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Jw_cadの包絡処理|壁の交差部の自動整理

編集部 読了 約8分

  • Jw_cadの包絡処理とは何?
  • 包絡処理ができない…
  • 2線で引いた壁の交わる所を整えたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)で2線を使って壁を引くと、壁どうしが交わる所で線が交差したまま残ります。この余分な線は、包絡処理で整理できます。

しかし、包絡処理は、囲み方や線の条件が合わないと何も起きません。線色や線種が違う線は、範囲に入っていても処理されません。

この記事では、包絡処理で壁のT字・十字・L字の交わる所を整える手順を解説します。包絡処理ができないときの原因と、範囲内消去・中間線消去の使い方も分かります。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

包絡処理とは

包絡処理のコントロールバー
コントロールバー。初めは実線だけにチェックが入っている(赤い枠)

包絡処理は、囲んだ範囲の中で、交わる所の余分な線を消し、外側の形だけを残すコマンドです。2線で引いた壁の交わる所を整えるときに使うコマンドです。

コマンドは、左のツールバーの包絡を押すか、メニューバーの編集から包絡処理を選んで使います。処理する線の種類は、コントロールバーのチェックで選びます。

包絡処理で交わる所を整える

包絡処理のあとのT字
整えたあとの、壁のT字の交わる所(赤い枠)。桃色の太い線は通り芯

交わる所を範囲で囲み、範囲の終点を左クリックすると、包絡処理が実行されます。ここでは、2線で引いた壁のT字の交わる所を整えます。

手順は、次の2つです。

  • 範囲を囲む
  • 終点を左クリックする

範囲を囲む

範囲は、始点をクリックしてから、マウスを動かして四角い枠を広げます。横の壁の2本の線と、縦の壁の2本の線が交わる所を、まとめて枠に入れます。

包絡処理の前のT字
整える前のT字。縦の壁の線が、横の壁の内側の線を越えて交差している

包絡処理を選び、実線だけにチェックを入れる

左のツールバーの包絡を押します。コントロールバーで、実線だけにチェックが入っている状態にしてください。

範囲の始点をクリックする

T字の交わる所の左上をクリックします。マウスを動かすと、赤い範囲の枠が出ます。

範囲を囲んだ所
T字の交わる所を、赤い範囲の枠で囲んだ所

終点を左クリックする

範囲の終点は、かならず左クリックで指示します。右クリックすると、範囲内消去という別の処理になります。

範囲の終点を左クリックする

ステータスバーに、終点を指示する案内が出たのを確かめてください。

終点を指示する案内
範囲の終点を指示するときのステータスバー

交わる所の右下を左クリックすると、縦の壁の線が横の壁の内側の線で止まります。横の壁の内側の線は、縦の壁の2本の線の間で切れます。

包絡処理のあとのT字
整えたあとのT字(赤い枠)

囲み方によって、包絡の結果は変わります。思った形にならなかったときは、戻るで包絡の前に戻してから、範囲を囲み直してください。

十字とL字の角も同じ手順で整う

包絡処理の前の十字
整える前の十字。縦と横の壁の線が交わったまま

T字のほかに、十字の交わる所とL字の角も、同じ手順で囲んで整えられます。整う交わり方は、次の2つです。

  • 十字の交わる所
  • L字の角

十字の交わる所

十字に交わる所を囲んで終点を左クリックすると、4方向の壁の線がつながり、真ん中の交差が消えます。

包絡処理のあとの十字
整えたあとの、壁の十字の交わる所(赤い枠)

L字の角

L字の角を囲んで終点を左クリックすると、外側の線どうしと内側の線どうしがつながり、角の形に整います。

包絡処理のあとのL字
整えたあとの、壁のL字の角(赤い枠)

包絡処理ができないとき

包絡処理されなかった線
壁に T字につないだ、緑の線色3の線(上の赤い枠)と、点線の線(下の赤い枠)。実線だけにチェックを入れた包絡処理では、どちらも残った

包絡処理されるのは、同じ線色・同じ線種の直線で、「表示」の状態のレイヤにあり、チェックを入れた線種の線です。範囲の中には、線の端点か交点が2つ以上入っている必要があります。

包絡処理ができないときの原因は、次の4つです。

  • 線色や線種が違う
  • 線種にチェックが入っていない
  • グレー表示のレイヤにある
  • 範囲に端点や交点が入っていない

線色や線種が違う

交わる線どうしの線色か線種が違うと、範囲に入っていても処理されません。壁(線色2)に線色3の線をつないで包絡処理をしたとき、線色3の線は処理されず、壁の線も切れませんでした。

壁の線は、同じ線色・同じ線種で引きます。違う線は、線属性で壁の線にそろえてから包絡処理をしてください。

線種にチェックが入っていない

コントロールバーでチェックを入れていない線種の線は、包絡処理の対象になりません。実線だけにチェックを入れて包絡処理をしたとき、点線の線は処理されませんでした。

壁を整理するときは、チェックを実線だけにしておきます。そうすると、一点鎖線の通り芯や補助線は、範囲に入っていても処理されません。

グレー表示のレイヤにある

グレー表示のレイヤの線は、範囲に入っていても処理されません。包絡処理の対象は、「表示」の状態のレイヤの線だけです。

処理したい線のレイヤを、「表示」の状態にしてから包絡処理をします。

範囲に端点や交点が入っていない

範囲が小さすぎたり、ずれていたりして、線の端点か交点が2つ以上入っていないと、何も処理されません。

交わる所の、線の端点と交点が入るように、範囲を囲み直してください。

範囲内消去と中間線消去

範囲内消去のあと
範囲内消去で、範囲の中の線を消した所(赤い枠)

終点の指示の仕方を変えると、包絡処理とは違う処理になります。ここでは、包絡処理をしていない下の壁のT字(縦の壁が上に伸びる形)で試します。

違う処理は、次の2つです。

  • 範囲内消去
  • 中間線消去

範囲内消去

終点を右クリックすると、範囲の中にある線の部分が、すべて消えます。この処理が、範囲内消去です。

範囲を囲んで、終点を右クリックする

始点をクリックして範囲を広げ、終点を右クリックします。範囲の中の壁の線が、四角く消えます。

中間線消去

終点で左ボタンを押したまま左へドラッグすると、交わる所が包絡処理と同じように整い、反対側の外側の線も切れます。この処理が、中間線消去です。

終点で左ボタンを押したまま左へドラッグする

始点をクリックして範囲を広げます。終点の所で左ボタンを押し、そのまま左へドラッグすると、「中間消去」の表示が出ます。

中間線消去のドラッグ
終点で左ボタンを押したまま左へドラッグした所。「中間消去」と出ている

左ボタンを離す

左ボタンを離すと、縦の壁と反対側の外側の線も、縦の壁の2本の線の間で切れます。

中間線消去のあと
中間線消去のあと。下側の外側の線も、縦の壁の2本の線の間で切れた(赤い枠)

交わる所を1か所ずつ囲んで、包絡処理で整えよう

包絡処理のあとのT字
整えたあとの、壁のT字の交わる所

囲んだ範囲の中で余分な線を消し、外側の形だけを残すコマンドが、包絡処理です。この記事で解説したことは、次の4つです。

  • 交わる所を始点と終点で囲み、終点を左クリックすると包絡処理になる
  • T字・十字・L字の交わる所が、同じ手順で整う
  • 同じ線色・線種で、表示のレイヤにあり、チェックを入れた線種の直線だけが処理される
  • 終点を右クリックすると範囲内消去、左ボタンで左へドラッグすると中間線消去になる

2線で壁を引いたら、交わる所を1か所ずつ囲んで包絡処理をしてみてください。1か所ずつなら、思った形にならなかった所を、その場で戻して囲み直せます。

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この記事について

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