1. Blenderの透視投影と平行投影の切り替え|2つの投影の違い

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Blenderの透視投影と平行投影の切り替え|2つの投影の違い

編集部 読了 約8分

  • 透視投影と平行投影は、何が違うの?
  • 平行投影に切り替える方法を知りたい
  • 勝手に透視投影に変わってしまう…

Blender(ブレンダー)で形を作るとき、大きさの比率を見比べやすいのは平行投影です。しかし、正面や真上から見たあとに視点を回すと、平行投影にしたはずの表示が透視投影に変わることがあります。

この記事では、2つの投影の違い、切り替え方、投影が自動で変わる設定の3つを解説します。読むと分かるのは、場面に合わせた投影の選び方と、投影が勝手に変わらないようにする方法です。

透視投影と平行投影は、3Dビューポート(3Dの空間を見て操作する画面)の見せ方です。透視投影は遠くのオブジェクト(3Dの空間に置いた物)が小さく見え、平行投影は距離で大きさが変わりません。

画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)

透視投影と平行投影の違い

透視投影透視投影
平行投影平行投影
同じ大きさ(2 m)の立方体を奥へ並べ、同じ視点で見た。透視投影では奥の立方体ほど小さく、平行投影では同じ大きさに見える(平行投影では、奥の2つが画面に入りきらない)。赤い枠は視点の名前

2つの投影の違いは、遠くのオブジェクトの大きさに出ます。見え方と向いている場面を、次の表にまとめました。

投影見え方向いている場面
透視投影遠くのオブジェクトが小さく見える。人の目が見慣れている見え方人の目で見たときの見え方を確かめる
平行投影距離で大きさが変わらない。限りなく遠い所からシーン(3Dの空間の全体)を見ているような見え方形を作る・大きさの比率を見比べる

平行投影は、遠くのオブジェクトも同じ大きさに見えるため、初めは少し変に見えます。また、3Dビューポートの投影を変えても、レンダリング(仕上がりの画像を作ること)でできる画像の見え方は変わりません。

仕上がりの画像の投影は、シーンに置いたカメラの設定で決まり、既定では透視投影です。

形を作るときは平行投影、人の目で見たときの見え方を確かめるときは透視投影を使いましょう。

透視投影と平行投影を切り替える

ビューのメニューの透視投影/平行投影
ビューのメニューの透視投影/平行投影(赤い枠)。右に「テンキー[5]」と出る

2つの投影は、テンキー(電卓のように数字のキーを並べたまとまり)の5で切り替えます。押すたびに、透視投影と平行投影が入れ替わります。

今の投影を示すのは、3Dビューポートの視点の名前(視点の向きと投影を表す文字)です。起動した直後の画面で試してください。

テンキーの5を押す

3Dビューポートにポインターを乗せ、テンキーの5を押します。

視点の名前が「ユーザー・透視投影」から「ユーザー・平行投影」に変わりました。

平行投影にした視点
視点の名前が「ユーザー・平行投影」になった(赤い枠)

もう一度テンキーの5を押す

続けて、テンキーの5をもう一度押します。

視点の名前が「ユーザー・透視投影」に戻りました。

透視投影に戻した視点
視点の名前が「ユーザー・透視投影」に戻った(赤い枠)

テンキーが無いときは、ヘッダー(3Dビューポートのメニューが並ぶ段)のビューを押し、透視投影/平行投影を押してください。

ナビゲーションギズモ(3Dビューポートの角にある、視点を操作するボタンの組)の、格子の絵のボタンでも切り替わります。

ナビゲーションギズモの投影のボタン
格子の絵のボタン(赤い枠)。絵は、透視投影のときは奥へすぼまる格子、平行投影のときは平らな格子になる

どのやり方でも、押すたびに2つの投影が入れ替わるのは同じです。

正面などの視点で、投影が自動で変わるとき

テンキーの7で真上にした視点
透視投影のままテンキーの7を押すと、「トップ・平行投影」になった(赤い枠)

透視投影のまま正面や真上の視点にすると、投影が平行投影に変わります。プリファレンス(Blenderの設定の画面)の「自動」の「透視投影」の設定が、既定でオンになっているためです。

この設定がオンだと、正面や真上などの視点では平行投影、そこから視点を回すと透視投影に切り替わる仕組みです。テンキーの1(フロント)・3(ライト)・7(トップ)は、どれも平行投影になります。

テンキーの5で平行投影にし、7で真上の視点にしてから視点を回しても、透視投影に変わります。視点を回すのは、中ボタン(マウスのホイールを押し込むボタン)を押したままのドラッグです。

回して透視投影に変わった視点
平行投影 → テンキーの7 → 中ボタンで回すと、「ユーザー・透視投影」になった(赤い枠)

テンキーが無いときにビュー→視点のトップ(上)などで真上の視点にしても、結果は同じです。

視点を回しても平行投影のままにしたいときは、この設定をオフにします。オフにすると、正面や真上を平行投影で見るたびに、テンキーの5で切り替えることになります。

自動の透視投影の設定をオフにする

オフにしてテンキーの7を押した視点
この節の手順のあと、テンキーの7を押すと「トップ・透視投影」のまま(赤い枠)

「自動」の「透視投影」の設定をオフにする場所は、プリファレンスの「視点の操作」の項目です。手順は、次の3つです。

「編集」のメニューの「プリファレンス...」を押す

トップバー(ファイルや編集が並ぶ段)の編集を押し、プリファレンス…を押します。

編集のメニュー
編集のメニューのプリファレンス…(赤い枠)

プリファレンスのウィンドウが開きました。

「視点の操作」を押す

プリファレンスの項目の一覧の視点の操作を押します。

「周回とパン」の欄にある「自動」の「透視投影」は、チェックが入っています。

プリファレンスの視点の操作
視点の操作と、「自動」の「透視投影」(赤い枠)

「透視投影」のチェックを外す

透視投影のチェックボックスを押します。

チェックが外れ、設定がオフになりました。

透視投影のチェックを外した
「透視投影」のチェックが外れた(赤い枠)

これで、正面などの視点にしても投影が変わらなくなりました。プリファレンスのウィンドウを閉じ、透視投影のままテンキーの7を押すと、「トップ・透視投影」のままです。

テンキーの5で平行投影にし、7で真上の視点にしてから視点を回しても、平行投影のままです。

オフにして回した視点
平行投影 → テンキーの7 → 中ボタンで回しても、「ユーザー・平行投影」のまま(赤い枠)

プリファレンスの変更は、既定では Blender を終了するときに保存されます。元に戻すときは、同じチェックボックスを押してチェックを入れます。

2つの投影を切り替えて、形と比率を確かめよう

平行投影で見た立方体の並び
平行投影では、奥の立方体も手前と同じ大きさに見える

2つの投影の違いは、遠くのオブジェクトが小さく見えるかどうかです。この記事の要点は、次の4つです。

  • 形を作るときは平行投影、人の目で見たときの見え方を確かめるときは透視投影を選ぶ
  • 投影は、テンキーの5で切り替える。テンキーが無ければ、ビューのメニューかナビゲーションギズモの格子の絵のボタンを使う
  • 正面や真上の視点で平行投影になり、視点を回すと透視投影に変わるのは、「自動」の「透視投影」の設定がオンになっているため
  • 視点を回しても投影を変えたくないときは、プリファレンスの「視点の操作」で、この設定をオフにする

次に形を作るときは、テンキーの5で平行投影にして、大きさの比率を見比べてみてください。

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