
Jw_cadのレイヤグループ|グループごとの縮尺
- Jw_cadのレイヤグループとは何?
- 1枚の図面に、縮尺の違う詳細図を描けない…
- レイヤグループごとに縮尺を変える方法を知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)では、1/100 の平面図と 1/50 の詳細図を、1枚の図面に並べて描けます。
しかし、縮尺を 1/50 に変えたら、平面図まで大きくなったり、詳細図が小さいままだったりします。どこで縮尺が決まっているのかが分からないと、直し方も分かりません。
この記事では、レイヤグループとは何かと、書込レイヤグループを切り替えてグループごとに縮尺を決めて描く手順を解説します。グループの表示とプロテクトの切り替え方、レイヤグループ一覧の開き方も取り上げます。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)レイヤグループとは

レイヤグループは、16のレイヤをまとめた単位です。縮尺はグループごとに決まり、同じグループのレイヤは、どれも同じ縮尺になります。
グループは 0〜F(A〜F は 10〜15 番目)の16個です。選ぶのは、画面の右のレイヤグループバーで、レイヤバーの右に四角いボタンが 0〜7 と 8〜F の2列に並びます。
書込レイヤグループを切り替える

書込レイヤグループ(これから描く線が入るグループ。以下、書込グループ)は、レイヤグループバーのボタンを右クリックして選びます。選んだボタンが、細い赤い四角で囲まれます。
グループの
レイヤグループバーで、描きたいグループのボタンを右クリックします。ここではグループ1 のボタンを右クリックします。
ステータスバーで
画面のいちばん下にあるステータスバーの、右側で確かめます。書込の欄が「[0-0]」から「[1-0]」に替わり、縮尺の欄にはグループ1 の縮尺が出ます。

これで、このあと描く線が入るのは、グループ1 のレイヤ0 です。それまで書込グループだったグループ0 は、表示の状態に戻ります。
縮尺の違う図を別のグループに描く

縮尺の違う図は、別のグループを書込グループにして、そのグループの縮尺を決めてから描きます。縮尺を変えたときに変わるのは、書込グループの縮尺だけです。
ここでは、グループ0 に 1/100 で平面図と一辺 910mm の正方形を描いてある図面を使い、グループ1 を 1/50 にします。
書込グループを
前の節のとおりグループ1 を書込グループにして、ステータスバーの書込の欄が「[1-0]」になっているのを確かめます。
縮尺の
ステータスバーの縮尺の欄(「S=1/1」)を左クリックします。「縮尺・読取 設定」が開きます。
1 / 50 にして OK を
縮尺変更時は初めから選ばれている実寸固定のままにして、縮尺の分子の欄に「1」、分母の欄に「50」と入れ、OKを押します。全レイヤグループの縮尺変更のチェックは入れません。
同じ寸法の
グループ1 に、グループ0 と同じ一辺 910mm の正方形を描きます。ここでは矩形のコマンドで、寸法の欄に「910,910」と入れて描きました。

同じ一辺 910mm の正方形が、1/50 のグループ1 では、1/100 のグループ0 の2倍の大きさになります。グループ0 に描いてある平面図の大きさは変わりません。
詳細図も同じように、平面図とは別のグループに、1/50 や 1/30 で描きます。
「縮尺・読取 設定」のほかの欄の説明は、Jw_cadの用紙サイズと縮尺の設定|縮尺とレイヤグループの関係にあります。
縮尺を変えたときの大きさの仕組みは、Jw_cadの図寸と実寸|文字と寸法の大きさを図寸で決める仕組みを見てください。
グループの表示とプロテクト

詳細図を描いている間は、平面図のグループを表示のみにしておくと、平面図の線を選ばずに済みます。グループの表示状態は、レイヤグループバーのボタンを左クリックするたびに替わります。
状態は、レイヤバーと同じ表示・非表示・表示のみの3つです。グループ0 のボタンを1回左クリックすると非表示に、もう一度左クリックすると表示のみになり、グループ0 の図が灰色で見えます。
Allの働きは、レイヤバーのAllと同じです。左クリックで書込グループ以外のグループの状態がまとめて切り替わり、右クリックで全部のグループが表示に戻ります。
グループの強プロテクトのかけ方は、レイヤと同じです。CtrlとShiftを押しながらボタンを左クリックすると、ボタンに紫の×が付きます。
図面枠など、動かしたくない図を描いたグループにかけておいてください。外すときは、同じ操作をもう一度します。
レイヤグループ一覧で中身を確かめる

レイヤグループ一覧は、グループごとに何が描いてあるかを、縮小図で並べて見るウィンドウです。どのグループに何を描いたか分からなくなったら、開いて確かめてください。
レイヤグループバーで、いま書込グループになっているボタン(細い赤い四角のボタン)を右クリックすると開きます。一覧の各グループの枠の左上を左クリックすると、グループに名前を付けられます。
グループにどんな名前を付けるかは、「Jw_cadのレイヤ分け」(準備中)で取り上げる予定です。
グループがうまく扱えないとき

グループの操作でつまずきやすいのは、次の2つです。
- ほかのグループの縮尺が変わらない
- 書込グループの表示やプロテクトが変えられない
ほかのグループの縮尺が変わらない
詳細図のつもりのグループの縮尺が変わらず、平面図まで大きくなったときは、書込グループがどれかを見ます。平面図のグループが書込グループのまま、縮尺を変えたのが原因です。
「縮尺・読取 設定」の左の一覧で、グループごとの縮尺を確かめられます。変えたいグループのボタンを右クリックして書込グループにしてから、縮尺を変えてください。
書込グループの表示やプロテクトが変えられない
書込グループは、表示状態を切り替えられません。ボタンを左クリックしても表示は変わらず、プロテクトもかけられません。
ほかのグループのボタンを右クリックして書込グループを移してから、元のグループの表示やプロテクトを切り替えてください。
縮尺の違う図は、別のレイヤグループに描き分けよう

この記事で解説したことは、次の6つです。
- レイヤグループは16のレイヤをまとめた単位で、縮尺はグループごとに決まる
- 書込グループは、レイヤグループバーのボタンの右クリックで選ぶ
- 縮尺を変えたときに変わるのは書込グループだけ。詳細図は、別のグループを書込グループにしてから縮尺を決める
- グループのボタンを左クリックすると、表示・非表示・表示のみが切り替わる
- 書込グループの表示状態とプロテクトは変えられない
- 書込グループのボタンを右クリックすると、レイヤグループ一覧が開く
まずはグループ1 を書込グループにして縮尺を 1/50 にし、グループ0 と同じ寸法の図を描いて、大きさを比べてみてください。
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