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3DCG · Twinmotion

Datasmith Direct Linkでライブ同期する方法|設計アプリとTwinmotionをつなぐ

編集部 読了 約11分

Datasmith Direct Linkでライブ同期する方法|設計アプリとTwinmotionをつなぐ

設計アプリで窓の位置をずらすたびに、モデルを書き出してTwinmotionに読み込み直す。この往復に疲れた経験はないでしょうか。Datasmith Direct Link(設計アプリとTwinmotionを生きたままつなぐ連携機能)を使えば、設計側の変更がそのままTwinmotionの画面に流れ込みます。書き出しと読み込みの手作業から解放されるのが、Direct Linkの一番の価値です。

この記事では、Direct Linkに対応している設計アプリ、接続のつなぎ方、そしてAuto Sync(自動同期)と手動同期の使い分け、更新がどう反映されるかまでを、初めての方にもわかるように解説しています。内容はTwinmotion公式ドキュメントの2026年7月現在の記述にもとづいています。

Datasmith Direct Linkとは|設計アプリとTwinmotionをつなぐしくみ

Direct Linkは、設計アプリの変更をTwinmotionへ生きたまま流し込む連携です。ファイルを毎回書き出して読み込む往復が消え、設計とビジュアル化を同時に進められるようになります。

Direct Linkが消してくれる「作り直しの往復」

Direct Linkがない状態では、モデルを直すたびにFBXなどの形式で書き出し、Twinmotionで読み込み直す作業がついて回ります。手間がかかるだけでなく、書き出しを忘れて古いモデルのまま作業してしまう反映漏れも起きがちです。

Direct Linkは設計アプリとTwinmotionを常時つないだ状態にします。設計側で直したところが、そのままTwinmotionに反映される仕組みです。だから「直したのに反映されていなかった」という取りこぼしが起きにくく、確認のための書き出し作業もいりません。

Datasmith Exporterプラグインが橋渡しをする

設計アプリとTwinmotionをつなぐ橋の役割を果たすのが、Datasmith Exporter(設計データをTwinmotionへ送り出すためのプラグイン)です。設計アプリ側にこのプラグインを入れると、ツールバーに同期用のボタンが表示され、そこからDirect Linkの接続や更新を操作します。

同期のときにテクスチャ(モデル表面の質感画像)は「DirectLinkTextures」という専用フォルダに書き出され、そこを参照する形で管理されます。モデルの階層構造・コンポーネント・オブジェクト・マテリアルはそのまま引き継がれるので、設計アプリで組んだ構成を作り直す必要はありません。

Direct Linkに対応している設計アプリ

Direct Linkは、建築でよく使うArchicad・Revit・SketchUp Pro・Rhinoに対応しています。対応バージョンを先に確認しておくと、入れてから動かないという事態を避けられます。

主要な対応アプリと対応バージョン

対応状況は設計アプリごとにバージョンが決まっています。下の表は主な対応アプリと、Direct Linkが使えるバージョンの目安です。

設計アプリDirect Link対応バージョンの目安
Archicad23〜29
Revit2018〜2023(プラグイン)/2024以降は本体内蔵
Rhino6〜8
SketchUp Pro2019〜2026
3ds Max2022〜2026

ソース: Supported Design Applications for Datasmith(Twinmotion公式ドキュメント)Twinmotion Plugins(公式)(いずれも2026年7月現在)

このほかNavisworksなど、ファイルの取り込みに対応するアプリもあります。自分が使うソフトとバージョンがこの範囲に入っているかを、導入前に公式の対応表で確かめておくと安心です。

Revitは2024以降ならインストール不要

Revitを使う方には、バージョンによる違いがあります。Revit 2024以降では、Datasmith ExporterプラグインがAutodesk側の管理でRevit本体に組み込まれており、別途のダウンロードやインストールは必要ありません。

2023以前のRevitでは、プラグインを自分で入れる必要があります。つまり、手持ちのRevitが2024以降なら、バージョンを確認するだけですぐにDirect Linkを使い始められるということです。

Direct Linkのつなぎ方|設計アプリとTwinmotionの接続手順

接続は大きく2ステップです。設計アプリ側でプラグインを入れて同期ボタンを押し、Twinmotion側でImportからDirect Linkを選んで受け取ります。

設計アプリ側|Datasmith Exporterを入れて同期を押す

設計アプリのモデルをTwinmotionへ渡すために、まずDatasmith Exporterプラグインを対応バージョンに入れます。プラグインが入っていれば、設計アプリの画面にDatasmith Exporterツールバーが表示されます。

このツールバーにある「Synchronize with Direct Link」ボタンを押すと、開いているモデルの情報がDirect Link経由でTwinmotion側へ送られます。Revit 2024以降のようにプラグインが内蔵されている場合は、このツールバーが最初から使えます。

Twinmotion側|Import→Direct Linkタブでつなぐ

送られてきたモデルは、Twinmotion側の受け取り操作でシーンに取り込みます。手順は次のとおりです。

  • Twinmotionの画面下部(Footer)で「Import」を開く
  • Importドックの「Import」アイコンをクリックする
  • Importウィンドウで「Direct Link」タブを選ぶ
  • ソース欄に、開いている設計ファイルの名前が表示されていることを確認する
  • 必要なインポート設定を選んで「Import」を押す

これで設計アプリのモデルがTwinmotionのシーンに読み込まれ、Direct Linkの接続が確立します。1つのTwinmotionプロジェクトには複数のDirect Linkをつなげるので、たとえば建物をArchicad、周辺の造作をSketchUpで作り、両方を同じシーンに同期させる使い方もできます。

Auto Syncと手動同期の使い分け

Direct Linkの更新には、自動で反映するAuto Syncと、好きなタイミングで反映する手動同期の2通りがあります。触りながら結果を見たいのか、区切って反映したいのかで選び分けます。

作業しながら結果をその場で見たいときは、Direct Link Auto Syncが向いています。設計アプリのDatasmith Exporterツールバーで「Direct Link Auto Sync」ボタンをオンにすると、シーンに変更を加えるたびに、その変更が自動でリアルタイムにTwinmotionへ反映されます。

たとえば施主との打ち合わせで、外壁の色や窓の大きさをその場で調整しながらTwinmotionの見え方を一緒に確認する、といった場面で力を発揮します。設計側の一手ごとに結果が動くので、意思決定を止めずに進められます。

Synchronize with Direct Link|好きなタイミングで反映する

反映するタイミングを自分でコントロールしたいときは、手動同期を使います。変更を加えたあと、Datasmith Exporterツールバーの「Synchronize with Direct Link」ボタンを押すと、そのときのモデルがTwinmotionへ送られて反映されます。

重いモデルを大きく編集している最中は、自動反映が入るとそのつど処理が走って作業が重くなることがあります。設計側で一区切りつけてからまとめて同期したい、というときは手動同期のほうが落ち着いて進められます。

アプリごとのボタンの見え方の違い

同じAuto Syncでも、オンかどうかの見せ方は設計アプリによって変わります。ここを知らないと「設定できているのか不安」になりやすいので、押さえておくと迷いません。

ArchicadとSketchUp Proでは、Auto Syncを有効にするとボタンの背景が水色に変わり、オンになっているのが見た目でわかります。一方Rhinoでは、有効にしてもボタンの見た目は変わりません。Rhinoで使うときは、ボタンの色ではなくTwinmotion側に変更が流れてくるかどうかで、オンになっているかを判断すると確実です。

更新で保持されるもの・つまずきやすい点

同期を繰り返しても、設計アプリで組んだ階層・オブジェクト・マテリアルは引き継がれます。テクスチャは専用フォルダで管理され、つながりが切れたときはアイコンで気づける仕組みです。

階層・マテリアル・テクスチャは引き継がれる

Direct Linkで更新しても、モデルの階層構造やコンポーネント、オブジェクト、マテリアルはそのまま保たれます。そのため、設計を直すたびにTwinmotion側で構成を組み直す必要はありません。

テクスチャは前述の「DirectLinkTextures」フォルダに書き出され、Twinmotionはそこを参照します。質感画像がプロジェクトの外部フォルダで管理されるので、フォルダごと移動したりファイルを消したりすると参照が外れる点だけ覚えておくと、質感が抜ける不具合を避けられます。

リンク切れアイコンが出たときの見方

Direct Linkは、元のファイルが移動したり同期が止まったりすると、つながりが切れます。このとき、切れたリンクにはアイコンが表示されて、どのリンクが外れているのかがひと目でわかるようになっています。

アイコンが出たら、元の設計ファイルの置き場所が変わっていないか、設計アプリ側で同期が止まっていないかを確かめます。ファイルを元の場所に戻すか、設計アプリで同期をやり直すと、つながりを回復できます。

Enscapeのプラグイン内同期との違い

TwinmotionのDirect Linkは、Enscapeのようなプラグイン型の連携とは仕組みが異なります。ここが、独立したアプリであるTwinmotionを選ぶかどうかの分かれ目になります。

Enscapeは設計アプリの中で動くプラグインで、RevitやSketchUpなどの内部からレンダリング用のウィンドウを開き、同じセッションの中で変更が反映されます。設計アプリを離れずに完結するのが持ち味です。

対してTwinmotionは、設計アプリとは別に立ち上げる独立したアプリケーションで、そこへDatasmith Direct Linkという橋を架けてつなぎます。設計とビジュアル化のウィンドウが分かれているぶん、Twinmotion側で豊富なアセット(植栽・人物・車などの素材)やアニメーションをじっくり作り込みやすいのが特徴です。「設計アプリの中で軽く確認したい」ならプラグイン型、「別アプリで表現を作り込みたい」ならDirect Link型、という使い分けになります。Enscapeそのものの詳細はEnscape完全ガイドで解説しています。

Direct Link連携についての編集部の所感

公式ドキュメントの記述をたどっていくと、Direct Linkの設計思想がはっきり見えてきます。編集部の所感として、Twinmotionが「設計データを一度きり渡す」のではなく「つなぎっぱなしで更新を流し続ける」ことに軸足を置いている点が、実務での使い勝手を左右すると考えています。

とくにAuto Syncと手動同期を分けている設計は理にかなっています。プレゼン中は自動で見せ、作り込み中は手動で区切る、という現場のリズムにそのまま合うためです。導入の入口としては、まず手動同期で反映のされ方に慣れ、扱いに余裕が出てきたらAuto Syncに切り替える進め方が、初めての方には無理がないといえるでしょう。

応用シーンと次の一歩

Direct Linkの基本をつかんだら、次は自分が使う設計アプリごとの具体的な連携に進むのが近道です。同期の考え方はどのアプリでも共通ですが、プラグインの入れ方やマテリアルの引き継ぎ方には、アプリ固有のコツがあります。

RevitからBIMモデルを連携する流れはRevitからTwinmotionへ|BIMモデルを連携してリアルタイムに可視化するで、Rhino・Grasshopperでの連携はRhino・GrasshopperでTwinmotionを使う|Direct Link連携の実践で、Archicadとの連携はArchicadとTwinmotionの連携ガイドで解説しています。

Direct Linkに対応していないソフトのデータや、FBX・OBJで受け取ったモデルを扱う場合は、同期ではなくインポートと再インポートの手順が必要です。その進め方はTwinmotionのインポートと再インポート|FBX/OBJ取り込みと上書き更新のコツで解説しています。

まとめ

Datasmith Direct Linkは、設計アプリの変更をTwinmotionへ生きたまま流し込む連携で、書き出しと読み込みの往復をなくすのが最大の価値です。対応しているのはArchicad・Revit・SketchUp Pro・Rhinoなどで、Revitは2024以降なら本体内蔵でプラグインの用意もいりません。

接続は、設計アプリでDatasmith Exporterの同期ボタンを押し、TwinmotionのImportからDirect Linkタブでつなぐ2ステップです。更新の反映は、自動のDirect Link Auto Syncと手動のSynchronize with Direct Linkから選べ、ArchicadとSketchUp Proはボタンの水色でオンがわかり、Rhinoは反映の動きで判断します。階層やマテリアルは同期しても保たれ、リンクが切れたときはアイコンで気づける設計です。

まずは手持ちの設計アプリのバージョンを確認し、手動同期で反映のされ方をつかむところから始めてみてください。慣れてきたらAuto Syncに切り替えると、設計とビジュアル化を止めずに進められます。