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断面図の読み方|垂直に切った図面

断面図の読み方|垂直に切った図面
- 断面図はどこから読めばいいの?
- この断面図は、建物のどこを切った図なの?
- 断面図に何が書いてあるかを知りたい
断面図は、平面図だけでは分からない、上下の階のつながりや高さを表す図面です。しかし、線と数字と記号が並んでいて、初めて開くとどこから読めばよいか迷います。
この記事では、見本の住宅の断面図を使い、どこを切った図かの確かめ方、断面図に書いてあるもの、上下の階のつながりの読み方を解説します。
断面図を読む始めは、平面図の切断線です。どこを切った図かを確かめてから、地面(GL)から上へ高さを読みます。
断面図とは

断面図は、建物を垂直に切ったと考えて、その断面を表した図です。実際には切らずに、切ったと仮定した切り口を描きます。
国の建物の工事の基準での断面図は、「建物各部と地盤との関係、建物の階高、階数等を表現する」図です。
同じ建物を別の面から見た図に、平面図と立面図があります。平面図は建物を水平に切って真上から見た図で、立面図は建物を外から見た形の図です。
立面図は外から見た形なので、部屋の中の床や天井は見えません。切り口を描く断面図なら、部屋の中の床や天井の高さまで分かります。
編集部は、公開されている設計図6件(住宅4件・公共の建物2件)から断面図を集めて見比べました。6件のうち5件は1/100の縮尺で描いてあり、国の工事の決まりでも断面図は1/100か1/200です。
どこを切った図かを切断線で確かめる

断面図を開いたら、平面図の切断線の記号と、断面図の名前を照らし合わせます。切断線は、断面図が建物のどこを切った図かを、平面図の上に示す線です。
この見本のA-A断面図という名前は、切断線の両端の記号(A)から付けたものです。切断線の表し方は、「建築図面の切断線の読み方|どこを切った断面か」の記事で解説しています。
見本の平面図には、南北に引いたA-Aと、東西に引いたB-Bの2本の切断線があります。A-A断面図は、このA-Aの線で洗面所とLDKを切った図です。
断面図は、ふつう2つの向きで切ります。集めた6件も、どれも2つの向きで切った断面図を描いていました。
切る所には、上下の階の高さの関係が分かる所を選びます。見本のB-Bを切った所は、LDKの西側の上にある吹抜け(2階の床を張らずに上下の階をつないだ所)にかかる位置です。
断面図に書いてあるもの

切った所が分かったら、断面図に書いてあるものを読みます。高さ、部屋の名前、屋根の勾配は集めた6件のすべてに、通り芯は3件に書いてありました。
断面図に書いてあるものは、次の4つです。
- 高さ
- 部屋の名前と天井高
- 屋根の勾配
- 通り芯
高さ
断面図の高さは、▽の印と寸法で書きます。見本では、図の右に下から「GL」「1FL」「2FL」「軒高」「最高高さ」の印が並んでいます。
GLは高さの基準にする地面、FLは床の高さを表す略語です。
印のあいだの寸法は、図の横に上下一列に並べて書きます。単位はmmで、数字のあとに単位を付けません。
寸法の数字は、下から500、2,900、2,800、1,500です。それぞれ、GLと1FL、1FLと2FL、2FLと軒高、軒高と最高高さのあいだの高さです。
外側の7,700は、GLから最高高さまでを1本の寸法で測っています。
1階の床から2階の床までのように、ある階の床からすぐ上の階の床までの高さを、階高と呼びます。
寸法を下から順に足した値が、GLから測った印の高さで、たとえば2FLは500と2,900を足した3,400です。
部屋の名前と天井高
部屋の中に書くのは、部屋の名前と天井の高さです。見本の「CH=2,400」のCHは天井高の略で、床から天井までが2,400あることを表します。
集めた6件のうち3件が「CH=」の書き方で、ほかの3件は寸法の線と数字だけで書いていました。
屋根の勾配
屋根の傾きは、屋根の近くに置いた三角の印で書きます。図の三角が表すのは、横に10進むと4上がる傾き、つまり4/10の勾配です。
通り芯
図の下に並ぶ丸の記号は、通り芯の名前です。通り芯は、柱や壁の中心に引く位置の基準の線で、平面図と同じ記号を付けます。
図の下のY1〜Y3が指すのは、平面図の同じ記号の線と同じ位置です。そのため、断面図のどこが平面図のどの壁かを、記号で確かめられます。
下の1,820と4,550は、通り芯のあいだの距離です。
上下の階のつながりを読む

高さと部屋の名前を組み合わせると、どの部屋の上にどの部屋があるかが分かります。見本のB-B断面図では、1階のLDKの西側(X1〜X2)の上に2階の床がなく、2階の天井まで1つの空間になっています。
この上下に続いた空間が吹抜けです。吹抜けの東側は2階のホールで、吹抜けに面した所に手すりが付いています。
平面図は階ごとに別の図なので、1階と2階の重なりを1枚では見られません。断面図は、その重なりを1枚に表した図です。
断面図に描いていないもの

ここまでの高さと部屋のつながりは、断面図で読めます。一方で、集めた6件の断面図は、どれも壁や床、屋根の中の層を描いていませんでした。
壁や床の切り口は、外形の線だけです。壁の中の断熱材や、床の下地と仕上げの重なりは、矩計図(かなばかりず)という別の図面に書きます。
矩計図は、外壁の部分を中心に建物を縦に切った断面を、基礎から屋根まで、高さと材料の重なりが分かるように詳しく描いた図面です。別名は断面詳細図です。
さらに細かい部分は、部分詳細図という図面に描きます。壁や床の中を知りたいときは、矩計図か部分詳細図を開きます。
切断線を確かめてから断面図を読もう

断面図は、建物を垂直に切ったと仮定した切り口から、高さと上下の階のつながりを読む図面です。読む順は、次の4つです。
- 平面図の切断線で、切った所を確かめる
- ▽GLから上へ、寸法を足して高さを読む
- 部屋の名前と天井高(CH)を読む
- 吹抜けなど、上下の階のつながりを読む
軒高と最高高さの意味は、「建築図面のレベル(高さ)の読み方|GL・FL・階高・軒高」の記事で解説しています。
勾配の書き方は、「建築図面の勾配の表し方|分数・角度・屋根の4/10」の記事が詳しいです。
断面図での高さの読み方は、「断面図で読む高さ|階高・天井高・床高・軒高・最高高さ」の記事で解説します。
矩計図の読み方も、「矩計図(かなばかり図)の読み方|基礎から屋根までの高さと納まり」の記事にまとめています。
断面図を開いたら、平面図を横に並べ、切断線の記号から確かめてみてください。
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- 建築図面の切断線の読み方|どこを切った断面か — 平面図の切断線の表し方と、断面図の名前との対応
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この記事について
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