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  1. 立面図の外壁の仕上げの表し方|材料・目地・仕上げの文字

立面図の外壁の仕上げの表し方|材料・目地・仕上げの文字

編集部 読了 約6分

  • 立面図の外壁に書いてある文字は、何を表しているの?
  • 外壁に引いてある横の線は、何の線なの?
  • 立面図と仕上表をどう照らし合わせるのかを知りたい

立面図の外壁には、材料の名前や記号、細い横の線などが描かれています。しかし、それぞれが何を指すのかを知らないと、外壁がどんな仕上げになるのかを読み取れません。

この記事では、見本の家の南立面図を使い、外壁の材料の書き方と、仕上表との照らし合わせ方、目地の線の読み方を解説します。

立面図では、外壁のどこに何の材料を使い、どこで材料が切り替わるかを読みます。材料の名前の手がかりは、引出線の先の文字か、仕上表へたどる記号です。

立面図で読む外壁の仕上げ

見本の家の南立面図。屋根、外壁、玄関まわり、基礎の材料を引出線で書き、右に高さを並べ、材料が切り替わる所を示した図
見本の家(木造2階建て)の南立面図。材料と値は例。編集部が作図

立面図には外壁の材料が書かれていて、どの面に何を使うかが分かります。見本の家の外壁は窯業系サイディングの横張りで、玄関まわりだけを木目調の板の縦張り、基礎をモルタル刷毛引きにしました。

サイディングは、工場で作った板状の外壁の材料です。公開されている設計図や申請図書の作成例などから集めた立面図13件のうち、9件が外壁の材料にサイディングを書いていました。

材料が変わる所は、立面図では線の区切りで分かります。見本の家では、玄関まわりの板張りの範囲と、外壁と基礎の境が、材料が切り替わる所です。

切り替わる所の高さは、線を図の横の高さの印と見比べ、寸法があれば寸法で読みます。見本の家の板張りの上の端は、1FL から2,650です。

高さを書いていない立面図なら、同じ紙の断面図などで高さを確かめましょう。

材料の書き方は2通り

外壁の材料の2つの書き方。引出線の先に材料の名前を書く形と、記号を付けて表に書く形を並べた図
集めた立面図13件の書き方をもとに、見本の家で編集部が作図

集めた立面図13件のうち、外壁の材料を引出線の文字で書く図面が7件、記号と表で書く図面が5件、書かない図面が1件でした。書き方は、次の2つです。

  • 引出線の先の文字を読む
  • 記号から仕上表へたどる

引出線の先の文字を読む

引出線の先には材料の名前を書き、線が指す所がその材料を使う場所です。見本の家の南立面図も、この形で書いています。

集めた13件のうち住宅の7件では、5件がこの形でした。7件のうち5件は、申請図書の作成例と住宅CADの見本です。

記号から仕上表へたどる

外壁に丸の中の数字や英字の記号を付け、同じ紙の仕上表や凡例に材料を書く形もあります。集めた公共の建物の立面図6件のうち、4件がこの形でした。

この形では、立面図の記号を見つけてから、表の同じ記号の行を読むのが順番です。

外部仕上表と照らし合わせる

南立面図と外部仕上表を並べた図。表には屋根・外壁・基礎の仕上げを書き、玄関まわりの板張りだけを立面図に範囲と文字で書いている
国の工事の基準の考え方で、見本の家を編集部が作図。値と材料は例

外部仕上表は、屋根や外壁など、建物の外側の仕上げを部位ごとの行に書いた表です。外部仕上表がある図面なら、立面図の材料を外部仕上表と照らし合わせて読みます。

照らし合わせるときは、立面図で材料を読んだ部位(屋根・外壁・基礎など)の名前で、外部仕上表の同じ部位の行を探します。立面図に記号が付いていれば、表の同じ記号の行です。

国の工事の基準では、立面図に外部の仕上げを書くのは、仕上表などで表せない部分的な仕上げがあるときとしています。図は、この考え方で見本の家を作図し直したものです。

屋根・外壁・基礎は表に書き、玄関まわりの板張りだけを、立面図に範囲を描いて材料の名前を添えました。集めた住宅の立面図では、先に見たとおり、7件のうち5件が材料を引出線の文字で立面図に書いていました。

目地の線を読む

見本の家の2階の外壁を大きくした図。横の線は板の継ぎ目、縦の目地はシーリングで埋める。国の工事の基準で立面図に書く目地は伸縮目地・化粧目地・打継ぎ目地
見本の家の2階の外壁を大きくした図。値は例。編集部が作図

目地は、部材と部材のあいだの継ぎ目です。素材の膨張や変形を吸収する役目もあります。

集めた立面図13件のうち8件は、外壁に横や縦の線を描いていました。8件のうち7件は板の継ぎ目の線で、横張りの板なら横の線、縦張りの板なら縦の線です。

新築の住宅の外壁の前で、若い設計者がしゃがみ、サイディングの継ぎ目を指で示しながら図面と見比べている場面
外壁の目地を図面と見比べる場面のイメージ

窯業系サイディングの業界団体の施工の決まりでは、横張りのサイディングの縦の目地を、シーリングで埋めます。シーリング材は、防水や気密のために継ぎ目やすき間に詰める材料です。

シーリングの目地は、サイディングや建物の動きに合わせて伸び縮みします。目地には素材の膨張や変形を吸収する役目もあり、この目地もその1つです。

国の工事の基準では、立面図に書く事項に、伸縮目地・化粧目地・打継ぎ目地を挙げています。化粧目地は、飾りとしてていねいに仕上げた目地のことです。

伸縮目地と打継ぎ目地は、国の工事の標準の仕様書が設ける所を書いています(辞典に定義は無い)。

タイル張りの伸縮目地(仕様書では伸縮調整目地)は、特記が無ければ柱の両側や開口の端の上下などに設ける決まりです。

コンクリートを打ち継いだ面が外に出る所には、打継ぎ目地を設けます。

ただ、集めた立面図で目地の種類を文字で書いた図面は0件でした。特記は、図面の中で、表の欄に書いていない決まりをまとめて書いた所です。

線が何の目地か分からないときは、特記や凡例を探し、無ければ設計者に確かめましょう。

立面図の外壁は材料と切り替わる所を読もう

この記事のまとめの表。立面図で読むこと、材料の書き方、仕上表との分担、目地の線
この記事のまとめ。編集部が作成

立面図の外壁では、どこに何の材料を使い、どこで材料が切り替わるかを読みます。材料の名前の読み方は、次の2つです。

  • 引出線の先の文字を読む
  • 記号から仕上表へたどる

立面図を開いたら、外壁の文字か記号を1つ選び、材料の名前を確かめてみてください。記号のときは、仕上表の同じ記号の行を読みます。

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