の、(5) 配置図の記載事項の表
資料2 の(5) の記載事項。左の項目と、中の内容、右の備考を見る。出典:国土交通省「建築工事設計図書作成基準の資料(令和2年改定)」資料2 の(5) を切り出して編集部が作成

表の主な項目と中身は、次のとおりです。

項目中身(資料の言葉を抜き書き)意味(編集部の短い説明)
敷地の形状敷地境界石標、敷地境界及び敷地周囲の辺長敷地の境の目印の石と、境の線、まわりの辺の長さ
周辺道路、隣地の状況道路の名称及び幅員、歩・車道の区分、建物、工作物等の輪郭及び高さ、排水設備の経路等まわりの道路の名前と幅、歩道と車道の分かれ目、となりの土地の建物や塀など
方位備考「方位は、真北とする。」東西南北の向き
地盤高ベンチマーク、基準地盤面、現状地盤高、設計地盤高、道路面及び隣地との高さ関係地面の高さ
建物・工作物等の位置及び名称接地階の輪郭、建物の必要な基準線と敷地境界線又は敷地内の他の建物等との関係、主要出入口の位置、門・囲障・植栽・擁壁・排水設備など建物の位置と形、建物のまわりにつくる物
凡例表示記号、略号等図面で使う記号と略語の説明

ほかに、道路や法律に関わる行(計画道路・壁面線・法規上の表現)や、工事範囲・増築予定の行もあります。道路と境界の行は、「配置図の敷地境界と道路の読み方|境界線・道路の幅員」の記事で解説します(準備中)。

敷地の形と、建物の位置

見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の敷地の配置図に、資料の項目の場所を示しました。

見本の家の敷地の配置図に、敷地の形・道路・方位・地盤の高さ・建物の位置・塀と植栽を番号で示した図
見本の家の配置図。1 敷地の形(境界の線と辺の長さ)、2 道路の名前と幅員、3 方位、4 地盤の高さ、5 建物の位置、6 塀(二重の線)と植栽(丸)の場所を見る。角の丸は境の目印の石。道路の名前・数字・形は例。編集部が作成

まず、敷地の形を読みましょう。敷地は、境界の線と、まわりの辺の長さで読みます。

見本の家の敷地は、北の辺が12,000ミリメートル、西の辺が15,000ミリメートルです(数字は例)。

次に、建物の形です。建物については、「接地階の輪郭」を書き、備考で「突出部等を破線で記載する。」とされています。

接地階は地面に接する階で、ふつうは1階のことです。突出部は、軒(屋根が外壁から外に出た部分)のように、輪郭より外に突き出た部分を指します(2つの言葉の説明は編集部)。

見本の家の図では、建物の太い線が接地階の輪郭、まわりの破線が突き出た部分です(描き方は例)。

建物の位置は、資料のとおり、建物の基準線と敷地境界線との関係で読みます。

基準線が何の線かは、資料に書かれていません。この記事では、柱の中心に引く、位置の基準の線(通り芯)として読みます(読み方は編集部)。

見本の家の図の一点鎖線が、建物の西の基準線です。青い 2,000 は、西の敷地境界からこの基準線までの距離を表しています(数字は例)。

通り芯の読み方は、「通り芯の読み方|柱列記号と通り芯の間の寸法」の記事で解説しています。

方位は真北

方位について、資料は真北としています。

国土地理院の説明では、真北は地図の経線(地形図のたて線)が指す上、磁北は磁石が指す北です。

方位記号の読み方は、「建築図面の方位の読み方|方位記号と北の向き」の記事で解説しています。

地盤の高さ

地盤高の行には、ベンチマーク・基準地盤面・現状地盤高・設計地盤高と、道路面や隣地との高さの関係が挙がっています。

  • ベンチマーク(BM):工事で高さの基準にする、動かない目印
  • 基準地盤面(GL):高さを測るときの基準にする地面の高さ
  • 現状地盤高:今の地面の高さ
  • 設計地盤高:計画した地面の高さ

4つの言葉の説明は、編集部の短い説明です。

見本の家の図の「BM ±0」と「設計GL+200」は、ベンチマークを0として、計画した地面がそれより200ミリメートル高いという例です(数字は例)。

GL など高さの略号は、「建築図面のレベル(高さ)の読み方|GL・FL・階高・軒高」の記事で解説しています。

建物のまわりの物

建物・工作物等の行には、縁石・舗装・門・囲障・植栽・芝張り・擁壁・排水設備の種類と経路なども挙がっています。

囲障は塀や柵のことです(編集部の短い説明)。擁壁は、東建コーポレーションの建築用語辞書によると、高低差のある土地の土砂が崩れるのを防ぐため、斜面を補強した壁です。

これらの記号は、「外構図の記号の読み方|側溝・排水桝・舗装・囲障」の記事で解説します(準備中)。

まとめ

配置図は、敷地の中の建物の位置を表す図です。

国の建物の図面では、敷地の形と辺の長さ、まわりの道路と隣地、方位(真北)、地盤の高さを書きます。建物の接地階(ふつうは1階)の輪郭と位置、塀や植栽なども書きます。

建物の位置は、建物の基準線と敷地境界線との距離で読みましょう。

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