
Jw_cadの消去|部分消去・節間消し・範囲選択消去
- Jw_cadで、線の一部だけを消すには?
- 消去したら全部消えてしまう…
- 範囲の中をまとめて消す方法を知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)で描いた線は、消去コマンドで消します。コマンドは、線を引く・消すといったJw_cadの機能の1つ1つのことです。
しかし、消去コマンドで線をクリックしたら、残したかった所まで1本まるごと消えた、ということが起きます。消去コマンドでは、線を右クリックすると1本まるごと消えるためです。
この記事では、線を1本まるごと消す・一部分だけ消す・交点と交点の間を消す・範囲の中をまとめて消す手順を解説します。2本の線の間をまとめて消す方法と、思ったように消えないときの直し方も分かります。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)消去コマンドとは

消去コマンドは、描いた線や図形を、クリックの左右とコントロールバーのボタンで消し分けるコマンドです。1本まるごと・一部分・交点と交点の間・範囲の中・2本の線の間のどれを消すかは、操作しだいです。
消去コマンドは、左のツールバーの消去か、メニューバーの編集の消去で始めます。コントロールバー(作図ウィンドウの上の、ボタンが並ぶ横長の欄)には、7つの項目が並びます。
7つの項目の働きは、次の表のとおりです。
| 項目 | 働き |
|---|---|
| 一括処理 | 2本の基準線の間にある線の部分を、何本もまとめて消す |
| 選択順切替 | 線と文字が重なった所で、どちらを消すかを切り替える |
| 範囲選択消去 | 範囲選択で囲んだ図形を消す |
| 連続範囲選択消去 | 範囲選択消去を、消したあとも続けて使う |
| 節間消し | チェックを入れると、交点と交点の間を消す |
| 切断間隔・実寸 | 線を消さずに切るときの幅と、その幅を実寸で測るか |
線を1本まるごと消す
消す前
消したあと線を1本まるごと消すときは、消去コマンドで線を右クリックします。寸法線や補助線のように、端から端まで要らなくなった線を消すときに向く消し方です。
消去を
左のツールバーの消去を押します。画面のいちばん下のステータスバーに、「線・円マウス(L)部分消し 図形マウス(R)消去」と出ます。

消す線を
消したい線の上を右クリックしてください。線が1本まるごと消えました。
続けて別の線を右クリックすれば、次の線も消せます。文字を消すときも、文字の上の右クリックです。
線の一部分を消す

線の一部分を消すときは、線を左クリックしてから、消す所の始点と終点を指示します。消えるのは始点と終点の間だけで、外側は残ったままです。
消す線を
消去コマンドで、一部分を消したい線を左クリックします。ステータスバーは「線 部分消し 始点指示」に変わります。
始点を
消し始める位置をクリックしてください。好きな位置なら左クリック、既にある交点や線の端に合わせるなら右クリックです。
部分消しの途中の右クリックは、線を消さずに、交点や線の端を読み取る操作です。
終点を
ステータスバーが「◆終点指示 (L)free (R)Read ( 同一点で切断 )」に変わったら、消し終わる位置をクリックします。始点と同じく、好きな位置は左クリック、交点や線の端は右クリックです。

始点と終点の間が消えました。

円や円弧の一部分を消すときは、始点から反時計回り(左回り)に終点までが消えます。
始点と終点に同じ点を指示したときは、線は消えずにその点で2本に切れる、という違いに注意してください。
交点と交点の間を消す

交点と交点の間だけを消すときは、節間消しにチェックを入れて、消したい所を左クリックします。始点と終点を指示しなくても、1回のクリックで消せるのが節間消しです。
節間消しに
消去コマンドのコントロールバーで、節間消しを押してチェックを入れます。ステータスバーに「■ 線・円マウス(L) 節間消し」と出ます。
消したい所を
消したい線の、交点と交点の間を左クリックしてください。クリックした所の両側で、いちばん近い交点と交点の間が消えました。

消える範囲は、クリックした所の両側に交点があるかどうかで決まります。次の3つのどれかです。
- 両側に交点があるとき:交点と交点の間
- 片側にしか交点が無いとき:線の端といちばん近い交点の間
- 交点が無いとき:線が1本まるごと
線の上に打った実点や、印刷されない仮点も、交点と同じ扱いになります。部分消しに戻すときは、節間消しのチェックを外してください。
範囲の中をまとめて消す

範囲の中をまとめて消すときは、範囲選択消去を押し、範囲選択で囲んでから選択確定を押します。試しに描いた図形を、まとめて消すときに向く消し方です。
範囲選択消去を
消去コマンドのコントロールバーで、範囲選択消去を押します。
消す図形を
消したい図形の外側で始点をクリックし、図形全体が枠の中に入る位置で終点をクリックします。囲み方は範囲選択と同じで、終点を左クリックすると文字は選ばれず、右クリックすると文字も選ばれます。

囲み終えたときのステータスバーの終わりは、「Enter-範囲確定」です。

選択確定を
コントロールバーの選択確定を押すか、Enterを押してください。囲んだ図形が消えました。

消えるのは、全体が枠の中に入った図形です。範囲選択消去で消したあとは、線をクリックして消す初めの状態に戻ります。
何回も範囲で消すなら、消したあとも範囲で囲む状態が続く連続範囲選択消去が便利です。先に左のツールバーの範囲で図形を選んでから消去を押しても、選んだ図形はその時点で消えます。
2本の線の間をまとめて消す

2本の基準線の間だけを何本もまとめて消すときは、一括処理を押し、基準線2本と始線・終線を指示してから処理実行を押します。範囲選択消去と違い、線は基準線の所で切られ、消えるのは間の部分だけです。
基準線は、消す部分の端になる2本の線を指します。始線と終線は、消す線を選ぶために最初と最後にクリックする線です。
一括処理を
消去コマンドのコントロールバーで、一括処理を押します。

ステータスバーに「<一括部分消し:消し始めの基準線を指示してください(L)>」と出ます。

基準線を
消す部分の端になる線を、1本ずつ左クリックします。ここでは、左と中央の縦の通り芯を基準線にしています。
始線と
ステータスバーが「一括処理する始線」に変わったら、消したい線のうち最初の線を左クリックします。「終線」に変わったら最後の線を左クリックしてください。
始線と終線でクリックした2点を結ぶ見えない線があり、それと交わる線がすべて、消す線として選ばれます。
処理実行を
ステータスバーが消す線の追加・除外の案内に変わります。足したり外したりする線が無ければ、そのままコントロールバーの処理実行を押してください。
2本の基準線の間で、選んだ線がまとめて消えました。

一括処理で消せるのは直線だけです。円や円弧は、ほかの消し方で消します。
思ったように消えないとき

思ったように消えないときの症状は、次の3つです。
- 線が全部消えてしまう
- 文字が消えない
- 仮点が消えない
線が全部消えてしまう
線が1本まるごと消える原因は、線を右クリックしたことにあります。消去コマンドの右クリックは、線を1本まるごと消す操作です。
節間消しにチェックが入ったまま、交点の無い線を左クリックしたときも、1本まるごと消えます。
消えた線は、左のツールバーの戻るか、メニューバーの編集の戻るで元に戻せます。一部分だけを消すときは、線を左クリックしてから始点と終点を指示してください。
文字が消えない
文字は、左クリックでは消えません。ステータスバーのとおり、左クリックで部分消しできるのは線と円だけで、文字は右クリックで消します。
線と文字が重なっている所では、最初から入っている設定(線等優先選択消去)だと、線のほうが消えます。コントロールバーの選択順切替を押して「【文字】優先選択消去」にしてから、文字を右クリックしてください。
仮点が消えない
仮点は、消去コマンドでは消えません。仮点は、点コマンドで打つ、印刷されない点のことです。
仮点を消すときは、点コマンドのコントロールバーの仮点消去か全仮点消去を使います。
右と左のクリックで、まるごとか一部分かを消し分けよう

消去コマンドは、クリックの左右とコントロールバーのボタンで、消える範囲が決まるコマンドです。この記事で解説したことは、次の5つです。
- 線を右クリックすると、1本まるごと消える
- 線を左クリックし、始点と終点を指示すると、その間だけが消える
- 節間消しにチェックを入れて左クリックすると、交点と交点の間が消える
- 範囲選択消去で囲んで選択確定を押すと、範囲の中が消える
- 一括処理で、2本の基準線の間にある線の部分をまとめて消せる
まずは1本の線を左クリックし、始点と終点を指示して、一部分だけを消してみてください。
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