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  1. 立面図の開口部の表し方|窓・ドアの見え方と建具開閉表示記号

立面図の開口部の表し方|窓・ドアの見え方と建具開閉表示記号

編集部 読了 約6分

  • 立面図の窓とドアは、どんな線で描かれているの?
  • 立面図の窓に描いてある矢印や斜めの線は何?
  • 立面図と平面図の窓の記号をどう照らし合わせるのかを知りたい

立面図の窓とドアの中には、縦の線や矢印、斜めの破線を描いた図面があります。しかし、その線の意味を知らないと、窓がどんな形で、どう開くのかを読み取れません。

この記事では、見本の家の南立面図を使い、立面図の窓とドアの見え方と、開き方の記号の読み方、平面図の記号との照らし合わせ方を解説します。

立面図では、窓とドアの位置・大きさ・高さを読み、開き方の記号(建具開閉表示記号)が描いてあれば、開き方も読みます。記号が無い図面なら、開き方は建具表で確かめましょう。

立面図で分かる窓とドア

見本の家の南立面図。LDK の窓(引違い)、玄関ドア(片開き)、2階の窓(引違い)に引出線を付け、1FL から LDK の窓の上の端までの高さを示した図
見本の家(木造2階建て)の南立面図。値は例。編集部が作図

開口部は、窓や出入口、換気口など、壁や屋根にあけた所をまとめた呼び名です。立面図では、窓とドアの位置と大きさ、高さが分かります。

窓の横の位置は平面図でも分かりますが、高さは平面図からは読めません。そのため、窓の高さを見るのは立面図です。

見本の家の LDK の窓なら、1階の床(1FL)から窓の上の端までが2,000だと立面図から読めます。

確認申請に付ける立面図でも、開口部の位置は書く決まりの事項です。

窓とドアの見え方

立面図の窓とドアの見え方の4つの例。枠と2枚の戸の分かれ目、枠と方立・無目、雨戸の戸袋、ドア。集めた立面図13件の件数を添えた図
集めた立面図13件の窓とドアの描き方をもとに、編集部が作図

公開されている設計図や申請図書の作成例などから集めた立面図13件は、すべて窓の枠を描いていました。

引違いの窓の2枚の戸の分かれ目(召し合わせ)の線を描くのは、13件のうち8件です。

公共の建物の2件は、窓を区切る縦と横の枠(方立・無目)を描いていました。雨戸の戸袋を窓の横に描いた図面は、13件のうち3件です。

ドアは、枠と戸を描きます。開き戸に斜めの線を描いた図面が13件のうち5件、引戸に矢印を描いた図面が1件ありました。

開き方の記号を読む

国の工事の図面の作り方の基準にある建具開閉表示記号の表。両開き・片開き・引違い・片引き・はめころし・すべりだし・内倒し・外倒し・上げ下げなどの記号
出典:国土交通省「建築工事設計図書作成基準(令和2年改定)」別表3 をもとに編集部が作成(切り出し)

国の工事の図面の作り方の基準では、窓とドアの開き方を示す記号を、建具開閉表示記号と呼びます。表の下には、矢印は開く向きを示す、という注があります。

この表の記号は、どれも建具の外形の四角の中に描く形です。開き方による形の違いを、次に並べました。

  • 開き戸(片開き・両開き・親子):「く」の字の破線
  • 引き戸と引違い:矢印
  • すべりだし:1本の斜めの破線
  • 内倒し・外倒し:「V」の字の破線と、「内」「外」の文字
  • はめころし(はめごろしとも書く):「FIX」の文字

この表では、矢印は上げ下げの窓やシャッターにも、破線は回転やつきだしの窓にも使われています。形が似ているので、記号は表の名前の欄と合わせて読みましょう。

国の工事の基準では、表に無い開き方の建具には、実際の形に合わせた記号を描いて説明を添えます。また、表に決まっていない記号を図面で使うときは、記号を定めて凡例などに書く決まりです。

見慣れない記号は、凡例で確かめます。

記号を描く図面と描かない図面

集めた立面図13件で、開き方の記号を描く図面が7件、描かない図面が4件、読めない図面が2件だったことを示した図
集めた立面図13件(うち住宅7件)を数えて編集部が作成

立面図に開き方の記号を描くかどうかは、図面によって違います。集めた立面図13件では、記号を描く図面が7件、描かない図面が4件でした。

描く7件のうち、開き戸とすべり出し窓の斜めの線が5件、引き戸と引違いの矢印が4件で、2件は両方を描いていました。すべり出し窓の線の形は、「く」の形・「V」の形・三角と、図面によって違います。

実物ですべり出し窓に使われた「V」の形は、表の内倒し・外倒しの「V」と重なります。形だけで決めず、名前の欄や凡例と合わせて読みましょう。

記号が描かれていなければ、開き方は建具表で確かめます。立面図に建具符号を書く図面は13件中1件だけなので、建具表へは、平面図の建具符号からたどりましょう。

平面図の記号と照らし合わせる

見本の家の窓とドアについて、立面図の開き方の記号と、国の工事の基準の平面図の記号を並べた表。引違い窓・片開きのドア・はめころしの窓
平面図の記号は、国土交通省「建築工事設計図書作成基準(令和2年改定)」別表1 をもとに編集部が作成(切り出し)。形だけを並べ、戸の向きは見本の家と合わせていない。立面図の記号は見本の家で編集部が作図

立面図の窓を平面図で探すときは、同じ壁の、同じ横の位置にある窓の記号を見ます。立面図の記号から読んだ開き方と、平面図の記号の名前が合っているかを確かめましょう。

国の工事の基準の平面図の記号(縮尺1/100と1/200の図面)にも、引違い窓や片開き扉など、立面図の記号と同じ名前の建具があります。

ただ、はめごろし窓・すべり出し窓・内倒し窓・上げ下げ窓などは、平面では同じ1つの記号です。

この記号の平面図では、これらの窓の開き方を見分けられません。見本の家の東立面図(図の3行目)にある階段の窓も、立面図では「FIX」と描いたはめころしの窓ですが、平面図の記号だけでは開き方が分かりません。

立面図の窓とドアは開き方の記号から読もう

この記事のまとめの表。立面図で分かること、窓の見え方、開き方の記号、描く図面と描かない図面、平面図の記号との照らし合わせ
この記事のまとめ。編集部が作成

立面図の窓とドアでは、位置と大きさ、高さ、記号があれば開き方を読みます。この記事で解説したことは、次の5つです。

  • 立面図で分かる窓とドア
  • 窓とドアの見え方
  • 開き方の記号を読む
  • 記号を描く図面と描かない図面
  • 平面図の記号と照らし合わせる

立面図を開いたら、窓を1つ選び、記号から開き方を言ってみてください。記号が無いときは、平面図の建具符号から建具表をたどります。

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