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Jw_cadのレイヤとは|図面の要素を種類ごとに分けて描く仕組み

編集部 読了 約6分

  • Jw_cadのレイヤーとは何?
  • レイヤーとレイヤーグループの違いが分からない…
  • レイヤーの使い方の基本を知りたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)の図面には、通り芯(柱や壁の位置を決める基準の線)・柱・壁・建具・文字・寸法など、いろいろな種類の線や文字が描かれます。

しかし、これらを全部1か所にまとめて描くと、寸法だけを隠したり、通り芯だけを誤って消さないようにしたりできません。そこで使うのが、レイヤ(レイヤー)という仕組みです。

この記事で解説するのは、レイヤとレイヤグループの違い、書込レイヤと3つの表示状態、レイヤ分けの考え方です。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

Jw_cadのレイヤとは

レイヤバーとレイヤグループバー
画面の右にあるレイヤバー(左の2列)とレイヤグループバー(右の2列)

Jw_cadのレイヤは、図面の要素を種類ごとに分けて描くための層です。通り芯は1つの層、壁は別の層、と分けて描くと、層ごとに表示を切り替えたり、編集できないようにしたりできます。

画面の右には、レイヤを選ぶボタンが0〜7と8〜Fの2列で並んでいます。これがレイヤバーで、その右に並ぶボタンがレイヤグループバーです。

レイヤとレイヤグループの違い

16のレイヤグループと16のレイヤ
16のレイヤグループのそれぞれに、16のレイヤがある

レイヤとレイヤグループの違いは、縮尺を設定できるのがレイヤグループだけのところにあります。レイヤは、入っているレイヤグループの縮尺に従います。

レイヤグループは0からFまで(0〜9とA〜F)の16個です。1つのレイヤグループの中に、同じく0からFまでの16個のレイヤがあります。

レイヤは、合わせて256個(16×16)使えます。ただし実務で1つの図面に使うのは、5〜8個ほどです。

項目レイヤグループレイヤ
数16個(0〜F)1グループに16個(0〜F)
選ぶボタンレイヤグループバーレイヤバー
縮尺グループごとに設定できるグループの縮尺に従う

書込レイヤと3つの表示状態

レイヤ1のボタンの3つの見え方
レイヤ1のボタン(赤い枠)。左から、表示(丸付きの数字)・非表示(空白)・グレー表示(数字だけ)

レイヤの種類と見え方は、ここまでのレイヤバーのボタンで切り替えます。線を描き込むレイヤを書込レイヤといい、どのレイヤも3つの表示状態のどれかになります。

この節で解説することは、次の2つです。

  • 書込レイヤは常に1つ
  • 表示・非表示・グレー表示を使い分ける

書込レイヤは常に1つ

レイヤバーで赤い丸に囲まれたボタンが、今から描く線が入る書込レイヤです。書込レイヤが2つ以上になることはありません。

書込レイヤを切り替えるときは、書込レイヤにしたいレイヤのボタンを右クリックします。書込レイヤは必ず表示の状態で、グレー表示や非表示にはできません。

画面のいちばん下のステータスバーには、書込レイヤグループの番号と、書込レイヤの番号・名前が出ます。

表示・非表示・グレー表示を使い分ける

描くレイヤは書込レイヤに、見ながら描きたいレイヤはグレー表示に、作業の邪魔になるレイヤは非表示に、と使い分けるのが基本です。

レイヤバーのボタンを左クリックするたびに、表示 → 非表示 → グレー表示 → 表示、の順に表示状態が切り替わります。

表示状態ボタンの見え方線の見え方
表示丸付きの数字見えて、編集できる
非表示空白見えない
グレー表示数字だけグレーで見えるが、編集できない
グレー表示の線
グレー表示にしたレイヤの線(真ん中)は、グレーで見える

たとえば通り芯のレイヤをグレー表示にすると、通り芯を見ながら、誤って消したり動かしたりせずにほかの線を描けます。

レイヤ分けの考え方

要素ごとに分けたレイヤ
通り芯・柱・壁・建具・寸法などを別々のレイヤに分け、ボタンで表示を切り替える

ここまでの縮尺と表示状態を使って、「何をどのレイヤに描くか」を決めるのが、レイヤ分けです。決めずに描き始めると、寸法だけを隠すといった扱いができなくなります。

考え方は、次の3つです。

  • 縮尺の違いはグループで分ける
  • 表示を切り替える要素を別のレイヤにする
  • レイヤ番号を描く順に割り当てる

縮尺の違いはグループで分ける

縮尺の違う図面は、別のレイヤグループに描きます。たとえば1/100の平面図と1/50の詳細図を同じグループに描くと、どちらかの縮尺が合わなくなるためです。

表示を切り替える要素を別のレイヤにする

寸法や通り芯のように、あとから表示を切り替えたい要素は、その要素だけのレイヤに描きます。分けておけば、「寸法だけ非表示」「通り芯だけグレー表示」が簡単です。

レイヤ番号を描く順に割り当てる

描く順にレイヤ番号を割り当てておくと、図面を整理しやすくなります。

たとえば住宅の平面図なら、0=通り芯、1=柱、2=壁、3=建具、4=設備と家具、5=敷地と外構、6=文字、7=寸法の8レイヤに分ける例があります。

図面枠(用紙の外周の枠)は、別のレイヤグループFに置く例です。

何をどのレイヤに描くかを決めてから、線を引き始めよう

要素ごとに分けたレイヤ
要素ごとにレイヤを分けた平面図

Jw_cadでは、図面の要素を種類ごとにレイヤに分けて描きます。この記事で解説したことは、次の4つです。

  • レイヤグループは16個、1つのグループにレイヤが16個で、合わせて256個
  • 縮尺を設定できるのはレイヤグループで、レイヤはその縮尺に従う
  • 書込レイヤは常に1つで、表示状態は表示・非表示・グレー表示の3つ
  • レイヤ分けでは、縮尺の違いはグループで分け、表示を切り替える要素は別のレイヤにし、番号は描く順に割り当てる

新しい図面を作図するときは、通り芯・柱・壁などをどのレイヤに描くかを先に決めてください。

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この記事について

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