建築図面の寸法の入れ方|何を・どこに・どの順で書くか
- 建築図面の寸法は、何を書けばいいの?
- 寸法線は、図面のどこに何段並べればいいの?
- 平面図の寸法の入れ方を知りたい
平面図には、全体の大きさから窓の位置まで、たくさんの寸法を書き込みます。しかし、何をどこに何段で書くかを決めていないと、どこから書き始めるかで手が止まるでしょう。
この記事では、寸法の書き方の決まり、図面ごとに書く寸法、寸法の原則、平面図の外の寸法の段の組み方を解説します。
もとにしたのは、国が発注する建物の工事の基準と、編集部が集めた平面図10件、見本の家(木造2階建て)の1階平面図です。
建築図面の寸法は、寸法線に添えて mm で書きます。集めた平面図10件は、どれも図の外に寸法を段にして並べ、いちばん外の段を全体の寸法にしていました。
寸法の書き方の決まり

国が発注する建物の工事には、図面の書き方を決めた基準があります(以下、国の工事の基準)。この基準では、寸法の単位は mm で、単位の記号は書きません(mm 以外の単位は書きます)。
3桁ごとにコンマを付け、「1,260」のように書きます。寸法は寸法線に添えて書き、寸法線の端の印は黒丸か矢印にする、というのも国の工事の基準の決まりです。
集めた平面図10件の寸法の端は、黒丸や黒点が5件、白丸が3件、印の無い図面が2件で、矢印は0件でした。
図面ごとに書く寸法

何の寸法を書くかは、図面の種類で違います。国の工事の基準は、平面図・伏図・軸組図に、通り芯とその間の寸法を書くとしています。
断面図と矩計図は、基準線(通り芯)と、基準の地盤面、各階の床面から、建物の各部までの寸法を書く、というのが国の工事の基準です。
令和7年の建築士の設計製図の試験は、二級の平面図と伏図に建物の主な寸法を、1階平面図には敷地の境界線と建物との距離を書くよう求めました。
寸法の原則

辞典の製図の説明は、寸法を、形を表すのに必要で十分なだけ書くとしています。原則として重複は避け、なるべく計算して求めなくてよいように書き、関連する寸法はなるべく1か所にまとめる、という原則です。
平面図の外に並べる寸法の段

集めた平面図10件は、どれも外の寸法を段にして並べていました。段の組み方を比べた見方は、次の3つです。
- いちばん外の段
- 段の数
- 寸法を入れる辺
いちばん外の段
集めた平面図10件は、どれもいちばん外の段を全体の寸法にしていました。
その内側の2段目は図面によって違い、通り芯の間の寸法が4件、部分の寸法が5件、棟ごとの寸法が1件でした。
見本の家では、下と右の段を、外から全体の寸法、通り芯の間の寸法、窓やドアの端の位置の寸法の順に並べました。
段の数
段の数は、2段が2件、3段が5件、4段が3件でした。集めた図面では、住宅の平面図が2〜3段、公共の建物が3〜4段です。
段の数と並べる順を決めた公的な資料は、見つかりませんでした。
寸法を入れる辺
集めた平面図10件は、どれも上下左右の四辺に寸法を入れていました。見本の家では、下と右を3段にし、上と左は下と右と同じ値になるので、全体と通り芯の間の2段にしています。
上下・左右で同じ寸法を2回書くことになる形です。集めた図面は、どれもこの形でした。
寸法は段の組み方を決めてから入れよう

集めた平面図は、どれも寸法を図の外に段にして並べていました。この記事で平面図の段の組み方を比べた見方は、次の3つです。
- いちばん外の段
- 段の数
- 寸法を入れる辺
平面図に寸法を入れるときは、集めた平面図10件と同じく、いちばん外に全体の寸法を入れるところから始めてみてください。
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