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  1. Jw_cadの複線|平行線の作図

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Jw_cadの複線|平行線の作図

編集部 読了 約11分

  • Jw_cadで、決めた間隔の平行線を引くには?
  • 複線ができない…
  • 複線を連続で引く方法を知りたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)で、ある線から 500 や 910 のように決めた間隔だけ離れた線を引くときは、複線コマンドを使います。

ただし、間隔を先に入れてから元の線を選ぶと、入れた間隔は使われません。元の線を左クリックした時点で、間隔の欄が空になるためです。

この記事では、複線で平行線を引く手順と、同じ間隔で続けて引く方法、両側に引く方法を解説します。長さを変えたりまとめたりして引く方法と、線を平行に移動する方法も分かります。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

複線とは

複線で引いた平行線
右上の部屋の短い線(下)から、間隔 500 で上に引いた平行線(上)

複線は、1本の基準線から決めた間隔だけ離れた平行線を引くコマンドです。基準線は、平行線のもとになる、既にある線のことです。

オフセットとも呼ばれる操作で、基本の操作では基準線の片側に1本引きます。

円を基準線にしたときに引けるのは、決めた間隔の同心円です。壁の線から、壁の厚みだけ離れた線を足すときや、同じ間隔の線を何本も並べるときに向いています。

複線で平行線を引く

複線のボタンとコントロールバー
左のツールバーの複線(赤い枠)と、複線を押したときのコントロールバー

平行線は、複線を押す → 基準線を左クリック → 複線間隔に間隔を入れてEnter → 引く側をクリック、の順で引きます。コントロールバーは、作図ウィンドウの上の、ボタンが並ぶ横長の欄です。

複線を押す

左のツールバーの複線を押します。メニューバーの編集から複線を選んでも同じです。

ステータスバー(画面のいちばん下の案内の欄)に「複線にする図形を選択してください マウス(L) 前回値 マウス(R)」と出ます。

複線を押したときのステータスバー
複線を押したときのステータスバー。(L) は左クリック、(R) は右クリック

基準線を左クリックする

平行線のもとにする線を左クリックしてください。線が選択色(選んだことを示す色)に変わり、複線間隔の欄は空になります。

基準線を選んだ所
右上の部屋の短い線を基準線にした所

複線間隔を入れる

コントロールバーの複線間隔の欄に 500 と入れて、Enterを押します。

複線間隔の欄
コントロールバーの複線間隔の欄(赤い枠)

ステータスバーが「作図する方向を指示してください」に変わり、赤い仮の線が出ました。

引く側を指示する前
間隔に 500 を入れたあと。上の赤い線が仮の線、下が基準線

引く側をクリックする

作図ウィンドウ(線や図形を描く白い所)で、平行線を引きたい側をクリックします。基準線より上の所をクリックすると、上に平行線が引けました。

前と同じ間隔で引くなら、Step 2 で基準線を右クリックしてください。前回の間隔がそのまま使われるので、間隔を入れ直さずに済みます。

同じ間隔で続けて引く

連続を2回押した所
平行線を1本引いたあと、連続を2回押して、同じ間隔の線が2本増えた所

同じ間隔の平行線を何本も並べるには、1本引いたあと、コントロールバーの連続を押します。連続は、1本引くまでは薄い字で押せません。

平行線を1本引く

基準線を選び、間隔を入れて、引く側をクリックします。

連続を押す

コントロールバーの連続を押してください。2回押すと、同じ間隔・同じ側に線が2本増えました。

連続のボタン
コントロールバーの連続(赤い枠)

連続をマウスの右ボタンで押したままにすると、離すまで線が増え続けます。本数を決めて引くときは、左クリックで1回ずつ押し、増えすぎたら左のツールバーの戻るで戻します。

両側に引く

両側複線
上から2本目の線を基準線にし、間隔 300 でその上と下に1本ずつ引いた所。いちばん下の線は元からある線

基準線の両側に同じ間隔で引くボタンは、**両側複線**です。両側に引いた2本の端を、短い線(留線)でつなぐときは留線付両側複線を使います。

基準線と間隔を決める

基準線を左クリックし、複線間隔の欄に間隔を入れてEnterを押します。

両側複線を押す

コントロールバーの両側複線を押すと、基準線の両側に1本ずつ、平行線が引けました。

留線付両側複線を押したときは、両側の2本の端が留線でつながり、四角になります。基準線は、四角の真ん中に残ったままです。

留線付両側複線
留線付両側複線で引いた所。両側の線の端が留線でつながり、真ん中に基準線が残っている

留線を基準線の端より外へ出すときは、留線付両側複線を押す前に、留線出の欄へ基準線の端からの距離を入れます。初めの値は 0 です。

通り芯(柱や壁の位置を決める基準の線)から壁の両側の線を引くなら、2線のコマンドのほうが向いています。既にある壁の線から線を足すときが、複線の出番です。

長さを変えて引く・まとめて引く

端点指定の複線
四角の下に、端点指定で基準線より短く引いた平行線

基準線と違う長さで引くときや、何本かの線の平行線をまとめて引くときは、コントロールバーの端点指定・連続線選択・範囲選択を使います。

3つのボタンの使い道は、次のとおりです。

  • 端点を指定する
  • つながった線をまとめて引く
  • 範囲選択した図形の平行線を引く

端点を指定する

端点指定は、平行線の始点と終点を自分で決めて、基準線と違う長さで引くボタンです。

基準線を選んで間隔を入れる

基準線を左クリックし、間隔を入れてEnterを押します。

端点指定を押して始点と終点を指示する

コントロールバーの端点指定を押すと、ステータスバーに「【端点指定】始点を指示」と出ます。平行線の始点と終点を、好きな位置なら左クリック、既にある点に合わせるなら右クリックで、順に指示してください。

引く側をクリックする

引く側をクリックすると、指示した長さの平行線が引けました。

つながった線をまとめて引く

柱の外側に、決めた間隔で四角を引くときのように、端と端がつながった線の平行線をひと続きで引くときは、連続線選択を使います。

つながった線の1本を選ぶ

つながった線のうちの1本を左クリックし、コントロールバーの連続線選択を押します。端でつながった線が、まとめて選ばれます。

間隔を入れて外側をクリックする

複線間隔に 200 と入れてEnterを押し、四角の外側をクリックします。柱から 200 離れた四角が、外側に引けました。

連続線選択の複線
内側の四角が柱、外側の四角が連続線選択で引いた四角

範囲選択した図形の平行線を引く

コントロールバーの範囲選択では、枠で囲んだ図形の平行線を、まとめて引けます。囲んだ図形が何本あっても、1回の操作で済みます。

範囲選択で図形を選ぶ

複線コマンドのコントロールバーで範囲選択を押し、始点と終点をクリックして図形を枠で囲みます。囲み終えたら、コントロールバーの選択確定を押してください。

間隔を確かめて引く側をクリックする

複線間隔に間隔を入れてEnterを押し、引く側をクリックします。ここでは円を囲み、前の 200 が残っていたので、そのまま外側をクリックしました。

範囲選択の複線
範囲選択で円を選び、外側に 200 離れた円を引いた所

線を平行に移動する

移動の前移動の前
移動のあと移動のあと
移動にチェックを入れて、下の線を 300 下へ動かした所

線を決めた距離だけ平行に動かすには、コントロールバーの右端の移動にチェックを入れてから、複線と同じ操作をします。平行線が引けた所で、元の線が消えます。

移動にチェックを入れる

複線コマンドのコントロールバーで、移動を押してチェックを入れます。

線を選んで距離と側を決める

動かしたい線を左クリックし、複線間隔に動かす距離を入れてEnterを押します。動かす側をクリックすると、線がその距離だけ動きました。

移動のあとは、移動のチェックを外してください。入れたままだと、次に複線で引くときも基準線が消えてしまいます。

複線ができないとき

間隔が入ったあとのステータスバー
間隔を入れて Enter を押したあとのステータスバー。この案内が出れば、間隔は入っている

複線ができないときの症状は、次の2つです。

  • 間隔が使われない
  • 線がまとめて選ばれない

間隔が使われない

原因は、基準線を選ぶ前に間隔を入れたことです。基準線を左クリックすると、複線間隔の欄は空になります。

基準線を左クリックしてから、間隔を入れてEnterを押し直してください。ステータスバーが「作図する方向を指示してください」になれば、間隔は入っています。

線がまとめて選ばれない

連続線選択でまとめて選べるのは、端と端がつながった線だけです。端がつながっていない線は、まとめて選ばれません。

つながっていない線は、1本ずつ複線で引くか、コーナー処理で角をつないでから選び直します。引き間違えた線を取り消すボタンは、左のツールバーの戻るです。

基準線を選んでから間隔を入れて、平行線を引こう

複線を引いたあとの図面
複線で平行線を引いたあとの図面

複線を使えば、基準線から決めた間隔の平行線を、何本でも正確に引けます。この記事で解説したことは、次の5つです。

  • 基準線を左クリックしてから複線間隔を入れ、引く側をクリックする
  • 連続で、同じ間隔の線を続けて引ける
  • 両側複線・留線付両側複線で、基準線の両側に引ける
  • 端点指定・連続線選択・範囲選択で、長さを変えたりまとめたりして引ける
  • 移動にチェックを入れると、線を平行に動かせる

まずは壁の線を基準線にして、間隔を入れて平行線を1本引いてみてください。

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この記事について

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