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  1. 求積図・求積表の読み方|三角形などに分けた面積の計算

求積図・求積表の読み方|三角形などに分けた面積の計算

編集部 読了 約4分

*2026年9月29日に確認した内容です。国土交通省の「建築工事設計図書作成基準」「建築工事設計図書作成基準の資料」(どちらも令和2年改定)によります。三斜法と座標法の説明は、三井住友トラスト不動産の記事「求積法によって土地の面積は変わる?」(2023年11月・土地家屋調査士 中里優)によります。

敷地や建物の面積を計算するには、いくつかの方法があります。その1つが、形を三角形などに分けて、分けた形ごとに計算して足し合わせる方法です。

この計算を図と表にしたのが、求積図と求積表です。この記事では、求積図と求積表に何が書かれるかと、三角形に分けて計算したときの読み方を載せています。

求積図と求積表

求積は、面積を求めることです。

国土交通省は、国の建物の図面の書き方を「建築工事設計図書作成基準」に定めています。あわせて、その資料(基準の資料)も出しています。

基準の資料は、「面積表及び求積図」に書く事項(記載事項)を、次の表にしています(資料2 の(6))。

建築工事設計図書作成基準の資料の、(6) 面積表及び求積図の記載事項の表
資料2 の(6) の記載事項。建物求積図の「面積算出のための基準線」と、面積算定表の「面積算定式」「求積表」を見る。出典:国土交通省「建築工事設計図書作成基準の資料(令和2年改定)」資料2 の(6) を切り出して編集部が作成
  • 建物求積図:面積算出のための基準線を書く
  • 面積算定表:面積算定式と、国有財産法による求積表・建築基準法による求積表を書く

国有財産法は国の財産を管理する法律、建築基準法は建物の決まりを定めた法律です。求積表は、形ごとの計算式と面積を並べた表と読めます(言葉の説明と読み方は編集部)。

敷地求積図と建物求積図

基準の中の4.2 の表は、図面一式に入る図面の順序と名前を決めた表です。この表は、6番目に敷地求積図、9番目に面積表及び求積図を置いています。

名前から読むと、敷地求積図は敷地の面積を、面積表及び求積図は建物の面積を求める図です(読み方は編集部)。資料には、敷地求積図の記載事項の表がありません。

建物の面積には、建築面積(建物を真上から見た、外壁の中心線で囲んだ広さ)と、延べ面積(各階の床面積の合計)があります。違いは、「建築図面の面積の種類|敷地面積・建築面積・延べ面積」の記事で解説します(準備中)。

三角形などに分けて計算する

国の基準と資料には、形をどう分けて計算するかの決まりはありません。

三井住友トラスト不動産の記事で、土地家屋調査士の中里優さんは、土地の面積の求め方として三斜法と座標法を挙げています。

  • 三斜法:土地の筆界点どうしを結んで、いくつかの三角形を作り、それぞれの三角形の面積を求めて合計する方法
  • 座標法:土地の筆界点を平面上の座標の値として表し、その値から面積を求める方法

筆界点は、土地の境界を決める点のことです(編集部の短い説明)。

三角形の面積は、底辺 × 高さ ÷ 2 で求めます。高さは、底辺に直角に引いた線の長さです。

見本の家(説明のために編集部が描いた、木造2階建ての家の例)の敷地を、三斜法のように2つの三角形に分けてみました。

見本の家の敷地を、対角線で2つの三角形に分け、底辺と高さを書いた求積図
見本の家の敷地を、角 B と角 D を結ぶ線で三角形①と②に分けた例。それぞれの底辺と高さ(②の高さは、B から底辺 DC に直角に引いた破線)を見る。数字はミリメートルで、例。編集部が作成

求積表の読み方

見本の家の敷地の計算を、求積表の形で並べてみましょう(数字は例)。

図の数字はミリメートルですが、表ではメートルに直しています。

番号底辺(m)高さ(m)倍面積(㎡)面積(㎡)
①12.00015.000180.000090.0000
②12.60015.000189.000094.5000
合計369.0000184.5000

倍面積は、底辺 × 高さで、三角形の面積の2倍の数です。この表では、倍面積を足してから2で割る形にしています(表の形は編集部の例)。

求積表は、番号で図の三角形と対応させて読みます。1行ずつ、底辺と高さの数字が図のどこの長さかを確かめてください。

国の基準は、寸法の単位をミリメートルとし、単位の記号を書かないとしています(3.5(1))。また、特記仕様書の工事概要に書く建物の面積は、単位を平方メートルとし、小数点以下第2位まで(第3位以下は切り捨て)としています(4.3(2))。

特記仕様書は、その工事だけの決まりを書いた書類です(編集部の短い説明)。求積表そのものの書き方の決まりは、基準と資料にありません。そのため、上の表の桁の数は例です。

Jw_cad(図面を作るソフトの1つ)で求積図を作る方法は、「Jw_cadの表計算・式計算・求積図|三斜法・座標法」の記事で解説します(準備中)。

まとめ

求積図は、面積を計算するために形を分けて描いた図です。求積表は、分けた形ごとの計算式と面積を並べた表です。

国の建物の図面では、建物求積図に面積算出の基準線を、面積算定表に算定式と求積表を書きます。

敷地を三角形に分けて計算する方法を、三斜法といいます。求積表の番号を図の三角形と合わせて、1行ずつ読みましょう。

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