search
  1. パソコンの部品|CPU・メモリ・ストレージ・GPU・マザーボード・電源

パソコンの部品|CPU・メモリ・ストレージ・GPU・マザーボード・電源

編集部 読了 約8分

  • パソコンの部品の名前は聞くけれど、何をしているの?
  • スペック表に並ぶCPU・メモリ・ストレージの違いが分からない
  • パソコンの中身がどんな部品でできているか、一覧で知りたい

パソコンの仕様の表(スペック表)は、CPU・メモリ・GPU・ストレージなど部品ごとの欄に分かれています。CADや3DCGのソフトの動作環境(動くのに要る条件)も、同じ形の表です。

しかし、それぞれの部品が何をしているかを知らないと、欄の名前は読めても、その欄が何の働きの話なのかは分からないままです。

この記事では、パソコンの働きの分け方(5大装置)と、それぞれの働きを受け持つ部品、ほかに要る部品を解説します。スペック表の欄と部品の対応も、ソフトの動作環境の表を例に見ていきます。

パソコンの働きは、演算・制御・記憶・入力・出力の5つです。部品には、この5つの働きを受け持つ部品と、5つのほかに要る部品があります。

コンピュータの5大装置とは

パソコンの本体と、キーボード・ディスプレイ・メモリ・ストレージが矢印でつながっている挿絵
入力・演算・制御・記憶・出力の5つの働きは、パソコンの中でつながって動きます

コンピュータの5大装置とは、演算装置・制御装置・記憶装置・入力装置・出力装置の5つの装置のことです。パソコンの部品も、この5つの働きに当てはめて見られます。

5つの装置がする働きは、次のとおりです。

  • 演算:四則演算などの計算をする
  • 制御:プログラムの命令を読み解き、処理が進むようにほかの装置に指示する
  • 記憶:プログラムやデータを記憶しておく
  • 入力:キーボードやマウスから指示やデータを受け取る
  • 出力:処理した結果をディスプレイやプリンターに出す

5大装置は働きで分けた呼び名なので、1つの装置が1つの部品とは限りません。1つの部品が2つの装置の働きをすることも、1つの装置の働きを2つの部品が分けることもあります。

5大装置を受け持つ部品

机の上に、グラフィックボード・メモリ・CPU・ストレージ・キーボードとマウス・ディスプレイが並んでいる挿絵
CPU・GPU・メモリ・ストレージ・キーボードとマウス・ディスプレイが、それぞれの働きを受け持ちます

パソコンでは、演算と制御をまとめて受け持つのがCPUで、演算のうち画面の絵を作る計算はGPUという部品が受け持つ形です。記憶は、メモリとストレージの2つで分けて受け持ちます。

部品と働きの組み合わせは、次の4つです。

  • CPU が演算と制御を受け持つ
  • メモリとストレージが記憶を受け持つ
  • GPU が描画の演算を受け持つ
  • キーボード・マウスとディスプレイが入力と出力を受け持つ

CPU が演算と制御を受け持つ

CPUは、演算と制御を受け持つ部品です。ソフト(プログラム)の命令を読み解いて計算をし、ほかの部品に指示を出して処理を進めます。

CPUの中で計算をする中核の部分は「コア」と呼び、1つのCPUに複数あると、別々の処理を同時に進められます。

CPUの性能を見るときの主な目安は、コアの数と、CPUが動く速さを決める「クロック周波数」の2つです。クロック周波数の単位はGHz(ギガヘルツ)で、数が大きいほどCPUは速く動きます。

メモリとストレージが記憶を受け持つ

記憶の働きは、メモリとストレージの2つの部品が分けて受け持ちます。メモリ(「RAM」とも書く)は作業中のデータを一時的に置く所、ストレージはデータを長く保存しておく所です。

2つに分かれているのは、速さと消えやすさが違うからです。メモリは読み書きがストレージより速い反面、電源を切ると中身が消えます。

ストレージは、メモリより遅いかわりに、電源を切ってもデータが残る部品です。作業中の図面はメモリの上にあるので、保存してストレージに書いておかないと、電源を切ったときに消えてしまいます。

ストレージには、磁気の円盤を回すHDDと、フラッシュメモリを使うSSDがあります。フラッシュメモリは電源を切っても消えない記録の部品で、名前は似ていても作業用のメモリとは別物です。

GPU が描画の演算を受け持つ

GPUは、演算のうち、画面に映す絵と3Dの描画の計算を受け持つ部品です。3Dの形や陰影を描く計算を、CPUに代わって速く受け持ちます。

GPUが作った絵を画面に映すのは、出力を受け持つディスプレイの役目です。GPUには、CPUと同じ部品の中に組み込まれた内蔵GPUと、GPUと専用のメモリを1枚の板に載せたグラフィックボードがあります。

グラフィックボードの専用のメモリは「VRAM」と呼び、GPUだけが使います。作業用のメモリ(RAM)とは別のメモリです。

3Dのデータが大きいほどVRAMを多く使うので、VRAMの量もスペック表の欄に書かれています。

2Dの図面が中心なら内蔵GPUでも使えますが、3Dを扱うなら、グラフィックボードが要ります。CADや3DCGのパソコンで、GPUの欄が大事になるのはこのためです。

キーボード・マウスとディスプレイが入力と出力を受け持つ

キーボード・マウスとディスプレイは、入力と出力を受け持つ部品です。キーボードで文字や数を打ち、マウスで画面の中の位置を指すと、パソコンに指示が伝わります。

ディスプレイの役目は、パソコンが処理した結果を、文字や図として画面に映すことです。ノートパソコンは、キーボード・タッチパッド・ディスプレイが本体と一体になった作りです。

5大装置のほかに要る部品

ふたを開けたデスクトップのパソコンの中に、マザーボード・電源ユニット・ファンが見える挿絵
マザーボードは部品をつなぎ、電源ユニットは電気を配り、ファンなどの冷却の部品は熱を逃がします

パソコンには、5大装置の働きをする部品のほかに、部品どうしをつなぐ部品、電気を配る部品、熱を逃がす部品も入っています。どれも計算はしませんが、5大装置の部品が動くのを支えています。

5大装置のほかに要る部品は、次の3つです。

  • マザーボードが部品をつなぐ
  • 電源ユニットが電気を配る
  • 冷却の部品が熱を逃がす

マザーボードが部品をつなぐ

マザーボードは、CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックボードなどを取り付けてつなぐ電子回路の板(基板)です。

CPUを取り付ける所を「ソケット」、メモリやグラフィックボードを差し込む所を「スロット」と呼びます。

電源ユニットが電気を配る

電源ユニットは、コンセントから電気を取り込み、パソコンの中の部品に配る部品です。電源ユニットが合わせて出せる電気の量は「電源容量」と呼び、W(ワット)の数で表します。

電源容量が足りないと、重い作業のときに電源が切れたり、再起動したりします。

GPUは、パソコンの部品の中でも電気を多く使う部品の1つです。

冷却の部品が熱を逃がす

冷却の部品の役目は、CPUやGPUが出す熱を逃がすことです。冷やし方には、金属の放熱板とファンで冷やす空冷と、冷却液を回して熱を放つ部品(ラジエーター)で冷やす水冷があります。

CPUやGPUは熱くなりすぎると、自動でクロック周波数を下げて温度を抑える仕組みです。この働きが「サーマルスロットリング」です。

速さを落としているあいだは、計算が遅くなります。3DCGで画像を仕上げる計算(レンダリング)を長く続けると起きやすく、冷やす力の弱いノートパソコンでは特に出やすくなります。

スペック表の欄と部品

ソフトの動作環境の表と、パソコンの中の部品を指さして見比べている人の挿絵
動作環境の表の欄は、部品ごとに分かれています

スペック表やソフトの動作環境の表は、部品ごとの欄でできています。動作環境は、それぞれのソフトの公式サイトに載っている表です。

動作環境の表は、多くのソフトで、動くのに最低限要る条件(最低)と、十分に使える条件(推奨)を分けて書いています。

たとえば、CADのソフトVectorworks 2026の推奨(ミドル)の段(2026年10月時点)は、次の表のとおりです。

欄Vectorworks 2026 の推奨(ミドル)受け持つ部品
OSWindows 11・macOS部品ではなく、パソコン全体を管理する基本のソフト
CPU6コア以上・2GHz以上のCore i7・Ryzen 7・Apple M1 ProCPU(演算と制御)
メモリ16GB以上メモリ(記憶)
グラフィックスVRAM 4GB以上(Windows)GPU(描画の演算)
ディスク容量72GB以上ストレージ(記憶)

表の5つの欄のうち、OSを除く4つが、この記事で見た部品の欄です。メモリの欄は、ソフトによっては「RAM」と書かれています。

この表では、メモリの欄の16GBも、ディスク容量の欄の72GBも、同じGB(ギガバイト)の数です。数だけを見るとメモリとストレージを取り違えやすいので、欄の名前で見分けます。

部品の役割を知って、スペック表の欄と結びつけよう

パソコンの中の部品を見ながら、笑顔で手を握っている人の挿絵
部品の役割が分かると、スペック表の欄と結びつけて読めます

パソコンの部品は、5大装置の働きを受け持つ部品と、そのほかに要る部品に分けて見ると整理できます。

この記事で見た部品の役割は、次の7つです。

  • CPU が演算と制御を受け持つ
  • メモリとストレージが記憶を受け持つ
  • GPU が描画の演算を受け持つ
  • キーボード・マウスとディスプレイが入力と出力を受け持つ
  • マザーボードが部品をつなぐ
  • 電源ユニットが電気を配る
  • 冷却の部品が熱を逃がす

使うソフトの公式サイトで動作環境の表を開き、欄と部品を1つずつ対応させてみてください。

あわせて読みたい

  • 「CPUとは|コア数とクロック周波数」(準備中) — コア数とクロック周波数がCADや3DCGの作業にどう効くかを知りたいとき
  • 「GPUとグラフィックボードとは|内蔵GPUとの違い」(準備中) — 内蔵GPUで足りるのか、グラフィックボードが要るのかを知りたいとき
  • 「メモリ(RAM)とは|容量と規格」(準備中) — メモリが足りないと何が起きるか、何GB要るかを知りたいとき
  • 「ストレージ|SSD・HDD・NVMe」(準備中) — SSDとHDDの違いと、速いストレージの種類を知りたいとき
  • 「CAD・3DCGソフトの動作環境の読み方|最低と推奨の違い」(準備中) — 動作環境の表の最低と推奨をどう読むかを知りたいとき

会員登録(無料)

記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。

この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

PERSC では、記事の次の段としてオンライン講座とプラグインを用意しています。