
Blenderの表示・非表示と選択の制限|ビューポートとレンダーの別
- オブジェクトを非表示にしたい
- 非表示を解除できない
- オブジェクトを選択できないようにしたい
建築パースの部屋を作っていると、手前の壁が邪魔で奥の家具が見えないことがあります。
下敷きにした図面の画像を、うっかり選んで動かしてしまうこともあります。
そこで使うのが、オブジェクト(3Dの空間に置く1つ1つのもの)を隠す操作と、選べなくする設定です。隠し方によって、レンダリング(仕上がりの画像を作ること)で写るかどうかも変わるので注意しましょう。
この記事では、Hキーで隠してAlt+Hキーで戻す手順と、選択できないようにする手順を解説します。作業の画面とレンダリングのどちらから消えるかの違いと、戻せないときの直し方も分かります。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)始める前に

使う画面は、①の3Dビューポート(オブジェクトを置いて見る作業の画面)と、②のアウトライナー(シーンのオブジェクトを名前で一覧にする画面)です。
選べなくする設定では、③のプロパティエディター(選んだオブジェクトの設定を並べる画面)も使います。
この記事の手順は、次の4つを済ませた画面から始めます。起動した直後からあるカメラとライトは、レンダリングで使うので消しません。
- 立方体を選び、3Dビューポートにポインター(画面の矢印)を乗せて、Gキー、Yキー、-キー、3キー、Enterキーの順に押して Y -3 m へ動かす
- Shift+Dキーで複製する。複製はポインターについて動くので、クリックせずにYキー、3キー、Enterキーの順に押し、今の位置から 3 m 先の Y 0 m に置く
- もう一度同じように複製して、Y 3 m に置く
- 3Dビューポートの何もない所をクリックして、選択を外す
隠す・表示する

選んだオブジェクトは、3DビューポートでHキーを押すと隠れます。Alt+Hキーを押すと、隠していた物がすべて元に戻ります。
Hキーで隠すのは、アウトライナーの目の絵を押すのと同じ操作です。消えるのは3Dビューポートの中だけなので、レンダリングした画像には写ります。
右端の Y 3 m の立方体を隠してから戻す手順は、次の2つです。
- Y 3 m の立方体を選んでHキーを押す
- Alt+Hキーを押す
Y 3 m の
右端の Y 3 m の立方体(Cube.002)をクリックで選びます。

3Dビューポートにポインターを乗せて、Hキーを押します。
立方体が消え、アウトライナーのCube.002の行が薄くなって、目の絵が閉じました。

Alt+Hキーを
3Dビューポートにポインターを乗せたまま、Alt+Hキーを押します。
立方体が戻り、目の絵が開きました。戻した立方体は、選ばれた状態になっています。

これで、オブジェクトを隠して戻せました。Shift+Hキーを押すと、選んでいる物以外をすべて隠せます。
ビューポートとレンダーの非表示の違い

アウトライナーの行の右にある絵(制限の切り替え)で、オブジェクトを作業の画面から消すか、レンダリングから外すかを選べます。
最初に出ているのは目の絵とカメラの絵の2つで、モニターの絵を出すのは Step 1 です。
モニターの絵とカメラの絵を Y 3 m の立方体で試し、レンダリングで確かめる手順は、次の6つです。
- フィルターでモニターの絵を出す
- モニターの絵を押す
- Alt+Hキーを押す
- もう一度モニターの絵を押して戻す
- カメラの絵を押す
- F12キーでレンダリングする
フィルターで
アウトライナーのヘッダー(一番上の段)の、検索の欄のすぐ右にある⌄の形のフィルターのボタンを押します。右端の箱に+の絵のボタンではありません。
開いた欄の制限の切り替えの、4つ目のモニターの絵を押します。

Escキーで欄を閉じると、アウトライナーの目の絵とカメラの絵のあいだに、モニターの絵の列が加わりました。

モニターの
アウトライナーのCube.002の行の、モニターの絵を押します。

立方体が3Dビューポートから消え、モニターの絵が中の白い枠だけの形になりました。目の絵は開いたままです。

Alt+Hキーを
3Dビューポートにポインターを乗せて、Alt+Hキーを押します。
モニターの絵で消した立方体は、戻りませんでした。

もう一度モニターの
Cube.002の切れたモニターの絵を、もう一度押します。
立方体が3Dビューポートに戻り、3つの絵がほかの行と同じ形になりました。

カメラの
Cube.002の行の、カメラの絵を押します。

カメラの絵は薄くなりましたが、立方体は3Dビューポートに見えたままです。

F12キーで
3Dビューポートにポインターを乗せて、F12キーを押します。
新しいウィンドウが開き、カメラから見たレンダリングの画像が出ました。カメラの絵を切った立方体(カメラから見て一番奥)だけが、画像に写っていません。
目の絵やモニターの絵で隠した物は、レンダリングすると写ります。
カメラの絵を切る前
カメラの絵を切ったあと左の画像は、カメラの絵を切る前にF12キーを押したときの画像です。比べたいときは、Step 5 の前にもF12キーを押してください。
確かめたら、レンダリングのウィンドウを右上の×で閉じ、Cube.002のカメラの絵をもう一度押して戻してください。
これで、作業の画面から消える絵と、レンダリングから外れる絵の違いを確かめられました。
3つの絵の違いは、次の表のとおりです。画面の名前は、絵にポインターを乗せると出る名前です。
| 絵 | 画面の名前 | 3Dビューポート | レンダリングした画像 | Alt+Hキーで戻るか |
|---|---|---|---|---|
| 目の絵(Hキーと同じ) | ビューポートで隠す | 消える | 写る | 戻る |
| モニターの絵 | ビューポートで無効 | 消える | 写る | 戻らない |
| カメラの絵 | レンダーで無効 | 見えたまま | 写らない | (消えないので要らない) |
モニターの絵は、作業の画面でずっと見せたくない物に使います。Alt+Hキーでほかの物を戻すときにも、一緒に出てきません。
カメラの絵は、位置合わせの目印など、作業には使うが仕上がりの画像に入れたくない物に使います。
この先の画面は、モニターの列を出す前に撮ったものです。列の数のほかは、手順と同じに見えます。
選択できないようにする

見えたまま選べなくするときは、オブジェクトプロパティの可視性のパネルで、選択可能のチェックを外します。
可視性は、オブジェクトを3Dビューポートで選べるか、作業の画面とレンダリングに出すかを決めるパネルです。
外すと、3Dビューポートでクリックしても、Aキーですべて選択しても選ばれなくなります。向いているのは、下敷きにした図面の画像のように、表示はしたいが動かしたくない物です。
Y 3 m の立方体を選べなくする手順は、次の5つです。
- Y 3 m の立方体を選ぶ
- 可視性のパネルを開く
- 選択可能のチェックを外す
- 立方体をクリックする
- Aキーですべて選択する
Y 3 m の
右端の Y 3 m の立方体をクリックで選びます。

「可視性」
プロパティエディターの左の列で、オレンジの四角の絵のタブ(オブジェクトプロパティ)が選ばれていることを確かめます。
下のほうの可視性の見出しを押して開きます。

「選択可能」
可視性の一番上の、選択可能のチェックを押して外します。
チェックが外れ、立方体のオレンジの縁が消えました。選べなくしたので、選択も外れます。
アウトライナーの行が青いままなのは、アクティブ(最後に選んだ物で、プロパティエディターに設定が出る物)の印が残っているためです。立方体の中のオレンジの点は、オブジェクトの位置を表す原点です。

立方体を
3Dビューポートで、Y 3 m の立方体をクリックします。
立方体の縁がオレンジにならず、選べませんでした。

Aキーですべて
3Dビューポートにポインターを乗せて、Aキーを押します。
カメラ・ライトとほかの2つの立方体の縁はオレンジになり、Y 3 m の立方体だけが選ばれませんでした。

これで、Y 3 m の立方体を見えたまま選べなくできました。試したあとは、アウトライナーでCube.002の行を押し、選択可能のチェックを入れ直しておいてください。
表示や選択を戻せないとき

表示や選択を戻せないときの症状は、次の3つです。
- Alt+Hキーを押しても戻らない
- 見えているのにクリックで選べない
- 3Dビューポートには見えるのに、レンダリングした画像に写らない
Alt+Hキーを押しても戻らない
Alt+Hキーで戻らないのは、モニターの絵で消しているか、入っているコレクションの目の絵が閉じているためです。
コレクションは、オブジェクトをまとめて入れておく入れ物で、アウトライナーでは箱の絵の行で表示されます。
アウトライナーで、そのオブジェクトの行のモニターの絵と、そのオブジェクトが入っているコレクションの行(この記事ではCollection)の目の絵を見て、押して戻してください。
モニターの列が無いときは、アウトライナーの検索の欄の右の⌄のボタンを押し、制限の切り替えの4つ目のモニターの絵を押して出します。

コレクションの目の絵の働きは、Blenderのコレクションで解説しています。
見えているのにクリックで選べない
選べないのは、オブジェクトの選択可能が外れているためです。
アウトライナーで名前の行を押すと、3Dビューポートでは選べないままでも、プロパティエディターのオブジェクトプロパティのタブに、そのオブジェクトの設定が出ます。
可視性のパネルの選択可能のチェックを入れ直してください。
3Dビューポートには見えるのに、レンダリングした画像に写らない
写らないのは、カメラの絵(レンダーで無効)が切れているためです。可視性のパネルの表示先のレンダーのチェックも、同じ設定です(ビューポートのチェックはモニターの絵と同じ設定)。
アウトライナーで、そのオブジェクトの行のカメラの絵を押して、ほかの行と同じ濃さに戻してください。
表示と選択を切り替えて、作業しやすくしよう

隠すのか、仕上がりから外すのか、選べなくするのかで、使う切り替えが変わります。この記事で解説したことは、次の4つです。
- 隠す・戻す:Hキーで隠し、Alt+Hキーで戻す。レンダリングした画像には写る
- 違い:目の絵とモニターの絵は3Dビューポートから消す(モニターの絵はAlt+Hキーでも戻らない)。カメラの絵はレンダリングした画像から外す
- 選べなくする:可視性のパネルの選択可能のチェックを外す
- 戻せないとき:モニターの絵・コレクションの目の絵・選択可能・カメラの絵を見る
まずは手前の壁をHキーで隠して、奥の家具を作ってみてください。
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- Blenderのアウトライナー|オブジェクトの一覧 — 制限の切り替えの並びを、一覧で見たいとき
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