
Jw_cadの複線|平行線の作図
- Jw_cadで、決めた間隔の平行線を引くには?
- 複線ができない…
- 複線を連続で引く方法を知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)で、ある線から 500 や 910 のように決めた間隔だけ離れた線を引くときは、複線コマンドを使います。
ただし、間隔を先に入れてから元の線を選ぶと、入れた間隔は使われません。元の線を左クリックした時点で、間隔の欄が空になるためです。
この記事では、複線で平行線を引く手順と、同じ間隔で続けて引く方法、両側に引く方法を解説します。長さを変えたりまとめたりして引く方法と、線を平行に移動する方法も分かります。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)複線とは

複線は、1本の基準線から決めた間隔だけ離れた平行線を引くコマンドです。基準線は、平行線のもとになる、既にある線のことです。
オフセットとも呼ばれる操作で、基本の操作では基準線の片側に1本引きます。
円を基準線にしたときに引けるのは、決めた間隔の同心円です。壁の線から、壁の厚みだけ離れた線を足すときや、同じ間隔の線を何本も並べるときに向いています。
複線で平行線を引く

平行線は、複線を押す → 基準線を左クリック → 複線間隔に間隔を入れてEnter → 引く側をクリック、の順で引きます。コントロールバーは、作図ウィンドウの上の、ボタンが並ぶ横長の欄です。
複線を
左のツールバーの複線を押します。メニューバーの編集から複線を選んでも同じです。
ステータスバー(画面のいちばん下の案内の欄)に「複線にする図形を選択してください マウス(L) 前回値 マウス(R)」と出ます。

基準線を
平行線のもとにする線を左クリックしてください。線が選択色(選んだことを示す色)に変わり、複線間隔の欄は空になります。

複線間隔を
コントロールバーの複線間隔の欄に 500 と入れて、Enterを押します。

ステータスバーが「作図する方向を指示してください」に変わり、赤い仮の線が出ました。

引く側を
作図ウィンドウ(線や図形を描く白い所)で、平行線を引きたい側をクリックします。基準線より上の所をクリックすると、上に平行線が引けました。
前と同じ間隔で引くなら、Step 2 で基準線を右クリックしてください。前回の間隔がそのまま使われるので、間隔を入れ直さずに済みます。
同じ間隔で続けて引く

同じ間隔の平行線を何本も並べるには、1本引いたあと、コントロールバーの連続を押します。連続は、1本引くまでは薄い字で押せません。
平行線を
基準線を選び、間隔を入れて、引く側をクリックします。
連続を
コントロールバーの連続を押してください。2回押すと、同じ間隔・同じ側に線が2本増えました。

連続をマウスの右ボタンで押したままにすると、離すまで線が増え続けます。本数を決めて引くときは、左クリックで1回ずつ押し、増えすぎたら左のツールバーの戻るで戻します。
両側に引く

基準線の両側に同じ間隔で引くボタンは、**両側複線**です。両側に引いた2本の端を、短い線(留線)でつなぐときは留線付両側複線を使います。
基準線と
基準線を左クリックし、複線間隔の欄に間隔を入れてEnterを押します。
両側複線を
コントロールバーの両側複線を押すと、基準線の両側に1本ずつ、平行線が引けました。
留線付両側複線を押したときは、両側の2本の端が留線でつながり、四角になります。基準線は、四角の真ん中に残ったままです。

留線を基準線の端より外へ出すときは、留線付両側複線を押す前に、留線出の欄へ基準線の端からの距離を入れます。初めの値は 0 です。
通り芯(柱や壁の位置を決める基準の線)から壁の両側の線を引くなら、2線のコマンドのほうが向いています。既にある壁の線から線を足すときが、複線の出番です。
長さを変えて引く・まとめて引く

基準線と違う長さで引くときや、何本かの線の平行線をまとめて引くときは、コントロールバーの端点指定・連続線選択・範囲選択を使います。
3つのボタンの使い道は、次のとおりです。
- 端点を指定する
- つながった線をまとめて引く
- 範囲選択した図形の平行線を引く
端点を指定する
端点指定は、平行線の始点と終点を自分で決めて、基準線と違う長さで引くボタンです。
基準線を
基準線を左クリックし、間隔を入れてEnterを押します。
端点指定を
コントロールバーの端点指定を押すと、ステータスバーに「【端点指定】始点を指示」と出ます。平行線の始点と終点を、好きな位置なら左クリック、既にある点に合わせるなら右クリックで、順に指示してください。
引く側を
引く側をクリックすると、指示した長さの平行線が引けました。
つながった線をまとめて引く
柱の外側に、決めた間隔で四角を引くときのように、端と端がつながった線の平行線をひと続きで引くときは、連続線選択を使います。
つながった線の
つながった線のうちの1本を左クリックし、コントロールバーの連続線選択を押します。端でつながった線が、まとめて選ばれます。
間隔を
複線間隔に 200 と入れてEnterを押し、四角の外側をクリックします。柱から 200 離れた四角が、外側に引けました。

範囲選択した図形の平行線を引く
コントロールバーの範囲選択では、枠で囲んだ図形の平行線を、まとめて引けます。囲んだ図形が何本あっても、1回の操作で済みます。
範囲選択で
複線コマンドのコントロールバーで範囲選択を押し、始点と終点をクリックして図形を枠で囲みます。囲み終えたら、コントロールバーの選択確定を押してください。
間隔を
複線間隔に間隔を入れてEnterを押し、引く側をクリックします。ここでは円を囲み、前の 200 が残っていたので、そのまま外側をクリックしました。

線を平行に移動する
移動の前
移動のあと線を決めた距離だけ平行に動かすには、コントロールバーの右端の移動にチェックを入れてから、複線と同じ操作をします。平行線が引けた所で、元の線が消えます。
移動に
複線コマンドのコントロールバーで、移動を押してチェックを入れます。
線を
動かしたい線を左クリックし、複線間隔に動かす距離を入れてEnterを押します。動かす側をクリックすると、線がその距離だけ動きました。
移動のあとは、移動のチェックを外してください。入れたままだと、次に複線で引くときも基準線が消えてしまいます。
複線ができないとき

複線ができないときの症状は、次の2つです。
- 間隔が使われない
- 線がまとめて選ばれない
間隔が使われない
原因は、基準線を選ぶ前に間隔を入れたことです。基準線を左クリックすると、複線間隔の欄は空になります。
基準線を左クリックしてから、間隔を入れてEnterを押し直してください。ステータスバーが「作図する方向を指示してください」になれば、間隔は入っています。
線がまとめて選ばれない
連続線選択でまとめて選べるのは、端と端がつながった線だけです。端がつながっていない線は、まとめて選ばれません。
つながっていない線は、1本ずつ複線で引くか、コーナー処理で角をつないでから選び直します。引き間違えた線を取り消すボタンは、左のツールバーの戻るです。
基準線を選んでから間隔を入れて、平行線を引こう

複線を使えば、基準線から決めた間隔の平行線を、何本でも正確に引けます。この記事で解説したことは、次の5つです。
- 基準線を左クリックしてから複線間隔を入れ、引く側をクリックする
- 連続で、同じ間隔の線を続けて引ける
- 両側複線・留線付両側複線で、基準線の両側に引ける
- 端点指定・連続線選択・範囲選択で、長さを変えたりまとめたりして引ける
- 移動にチェックを入れると、線を平行に動かせる
まずは壁の線を基準線にして、間隔を入れて平行線を1本引いてみてください。
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