規格寸法と割付|定尺・目地割り
- 石膏ボードのサイズはいくつ?
- 割付とは何をすること?
- タイルや板の目地割りの考え方を知りたい
せっこうボード(石膏ボード)や床の板、外壁のサイディングは、決まった大きさに作られた材料です。しかし、部屋の寸法が材料の大きさで割り切れないと、並べた端に細く切った板が残ります。
この記事で解説するのは、主な材料の大きさと、並べる位置を先に決める割付、端に細い板を残さない割り方です。読むと、仕上がりの継ぎ目がどこに出るかの見当が付きます。
割付は、板やタイルなどを、どこからどの間隔で並べるかを先に決めることです。
材料の決まった大きさ(定尺)

材料の決まった長さや寸法を定尺(ていじゃく)と言い、住宅の内装でよく使う大きさは 910×1,820mm です。幅3尺・長さ6尺にあたるので、「三六板(サブロク)」とも呼ばれます。
ここで大きさを見る材料は、次の3つです。
- 合板の大きさ
- せっこうボードの大きさと厚さ
- サイディングの大きさ
合板の大きさ
合板の既製品は、日本では 910×1,820mm(三六板)を標準の大きさにしています。
世界では、4尺×8尺にあたる約1,210×2,420mm の四八板(しはち)が標準です。
せっこうボードの大きさと厚さ
せっこうボードも、910×1,820mm の三六板が基本の大きさです。メーカーの説明では、ほかに幅 606mm のものや、長さ 3,000mm のものもあります。
910×2,420mm(3尺×8尺)の大きさもあり、天井高 2,400mm の部屋の壁なら縦に1枚で張れる長さです。
ふつうのせっこうボードの厚さは 9.5mm・12.5mm・15.0mm で、9.5mm か 12.5mm がよく使われています。
サイディングの大きさ
サイディングは、建物の外壁に使う板状の外装材です。業界団体の説明では、サイディングの長さの主流は 3,030mm・1,820mm です。
幅は 450mm・910mm・1,000mm が主流で、厚さは 14〜26mm の範囲で作られています。
割付とは

割付は、材料の大きさと張る所の寸法を照らし合わせて、板やタイルなどを並べ始める位置と間隔を決める作業です。
材料の大きさが決まっているので、何も考えずに並べると、端に半端な大きさの材料が残ります。図の例では、左の端から並べたので、右の端に細く切ったタイルの切れ端が入りました。
タイルのように目地(材料と材料のあいだの継ぎ目)が見える仕上げでは、目地の位置と間隔を割り付けることを目地割りと呼びます。
端に半端を残さない割り方

割付で決めるのは、端に細い切れが残らないような、並べ始める位置と最初の1枚の大きさです。決める順に、次の3つを考えます。
- 中心から割るか壁から割るかを決める
- 最初の1枚で調整する
- 半端を目立たない所へ寄せる
中心から割るか壁から割るかを決める
並べ始める位置には、張る面の中心から左右対称に割る方法と、壁の端から割る方法があります。中心から左右対称に割れば、両端の切れは同じ幅です。
最初の1枚で調整する
壁の端から割ると、最後に細い切れが残ることがあります。そのときは、並べ始める1枚目を切って幅を調整し、最後の1枚が極端に細くならないようにします。
フローリングで張り始めの1枚の幅を決めるのも、張り終わりの板を極端に細くしないためです。
半端を目立たない所へ寄せる
どうしても半端な大きさが出る所は、部屋の入隅(壁と壁が出合う内側の隅)など、目立たない所に寄せます。入口の正面のように、よく見える面に細い切れを出さないのが基本です。

国の工事のボードとタイルの決まり

国が建てる建物の工事の決まりをまとめた仕様書には、ボードやタイルの張り方の決まりがあります。国の工事の決まりなので、住宅にそのまま当てはまるとは限りません。
壁のボードは縦張り(長い辺を縦にして張る)で、原則として水平方向に継ぎ目を設けない決まりです。タイルは、目地割りに基づいて張ります。
図面での割付の扱い

住宅の図面では、ボードや合板の大きさは書かず、厚さと下地の間隔を書きます。
編集部が集めた公開の設計図18件(住宅12件・住宅以外6件)では、910×1,820mm のような材料の大きさを書いた図面は1件もありませんでした。
その代わり、仕上表の下地の欄にボードの厚さを書きます。せっこうボード 12.5mm なら、プラスターボードの略の PB を使って「PB12.5」です。
矩計図などには、天井の下地は「野縁 @455」(455mm の間隔)、床の下地は「根太(床板を支える木材)@303」のように、下地の材と間隔が書かれています。
板や下地の並べ方まで描いた割付図は、集めた住宅の図面には無く、住宅以外の建物の図面で2件(外壁の板と床の下地)ありました。
外壁の板の割付図には「本割り付けは参考とし、施工図にて決定する」と書かれていて、割付は工事の段階で決めるとしていました。施工図は、工事をする会社が設計図をもとに作る、詳しい図面です。
割付は、図面の上で決めても、現場の寸法が少し違うと図面どおりに並びません。そのため、張る前に現場で割付を確かめます。
材料の大きさから割付を考えよう

割付は、板やタイルをどこからどの間隔で並べるかを先に決めることです。割り方は、次の3つを順に考えます。
- 中心から割るか壁から割るかを決める
- 最初の1枚で調整する
- 半端を目立たない所へ寄せる
部屋の壁の内側の寸法を図面で見たら、910 や 1,820 の何枚分になるかを数え、端にどれだけの切れが残るかを計算してみてください。
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