建具の標準寸法|ドアと窓の幅と高さ
- サッシの呼称の数字はどう読むの?
- ドアの標準の寸法はいくつ?
- カタログの寸法と図面の寸法の見方を知りたい
窓の図面やカタログには、「16513」のような5桁の数字が出てきます。しかし、その数字が窓のどこの寸法を表すのかを知らないと、窓の大きさを正しく読めません。
この記事で解説するのは、建具の寸法の種類、サッシの呼称、窓とドアの大きさ、図面とカタログの見方です。読むと、呼称の数字が窓のどこの寸法か、枠外と有効開口の違いが分かります。
木造の新築の住宅の窓と玄関ドアは、サッシの業界団体が決めた標準の大きさでそろっていて、呼称の5桁の数字は内法の幅と高さを表します。
建具の寸法の種類

建具の寸法は、どこからどこまでを測るかで3つの種類に分かれます。同じ窓やドアでも、寸法の種類が違えば値も違う点に注意です。
3つの寸法の測る所は、次の表のとおりです。
| 寸法 | どこからどこまで |
|---|---|
| 内法 | 向かい合う部材の内側から内側まで |
| 外法 | 向かい合う部材の外側から外側まで |
| 有効開口 | 扉を開けたときに、実際に通れる幅 |
窓では、サッシの枠の内側どうしが内法、外側どうしが外法にあたります。ドアのカタログでは、外法にあたる枠の外側の寸法を「枠外」と書きます。
有効開口は、扉を開けたときに実際に通れる幅で、枠外の寸法より狭い値です。通れる幅を知りたいときに見るのは、有効開口の値になります。
サッシの呼称の読み方

サッシの呼称は、内法の幅を3桁、高さを2桁で書いた5桁の数字です。ここでの内法は、業界団体が決めた内法の基準の寸法で、おおむね製品の内法と同じ値です。
たとえば 16513 は、内法の幅 1,650mm・高さ 1,300mm の窓を表します。前の3桁は幅の 1,000mm・100mm・10mm の位、後ろの2桁は高さの 1,000mm・100mm の位です。
幅 740mm・高さ 500mm の窓なら、07405 と書きます。
呼称を読むときに押さえる所は、次の2つです。
- 内法と外法の値
- 呼称がそろう範囲
内法と外法の値
業界団体の決まりでは、内法を小文字の w・h、外法を大文字の W・H で書きます。呼称 165 の幅は、内法 w が 1,650mm、外法 W が 1,690mm です。
この 1,650mm は、柱の中心の間隔を 910mm の倍数でとる関東間で、柱の中心どうしが6尺(1,820mm)の所に入る窓の値です。
柱が 105mm 角なら、1,820mm から柱の 105mm と、左右のすき間と枠の分を合わせた 65mm を引いて 1,650mm になります。
高さも同じで、呼称 13 の内法 h 1,300mm に対し、外法 H は 1,370mm です。編集部が集めた公開の住宅の設計図12件の中にも、この外法と同じ 1,690×1,370 の値を書いた窓が1件ありました。
呼称がそろう範囲
この標準の寸法は、木造の在来工法と枠組壁工法(ツーバイフォー)の新築の住宅に使うサッシと、玄関ドアなどの出入口の製品にあてはまります。対象の製品なら、どのメーカーでも同じ呼称は同じ寸法です。
ただし、実際の製品には数 mm の差があります。鉄筋コンクリート造や ALC(軽量気泡コンクリートのパネル)の建物に使うサッシ、リフォーム専用の製品などは、この標準の寸法の対象から外れています。
窓のよくある大きさ

サッシの業界団体の標準の寸法では、掃き出しのサッシの高さは内法 2,000mm が基本です。高さは、2,000mm に 1,800mm・2,200mm・2,400mm を加えた4つです。
基本の 2,000mm は、室内ドアの高さを 2,000mm とした高規格住宅という住宅の基準に合わせて決められました。
幅は、柱の中心の間隔に合わせて、3尺未満・3尺系・4.5尺系・6尺系・9尺系・12尺系の系列に分けてあります。前の節の呼称 165(内法 1,650mm)は、6尺系の窓です。
窓の幅が分かる住宅の図面6件のうち5件に、幅 1,600〜1,700mm 前後の窓がありました。
ドアのよくある大きさ

ドアの大きさは、玄関ドアと室内ドアで決め方が違います。見る所は、次の2つです。
- 玄関ドアの寸法
- 室内ドアの寸法
玄関ドアの寸法
玄関ドアにもサッシと同じ業界団体の標準の寸法があり、外法を主にそろえています。高さは外法 2,330mm が主で、ドアの上の窓(欄間)が無いものの一部に外法 2,030mm もあります。
幅の外法は、780mm・880mm・1,135mm・1,235mm・1,590mm・1,690mm などです。玄関ドアの高さが分かる住宅の図面4件のうち2件も、2,330 と書いていました。
標準の寸法のうちバリアフリーに対応したものは、有効開口 750mm 以上を見込んだ寸法です。
室内ドアの寸法
室内ドアの高さは、2,000mm 前後がよく挙げられる値です。集めた住宅の図面では、2,000〜2,045mm が2件、1,800〜1,900mm が2件で、値が割れていました。
メーカー1社の品揃えでは、標準品の枠外の高さが 2,035mm と 2,400mm でした。室内ドアの寸法は、使う製品のカタログで確かめます。
図面とカタログの寸法の見方

図面の建具の寸法は、どの寸法を書いたかが図面によって違います。建具の寸法の書き方が分かる住宅の図面5件では、W×H だけを書く図面が3件、内法と書く図面と有効開口を並べる図面が1件ずつでした。
サッシの呼称を平面図に書く住宅の図面は、平面図を見た7件のうち2件です。住宅以外の建物の図面では、6件のうち5件が「有効」の語を書いていて、住宅とは書き方が違いました。
W×H だけの図面では、その値が内法か外法かを、図面の注記や製品の品番で確かめます。カタログの寸法を図面に写すときも、その値が枠外の寸法か、有効開口かを確かめましょう。

呼称と寸法の種類を確かめて建具を読もう

呼称の5桁の数字は、前の3桁が内法の幅、後ろの2桁が内法の高さです。この記事で見たのは、次の5つです。
- 建具の寸法の種類
- サッシの呼称の読み方
- 窓のよくある大きさ
- ドアのよくある大きさ
- 図面とカタログの寸法の見方
建具表やカタログを開いたら、呼称の数字を幅と高さに分け、内法か外法かを確かめてみてください。
あわせて読みたい
- 建具表の読み方|形・寸法・材質・ガラス・金物・防火の別 — 建具表の寸法の欄の読み方を知りたい人に
- 枠図の読み方|建具の枠の詳細 — 国の工事で決めた扉の寸法と、枠の見込みを知りたい人に
- 平面図の出入口と窓の記号|開き戸・引き戸・引違い窓など — 平面図で窓とドアの種類を見分けたい人に
会員登録(無料)
記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。
この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。
PERSC では、記事の次の段としてオンライン講座とプラグインを用意しています。

