外構詳細図の読み方|門・塀・擁壁・舗装・排水設備
*2026年9月29日に確認した内容です。国土交通省の「建築工事設計図書作成基準」「建築工事設計図書作成基準の資料」(どちらも令和2年改定)と、「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」によります。国の建物の工事(官庁営繕)のための決まりです。外構と擁壁の説明は、東建コーポレーションの建築用語辞書「外構」「擁壁」によります。
外構は、東建コーポレーションの建築用語辞書によると、塀や植栽などの構造物全体です。門・車庫・外灯・柵・垣根のほか、庭木や物置までを含みます。
外構の門や塀の詳しい形は、外構詳細図に描かれます。この記事では、国の建物の図面の決まりをもとに、外構詳細図に書かれるものと、その読み方を載せています。
外構詳細図は、建物のまわりの詳しい図
国土交通省は、国の建物の図面の書き方を「建築工事設計図書作成基準」に定めています。あわせて、その資料(基準の資料)も出しています。
基準の資料は、外構詳細図を「外構の詳細を表現する」図としています(資料2 の(17))。書く事項(記載事項)は、次のとおりです。
| 項目の欄 | 内容の欄 |
|---|---|
| 門、囲障、擁壁/舗装、雨水桝リスト/排水設備等 | 平面、立面、断面及び詳細 |
資料では、項目の欄の3つが1つの枠にまとめて書かれ、内容の欄も1つです。
囲障は塀や柵のことです(編集部の短い説明)。擁壁は、東建コーポレーションの建築用語辞書によると、高低差のある土地の土砂が崩れるのを防ぐため、斜面を補強した壁です。
基準の中の4.2 の表は、図面一式に入る図面の順序と名前を決めた表です。この表は、外構詳細図を21番目に置き、「配置図と組み合わせることができる。」としています。配置図は、敷地の中の建物の位置を表す図です。
門・塀・擁壁は、平面・立面・断面で描く
内容の欄は「平面,立面,断面及び詳細」です。平面は上から見た形、立面は横から見た形、断面は縦に切った形です(言葉の説明は編集部)。
見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の敷地の塀を、3つの向きで描いてみました。

- 平面から読むこと:塀の長さと、どこに建っているか
- 立面から読むこと:地面(GL)からの高さと、表の見た目
- 断面から読むこと:塀の厚さと、地面の下の基礎、中の材料
GL は、高さを測るときの基準にする地面の高さです。基礎は、塀の下で塀を支える部分を指します(2つの言葉の説明は編集部)。
塀の中身(鉄筋の入れ方など)は、この図では例として描いたものです。実際の図面ごとに違うので、その図面の寸法と注記で確かめてください。
舗装
資料は、外構詳細図の記載事項に、舗装を挙げています。舗装は、地面をアスファルトやコンクリートなどで固めて仕上げたものです(編集部の短い説明)。
国の建物の工事の材料と工事の決まりを定めた「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」は、舗装工事の決まりに、次の種類の舗装を挙げています。
- アスファルト舗装・透水性アスファルト舗装
- コンクリート舗装
- カラー舗装
- ブロック系舗装
- 砂利敷き
外構詳細図の舗装は、舗装の種類と、どの範囲を舗装するかを読むとよいでしょう(読み方は編集部)。
雨水桝のリストと排水設備
資料は、外構詳細図の記載事項に「雨水桝リスト」と「排水設備等」を挙げています。
雨水桝は、雨の水を集めて排水管へ流すために地面に設ける箱です。リストは、桝ごとの番号や種類を並べた表です(言葉の説明は編集部)。
公共建築工事標準仕様書は、排水工事の決まりを、敷地の中の屋外の雨水の排水と、街きょ・縁石・側溝などを設置する工事に当てるとしています。
排水設備の欄は、雨水を流す管や側溝の場所と形を読む所です(読み方は編集部)。雨水桝や側溝の記号の読み方は、「外構図の記号の読み方|側溝・排水桝・舗装・囲障」の記事で解説します(準備中)。
まとめ
外構詳細図は、建物のまわりの外構を詳しく描いた図です。
国の建物の図面では、門・囲障(塀)・擁壁、舗装、雨水桝のリスト、排水設備を、平面・立面・断面と詳細で描きます。
配置図と組み合わせて1枚に描くこともできます。
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