植栽図の読み方|樹木と植栽の配置
*2026年9月29日に確認した内容です。国土交通省の「建築工事設計図書作成基準」「建築工事設計図書作成基準の資料」(どちらも令和2年改定)と、「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」によります。国の建物の工事(官庁営繕)のための決まりです。
敷地に木を植えたり芝を張ったりすることを、植栽と呼びます。植栽図は、どこに何を植えるかを表す図面です。
この記事では、国の建物の図面の決まりをもとに、植栽図に書かれるものと、その読み方を載せています。
植栽図は、植える木と芝の位置の図
国土交通省は、国の建物の図面の書き方を「建築工事設計図書作成基準」に定めています。あわせて、その資料(基準の資料)も出しています。
基準の資料は、植栽図を「植栽等の位置及び範囲等を表現する」図としています(資料2 の(18))。
記載事項(書く事項)の中身は、「植栽リスト,支柱形式,植栽基盤種別,植樹位置,芝張りの範囲等」です。備考には「配置図と組み合わせることができる。」とあります。
配置図は、敷地の中の建物の位置を表す図です。基準の中の4.2 の表(図面一式に入る図面の順序と名前を決めた表)は、植栽図を22番目に置いています。
見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の敷地の植栽図を描いてみました。

植栽リスト
植栽リストは、植える木などを番号ごとに並べた表です(編集部の短い説明)。見本の家の図の番号に合わせて、リストの例を作りました(中身は例)。
| 番号 | 種類 | 数 | 支柱 |
|---|---|---|---|
| 1 | 高木(例) | 2 | 鳥居形(例) |
| 2 | 高木(例) | 1 | 八ッ掛け形(例) |
| 3 | 低木(例) | 3 | なし(例) |
高木は背の高い木、低木は背の低い木です(編集部の短い説明)。
植栽図は、図の丸の番号とリストの番号を照らし合わせて読みましょう。何をいくつ植えるかはリストで、どこに植えるかは図で確かめます(読み方は編集部)。
支柱の形式と植栽基盤
資料は、植栽図の記載事項に「支柱形式」と「植栽基盤種別」を挙げています。
国の建物の工事の材料と工事の決まりを定めた「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」は、植栽と屋上緑化の工事の決まりで、次のように書いています。
- 支柱:添え柱形、鳥居形、八ッ掛け形、布掛け形、ワイヤ掛け形または地下埋設形とし、どれにするかは特記による
- 植栽基盤:植栽地を、植物が正常に育つ状態に整える植栽基盤の整備の工法を、A種〜D種に分けている
支柱は、植えた木が倒れないように支える柱です。特記は、図面や仕様書(設計図書)に、その工事だけの決まりとして書くことを指します(2つの言葉の説明は編集部)。
植栽基盤の4つの種別は、次のとおりです。
| 種別 | 整備の工法 |
|---|---|
| A種 | 今の地盤を粗く起こしたあと、耕す |
| B種 | 今の地盤を耕す |
| C種 | 今の土を、植込み用の土に置き換える |
| D種 | 今の地盤の上に、植込み用の土を盛る |
同じ仕様書は、植栽基盤の種別は特記によるとしています。特記がなければ、樹木の場合はA種、芝と地被類の場合はB種です。地被類は、地面を覆うように育つ草などのことです(編集部の短い説明)。
植える位置と芝張りの範囲
資料は、植栽図の記載事項に「植樹位置」と「芝張りの範囲」を挙げています。植樹位置は木を植える位置、芝張りの範囲は芝を張る範囲です。
見本の家の図では、木の位置を丸で、芝の範囲を点の模様で描いています(描き方は例)。
植栽の位置は、建物や塀、排水の桝などとの位置関係も合わせて読んでください。敷地の外構の記号は、「外構図の記号の読み方|側溝・排水桝・舗装・囲障」の記事で解説します(準備中)。
まとめ
植栽図は、植える木や芝の位置と範囲を表す図です。
国の建物の図面では、植栽リスト・支柱の形式・植栽基盤の種別・植える位置・芝を張る範囲を書きます。配置図と組み合わせて描くこともできます。
支柱の形と植栽基盤の種別は、公共建築工事標準仕様書に種類が挙げられ、どれにするかは特記で決めます。
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この記事について
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