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Jw_cadのクロックメニューの活用|全8種類と割当の変更

編集部 読了 約13分

  • Jw_cadのクロックメニューの一覧を知りたい
  • クロックメニューの割当を変更できない…
  • AUTOタブで何を設定するのか知りたい

Jw_cad(ジェイダブリューキャド)のクロックメニューは、マウスのボタンを押したまま動かすと出る円形のメニューです。

動かした方向ごとにコマンド(線や円を描くなど、選んで使う機能)が入っていて、方向を覚えるだけ、メニューバーまで手を動かす回数が減ります。

しかし、円の下に出る名前は、動かしている方向の1つだけです。

割当を変えようとして基本設定(Jw_cadの動きを決める設定の窓)のAUTOタブを触っても、線コマンドを選んでいるときのメニューは変わりません。

この記事では、クロックメニューの種類と、線コマンドのときの4つのメニューの12方向の一覧を解説します。線の長さと属性をクロックメニューで取る手順、AUTOタブの項目と割当の変え方も紹介しています。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

クロックメニューの種類

クロックメニュー(1)クロックメニュー(1)
クロックメニュー(2)クロックメニュー(2)
AUTOモードで左ボタンを押したまま右へ動かした所。(1)では「包絡」、(2)では「(2) キャンセル」と出る

クロックメニューは、左ボタンと右ボタンのドラッグ(押したまま動かす操作)に、それぞれAMとPMの2つがあり、合わせて4つです。

線を描く線コマンドなど、AUTOモード以外のコマンドで出るのは、この4つのメニューです。

PMは、ボタンを押したまま円の真ん中(押し始めた所)に戻し、もう一度動かすと出ます。PMのときは円が濃い灰色になり、左ドラッグの円には縁の線がありません。

AUTOモードのクロックメニューは、(1)と(2)のそれぞれに左右のAM・PMの4つがあり、合わせて8種類です。

AUTOモードは、マウスの操作だけで線を描いたり消したりするコマンドで、左のツールバーのAUTOのボタンで選びます。

(1)と(2)を切り替えるのは、AUTOモードのコントロールバー(作図ウィンドウの上の帯)の左端のボタンです。

押すたびにクロックメニュー(1)とクロックメニュー(2)が入れ替わり、初めは(1)です。

3つのクロックメニューの違いを、次の表にまとめました。

クロックメニューいつ出るかメニューの数割当を変えられるか
線コマンドなどのクロックメニューAUTOモード以外のコマンドのとき4(左右のAM・PM)変えられない
AUTOモードのクロックメニュー(1)AUTOモードで、ボタンの表示が(1)のとき4(左右のAM・PM)AUTOタブで変えられる
AUTOモードのクロックメニュー(2)AUTOモードで、ボタンの表示が(2)のとき4(左右のAM・PM)AUTOタブで変えられる

4つのメニューの割当

左ドラッグのPMの7時
線コマンドで、左ドラッグのPMを7時へ動かした所。円の下の名前は「ハッチ」(赤い枠)

まず、変えられない側の線コマンドのときの4つのメニューで、方向ごとに入っているコマンド(割当)を見ます。12方向は次の表のとおりで、名前は円の下に出る表示のままです。

方向右ドラッグのAM右ドラッグのPM左ドラッグのAM左ドラッグのPM
0時鉛直・円周点数値 長文字【角度±反転】
1時線・矩形鉛直角線・矩形■矩形
2時円・円弧2点間角円・円弧15度毎
3時中心点・A点X軸角度包絡■水平・垂直
4時戻る線角度範囲選択建具断面
5時進む軸角取得線種変更建具平面
6時オフセット数値角度属性取得【全】属性取得
7時複写・移動(-)軸角複写・移動ハッチ
8時伸縮(-)角度伸縮連続線
9時線上点・交点X軸(-)角度AUTO中心線
10時消去2点間 長消去2線
11時複線線長 取得複線寸 法

右ドラッグのAMには点を取る方向と、線・円・編集のコマンドが、右ドラッグのPMには長さや角度をコントロールバーの欄に取り込む方向が並びます。

左ドラッグのAMには文字・線・円などのコマンドが、左ドラッグのPMには建具・ハッチ・寸法などのコマンドが並びます。

クロックメニューで線の長さと属性を取る

右ドラッグのPMの11時
いちばん上の点線にカーソルを重ねて、右ドラッグのPMを11時へ動かした所。円の下の名前は「線長 取得」(赤い枠)

表の中から、作図の途中でよく使う2つを試しましょう。どちらも、線コマンドのまま使えます。

使い方は、次の2つです。

  • 線の長さを寸法の欄に入れる
  • 線の属性を取る

線の長さを寸法の欄に入れる

右ドラッグのPMの11時「線長 取得」で、図面にある線の長さを、コントロールバーの寸法の欄(引く線の長さを入れる欄)に入れます。同じ長さの線を、数値を打たずに引けます。

線の上でPMを出す

左のツールバーの/で線コマンドを選びます。

長さを取りたい線(この例はいちばん上の点線)にカーソルを重ねて右ボタンを押し、押したまま一度動かして真ん中に戻し、もう一度動かします。円が濃い灰色になればPMです。

11時の線長 取得で離す

右ボタンを押したまま11時の方向(左上)へ動かし、「線長 取得」と出たら離します。寸法の欄に、その線の長さ(この例は7280)が入ります。

寸法の欄に入った長さ
コントロールバーの寸法の欄と、作図ウィンドウの左上に出た7280(赤い枠)

取った長さは、作図ウィンドウの左上にも出ます。

使い終わったら、寸法の欄をクリックしてBackspaceで数字を消し、空にしてください。値が残ると、次に引く線もすべて同じ長さになります。

AMのまま11時で離すと、「複線」のコマンドに切り替わります。長さを取るときは、円が濃い灰色(PM)になっているかを離す前に見てください。

線の属性を取る

左ドラッグのAMの6時「属性取得」で、図面にある線と同じ線種を、これから描く線の線種にします。線種は、実線・点線などの線の種類です。

今の線種は、左のツールバーの線属性のボタン(線の見本が描かれたボタン)に出ます。

今の線種を見る

線コマンドのまま、線属性のボタンで今の線種を見ます。この例は実線です。

線属性のボタン(前)
左のツールバーの線属性のボタン。実線の表示(赤い枠)

点線で左ドラッグして6時で離す

図面の点線の1本にカーソルを重ねて左ボタンを押し、押したまま下(6時)へ動かします。「属性取得」と出たら離します。

左ドラッグのAMの6時
点線から下へ動かしたときの「属性取得」(赤い枠)

線属性のボタンの表示が点線に変わり、線コマンドのまま、これから描く線は点線になります。

線属性のボタン(後)
点線に変わった線属性のボタン(赤い枠)

属性取得で線色やレイヤも取り込むかと、メニューやキーでの取り方は、Jw_cadの属性取得にまとめてあります。

AUTOタブの項目

基本設定のAUTOタブ
基本設定のAUTOタブ。4つの円の形に並んだ欄に、方向ごとのコマンドの番号が入っている

ここまでは、変えられない線コマンドのときのメニューの使い方でした。ここからは、割当を変えられるAUTOモードのクロックメニューを扱います。

AUTOモードのクロックメニューの割当を決める所が、基本設定のAUTOタブです。基本設定は、メニューバーの設定から基本設定を選んで開きます。

AUTOタブにある項目を、次の表にまとめました。円の名前の左AM・右AM・左PM・右PMは、左ドラッグのAM・右ドラッグのAM・左ドラッグのPM・右ドラッグのPMのことです。

項目何を決めるか初めの値
クロックメニュー(1)押すと(2)の表示に替わり、下の4つの円が(2)の割当になる(1)
AUTOモードの図形サーチ倍率 (0.5~1.0)0.5〜1.0 の倍率を入れる欄(この記事の操作では変えない)0.8
左AM・右AM・左PM・右PMの円0時〜11時の方向ごとに、コマンドの番号を入れる下の表
コマンド一覧入れられる番号と、そのコマンドの名前の一覧(表示だけ)

円の中には、欄でなく名前が書かれた方向があり、その方向は変えられません。

名前が書かれているのは、左AMの5時・6時と、右AMの0時・3時・4時・5時・6時・9時です。

(1)の初めの番号と、そのコマンドの名前は、次の表のとおりです。列の順は、前の表に合わせました。

方向右AM右PM左AM左PM
0時円1/494 数値長5 文字30 外部変形
1時20 建具平面88 線鉛直角2 線3 矩形
2時28 記号90 2点間角4 円弧27 図形
3時中心点89 X軸角度25 包絡10 連続線
4時戻る87 線角度33 範囲選択7 寸法
5時進む83 軸角取得線種変6 点
6時オフセット91 数値角属性取得29 パラメトリック
7時9 中心線-8316 複写17 移動
8時13 伸縮-8713 伸縮8 2線
9時線上点-891 AUTO(薄い字の欄)12 コーナー
10時15 消去93 2点長15 消去15 消去
11時26 分割92 線長11 複線26 分割

表の名前は、コマンド一覧の書き方です。円の下に出る名前とは書き方の違うものがあり、たとえば92の「線長」は、円の下では「線長 取得」と出ます。

(2)は、初めはどの方向も0です。0はキャンセルで、その方向で離しても何も実行されません。

名前の書かれた方向は、(2)でも(1)と同じです。

番号の前の+と-で決まるのは、コマンドを使ったあとの戻り方です。そのままの番号(+)なら処理を1回終えるとAUTOモードに戻り、-を付けると、そのコマンドを続けて使えます。

コマンド一覧の( )の中の番号には、ふつうは-を付けられません。

ただし「・」の印の付いた番号(83・87・89 など)は、-を付けると角度がマイナスになり、右PMの7〜9時の-83・-87・-89がその例です。

クロックメニューの割当を変える

左AMの0時を31にした所
AUTOタブの左AMの0時の欄を31にした所(赤い枠)

ここでは、AUTOモードの左ドラッグのAMの0時(初めは5=文字)を31(測定)に変えて確かめ、元に戻します。変える前に、元の番号を控えておいてください。

基本設定のAUTOタブを開く

メニューバーの設定から基本設定を選び、AUTOのタブを押します。クロックメニュー(1)の表示のまま進めます。

左AMの0時の欄に31を入れる

左AMの円のいちばん上(0時)の欄の5を消して31を入れ、OKを押します。

AUTOモードで左ドラッグを上へ動かす

左のツールバーのAUTOでAUTOモードにし、何も無い所で左ボタンを押したまま上へ動かします。円の下の名前が「測定」になっていれば、割当が変わっています。

確かめたら、真ん中に戻して「キャンセル」を出してから離してください。

AUTOモードの左ドラッグの0時
AUTOモードのコントロールバーと、左ドラッグの0時の「測定」(赤い枠)

0時の欄を5に戻す

もう一度AUTOタブを開き、左AMの0時の欄を5に戻して、OKを押します。

これで、AUTOモードのクロックメニューの1つの方向を変えて、元に戻せました。ほかの方向も、その方向の欄に番号を入れて変えます。

割当がうまく変わらないとき

線コマンドの左ドラッグの0時
AUTOタブを変えたあと、線コマンドで左ドラッグを上へ動かした所。名前は「文字」のまま(赤い枠)

割当がうまく変わらないときの症状は、次の2つです。

  • AUTOタブで変えたのに線コマンドでは変わらない
  • 固定の方向が変えられない

AUTOタブで変えたのに線コマンドでは変わらない

AUTOタブの割当が効くのは、AUTOモードのクロックメニューだけです。左AMの0時を31に変えても、線コマンドの左ドラッグの0時は「文字」のままでした。

変わったかどうかは、左のツールバーのAUTOでAUTOモードにしてから確かめてください。コントロールバーの左端の表示がクロックメニュー(2)なら、押して(1)に戻してから試します。

固定の方向が変えられない

AUTOタブの円で名前が書かれた方向には、番号の欄がありません。その方向に入っているのは、変えられない決まったコマンドです。

そのコマンドを別の方向でも使いたいときは、空いた方向の欄に、そのコマンドの番号を入れてください。

割当の表を手元に置いて、よく使う方向から増やしていこう

AUTOモードの左ドラッグの0時
割当を変えたあとの、AUTOモードの左ドラッグの0時の「測定」

AUTOモードのクロックメニューは(1)(2)で8種類あり、割当を変えられるのはこの8つです。線コマンドなどのときは、変えられない別の4つのメニューが出ます。

この記事で解説したことは、次の4つです。

  • 線コマンドのときの4つのメニューの12方向は、円の下の名前で見分ける
  • 右ドラッグのPMの11時で線の長さ、左ドラッグのAMの6時で線の属性が取れる
  • AUTOタブは、AUTOモードのクロックメニューの方向ごとに、コマンドの番号を入れる所
  • 割当を変えたら、AUTOモードにして円の下の名前で確かめ、控えた番号で戻せる

まずは4つのメニューの表を手元に置き、よく使う方向を1つずつ覚えて増やしてみてください。

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