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  1. 建築図面の寸法の入れ方|何を・どこに・どの順で書くか

建築図面の寸法の入れ方|何を・どこに・どの順で書くか

編集部 読了 約4分

  • 建築図面の寸法は、何を書けばいいの?
  • 寸法線は、図面のどこに何段並べればいいの?
  • 平面図の寸法の入れ方を知りたい

平面図には、全体の大きさから窓の位置まで、たくさんの寸法を書き込みます。しかし、何をどこに何段で書くかを決めていないと、どこから書き始めるかで手が止まるでしょう。

この記事では、寸法の書き方の決まり、図面ごとに書く寸法、寸法の原則、平面図の外の寸法の段の組み方を解説します。

もとにしたのは、国が発注する建物の工事の基準と、編集部が集めた平面図10件、見本の家(木造2階建て)の1階平面図です。

建築図面の寸法は、寸法線に添えて mm で書きます。集めた平面図10件は、どれも図の外に寸法を段にして並べ、いちばん外の段を全体の寸法にしていました。

寸法の書き方の決まり

寸法の書き方の例。単位は mm で記号は書かない、3桁ごとにコンマ、寸法線に添えて書く、端の印は黒丸か矢印
国の工事の基準をもとに編集部が作成

国が発注する建物の工事には、図面の書き方を決めた基準があります(以下、国の工事の基準)。この基準では、寸法の単位は mm で、単位の記号は書きません(mm 以外の単位は書きます)。

3桁ごとにコンマを付け、「1,260」のように書きます。寸法は寸法線に添えて書き、寸法線の端の印は黒丸か矢印にする、というのも国の工事の基準の決まりです。

集めた平面図10件の寸法の端は、黒丸や黒点が5件、白丸が3件、印の無い図面が2件で、矢印は0件でした。

図面ごとに書く寸法

図面ごとに書く寸法を並べた表。平面図・伏図・軸組図は通り芯とその間の寸法、断面図・矩計図は基準線・基準の地盤面・床面から各部までの寸法
国の工事の基準・建築士の設計製図の試験(令和7年)をもとに編集部が作成

何の寸法を書くかは、図面の種類で違います。国の工事の基準は、平面図・伏図・軸組図に、通り芯とその間の寸法を書くとしています。

断面図と矩計図は、基準線(通り芯)と、基準の地盤面、各階の床面から、建物の各部までの寸法を書く、というのが国の工事の基準です。

令和7年の建築士の設計製図の試験は、二級の平面図と伏図に建物の主な寸法を、1階平面図には敷地の境界線と建物との距離を書くよう求めました。

寸法の原則

寸法を入れるときの4つの原則を並べた図。必要で十分なだけ書く、重複を避ける、計算させない、関連する寸法は1か所にまとめる
辞典の製図の説明をもとに編集部が作成

辞典の製図の説明は、寸法を、形を表すのに必要で十分なだけ書くとしています。原則として重複は避け、なるべく計算して求めなくてよいように書き、関連する寸法はなるべく1か所にまとめる、という原則です。

平面図の外に並べる寸法の段

見本の家の1階平面図の四辺に寸法を並べた図。下と右は外から 全体の寸法、通り芯の間の寸法、窓とドアの端の位置の寸法の3段
見本の家の1階平面図。値は例。編集部が作図

集めた平面図10件は、どれも外の寸法を段にして並べていました。段の組み方を比べた見方は、次の3つです。

  • いちばん外の段
  • 段の数
  • 寸法を入れる辺

いちばん外の段

集めた平面図10件は、どれもいちばん外の段を全体の寸法にしていました。

その内側の2段目は図面によって違い、通り芯の間の寸法が4件、部分の寸法が5件、棟ごとの寸法が1件でした。

見本の家では、下と右の段を、外から全体の寸法、通り芯の間の寸法、窓やドアの端の位置の寸法の順に並べました。

段の数

段の数は、2段が2件、3段が5件、4段が3件でした。集めた図面では、住宅の平面図が2〜3段、公共の建物が3〜4段です。

段の数と並べる順を決めた公的な資料は、見つかりませんでした。

寸法を入れる辺

集めた平面図10件は、どれも上下左右の四辺に寸法を入れていました。見本の家では、下と右を3段にし、上と左は下と右と同じ値になるので、全体と通り芯の間の2段にしています。

上下・左右で同じ寸法を2回書くことになる形です。集めた図面は、どれもこの形でした。

寸法は段の組み方を決めてから入れよう

この記事のまとめの表。寸法の書き方の決まり、図面ごとに書く寸法、寸法の原則、平面図の外の段
この記事のまとめ。編集部が作成

集めた平面図は、どれも寸法を図の外に段にして並べていました。この記事で平面図の段の組み方を比べた見方は、次の3つです。

  • いちばん外の段
  • 段の数
  • 寸法を入れる辺

平面図に寸法を入れるときは、集めた平面図10件と同じく、いちばん外に全体の寸法を入れるところから始めてみてください。

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この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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