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Jw_cadの複写と移動|連続複写・基点変更・数値位置

編集部 読了 約12分

  • Jw_cadで、図形をコピーして並べるには?
  • 複写の基準点がずれる…
  • 数値で距離を決めて移動したい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)には、柱や家具を描き直さずに済むように、図形を写すコマンドがあります。しかし、写した図形の位置がずれると、あとで直す手間が増えます。

図形を写すのは図形複写、動かすのは図形移動のコマンドです。どちらも、図形のどの点(基準点)をどこに置くかで、写る場所が決まる仕組みです。

この記事では、図形複写で図形を写す手順と、基準点を変える方法、数値位置と連続で決めた間隔に並べる方法を解説します。線色やレイヤ・向きを決めて写す方法、図形移動、位置がずれるときの直し方も分かります。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

図形複写と図形移動とは

複写した柱
見本の図面の、左上の柱(選んだ図形の色)を、右上の通り芯(太い線)の交点へ複写した所(赤い枠)

図形複写は、範囲選択した図形を、別の場所に写すコマンドです。元の図形は、そのまま残ります。

図形移動は、範囲選択した図形を、別の場所へ動かすコマンドです。手順は図形複写と同じで、違いは元の場所から図形が消えることです。

図形を複写する

複写のボタン
左のツールバーの複写(赤い枠)と、範囲選択のコントロールバー。柱のまわりの赤い四角は、範囲選択の枠

図形を複写するときは、複写を押して図形を範囲選択し、選択確定を押してから、複写先を右クリックします。基準点を変えるときは、複写先を指示する前に基点変更を押します。

複写で行うことは、次の3つです。

  • 範囲選択して選択確定する
  • 複写先を指示する
  • 基準点を変える

範囲選択して選択確定する

複写を押す

左のツールバーの複写を押します。メニューバーの編集から図形複写を選んでも同じです。

図形を囲む

複写したい図形を囲むように、範囲の始点を左クリックし、終点をクリックします。終点を左クリックすると文字は選ばれず、右クリックすると文字も選ばれます。

選択確定を押す

コントロールバー(作図ウィンドウの上の、ボタンが並ぶ横長の欄)の選択確定を押してください。コントロールバーが、複写のボタンの並びに切り替わりました。

選択確定のあとのコントロールバー
選択確定のあとのコントロールバー。複写のチェックが入っている(赤い枠)。連続はまだ薄い字

範囲選択のコントロールバーにある基準点変更は、選ぶときに基準点を決めるボタンです。この記事では、選択確定のあとの基点変更で基準点を変えます。

複写先を指示する

選択確定のあと、画面のいちばん下の案内の欄(ステータスバー)には「複写先の点を指示して下さい (L)free (R)Read Enter-基点変更」と出ます。

(L) は左クリックで何も無い所に置く、(R) は右クリックで交点や端点を読み取って置く、という意味です。

複写先のステータスバー
選択確定のあとのステータスバー

選んだ図形は赤い仮の表示になって、マウスに付いてきます。基準点は、選んだ図形の中心に自動で決まります。

複写先を右クリックする

複写先の交点を右クリックしてください。ここでは右上の交点を右クリックしたので、柱の中心が交点に来ました(この記事の最初の画像)。

複写先の前
右上の交点に、赤い仮の表示を近づけた所。右クリックする前

続けて別の交点を右クリックすれば、もう1本写せます。置きすぎたときは、左のツールバーの戻るで1つずつ戻してください。

基準点を変える

基準点は、複写先を指示する前に変えます。柱の角を交点に合わせたいときは、中心のままでは合わないので、基準点を角にします。

基点変更を押す

選択確定のあと、コントロールバーの基点変更を押します。ステータスバーに「基準点を指示して下さい」と出ます。

基点変更のボタン
コントロールバーの基点変更(赤い枠)

新しい基準点を右クリックする

選んだ図形の、基準点にしたい点を右クリックします。ここでは柱の左上の角です。

角を合わせる交点を右クリックする

複写先の交点を右クリックすると、柱の左上の角がその交点に来ました。

基点変更で置いた柱
基準点を柱の角に変えて、図面の中央の交点に置いた所(赤い枠)。右上の柱は、前に中心で置いたもの

数値で位置を決めて複写する

数値位置の欄
コントロールバーの数値位置の欄(赤い枠)。1回複写したあとの画面なので、連続も濃い字

距離を数値で決めるときは、数値位置の欄に「横,縦」の距離を入れて、Enterキーを押します。入れるのは元の図形からずらす距離で、右と上がプラスです。

数値位置に横と縦の距離を入れる

選択確定のあと、数値位置の欄をクリックして「3640,0」と入れます。横に 3640 ミリ、縦に 0 の意味で、長さは図面の実際の長さです。

Enterキーを押す

Enterキーを押すと、元の柱から右へ 3640 ミリの所に、柱が複写されました。

この図面では、右へ 3640 ミリの所に前の節で写した柱があったので、2本が重なりました。続けて試すときは、前の複写を戻るで消しておくと見分けやすくなります。

縦にずらさないときも、カンマのあとの 0 は省かずに入れてください。

同じ間隔で続けて複写する

連続のボタン
コントロールバーの連続(赤い枠)。1回複写したあとなので押せる

同じ間隔で並べるときは、1回複写してから連続を押します。押した回数だけ、同じ向きと間隔で複写されます。

1回目の複写をする

数値位置で、1回目の複写をします。ここでは「3640,0」で、元の柱の右へ1本写しました。

連続を押す

コントロールバーの連続を3回押します。1回押すごとに、同じ間隔で柱が1本増えました。

連続で5本並べた所
1回複写してから連続を3回押した所(図面の全体を表示)。元の柱を含めて、柱が5本横に並んだ。右下の赤い四角は、マウスに付いてくる仮の表示

連続を押す回数は、並べたい本数(元の柱を含む)より2回少ない数です。

線色やレイヤを変えて複写する

作図属性のボタン
コントロールバーの作図属性(赤い枠)

今の書込線の線色や、今の書込みレイヤで写すときは、選択確定のあとに作図属性を押し、その項目にチェックを入れます。チェックを入れないと、元の図形の線色やレイヤのまま写ります。

作図属性を押す

範囲選択して選択確定を押したあと、コントロールバーの作図属性を押します。「作図属性設定」のダイアログが開きます。

チェックを入れてOkを押す

写したい線色なら●書込み【線色】で作図、レイヤなら●書込み【レイヤ】に作図にチェックを入れ、Okを押してください。

作図属性設定
「作図属性設定」のダイアログ。●書込み【線色】で作図などの項目がある

置く位置を右クリックする

複写先を右クリックすると、チェックを入れた条件で複写されます。

写したい線色やレイヤは、先に書込線と書込みレイヤにしておいてください。

写す向きを決める

X方向のボタン
任意方向を1回押して、X 方向になったコントロールバー(赤い枠)

横か縦にだけ写したいときは、コントロールバーの任意方向を押して向きを決めます。押すたびに、X 方向・Y 方向・XY方向・任意方向の順に替わります。

ここで写すのは、片開き(扉の記号)です。

任意方向を押してX方向にする

選択確定のあと、任意方向を1回押します。ボタンの表示がX 方向に替わりました。

置きたい位置を左クリックする

マウスを少し下へ動かしても、仮の表示は横にしか動きません。置きたい位置を左クリックすると、元の図形と同じ高さに写りました。

X方向で置いた所
X 方向で写した所。真ん中が元の片開き(選んだ図形の色)、右が写した図形。左の赤い円弧は、マウスに付いてくる仮の表示

押しすぎたときは、同じボタン(今の表示がX 方向など)を右クリックすると、逆の順に戻ります。

図形を移動する

移動した柱
左上の柱を、図面の中央の交点へ移動した所(赤い枠)。左上には柱が残っていない

図形を動かすときは、移動を押して範囲選択し、選択確定を押してから、移動先を右クリックします。基準点・数値位置・作図属性・向きの使い方は、図形複写と同じです。

図形複写のすぐあとにメニューで図形移動を選ぶと、範囲選択から始まらず、複写で選んでいた図形のまま移動先を聞かれます。

別の図形を動かすときは、先にメニューバーの編集から範囲選択を選び直すと、前の選択が消えます。

移動を押す

左のツールバーの移動を押します。メニューバーの編集から図形移動を選んでも同じです。

移動のボタン
左のツールバーの移動(赤い枠)。柱を範囲選択の枠で囲んだ所

動かす図形を囲んで選択確定する

動かしたい図形を囲み、選択確定を押します。コントロールバーの複写のチェックは外れていて、ステータスバーに「移動先の点を指示して下さい」と出ます。

移動先を右クリックする

移動先の交点を右クリックすると、柱がその交点に移り、元の場所からは消えました。

移動先の前
図面の中央の交点に、赤い仮の表示を近づけた所。右クリックする前

複写の位置がずれるとき

3640カンマで複写した所
数値位置に「3640,」と入れて複写した所(図面の全体を表示)。写した柱が、右だけでなく上にもずれた(赤い枠)

複写の位置がずれるときの症状は、次の3つです。

  • 角を合わせたいのに中心が来る
  • 数値位置で上にもずれる
  • 文字だけずれる

角を合わせたいのに中心が来る

原因は、基準点が図形の中心に自動で決まっていることです。複写先を指示する前に基点変更で、合わせたい角を基準点にします(基準点を変えるの節)。

置いてしまったときは、左のツールバーの戻るで戻してからやり直してください。

数値位置で上にもずれる

原因は、数値位置に「3640,」のように、縦の値を空けて入れたことです。縦を空けると、横と同じだけ上へもずれます。

横だけずらすときは「3640,0」、縦だけなら「0,3640」のように、0 も入れてください。

文字だけずれる

原因は、元の図形の縮尺と、書込みレイヤグループの縮尺が違うことです。縮尺が違うと、文字の位置がずれることがあります。

ずれた文字は、図形移動で位置を直してください。

基準点を決めてから、数値位置で正確に複写しよう

複写したあとの図面
柱を複写し、数値位置と連続で右へ並べたあとの図面。並びの続きは画面の右の外。下の赤い四角は仮の表示

図形複写では、基準点をどこに置くかで、写る場所が決まります。この記事で解説したことは、次の6つです。

  • 図形複写は、複写を押して範囲選択し、選択確定のあと複写先を右クリックする
  • 基準点は図形の中心に自動で決まり、基点変更で変えられる
  • 数値位置に「3640,0」のように横と縦を入れてEnterキーを押すと、決めた距離に写る
  • 1回複写してから連続を押すと、同じ間隔で続けて写る
  • 作図属性で線色やレイヤを、任意方向で写す向きを決められる
  • 図形移動は図形複写と同じ手順で動かし、元の図形は残らない

まずは柱を1本、数値位置で横に写してみてください。

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この記事について

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