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  1. Jw_cadの表計算・式計算・距離指定点|図面の数値の計算

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Jw_cadの表計算・式計算・距離指定点|図面の数値の計算

編集部 読了 約11分

  • Jw_cadで、図面の数値をまとめて計算するには?
  • 3辺の長さから三角形の面積を出したい…
  • 線の上に、決まった距離で点を打つ方法を知りたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)には、図面に書いた数値をその場で計算する機能があります。電卓に打ち直さなくても、数値の文字を選ぶだけで、答えが図面に書き込まれます。

しかし、数値の選び方や確定のしかたを知らないと、答えがどこにも書かれず、何が起きたのか分かりません。

この記事では、表計算で図面の数値をまとめて計算する手順と、式計算で公式を計算する手順を解説します。線の上に、決めた距離で点を打つ距離指定点の使い方も分かります。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

表計算・式計算・距離指定点とは

その他メニューの計算の行
メニューバーのその他の表計算・距離指定点・式計算(赤い枠)

表計算・式計算・距離指定点は、図面の上で数値を計算したり、決めた距離に点を打ったりするコマンドです。コマンドは、メニューやボタンから選んで使う、Jw_cadの機能の1つ1つを指します。

起動は、3つともメニューバーのその他からです。

3つのコマンドの働きは、次の表のとおりです。

コマンド働き
表計算図面に書いた数値の文字を選び、かけ算・割り算・足し算・引き算と合計をまとめてする
式計算ヘロンの公式などの決まった式に数値を入れて計算し、答えを図面に書く
距離指定点線や円の上の、始点から決めた距離の位置に点を打つ

表計算で図面の数値をまとめて計算する

表計算のコントロールバー
表計算を起動したときのコントロールバー(赤い枠)

表計算で計算するのは、図面に書いた数値の文字を範囲で囲んで選んだものです。起動すると、作図ウィンドウの上のコントロールバー(選んだコマンドの設定が出る帯)に、計算の種類と設定のボタンが並びます。

ボタン働き
A群×B群・A群÷B群・A群+B群・A群-B群1つ目の範囲で選んだ数値(A群)と2つ目の範囲で選んだ数値(B群)を、上から1つずつ組にして計算する
範囲内合計選んだ範囲の数値をすべて足す
小数桁 3答えの小数点以下の桁数。押すたびに 3 → 4 → F → 0 → 1 → 2 の順に替わり、F は値の桁をそのまま出す
クリアー選んだ数値の選択を外す
書込設定書き込む答えの文字の形と、計算の決まりを変える

書込設定を押すと、コントロールバーが次のボタンに替わります。各ボタンの働きと、押すたびに替わる表示は次のとおりです。

ボタン(初めの表示)働き
文字 2書き込む文字の大きさの番号(文字種)。2 → 3 → … → 10 → 1 の順に替わる
小数桁 0 有小数点以下の終わりの0を書くか(無しにすると 3.500 が 3.5 になる)
カンマ 有3桁ごとのカンマを書くか
四捨五入端数を四捨五入・切り捨て・切り上げのどれにするか
(m) mm変換「2.5m」のように後ろに m が付いた数値を、mm に直して計算するか

表計算の使い方は、次の2つです。

  • 表計算でかけ算する
  • 範囲内の数値を合計する

表計算でかけ算する

表計算でかけ算するには、A群×B群を押してから、かける数値の列を2つ選びます。

この例では、図面に書いた幅の列(3640・2730・1820)と奥行の列(2730・3640・1820)を、行ごとにかけます。

表計算を起動する

メニューバーのその他から表計算を選びます。コントロールバーに計算の種類のボタンが並びます。

A群×B群を押す

コントロールバーのA群×B群を押します。ステータスバー(画面のいちばん下の帯)に「範囲選択の始点をマウスで指示してください」と出ます。

A群の数値を囲む

幅の列の数値を囲むように、範囲の始点を左クリックし、終点を右クリックします。終点を右クリックで指示すると、選択がそのまま決まり、囲んだ数値の色が変わります。

A群を選んだ
A群にした幅の列の3つの数値(赤い枠)。選ぶと色が変わる

B群の数値を囲む

続けて、B群にする奥行の列の数値を、始点の左クリックと終点の右クリックで囲みます。ステータスバーが「数値の小数点位置を指示して下さい」に変わります。

答えを書く位置を左クリックする

答えを書きたい所を左クリックします。クリックした位置に答えの小数点がそろい、答えはB群の各行と同じ高さに書き込まれます。

A群×B群の結果
行ごとの答え(赤い枠)。上から 9,937,200.000・9,937,200.000・3,312,400.000。今選んでいるB群の数値の色が変わっている

答えの小数点以下が3桁なのは、小数桁 3のためです。mm の長さどうしをかけたこの例の答えは、mm² の面積になります。

m² で見るときは、答えを1,000,000で割った値です。1行目の 9,937,200 は、約9.94m² にあたります。

割り算・足し算・引き算の手順も同じで、押すボタンがA群÷B群・A群+B群・A群-B群に替わるだけです。

範囲内の数値を合計する

範囲内の数値の合計は、範囲内合計を押して、足す数値を1つの範囲で囲んで出します。この例で足すのは、かけ算で書き込んだ3つの答えです。

範囲内合計を押す

コントロールバーの範囲内合計を押します。

足す数値を囲む

足す数値を、始点の左クリックと終点の右クリックで囲みます。

合計を書く位置を左クリックする

合計を書きたい所を左クリックします。クリックした位置に小数点をそろえて、合計が書き込まれます。

範囲内合計
3つの答えの合計 23,186,800.000(赤い枠)

式計算で公式を計算する

式計算のコントロールバー
式計算を起動したときのコントロールバー。4つの項目(赤い枠)

式計算は、決まった式に数値を入れて答えを出す、電卓のようなコマンドです。起動すると、日影倍率・ヘロン公式・三斜面積計算・RC 断面算定の4つの項目がコントロールバーに並びます。

ここでは、3辺の長さから三角形の面積を出すヘロンの公式を使います。この例の3辺は、3.64m・2.73m・4.55mです。

式計算を起動する

メニューバーのその他から式計算を選びます。ステータスバーに「項目を選択してください」と出ます。

ヘロン公式を押す

コントロールバーのヘロン公式を押します。ボタンが3数値入力と3数値選択の2つに替わります。

3数値入力
ヘロン公式を押したあとのコントロールバーの3数値入力(赤い枠)

3数値入力を押して辺の長さを入れる

3数値入力を押すと、「数値入力(計算式可)」の窓に「辺1寸法(m) =」と出ます。1つ目の辺の長さを、図面の mm ではなく m で入れてOKを押すと、辺2と辺3の窓が続けて出るので、同じく入れます。

数値入力の窓
3つ目の辺の長さ 4.55 を入れた欄(赤い枠)

面積を書く位置を左クリックする

面積を書きたい所を左クリックします。この例では、「4.9686 4.968 ㎡」の文字が書き込まれます。

ヘロン公式の結果
書き込まれた「4.9686 4.968 ㎡」(赤い枠)

書き込まれる文字の前の数が計算したままの面積、後ろが小数点以下3桁で切り捨てた面積です。

3数値選択を押すと、図面に書いてある3つの数値の文字を範囲で選んで計算できます。3つのうち1つでも1000以上の数値があれば、3つとも mm とみなし、m に直して計算されます。

距離指定点で決めた距離に点を打つ

距離指定点のコントロールバー
距離指定点を起動したときのコントロールバーの仮点・距離・連続(赤い枠)。距離の欄は初め10

距離指定点の操作は、始点と線を指示するだけです。点は、線に沿って始点から決めた距離の位置に打たれます。

この例で点を打つのは、外壁の線の左の端から1820mmごとの位置です。

距離指定点を起動する

メニューバーのその他から距離指定点を選びます。ステータスバーに「始点を指示してください」と出ます。

距離の欄に1820と入れる

コントロールバーの距離の欄に、距離を mm で「1820」と入れます。

距離に1820
距離の欄の1820(赤い枠)

始点を右クリックする

距離を測り始める点(この例は外壁の黒い線の左の端)を右クリックします。

線を左クリックする

点を打つ線(同じ外壁の線)を左クリックします。始点から線に沿って1820mmの位置に、点が打たれます。

距離1820の点
外壁の黒い線の上に打たれた、始点から1820mmの点(赤い枠)。ピンクの太い線は通り芯

連続を押す

1つ目の点を打つと、連続が押せるようになります。連続を押すと、さらに1820mm進んだ3640mmの位置に、次の点が打たれます。

連続
連続で打たれた、3640mmの点(赤い枠)

点が打たれるのは、始点から、線を左クリックした位置の方向です。線を左クリックする代わりに右クリックすると、点は線に沿わず、始点から読み取った点へ向かう向きに打たれます。

仮点にチェックを入れたときの点は、印刷されない作業の目印の点(仮点)です。チェックが無ければ、点は今選んでいる線色で打たれます。

表計算がうまくいかないとき

選択確定
表計算のコントロールバーの選択確定(赤い枠)。初めは薄い字で押せず、範囲の終点を左クリックすると押せるようになる

表計算がうまくいかないときの症状は、次の2つです。

  • 答えが書き込まれない
  • 思わぬ答えが書かれる

答えが書き込まれない

答えが書き込まれないときは、範囲の終点を左クリックしたことが原因です。左クリックでは選択が決まらず、コントロールバーが選択確定・追加範囲・除外範囲の並びのままになります。

このときは選択確定を押すと選択が決まり、次の手順(B群の選択か、答えの位置の指示)に進めます。追加範囲と除外範囲は、選択に別の範囲を加えたり、選択から外したりするボタンです。

思わぬ答えが書かれる

A群とB群で選んだ数値の個数が違うと、少ないほうの最後の数値で残りの行が計算されます。たとえば A群が3つ、B群が2つなら、3行目はB群の2つ目の数値で計算されます。

クリアーを押して選択を外し、A群とB群の数値を同じ数ずつ選び直してください。

図面の数値を選んで、表計算で一度に計算しよう

計算の結果
表計算のかけ算と合計、式計算のヘロン公式の答えを書き込んだ図面

表計算と式計算は図面の数値を計算し、距離指定点は決めた距離に点を打つコマンドです。この記事で解説したことは、次の4つです。

  • 表計算は、A群×B群などを押し、始点の左クリックと終点の右クリックで A群と B群を囲んで、答えの位置を左クリックする
  • 範囲内合計は、足す数値を1つの範囲で囲んで合計を書く
  • 式計算のヘロン公式は、3数値入力で3辺の長さを m で入れて面積を書く
  • 距離指定点は、距離を入れて始点と線を指示し、連続で同じ距離ごとに打つ

まずは図面に書いた数値を2列選び、A群×B群で計算してみてください。

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