
Jw_cadのレイヤとは|図面の要素を種類ごとに分けて描く仕組み
- Jw_cadのレイヤーとは何?
- レイヤーとレイヤーグループの違いが分からない…
- レイヤーの使い方の基本を知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)の図面には、通り芯(柱や壁の位置を決める基準の線)・柱・壁・建具・文字・寸法など、いろいろな種類の線や文字が描かれます。
しかし、これらを全部1か所にまとめて描くと、寸法だけを隠したり、通り芯だけを誤って消さないようにしたりできません。そこで使うのが、レイヤ(レイヤー)という仕組みです。
この記事で解説するのは、レイヤとレイヤグループの違い、書込レイヤと3つの表示状態、レイヤ分けの考え方です。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)Jw_cadのレイヤとは

Jw_cadのレイヤは、図面の要素を種類ごとに分けて描くための層です。通り芯は1つの層、壁は別の層、と分けて描くと、層ごとに表示を切り替えたり、編集できないようにしたりできます。
画面の右には、レイヤを選ぶボタンが0〜7と8〜Fの2列で並んでいます。これがレイヤバーで、その右に並ぶボタンがレイヤグループバーです。
レイヤとレイヤグループの違い

レイヤとレイヤグループの違いは、縮尺を設定できるのがレイヤグループだけのところにあります。レイヤは、入っているレイヤグループの縮尺に従います。
レイヤグループは0からFまで(0〜9とA〜F)の16個です。1つのレイヤグループの中に、同じく0からFまでの16個のレイヤがあります。
レイヤは、合わせて256個(16×16)使えます。ただし実務で1つの図面に使うのは、5〜8個ほどです。
| 項目 | レイヤグループ | レイヤ |
|---|---|---|
| 数 | 16個(0〜F) | 1グループに16個(0〜F) |
| 選ぶボタン | レイヤグループバー | レイヤバー |
| 縮尺 | グループごとに設定できる | グループの縮尺に従う |
書込レイヤと3つの表示状態

レイヤの種類と見え方は、ここまでのレイヤバーのボタンで切り替えます。線を描き込むレイヤを書込レイヤといい、どのレイヤも3つの表示状態のどれかになります。
この節で解説することは、次の2つです。
- 書込レイヤは常に1つ
- 表示・非表示・グレー表示を使い分ける
書込レイヤは常に1つ
レイヤバーで赤い丸に囲まれたボタンが、今から描く線が入る書込レイヤです。書込レイヤが2つ以上になることはありません。
書込レイヤを切り替えるときは、書込レイヤにしたいレイヤのボタンを右クリックします。書込レイヤは必ず表示の状態で、グレー表示や非表示にはできません。
画面のいちばん下のステータスバーには、書込レイヤグループの番号と、書込レイヤの番号・名前が出ます。
表示・非表示・グレー表示を使い分ける
描くレイヤは書込レイヤに、見ながら描きたいレイヤはグレー表示に、作業の邪魔になるレイヤは非表示に、と使い分けるのが基本です。
レイヤバーのボタンを左クリックするたびに、表示 → 非表示 → グレー表示 → 表示、の順に表示状態が切り替わります。
| 表示状態 | ボタンの見え方 | 線の見え方 |
|---|---|---|
| 表示 | 丸付きの数字 | 見えて、編集できる |
| 非表示 | 空白 | 見えない |
| グレー表示 | 数字だけ | グレーで見えるが、編集できない |

たとえば通り芯のレイヤをグレー表示にすると、通り芯を見ながら、誤って消したり動かしたりせずにほかの線を描けます。
レイヤ分けの考え方

ここまでの縮尺と表示状態を使って、「何をどのレイヤに描くか」を決めるのが、レイヤ分けです。決めずに描き始めると、寸法だけを隠すといった扱いができなくなります。
考え方は、次の3つです。
- 縮尺の違いはグループで分ける
- 表示を切り替える要素を別のレイヤにする
- レイヤ番号を描く順に割り当てる
縮尺の違いはグループで分ける
縮尺の違う図面は、別のレイヤグループに描きます。たとえば1/100の平面図と1/50の詳細図を同じグループに描くと、どちらかの縮尺が合わなくなるためです。
表示を切り替える要素を別のレイヤにする
寸法や通り芯のように、あとから表示を切り替えたい要素は、その要素だけのレイヤに描きます。分けておけば、「寸法だけ非表示」「通り芯だけグレー表示」が簡単です。
レイヤ番号を描く順に割り当てる
描く順にレイヤ番号を割り当てておくと、図面を整理しやすくなります。
たとえば住宅の平面図なら、0=通り芯、1=柱、2=壁、3=建具、4=設備と家具、5=敷地と外構、6=文字、7=寸法の8レイヤに分ける例があります。
図面枠(用紙の外周の枠)は、別のレイヤグループFに置く例です。
何をどのレイヤに描くかを決めてから、線を引き始めよう

Jw_cadでは、図面の要素を種類ごとにレイヤに分けて描きます。この記事で解説したことは、次の4つです。
- レイヤグループは16個、1つのグループにレイヤが16個で、合わせて256個
- 縮尺を設定できるのはレイヤグループで、レイヤはその縮尺に従う
- 書込レイヤは常に1つで、表示状態は表示・非表示・グレー表示の3つ
- レイヤ分けでは、縮尺の違いはグループで分け、表示を切り替える要素は別のレイヤにし、番号は描く順に割り当てる
新しい図面を作図するときは、通り芯・柱・壁などをどのレイヤに描くかを先に決めてください。
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