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Jw_cadの図寸と実寸|文字と寸法の大きさを図寸で決める仕組み

編集部 読了 約5分

  • Jw_cadの図寸と実寸は、何が違うの?
  • 縮尺を変えたら、文字の大きさはどうなるの?
  • 実寸固定と図寸固定の違いを知りたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)では、線の長さを実物の寸法で入れて作図します。

しかし文字の大きさや、図面に書き込む寸法の文字や矢印の大きさは、実物の寸法では決めません。

Jw_cadには実寸(じっすん)と図寸(ずすん)という2つの測り方があり、どちらで決めるかは設定する値ごとに違います。

この記事で解説するのは、実寸と図寸の違い、値ごとの実寸と図寸の分かれ方、縮尺を変えるときの実寸固定と図寸固定の違いです。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

図寸と実寸とは

実物の壁と用紙の上の壁
実物の壁(実寸)と、用紙に描いた壁(図寸)のイメージ

実寸は、実物の寸法で、Jw_cadではmmで入れます。図寸は、印刷したときの用紙の上の寸法です。

縮尺が1/100なら、実寸で長さ1820mmの壁は、図寸で18.2mmになります。図寸は、実寸を縮尺の分だけ縮めた寸法です。

実寸で入れる値と図寸で決める値

寸法設定の「設定値は図寸(mm)単位」
寸法設定のダイアログの上の「【設定値は図寸(mm)単位】」(赤い枠)

多くの値は、実寸か図寸のどちらかに決まっています。チェックで切り替わる欄もあります。

分けると、次の3つです。

  • 線の長さは実寸で入れる
  • 文字と寸法の大きさは図寸で決める
  • 実寸のチェックで切り替わる欄がある

線の長さは実寸で入れる

線の長さや図形の大きさは、実物の寸法をmmで入れます。1820mmの壁なら、縮尺に関係なく入れる値は1820です。

文字と寸法の大きさは図寸で決める

文字の大きさは、メニューバーの設定の基本設定で開く文字タブで、文字種(文字を書くときに選ぶ大きさの番号)ごとに用紙の上の大きさをmmで決めます。

初期の設定では、横・縦とも、文字種1が2mm、文字種2が2.5mm、文字種3〜10は番号と同じmmです。

文字タブの文字種の大きさ
基本設定の文字タブ。文字種ごとの横と縦の大きさ(初期の設定)

寸法の文字や矢印の大きさも、図寸で決めます。メニューバーの設定の寸法設定で開くダイアログの上に「【設定値は図寸(mm)単位】」とあり、ここに入れる数値は用紙の上の寸法です。

初期の設定では、図寸で決めた文字や寸法の大きさは、縮尺が変わっても用紙の上では変わりません。

実寸のチェックで切り替わる欄がある

コマンドによっては、コントロールバー(画面の上の、コマンドの設定が並ぶ帯)に「実寸」のチェック欄があります。入れた数値が実寸になるか図寸になるかは、ここにチェックを入れるかどうかで決まる仕組みです。

たとえば消去コマンドの「切断間隔」に910と入れるとします。「実寸」にチェックが入っていないと、910は用紙の上の910mmとして扱われ、縮尺が1/100なら実寸で91mになってしまいます。

実物の寸法で間隔を入れるときは、先に「実寸」にチェックを入れてから数値を入れてください。

実寸固定と図寸固定の違い

縮尺変更時の欄
「縮尺・読取 設定」のダイアログの「縮尺変更時」の欄(赤い枠)。初期の設定は実寸固定

縮尺を変えるときは、実寸固定のまま変えます。図寸固定で縮尺を変えると、壁の実寸が変わってしまうためです。

縮尺を変える「縮尺・読取 設定」のダイアログ(ステータスバーの縮尺のボタンで開く)の「縮尺変更時」で、縮尺を変えたときに何を変えないかを選びます。

選ぶもの変えないもの縮尺を変えたときに変わるもの
実寸固定(初期の設定)線の実寸用紙の上の線の長さ
図寸固定用紙の上の線の長さ線の実寸

実寸固定で縮尺を1/100から1/50に変えた場合、線の実寸はそのままで、用紙の上の線の長さが2倍です。

実寸固定で縮尺を変える前と後
縮尺を変える前の1/100(上)と、実寸固定で1/50にしたあと(下)。線が用紙の上で2倍の長さになる

続けて、図寸固定で縮尺を1/50から1/100に戻すと、用紙の上の線の長さはそのままで、線の実寸が2倍になります。

図寸固定で縮尺を変える前と後
縮尺を変える前の1/50(上)と、図寸固定で1/100にしたあと(中)。測定すると、線の実寸が初めの2倍の長さになっている(下・赤い枠)

実寸固定と図寸固定のどちらで変えても、文字の用紙の上の大きさは変わりません。

「縮尺変更時」の欄の「文字サイズ変更」は、初期の設定ではチェックが入っていない欄です。図寸固定を選ぶと、この欄は選べなくなります。

線は実寸で入れ、縮尺は実寸固定のまま変えよう

実物の壁と用紙の上の壁
実寸と図寸のイメージ

実寸は実物の寸法、図寸は印刷したときの用紙の上の寸法を指します。この記事で解説したことは、次の4つです。

  • 線の長さは実寸で入れる
  • 文字と寸法の大きさは図寸で決め、初期の設定では縮尺が変わっても用紙の上の大きさは変わらない
  • 「実寸」のチェックがある欄は、チェックを入れるかどうかで、入れた数値が実寸か図寸かが切り替わる
  • 縮尺を変えるときは実寸固定のまま。図寸固定だと線の実寸が変わる

縮尺を変えるときは、「縮尺変更時」が実寸固定になっているのを確かめてからOKを押してください。

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この記事について

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