間取り図と平面図の違い|不動産の間取り図
*2026年9月29日に確認した内容です。間取り図と平面図の違いは、三井のリハウスの記事「間取図とは?見方や記号など読み取れる情報を解説」(2024年7月2日)によります。広告の表示の決まりは、不動産公正取引協議会連合会などの「不動産の公正競争規約」(2025年8月26日施行の規約集)によります。平面図の記載事項は、国土交通省の「建築工事設計図書作成基準の資料(令和2年改定)」によります。
部屋を借りたり家を買ったりするときに見る「間取り図」と、建物を建てるための「平面図」は、どちらも建物を上から見た図です。この記事では、不動産の間取り図と設計の平面図で、何が違うのかと、広告の間取り図の広さの表し方の決まりを載せています。
間取り図は、部屋の並びと広さを伝える図
三井のリハウスの記事は、間取り図を、建物を階ごとに分けて真上から見た様子を図にしたもの、と説明しています。間取り図には、部屋の仕切り方や、キッチン・リビング・玄関などの位置、設備の配置が描かれます。同じ記事は、間取り図を、どこにどのような部屋があるか、広さはどのくらいかなどが分かるもの、と説明しています。同じ記事は、間取り図を作るのは一般的には不動産会社や建築事務所だとしています。
平面図(建物の各階を水平に切って、上から見た図)は、建物を建てるための設計の図面の1つです。どちらも上から見た図ですが、作る目的が違います。
描いてあるものの違い
見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の1階を、間取り図の描き方と平面図の描き方で並べると、次のようになります。
間取り図の描き方の例
平面図の描き方の例国土交通省の建築工事設計図書作成基準の資料は、平面図に書く事項(記載事項)に、基準線(柱の中心に引く、位置の基準の線。通り芯)と通り芯の間の寸法、柱と壁と建具(戸や窓)の位置と種類、室名、床の高さの差などを挙げています(資料2 の(8))。国の建物の図面の決まりですが、設計の平面図に何が描かれるかの目安になります。
寸法と縮尺の違い
三井のリハウスの記事は、平面図には正確な縮尺や寸法が書かれている、と説明しています。縮尺は、図面を実物の何分の1で描くかのことです。
一方、同じ記事は、間取り図の描き方にはルールが無く、どこまで細かく書くか、縮尺をどうするか、どんな線を使うかは、作る人が自由に決められる、と書いています。間取り図は、部屋や設備の配置を示すもので、正確な寸法を書くことを目的としていないことが多く、縮尺もそろっていない、とも説明しています。
間取り図で部屋や家具の大きさを正確に確かめたいときは、寸法の書かれた平面図などの図面で確かめます。平面図の寸法の読み方は、「平面図の寸法の読み方|外周の寸法の段・通り芯・室内の寸法」の記事で解説します(準備中)。
広さと間取りの表し方の決まり
不動産の広告の表示には、業界の決まりがあります。不動産の表示に関する公正競争規約と、その施行規則です。
施行規則の第9条第16号は、住宅の居室等の広さを畳数で表示する場合、畳1枚当たりの広さ(各室の壁心面積を畳数で割った数)は1.62平方メートル以上の広さがあるという意味で用いる、としています。帖は畳1枚分の広さの数え方で、広告では「畳」とも書きます。壁心面積は、壁の中心線で囲んだ面積のことです。
規約の第18条は、DK と LDK の意味を決めています。
- ダイニング・キッチン(DK):台所と食堂の機能が1室にある部屋
- リビング・ダイニング・キッチン(LDK):居間と台所と食堂の機能が1室にある部屋
どちらも、住宅の居室(寝室)の数に応じて、使うために必要な広さ・形・機能があるものをいう、としています。
同じ規約集に載っている「DK・LDK の広さ(畳数)の目安となる指導基準」(平成23年11月11日)は、広告で DK・LDK と表示するときの広さの目安(下限)を、次のように決めています。
| 居室(寝室)の数 | DK | LDK |
|---|---|---|
| 1部屋 | 4.5畳 | 8畳 |
| 2部屋以上 | 6畳以上 | 10畳以上 |
同じ指導基準は、形や機能が分かるように間取り図などを表示し、各部屋の畳数を書き添えることが望ましい、としています。また、この指導基準は建物が取引されるときの広告の表示のあり方を示すもので、建物をつくるときの DK・LDK の広さの基準ではない、とも書いています。
帖の書き方は、「平面図の室名と広さの表し方|帖・㎡」の記事で解説します(準備中)。
まとめ
間取り図は、部屋の並びと広さを伝える図です。三井のリハウスの記事によると、描き方にルールは無く、正確な寸法を書くことを目的としていないことが多い図です。平面図は、建物を建てるための図面で、通り芯・寸法・建具の種類などを書きます。広告で畳数や DK・LDK を表示するときは、公正競争規約とその施行規則、指導基準の決まりがあります。
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この記事について
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