
Jw_cadのユーザーバー|よく使うコマンドを集めたツールバー
- Jw_cadのツールバーを自分用にカスタマイズしたい
- ツールバーが消えた…
- ツールバーに何を並べるとよいかを知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)の画面の左右には、コマンド(線や円を描くなど、選んで使う機能)のボタンを並べたツールバーがあります。
ボタンの並びは初めから決まっていて、よく使うボタンが離れた所にあることもあります。そこで使えるのが、自分で作るツールバーです。
ただし作る窓は「表示」メニューの奥にあり、ボタンを番号で指定します。手順を知らないと、どこから始めればよいか分かりにくい機能です。
この記事では、よく使うコマンドを集めたツールバー(ユーザーバー)の作り方と、隠し方・戻し方を解説します。ツールバーが消えたり乱れたりしたときの直し方も紹介しています。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)ユーザーバーとは

ユーザーバーは、ツールバーを自分で作る機能です。並べたいコマンドのコード番号を入れると、そのボタンだけを並べたツールバーができます。
ユーザーバーは「ユーザー(1)」〜「ユーザー(6)」の6本までで、出すか隠すかは1本ずつ選べる作りです。出したユーザーバーは、作図ウィンドウ(図面を作図する白い所)の上に浮いた形で表示されます。
余白をドラッグすると動かせて、画面の端に寄せれば貼り付くのも、ほかのツールバーと同じです。何を並べるかは、自分の作図でよく使うコマンドから決めます。
この記事の例でユーザー(1)に並べるのは、測定・座標ファイル・表計算・距離指定点・式計算の5つです。
ボタンには「測定」「座標」「表計」「距離」「式計」と短い名前が出ます。
ユーザーバー設定の項目

ユーザーバーの中身を決めるのは、窓「ユーザー設定ツールバー」です。メニューバーの表示からツールバーを選ぶと窓「ツールバーの表示」が開き、その中のユーザーバー設定のボタンで開きます。
窓「ユーザー設定ツールバー」の項目を、次の表にまとめました。
| 項目 | 何を決めるか | 初めの値 |
|---|---|---|
| ユーザー(1)〜(6)の欄 | そのユーザーバーに並べるコマンドのコード番号 | (1)「28 29 18 73 74 78」、(2)「1 2 3」、(3)〜(6)は初めのツールバーのボタンを並べた番号 |
| (3)初期化〜(6)初期化 | (3)〜(6)の欄を、初めの番号に戻す | チェックなし |
| OK | 入れた番号で窓を閉じる | (ボタン) |
| キャンセル | 入れた番号を使わずに窓を閉じる | (ボタン) |
| コード番号の一覧 | 欄に入れる番号と、そのコマンドの名前 | (表示だけ) |
欄には、コード番号を半角スペースで区切って入れます。「0」を入れると、ボタンとボタンの間があきます。
(1)の初めの値は、戻る・進む・ソリッド・タグジャンプ・画像編集・SPEEDの6つです。(1)と(2)には初期化のチェックが無いので、書き換える前に元の番号を控えておきます。
コード番号は、キーの割当(基本設定のKEYタブ)で使う番号とは別の番号です。たとえば測定は、KEYタブでは31、ユーザーバーでは62になります。
窓の下に並ぶコード番号の一覧を、次の表にまとめました。この表は手順の中で番号を引くときに使うので、先に次の節へ進んでもかまいません。
| 番号 | コマンド | 番号 | コマンド | 番号 | コマンド |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 線 | 27 | 移動 | 53 | 線長 |
| 2 | 矩形 | 28 | 戻る | 54 | 2点長 |
| 3 | 円弧 | 29 | 進む | 55 | 間隔 |
| 4 | 文字 | 30 | 包絡 | 56 | 基本設定 |
| 5 | 寸法 | 31 | 分割 | 57 | 図形 |
| 6 | 2線 | 32 | 整理 | 58 | 図登録 |
| 7 | 中心線 | 33 | 属変 | 59 | 線記変 |
| 8 | 連続線 | 34 | Blk化 | 60 | 座標 |
| 9 | AUTO | 35 | Blk解 | 61 | 外変 |
| 10 | 点 | 36 | Blk属 | 62 | 測定 |
| 11 | 接線 | 37 | Blk編 | 63 | 表計算 |
| 12 | 接円 | 38 | Blk終 | 64 | 距離点 |
| 13 | ハッチ | 39 | 新規 | 65 | 式計算 |
| 14 | 建平 | 40 | 開く | 66 | パラメ |
| 15 | 建断 | 41 | 上書 | 67 | 寸図化 |
| 16 | 建立 | 42 | 保存 | 68 | 寸図解 |
| 17 | 多角形 | 43 | 印刷 | 69 | 選択図 |
| 18 | ソリッド | 44 | 切取 | 70 | 2.5D |
| 19 | 曲線 | 45 | コピー | 71 | 日影図 |
| 20 | 範囲 | 46 | 貼付 | 72 | 天空図 |
| 21 | 複線 | 47 | 線属性 | 73 | タグジャンプ |
| 22 | コーナー | 48 | 属性取得 | 74 | 画像編集 |
| 23 | 伸縮 | 49 | 線角度 | 75 | 中心点 |
| 24 | 面取 | 50 | 鉛直角 | 76 | 線上点 |
| 25 | 消去 | 51 | X軸角 | 77 | 円周1/4点 |
| 26 | 複写 | 52 | 2点角 | 78 | SPEED |
ユーザーバーを作る

ここでは、ユーザー(1)の欄を「62 60 63 64 65」(測定・座標・表計算・距離点・式計算)に書き換えて、ユーザーバーを出します。
ユーザー(1)には初めから番号が入っているので、元の「28 29 18 73 74 78」を控えておいてください。
ツールバーの
メニューバーの表示からツールバーを選びます。窓「ツールバーの表示」が開き、ツールバーの名前がチェックの付いた一覧で並びます。

ユーザーバー設定を
窓のユーザーバー設定を押します。窓「ユーザー設定ツールバー」が開きます。
ユーザー(1)の
ユーザー(1)の欄の番号を消して、「62 60 63 64 65」と入れます。数字とスペースは、日本語入力を切って半角で打ちます。

OKで
窓「ユーザー設定ツールバー」のOKを押します。窓「ツールバーの表示」に戻ります。
ユーザー(1)に
窓「ツールバーの表示」のユーザー(1)にチェックを入れ、OKを押します。初めの設定では、ユーザー(1)〜(6)のどれにもチェックがありません。

作図ウィンドウに、「ユーザー(1)」の題の付いたツールバーが出ます。1つ目の測定を押すと、測定のコマンドに切り替わります。
任意:コントロールバーの
番号のあとに「-1」「-2」と付けると、コマンドを選んだうえで、コントロールバー(作図ウィンドウの上の帯)の左から1つ目・2つ目のボタンを押した状態で始まります。
たとえば「62」を「62-2」にすると、ボタンの絵が「②」になり、押すと測定の2つ目のボタン面積測定から始まります。

「-1」「-2」を付けられるコードは、次の15です。
- 4(文字)・5(寸法)・8(連続線)・13(ハッチ)・17(多角形)・19(曲線)・20(範囲)・21(複線)・23(伸縮)・25(消去)・26(複写)・27(移動)・31(分割)・60(座標)・62(測定)
これで、よく使うコマンドを集めたユーザーバーができました。隠すときは、窓「ツールバーの表示」でユーザー(1)のチェックを外してOKを押します。
元の並びに戻すときは、窓「ユーザー設定ツールバー」のユーザー(1)の欄に、控えておいた「28 29 18 73 74 78」を入れ直してください。
ユーザーバーがうまく出ないとき

作ったユーザーバーが出ないときや、左右のツールバーまで消えたり乱れたりしたときの症状は、次の2つです。
- ユーザーバーが出ない
- ツールバーが消えた・乱れた
ユーザーバーが出ない
番号を入れたのにユーザーバーが出ないときは、窓「ツールバーの表示」でユーザー(1)にチェックがあるかを見てください。番号を入れるだけでは、ユーザーバーは出ません。
チェックを入れたあとは、窓のOKを押して閉じてください。
ツールバーが消えた・乱れた
左右のツールバーが消えたり並びが乱れたりしたときは、窓「ツールバーの表示」の「初期状態に戻す」にチェックを入れてOKを押します。
初めの状態に戻るのは、ツールバーの種類と位置、画面の端に貼り付いているか浮いているかの、すべてです。

画面の縦の大きさが一定より大きいと、この項目は「初期状態に戻す(1)」「初期状態に戻す(2)」の2つに分かれます。(2)では、初めのツールバーの代わりに、ユーザーバーの(3)〜(6)が表示されます。
ツールバーの配置の全体は、Jw_cadの画面とはで確かめてください。
よく使うコマンドを並べたユーザーバーを1本作ってみよう

ユーザーバーは、コマンドのコード番号を並べて自分で作るツールバーです。この記事で解説したことは、次の3つです。
- 窓「ユーザー設定ツールバー」のユーザー(1)〜(6)の欄に、コード番号を半角スペースで区切って入れる
- 窓「ツールバーの表示」でユーザー(1)〜(6)にチェックを入れると、ユーザーバーが出る
- ツールバーが消えたり乱れたりしたら、「初期状態に戻す」で初めの状態に戻せる
まずは自分の作図でよく使うコマンドを3つほど選び、ユーザー(2)などの別の欄に並べてみてください。
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