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  1. 建具の標準寸法|ドアと窓の幅と高さ

建具の標準寸法|ドアと窓の幅と高さ

編集部 読了 約7分

  • サッシの呼称の数字はどう読むの?
  • ドアの標準の寸法はいくつ?
  • カタログの寸法と図面の寸法の見方を知りたい

窓の図面やカタログには、「16513」のような5桁の数字が出てきます。しかし、その数字が窓のどこの寸法を表すのかを知らないと、窓の大きさを正しく読めません。

この記事で解説するのは、建具の寸法の種類、サッシの呼称、窓とドアの大きさ、図面とカタログの見方です。読むと、呼称の数字が窓のどこの寸法か、枠外と有効開口の違いが分かります。

木造の新築の住宅の窓と玄関ドアは、サッシの業界団体が決めた標準の大きさでそろっていて、呼称の5桁の数字は内法の幅と高さを表します。

建具の寸法の種類

引違い窓を正面から見た図に内法・外法の寸法を入れ、ドアの平面に枠外の幅と有効開口の幅を入れた図
建具の寸法の種類。値は例。編集部が作図

建具の寸法は、どこからどこまでを測るかで3つの種類に分かれます。同じ窓やドアでも、寸法の種類が違えば値も違う点に注意です。

3つの寸法の測る所は、次の表のとおりです。

寸法どこからどこまで
内法向かい合う部材の内側から内側まで
外法向かい合う部材の外側から外側まで
有効開口扉を開けたときに、実際に通れる幅

窓では、サッシの枠の内側どうしが内法、外側どうしが外法にあたります。ドアのカタログでは、外法にあたる枠の外側の寸法を「枠外」と書きます。

有効開口は、扉を開けたときに実際に通れる幅で、枠外の寸法より狭い値です。通れる幅を知りたいときに見るのは、有効開口の値になります。

サッシの呼称の読み方

呼称16513を、幅の3桁165と高さの2桁13に分け、内法の幅1,650・高さ1,300と、外法の幅1,690・高さ1,370を示した図
在来工法用の引違いサッシ(関東間)の例。値はサッシの業界団体の標準の寸法。編集部が作図

サッシの呼称は、内法の幅を3桁、高さを2桁で書いた5桁の数字です。ここでの内法は、業界団体が決めた内法の基準の寸法で、おおむね製品の内法と同じ値です。

たとえば 16513 は、内法の幅 1,650mm・高さ 1,300mm の窓を表します。前の3桁は幅の 1,000mm・100mm・10mm の位、後ろの2桁は高さの 1,000mm・100mm の位です。

幅 740mm・高さ 500mm の窓なら、07405 と書きます。

呼称を読むときに押さえる所は、次の2つです。

  • 内法と外法の値
  • 呼称がそろう範囲

内法と外法の値

業界団体の決まりでは、内法を小文字の w・h、外法を大文字の W・H で書きます。呼称 165 の幅は、内法 w が 1,650mm、外法 W が 1,690mm です。

この 1,650mm は、柱の中心の間隔を 910mm の倍数でとる関東間で、柱の中心どうしが6尺(1,820mm)の所に入る窓の値です。

柱が 105mm 角なら、1,820mm から柱の 105mm と、左右のすき間と枠の分を合わせた 65mm を引いて 1,650mm になります。

高さも同じで、呼称 13 の内法 h 1,300mm に対し、外法 H は 1,370mm です。編集部が集めた公開の住宅の設計図12件の中にも、この外法と同じ 1,690×1,370 の値を書いた窓が1件ありました。

呼称がそろう範囲

この標準の寸法は、木造の在来工法と枠組壁工法(ツーバイフォー)の新築の住宅に使うサッシと、玄関ドアなどの出入口の製品にあてはまります。対象の製品なら、どのメーカーでも同じ呼称は同じ寸法です。

ただし、実際の製品には数 mm の差があります。鉄筋コンクリート造や ALC(軽量気泡コンクリートのパネル)の建物に使うサッシ、リフォーム専用の製品などは、この標準の寸法の対象から外れています。

窓のよくある大きさ

掃き出しのサッシの4つの高さ(内法1,800・2,000・2,200・2,400)と、6尺系の幅の窓を並べた図
サッシの業界団体の標準の寸法をもとに、編集部が作図

サッシの業界団体の標準の寸法では、掃き出しのサッシの高さは内法 2,000mm が基本です。高さは、2,000mm に 1,800mm・2,200mm・2,400mm を加えた4つです。

基本の 2,000mm は、室内ドアの高さを 2,000mm とした高規格住宅という住宅の基準に合わせて決められました。

幅は、柱の中心の間隔に合わせて、3尺未満・3尺系・4.5尺系・6尺系・9尺系・12尺系の系列に分けてあります。前の節の呼称 165(内法 1,650mm)は、6尺系の窓です。

窓の幅が分かる住宅の図面6件のうち5件に、幅 1,600〜1,700mm 前後の窓がありました。

ドアのよくある大きさ

玄関ドアの外法の高さ2,330と2,030、室内ドアの枠外の高さ2,035・2,400を並べた図
サッシの業界団体の標準の寸法と、メーカー1社の例をもとに、編集部が作図。値は例

ドアの大きさは、玄関ドアと室内ドアで決め方が違います。見る所は、次の2つです。

  • 玄関ドアの寸法
  • 室内ドアの寸法

玄関ドアの寸法

玄関ドアにもサッシと同じ業界団体の標準の寸法があり、外法を主にそろえています。高さは外法 2,330mm が主で、ドアの上の窓(欄間)が無いものの一部に外法 2,030mm もあります。

幅の外法は、780mm・880mm・1,135mm・1,235mm・1,590mm・1,690mm などです。玄関ドアの高さが分かる住宅の図面4件のうち2件も、2,330 と書いていました。

標準の寸法のうちバリアフリーに対応したものは、有効開口 750mm 以上を見込んだ寸法です。

室内ドアの寸法

室内ドアの高さは、2,000mm 前後がよく挙げられる値です。集めた住宅の図面では、2,000〜2,045mm が2件、1,800〜1,900mm が2件で、値が割れていました。

メーカー1社の品揃えでは、標準品の枠外の高さが 2,035mm と 2,400mm でした。室内ドアの寸法は、使う製品のカタログで確かめます。

図面とカタログの寸法の見方

建具表の寸法の書き方を3つ並べた図。W×Hだけの書き方、内法と書く書き方、有効開口を並べる書き方
集めた図面の書き方をもとに、編集部が作図。値は例

図面の建具の寸法は、どの寸法を書いたかが図面によって違います。建具の寸法の書き方が分かる住宅の図面5件では、W×H だけを書く図面が3件、内法と書く図面と有効開口を並べる図面が1件ずつでした。

サッシの呼称を平面図に書く住宅の図面は、平面図を見た7件のうち2件です。住宅以外の建物の図面では、6件のうち5件が「有効」の語を書いていて、住宅とは書き方が違いました。

W×H だけの図面では、その値が内法か外法かを、図面の注記や製品の品番で確かめます。カタログの寸法を図面に写すときも、その値が枠外の寸法か、有効開口かを確かめましょう。

住宅の玄関で、若い設計者がカタログを開き、玄関ドアと見比べている場面
カタログと実物のドアを見比べる場面のイメージ

呼称と寸法の種類を確かめて建具を読もう

この記事のまとめの表。寸法の種類、呼称の読み方、窓とドアのよくある大きさ、図面での書き方
この記事のまとめ。編集部が作成

呼称の5桁の数字は、前の3桁が内法の幅、後ろの2桁が内法の高さです。この記事で見たのは、次の5つです。

  • 建具の寸法の種類
  • サッシの呼称の読み方
  • 窓のよくある大きさ
  • ドアのよくある大きさ
  • 図面とカタログの寸法の見方

建具表やカタログを開いたら、呼称の数字を幅と高さに分け、内法か外法かを確かめてみてください。

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