電源ユニット|容量と変換効率
- 電源ユニットの「650W」は、何の数なの?
- グラフィックボードを足しても、電源ユニットは足りるの?
- 80 PLUSのBronzeやGoldは、何が違うの?
パソコンのスペック表を見ると、電源ユニットの欄に「650W」のような数や、「80 PLUS Gold」のような名前が書かれています。
しかし、Wの数が何を表すのかを知らないと、グラフィックボードを足したときに、今の電源ユニットで足りるのかは分かりません。
この記事では、電源ユニットの役割、電源容量、変換効率を解説します。GPUは電気を多く使うので、電源容量をGPUの消費電力から決める理由も分かります。
電源ユニットとは、コンセントから電気を取り込み、パソコンの中の部品に配る装置です。
電源容量とは

電源容量は、電源ユニットが合わせて出せる電気の量で、W(ワット)の数で書かれます。スペック表の電源ユニットの欄の「650W」が、この数です。
重い作業で、部品が使う電気の合計が電源容量を超えると、パソコンの電源が急に切れたり、再起動したり、動きが不安定になったりします。ただし、電源容量を大きくしても、処理の速さは上がりません。
電源容量の目安

電源容量の目安は、グラフィックボードがあるかどうかで変わります。グラフィックボードのGPUは、電気を多く使う部品です。
たとえば、NVIDIAのRTX PRO 6000 Blackwell Workstation Editionは、最大で600Wを使います(2026年10月時点)。
RTX PRO(前の名前はQuadro)は、NVIDIAのプロ向けのGPUです。
そのため、電源容量はGPUの消費電力をもとに決め、余裕を持たせます。パソコンの専門店(ドスパラ)の解説が挙げる目安は、次の表のとおりです。
| グラフィックボード | 電源容量の目安 |
|---|---|
| 無し | 500W以下 |
| 付き | 500〜800W |
| 高性能のGPU付き | 800W以上 |
価格.comの解説は、グラフィックボード無しを200W程度、800W以上を複数のGPUを使う場合としています。
グラフィックボードを足すときも、電源容量はそのGPUの消費電力をもとに決め、余裕を持たせます。
変換効率と80 PLUS

変換効率は、電源ユニットが取り込んだ電気のうち、部品に出せる電気の割合です。80 PLUSの段は変換効率の認証で、部品に出せる量を表す電源容量(W)とは別のものです。
80 PLUSの公式の表(115V。米国の家庭の電圧)で、負荷が50%のとき(電源容量の半分を使っているとき)の変換効率は、次のとおりです。
| 80 PLUSの段 | 変換効率(負荷50%) |
|---|---|
| Standard | 80% |
| Bronze | 85% |
| Silver | 88% |
| Gold | 90% |
| Platinum | 92% |
| Titanium | 94% |
| Ruby | 95% |
Standard以外の段では、負荷50%のときの変換効率が、負荷20%や100%のときより高くなります。
グラフィックボードを足す前に、電源容量を確かめよう

グラフィックボードを足すときは、GPUの消費電力をもとに、電源容量に余裕があるかを見ます。
この記事で見たことは、次の3つです。
- 電源容量が足りないと、電源が急に切れたり、再起動したり、不安定になったりする
- 電源容量はGPUの消費電力をもとに決め、余裕を持たせる
- 変換効率は80 PLUSの段で示される
グラフィックボードを足すときは、今の電源ユニットの容量と、足すGPUの消費電力を確かめてみてください。
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