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Jw_cadの線種と線属性|実線・破線・一点鎖線・二点鎖線

編集部 読了 約9分

  • Jw_cadで、線種を変えるには?
  • 点線が印刷されない…
  • 線種の設定のおすすめを知りたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)の図面では、通り芯は一点鎖線、隠れた梁は破線のように、描く物によって線の種類を変えます。

しかし、線種をどこで選ぶのかが分からないと、全部の線が実線のままです。点線で引いたつもりの線が、印刷すると消えていることもあります。

この記事で解説するのは、線属性のダイアログで線種を選んで線を引く手順と、線種の使い分けです。基本設定の線種タブの見方と、点線が印刷されないときの原因(補助線種)も分かります。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

線種と線属性とは

線属性のダイアログ
線属性のダイアログ。右の列(赤い枠)が線種で、実線・点線1〜3・一点鎖1〜2・二点鎖1〜2・補助線種が並ぶ

線種は、実線・破線・一点鎖線・二点鎖線のような、線の種類のことです。線属性は、線色と線種の組です。

これから引く線の線属性は、線属性のダイアログで選びます。Jw_cadの画面では、製図で破線と呼ぶ線を「点線」と表記します。

線種画面の表記製図の呼び方
線種1実線実線
線種2〜4点線1〜3破線
線種5・6一点鎖1・2一点鎖線
線種7・8二点鎖1・2二点鎖線
補助線種補助線種(印刷されない線)

同じ種類で番号が違う線の違いは、線分の長さと間隔です。一点鎖1 と 2 なら、2 のほうが線分が長く、間隔も広い線です。

線の太さは線種では変わらず、線色で決まります。線色と太さは、「Jw_cadの線色と線幅」(準備中)で取り上げます。

線属性のダイアログを開く

設定メニュー
メニューバーの設定(上の赤い枠)を開いた所。線属性(下の赤い枠)を選ぶと線属性のダイアログが開く

線属性のダイアログは、メニューバーの設定から線属性を選ぶと開きます。

画面の右のツールバーにある線属性のボタン(いま選んでいる線の絵が出ているボタン)を押しても開きます。ボタンの見え方は、この記事の最後の画像のとおりです。

マウスのホイールボタンのクリックでも開きます。

これは、メニューバーの設定から基本設定で開くダイアログの一般(2)タブで、「ホイールボタンクリックで線色線種選択」にチェックが入っているときの働きです(初期の設定では入っています)。

線属性のダイアログの項目

SXF対応拡張線色・線種にチェックを入れた所
SXF対応拡張線色・線種にチェックを入れた所。線色と線種の一覧が SXF のものに替わり、ユーザー定義と線幅の欄が増える

線属性のダイアログでは、線色と線種のボタンを1つずつ押して、Okで閉じます。チェックの無い初期の画面の項目と、チェックを入れると替わる所は、次の表のとおりです。

項目働き
SXF対応拡張線色・線種チェックを入れると、SXF の線色(black など)と線種(実線・破線など)の一覧に替わる
線色1〜8・補助線色線の色を選ぶ
実線〜二点鎖2・補助線種線種を選ぶ
左下の欄選んでいる線種の見本が出る
Ok選んだ線色と線種で閉じる
①〜⑤キー:ランダム線 ⑥〜⑨キー:倍長線種ダイアログのいちばん下に出る、数字キーで選べる線の案内
ユーザー定義線色・ユーザー定義線種・線幅(チェックを入れたときだけ)SXF の線色と線種を自分で決める欄と、線幅を 1/100mm 単位で入れる欄

SXF の線色と線種は、公共工事の CAD データで使う決まりです。その一覧は、Jw_cadのSFC形式とSXF|公共工事のCADデータの読み込みと線色・線種で解説しています。

線種を選んで線を引く

点線2のボタン
線属性のダイアログの点線2(赤い枠)

線種は、線を引く前に線属性のダイアログで選びます。選んだ線種が、このあとに引く線の線種です。

線属性のダイアログを開く

メニューバーの設定から線属性を選びます。

線種のボタンを押して Ok を押す

右の列の点線2のボタンを押して、Okを押します。

線を引く

線のコマンドで、線を引きます。ここでは寸法の欄に「7280」と入れて、長さ 7280mm の線を引きました。

同じように、実線・一点鎖1・二点鎖1 を選んで1本ずつ引くと、4本の線の違いを見比べられます。引いた4本は、次の節の画像のとおりです。

引いたあとの線の線種は、属性変更で変えます。左のツールバーの属変で線を左クリックすると、その線がいま選んでいる線色と線種に変わります。

くわしい手順は、「Jw_cadの属性変更」(準備中)で取り上げる予定です。

線種の使い分け

線種の違う4本
上から実線・点線2・一点鎖1・二点鎖1。どれも長さ 7280mm

線種は、描く物が見えているか、隠れているか、中心や基準か、実在しないかで選びます。建築の図面での使い分けの一例は、次の表のとおりです。

線種画面の表記描く物の例
実線実線見えている物(壁・柱・建具・寸法線)
破線点線1〜3隠れている物(上の階の梁・天井裏の配管)
一点鎖線一点鎖1・2中心や基準(通り芯・中心線)
二点鎖線二点鎖1・2実在しない物(敷地境界)

迷ったときは、まず見えているかを考え、見えていれば実線にします。見えていない物があって隠れていれば破線です。

中心や基準を描くときは、一点鎖線にします。敷地境界のように、地面に線として在るわけではない境界は二点鎖線です。

通り芯の線属性は、たとえば線色8 の一点鎖1 です。

基本設定の線種タブ

線種タブ
メニューバーの設定から基本設定で開く「jw_win」の線種タブ(初期の設定)

線種タブでは、線種1〜8 と補助線種の、線分と間隔の並び方を決めます。メニューバーの設定から基本設定を選び、線種のタブを開きます。

項目働き初期の値
線種パターン線種1〜8・補助線種の並びを、半角の「-」(描く所)とスペース(描かない所)の32文字で決める線種ごとの並び
画面表示の 1パターン並びが何ドットごとに繰り返すか(線種パターンが繰り返される最小のドット数)32・4・8・8・16・32・16・32・4(線種1〜8・補助線種)
画面表示のピッチ線種パターンの1文字を画面に描くときのドット数1
プリンタ出力のピッチ線種パターンの1文字を印刷するときのドット数。補助線種の行には欄が無い10
ランダム線1〜5上下に揺れる線の並びを、半角の「,」と「‘」の32文字と、振幅とピッチで決める線ごとの値
線種の初期化変えた線種の設定を、初期に戻す
範囲選択仮表示枠の線種No.範囲選択で出る枠の線種を、番号で決める1
クロスラインカーソルの線種No.十字の線のカーソルを使うときの線種を、番号で決める1

ふだんは初期の設定のままで構いません。変えることがあるのは、点線の間隔を決めるプリンタ出力のピッチです。

変えたあとで元に戻すときは、線種の初期化を押してください。

点線がうまく印刷されないとき

補助線種で引いた線
補助線種で引いた2本の線。画面では点線に見えるが、印刷はされない

点線が思いどおりに印刷されないときは、次の2つに分けて見ます。

  • 点線に見えるのに印刷されない
  • 点線の間隔を変えたい

点線に見えるのに印刷されない

画面では点線なのに印刷されないときは、まず補助線種で引いていないかを確かめます。補助線種は、画面には出ても、印刷はされません。

補助線種を選んだ線属性
線属性のダイアログで補助線種を選んだ所。左下の欄の見本も点線になる

印刷したい破線は、線属性のダイアログで点線1〜点線3を選んで引きます。補助線種は、位置を出すための下書きの線に使います。

補助線種でないときは、印刷の設定をJw_cad印刷・PDF出力の完全手順|用紙設定からPDF変換までで確かめてください。

点線の間隔を変えたい

点線の間隔は、基本設定の線種タブのピッチで決まります。印刷の間隔はプリンタ出力のピッチ、画面の間隔は画面表示のピッチです。

ピッチは線種パターンの1文字を描くときのドット数なので、数を大きくすると線分も間隔も長くなります。ただし、間隔を少し変えたいだけなら、ピッチを変える前に点線1〜3 から近いものを選んでみてください。

線を引く前に、描く物に合う線種を線属性で選ぼう

線属性バー
画面の右のツールバーにある線属性のボタン(赤い枠)。いま選んでいる線種(ここでは二点鎖1)が絵で出る

この記事で解説したことは、次の5つです。

  • 線種は線種1〜8 と補助線種の9つで、画面の表記は実線・点線1〜3・一点鎖1〜2・二点鎖1〜2・補助線種
  • 線種は、線を引く前に線属性のダイアログで選ぶ
  • 実線は見えている物、破線は隠れている物、一点鎖線は中心や基準、二点鎖線は実在しない物に使う
  • 補助線種は画面では点線に見えるが、印刷されない
  • 点線の並びと間隔は、基本設定の線種タブで変えられる

まずは線属性で一点鎖1を選び、通り芯を1本引いてみてください。

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この記事について

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