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  1. 行政のCAD・BIM・3D都市モデルとは|確認申請・景観・都市計画・公共建築

行政のCAD・BIM・3D都市モデルとは|確認申請・景観・都市計画・公共建築

編集部 読了 約5分

  • 行政は、図面や BIM、3Dのデータをどこで使うの?
  • 確認申請や景観の届出で、行政は何を見ているの?
  • 国の建物の発注で、BIM がどう求められるか知りたい

国や自治体などの行政は、建物の計画を確かめる側にも、建物を発注する側にも立ちます。もう1つが、都市の3Dのモデルを整える国の立場です。

しかし、確認申請・景観の届出・3D都市モデル・公共建築の発注は、それぞれ別の法や国の取組で、担当する所も違います。どこで図面や BIM、3Dのデータを扱うかは、入ったばかりでは見えにくい所です。

この記事で解説するのは、行政が図面・BIM・3Dを扱う4つの場面です。くわしい記事への案内もあるので、次に読む記事が選べます。

行政の CAD・BIM・3D都市モデルとは

市役所の窓口で、職員が届出の図面と完成予想図の束を受け取り、表紙を確かめている場面
市役所の窓口で、届出の図面を受け取っている場面のイメージ

行政が図面・BIM・3Dを扱う場面は、次の表の4つです。

場面誰が扱うもの・することくわしい記事
確認申請の審査建築主事・指定確認検査機関確認申請の図書(図面や書類)。2026年4月から、BIM から書き出した図書での申請も始まった確認申請と図面
景観の届出景観行政団体の長(都道府県や市)彩色した立面図や写真など。自治体によっては完成予想図やフォトモンタージュ(写真に CG の建物を合成した画像。合成パースとも呼ぶ)も景観と都市計画の説明
都市計画と3D都市モデル国土交通省全国の3D都市モデル(PLATEAU(プラトー))を整備し、オープンデータにする3D都市モデル(PLATEAU)と建築
公共建築の発注国の官庁営繕部(国の建物の設計と工事)設計と工事に BIM の要件(EIR・発注者情報要件)を示す。図面は原則として CAD の共通の形式(SXF)で納めさせる公共建築の発注とBIM

確認申請と景観の届出は別の手続きで、出す先も違います。

確かめる側の行政

審査機関の机で、審査の担当が画面の建物の3Dのモデルと図面の束を見比べている場面
審査の担当が、3Dのモデルと図面を見比べている場面のイメージ

確かめる側の行政は、確認申請の図書を審査し、景観の届出を受けます。くわしい記事は、次の2つです。

  • 確認申請と図面
  • 景観と都市計画の説明

確認申請と図面

確認申請では、建物の計画が建築基準法などに合っているかを、建築主事か、民間の指定確認検査機関が審査します。2026年4月からは、BIM のデータから書き出した図書で申請する BIM 図面審査も始まりました。

BIM データ審査は、2029年春の導入をめざす仕組みで、BIM 図面審査とは別の新しい仕組みになると見込まれています。

確認申請の手続きと提出する図面は、次の記事で解説しています。

» 確認申請と図面

BIM 図面審査のくわしいことは、次の記事で解説します。

» 「建築確認とBIM」(準備中)

景観と都市計画の説明

景観計画区域(景観行政団体が景観計画で定めた区域)で建物を建てるときは、景観行政団体の長に届け出ます。計画が景観計画の制限に合わないときは、設計の変更などを勧告できます。

完成予想図やフォトモンタージュを求めるかどうかは、自治体ごとの決まりです。

届出に添える図書、フォトモンタージュとパースの違い、近隣の住民への説明で見せる図面は、次の記事で解説しています。

» 景観と都市計画の説明

都市を整える側と発注する側の行政

役所の会議室で、職員と設計者が、ノートパソコンの建物の3Dのモデルと図面を見ながら打ち合わせている場面
職員と設計者が、3Dのモデルと図面で打ち合わせている場面のイメージ

国は3D都市モデルを整え、国の建物の設計と工事では BIM の要件を示します。整える側と発注する側の仕事を解説している記事は、次のとおりです。

  • 3D都市モデル(PLATEAU)と建築
  • 公共建築の発注とBIM

3D都市モデル(PLATEAU)と建築

国土交通省は、全国の3D都市モデルを PLATEAU として整備し、オープンデータにしています。2025年度末の時点で、329の都市で整備されました(2026年7月の発表)。

国は、3D都市モデルに都市計画の情報を重ねて、景観のシミュレーションや開発許可の事務の効率化に使う取組もしています。

3D都市モデルのデータの形式と細かさの段階、建物の BIM とのつなぎ方は、次の記事で解説しています。

» 「3D都市モデル(PLATEAU)と建築」(準備中)

公共建築の発注とBIM

国の建物の設計と工事を発注するのは、国土交通省の官庁営繕部などです。2023年度から、原則としてすべての新しい建物の設計業務と工事に EIR(発注者情報要件)を適用しています。

EIR は、発注者が BIM で何をして、どんなデータを納めてほしいかを示す要件です。BIM の要件とは別に、国の工事の図面を電子で納めるときの形式も決まっていて、原則として SXF(CAD の共通の形式)です。

官庁営繕のやり方にならって、設計で BIM を使う要領をつくった自治体もあります(京都府・川崎市・千葉市など)。官庁営繕が設計と工事に求める BIM と、自治体の例は、次の記事で解説しています。

» 「公共建築の発注とBIM」(準備中)

行政が図面と BIM を扱う場面を確かめよう

市役所の窓口で、職員が届出の図面と完成予想図の束を受け取り、表紙を確かめている場面
市役所の窓口で、届出の図面を受け取っている場面のイメージ

行政は、確認申請と景観の届出で図面を確かめ、3D都市モデルを整え、国の建物の発注で BIM の要件(EIR)を示します。この記事で案内した記事は、次の4つです。

  • 確認申請と図面
  • 景観と都市計画の説明
  • 3D都市モデル(PLATEAU)と建築
  • 公共建築の発注とBIM

いま手伝っている仕事が、表のどの場面に当たるかを確かめてみてください。

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